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王都に着いたけど大丈夫だよね?
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◇◇◇
王都に向かう途中、クリス達にこの世界のことを色々教えてもらった。
この世界には、人族、エルフ族、魔人族、獣人族が暮らしており、最近魔人族との間で戦争になりそうだということ。
そしてさっきのゴブリンのような魔物が存在すること。
ちなみに魔物を倒すことで『魔石』というものが手に入るらしい。
まあ、さっきは私が跡形もなく焼き尽くしてしまったのだけど・・・次からは気をつけなくちゃね。
そして異世界転移について。
この世界には稀に私達のように異世界からやってくる人がいるらしい。そしてこの国エルハンド王国に古くから伝わるという『召喚の水晶』というものを使い無理矢理召喚することもできるらしい。
「まあ、召喚の水晶に関してはただの噂話で実在するかは分からないんだけどね」
とクリスが言っていた。
「ちなみに、逆に異世界に渡る方法とかはあるのか?」
「う~ん・・・どうだろ。魔力が強い魔人族なら知ってるかも」
「そういえば、エルハンド王国の初代国王様は黒髪で黒目の異世界人らしいですよ。確か、『マサキ・フォン・ナカムラ』とか」
「えっ!?それって・・・」
「ああ、どうみても日本人の名前だな」
するとクリスが反応した。
「そうそう!その、『ニホンゴ』とかいう文字で書かれた古い書物が王城に保管されているとかなんとか」
「それを見ることって?」
私はクリスに訊ねる。
「いや無理に決まってるじゃん。平民じゃ王城に入ることすら叶わないよ」
正攻法では無理ということね。
「まあ、当面は生活するための金が必要だな」
「そうだね。私もお兄ちゃんも円しか持ってないもんね」
「それなら今着てるその服を売ればかなりの金額になると思うよ?」
なるほど、たしかに制服では目立つし。
「んで、手っ取り早くお金を稼ぐならやっぱり『冒険者』でしょ」
「そうですね。あなた達ほど強いのであれば冒険者がぴったりかと。あとは王城に入りたいのであれば近衛兵に志願するという方法もあります」
クリスとミリアが教えてくれる。
「う~ん、近衛兵にはなりたくないな。やっぱり冒険者かな」
「そだね。冒険者をやりながら帰る方法を見つけるのが当面の目標だね、お兄ちゃん」
「それならまずは『冒険者予備校』に入るのがいいと思いますよ?」
「冒険者予備校?そんなのがあるのか」
「うん。あなた達みたいに経験のない人が入る学校だよ。冒険者について色々学べるから」
「よし、ならまずは冒険者予備校だ」
「うん!」
そんな話をしながらようやく王都に到着したのだった。
そして王都の門でのこと。
「待て」
予想通り門番に止められた。
「身分証を出してもらおう」
「すまない、遠くの国から来たもので身分証を持ってないのだが」
「ごめんね、この人達は悪い人じゃないから。私達が保証人になるから」
クリスはそう言いながら身分証を出した。
「うむ、それならいいだろう。ただし一人銀貨一枚の税金をもらうぞ」
「はいはい」
クリスが門番に銀貨を支払う。
「すまない。金は後で返すから」
「別にいいって!助けてくれたお礼ってことで」
「ありがとうございます」
二人でクリスに礼を言う。
そして街中を案内してもらい、まずは制服を売ってこの世界の服に着替えた。
制服は2着で金貨10枚になった。
途中、オークの串焼きを買い食いしたらとても美味しかった。
宿屋や冒険者ギルド、冒険者予備校などの場所を教えてもらい二人とは別れた。
「また何か分からないことがあればいつでも言ってね」
「ああ、世話になった」
「二人ともありがとうございました」
いい人達だったな。またいつかどこかで会えそうな気がしていたのだった。
そして私達は宿屋『クルミ亭』に泊まることにした。
「1泊銀貨2枚だよ」
この世界の金銭感覚はどうやら銅貨一枚が100円、銀貨一枚が1000円、金貨一枚が10000円ほどだった。
「部屋はどうするかい?男女なら2部屋にするかい?」
「いえ!私達は兄妹ですからダブルで!」
「いやいや、兄妹でもベッドはツインだろ!」
「お客さん、ダブルやらツインやら意味はあまりよく分からないが二人部屋でいいってことかい?」
「ああ、そうだな。二人部屋で頼む」
そして案内された部屋は残念ながらツインだった。
「さて、晩まで少し時間があるがどうする?」
「う~ん・・・私ちょっと疲れちゃったから横になりたいかも」
「そうか。なら俺はもう少し町の人から情報を集めてくるからひなたはゆっくり休んでてくれ」
そして私はベッドに横になる。
「は~い・・・大丈夫だろうけど気をつけてね、お兄ちゃん・・・スヤァ・・・」
そして私は少しの間眠りについた。
王都に向かう途中、クリス達にこの世界のことを色々教えてもらった。
この世界には、人族、エルフ族、魔人族、獣人族が暮らしており、最近魔人族との間で戦争になりそうだということ。
そしてさっきのゴブリンのような魔物が存在すること。
ちなみに魔物を倒すことで『魔石』というものが手に入るらしい。
まあ、さっきは私が跡形もなく焼き尽くしてしまったのだけど・・・次からは気をつけなくちゃね。
そして異世界転移について。
この世界には稀に私達のように異世界からやってくる人がいるらしい。そしてこの国エルハンド王国に古くから伝わるという『召喚の水晶』というものを使い無理矢理召喚することもできるらしい。
「まあ、召喚の水晶に関してはただの噂話で実在するかは分からないんだけどね」
とクリスが言っていた。
「ちなみに、逆に異世界に渡る方法とかはあるのか?」
「う~ん・・・どうだろ。魔力が強い魔人族なら知ってるかも」
「そういえば、エルハンド王国の初代国王様は黒髪で黒目の異世界人らしいですよ。確か、『マサキ・フォン・ナカムラ』とか」
「えっ!?それって・・・」
「ああ、どうみても日本人の名前だな」
するとクリスが反応した。
「そうそう!その、『ニホンゴ』とかいう文字で書かれた古い書物が王城に保管されているとかなんとか」
「それを見ることって?」
私はクリスに訊ねる。
「いや無理に決まってるじゃん。平民じゃ王城に入ることすら叶わないよ」
正攻法では無理ということね。
「まあ、当面は生活するための金が必要だな」
「そうだね。私もお兄ちゃんも円しか持ってないもんね」
「それなら今着てるその服を売ればかなりの金額になると思うよ?」
なるほど、たしかに制服では目立つし。
「んで、手っ取り早くお金を稼ぐならやっぱり『冒険者』でしょ」
「そうですね。あなた達ほど強いのであれば冒険者がぴったりかと。あとは王城に入りたいのであれば近衛兵に志願するという方法もあります」
クリスとミリアが教えてくれる。
「う~ん、近衛兵にはなりたくないな。やっぱり冒険者かな」
「そだね。冒険者をやりながら帰る方法を見つけるのが当面の目標だね、お兄ちゃん」
「それならまずは『冒険者予備校』に入るのがいいと思いますよ?」
「冒険者予備校?そんなのがあるのか」
「うん。あなた達みたいに経験のない人が入る学校だよ。冒険者について色々学べるから」
「よし、ならまずは冒険者予備校だ」
「うん!」
そんな話をしながらようやく王都に到着したのだった。
そして王都の門でのこと。
「待て」
予想通り門番に止められた。
「身分証を出してもらおう」
「すまない、遠くの国から来たもので身分証を持ってないのだが」
「ごめんね、この人達は悪い人じゃないから。私達が保証人になるから」
クリスはそう言いながら身分証を出した。
「うむ、それならいいだろう。ただし一人銀貨一枚の税金をもらうぞ」
「はいはい」
クリスが門番に銀貨を支払う。
「すまない。金は後で返すから」
「別にいいって!助けてくれたお礼ってことで」
「ありがとうございます」
二人でクリスに礼を言う。
そして街中を案内してもらい、まずは制服を売ってこの世界の服に着替えた。
制服は2着で金貨10枚になった。
途中、オークの串焼きを買い食いしたらとても美味しかった。
宿屋や冒険者ギルド、冒険者予備校などの場所を教えてもらい二人とは別れた。
「また何か分からないことがあればいつでも言ってね」
「ああ、世話になった」
「二人ともありがとうございました」
いい人達だったな。またいつかどこかで会えそうな気がしていたのだった。
そして私達は宿屋『クルミ亭』に泊まることにした。
「1泊銀貨2枚だよ」
この世界の金銭感覚はどうやら銅貨一枚が100円、銀貨一枚が1000円、金貨一枚が10000円ほどだった。
「部屋はどうするかい?男女なら2部屋にするかい?」
「いえ!私達は兄妹ですからダブルで!」
「いやいや、兄妹でもベッドはツインだろ!」
「お客さん、ダブルやらツインやら意味はあまりよく分からないが二人部屋でいいってことかい?」
「ああ、そうだな。二人部屋で頼む」
そして案内された部屋は残念ながらツインだった。
「さて、晩まで少し時間があるがどうする?」
「う~ん・・・私ちょっと疲れちゃったから横になりたいかも」
「そうか。なら俺はもう少し町の人から情報を集めてくるからひなたはゆっくり休んでてくれ」
そして私はベッドに横になる。
「は~い・・・大丈夫だろうけど気をつけてね、お兄ちゃん・・・スヤァ・・・」
そして私は少しの間眠りについた。
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