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1章 名画と探偵

貪り合い ★

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 私は、答えを出すのを躊躇ってしまった。正直、もっと気持ちいいことをしたいって言う気持ちはある。だけど、こんな変態探偵に抱かれるなんて、怪盗としてのプライドが崩れてしまう。


 しかし、彼はこの無言を、肯定と受け取ったようだった。彼の表情に、一瞬、本能が宿ったのが見えた。


 向き合った状態のまま、彼は腰を動かしていく。彼の大きくなった局部が、私の秘めたるところを擦っていった。そして──ずちゅりと、私のナカにそれをいれていれた。


 「んっ……」


 ナカを圧迫する、長くて太いもの。私はそれをぎゅうぎゅうと締め付ける。ゆっくりと……ゆっくりと、奥へと進んでいく。彼の息が荒くなっている。私の喉からも微かな喘ぎがこぼれる。


 コツンと。彼の先っぽが、私の奥をつついた。彼のそれが、根元まで私のナカに覆われる。彼の巨根は、ぴったりと私のナカにはまった。私と彼は、体の相性も良いらしい。


 「奥まで届いた」


 彼がにたりと微笑む。彼は、口は微笑んでいたが、目の奥には情欲が浮かんでいた。彼が私の額にキスを落とす。


 「ねえ……」


 ゆっくりと腰を動かす彼。とはいえ、その動きは強い刺激を与えるようなものでは無い。それが、もどかしくて、自分で腰を揺らすが、彼の腕が腰を固定してしまった。


 「やぁ……動いて……」


 「動いて欲しいの?」


 「……うん……」


 気づけば、理性なんて無くなっていた。気持ちいいのがいっぱい欲しいという心だけが、私の頭の中にある。


 「じゃあ、ベッドに移動しようか」


 そう言って、彼は私と結合したまま、立ち上がる。彼は、私の体を抱える。いわゆる、駅弁状態だった。私は、彼の身体に抱きつく。立ち上がった瞬間、ズシンとした刺激が、私のナカを襲った。


 「んっ……」 


 「動くよ」


 彼が耳元で囁いた。スタスタと歩みを進めていく彼。私が進む度に、私の体が揺れて。私のナカにある彼の一物が、震えて、私の奥を刺激していく。


 「んっ、あぁ、んぁ……あっ、あぁ」


 揺さぶられるたびに、喘ぎ声が漏れる。私は、足を彼の腰にまわす。腕でも、足でも、彼の体を独占していた。


 彼は、ベッドに私を寝かせた。ベッドが、私の体についた水によってしっとりと濡れる。彼はその上に覆い被さった。うっとりとした瞳で、私の体を見ていく彼。ポトリ、ポトリと彼の髪の毛から落ちる水滴が、私の腹に落ちた。水も滴るいい男である。


 彼は、前髪をかきあげる。その姿は色気があって、私は思わずその姿に見とれてしまった。彼は、腰をゆっくりと動かしはじめた。


 「んっ……」


 「気持ちいい?」


 「うん、気持ちいい……」


 「もっと欲しい?」


 「もっと……もっとちょうだい?」


 私が素直にそう言うと、彼のナカにあるブツの動きが激しくなった。彼はすぐに私のいい所を見つけた。そこを彼の先っぽでいじめていく。そこを責められた私は、一際大きく喘いだ。膣の中が、ビリリっと震える。それも彼は感じ取ったのだろう、私のナカが蠢いた瞬間、彼の肉棒がぶるりと震えた。彼の腕が、私の背にまわる。私の腕も、彼の首にまわった。身体同士が密着する。濡れた身体と濡れた身体が擦れあった。


 「ねえ、名前呼んで」


 彼が、余裕のない声で訴える。私の脳みそは、快楽に酔いしれながらも、彼の願いを叶えようとする。えっと……確か、彼の名前は……。


 「宇都宮……?」


 「怜って呼んで?」


 「怜……」


 「ああ……」


 いきなり、ガツガツと腰を動かす彼。私の身体が激しく揺さぶられていた。先程見つけた私のいい所を、グリグリと抉っていく。彼に生える卑猥な陰毛と、私のささやかな陰毛が重なり合うくらい、ずっぽりとはめ込まれる。それは、今までのどんなセックスよりも、気持ちよかった。
 

 「ああ……怜……気持ちいい……」


 「僕もだよ。君のナカ凄い……」


 「んっ……あぁっ……」


 身体をくねらせ、揺さぶられ、大きな声を喘いで。そんな姿を見て、彼の瞳の中にある情欲の炎が、更に燃え上がる。私のナカにある、彼の肉棒がピクピクと震えはじめた。


 「ああっ……イクっ……」


 「私も……! んあぁぁぁぁっ!」


 彼の腰の動きが更に激しくなる。私は、両足を彼の腰にまわす。ギューッと、足で彼の腰を抱きしめた刹那──私の中に白濁がぶちまけられた。彼の肉棒から放たれた白濁の温かさを、私の膣が感じ取る。


 「あぁっ……アシュリー……」


 彼は、自分の精子を私の子宮に馴染ませるかのように、自分の肉棒をゆっくりと動かす。その動きは、私のナカをマッサージするかのようだった。それが、心地よくって、安心感があって。私は、ぐったりとしながらも、心の奥では幸福感を抱いていた。


 「怪盗アシュリー……僕と恋仲にならない?」


 寝転がる私に、彼が訴える。彼は、愛おしそうに私を見つめ、その綺麗な長い指で私の頬に触れる。


 「…………怜。私は怪盗。あなたは探偵。恋人ごっこは今日だけよ」


 私は、彼の瞳を見て、そう返した。私の薄らと開いたまぶたの先には彼がいる。朗らかな笑みを浮かべているが、彼の瞳には哀愁が滲み出ている。しばらくして。彼は、己の顔を私の胸に埋めた。


 「諦めないから」


 熱のこもったそんな声。腰にまわる彼の腕の力が強くなった。


 再び、彼の腰が段々と激しく動きはじめる。グチュグチュと結合部分が泡立つ。私の愛汁と彼の精液が周りに飛び散っていった。さっきイッたばかりの私の膣には、強すぎる刺激であった。私の体が、ビクビクと震える。


 「んっ、ああ……あんっ……んあぁっ」


 「こうやって、僕に抱かれるの、嫌いじゃないだろう?」


 「んっ、あぁっ……確かにそうだけど……!」


 「俺のこと、嫌いではないでしょ?」


 「んっああっ、あ、んあっ! 好きとか嫌いの話じゃない!」


 さっきから、いい所を激しく抉られるため、ずっと快楽に震えている。


 彼が私に舌と舌が絡み合うような激しいキスをする。私もそんなキスにこたえちゃって。言ってることとやってることが滅茶苦茶になっていることは、自分でも分かる。


 「ああ……好き……好きだよ……ずっと前から……君を初めて知った時から……」


 彼のそんな声も聞こえないくらい、私の脳みそは快楽に溺れていた。私のナカに再び、彼の愛が放たれる。私の膣はその愛を貪欲に感じ取って。私は、それが幸せで幸せでたまらなくて、彼の腰が止まってもなお、緩やかに腰を動かしていた。


 その後、どれくらい私は彼と体を重ねたいたのだろうか。それも分からないくらい、私の理性は失われていて。気がつけば、私の意識は闇の中にあった。私が闇に堕ちたあとも、彼は私の体をひたすら貪っていたとか。


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