ある世界の始まり

福の縞猫

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4日目

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「ここをキャンプ地とする。(ドヤァ)」

というわけでいい加減拠点を作ることにしました。
近くの丘に横穴を掘り庇をかければ入口の完成。
中はリヴィが陣頭指揮を取って、
魔法のゴリ押しでどんどん掘り進めて、崩落防止に過剰な程の圧縮固着と柱をボンボン建てて10畳間位の広さの部屋を取り敢えず3つ。
ベッドはただの段差だけど吟味しました。
段差の縁取りはがちがちに硬め、中はふかふかの砂状に。
起きたらお風呂魔法が必須にはなったけど。

ぴんぽんぱんぽーん

拠点を作ってくれたのでアドバイスと機能の追加と目的を教えてあげる。
先ずは機能。
塩、欲しいでしょ?飛べるならーとか試してもんね。
飛べるようにしてあげます。
鑑定?これはねー、調べて食べて名前を付ければ鑑定出来るようになります。
クリーン?頑張ってね。
面倒だからヘルプ機能つけとくよ。
さあ、一番の疑問点だろうね。目的だよ。
現世の転生を求める人間のなんと多いことか。
なので好きなチートを与えてここに転生してあげようと作ったのがこの星。
この星には現地人は居ません。
そういう所にネットショッピングのチートを欲しがった転生者が来たらどうなると思う?
通貨が無いので何も買えません。
通貨を自分で作っても価値が無いのでやっぱり何も買えない。
つまり普通の。普通かな?普通だよね。の生活しか出来ない。だけど僕は嘘を言ってない。
ね、完璧でしょ。
火薬?作ってくれてもいいよー。
何処と誰と戦争するのか知らないけどこの世界で生き抜く為に必要なら何でもやるべき。

さてじゃあ次に。何故君達を選考したのか。
居なくなっても現世に何の影響も無かったから。
うん。酷い事を言ってる自覚はあるよ。
1個人に持ち合わせる感情は持ってないんだよね。

じゃあこれから転生を望む人間が続々やってくるから、もし手助け出来るならしてもいいよ。
コミュニティが大きくなれば生きていくのも容易になるでしょ。
別の苦労もあるとは思うけど。
この後接触することは無いから安心してね。
じゃあねー

「ねーねーねー。
声が聞こえたんだけど。」

「うん。あたしにも聞こえたよ。」

「デスゲームだと思ってたし、ここで生きていくことに全然忌避感無かったけど。そっか街とかないんだ。」

「これから来る人間がどんなチートを持ってるか分からないけど、接触する?」

「様子見かなー。」

「どんどん接触すべきです。」

「どうしてそう思う?
魅了で操って来る奴がいるかも知れないし、いきなり殺ししにかかってくるやつがいるかも知れないよ?
レヴィなんて今の姿、大分かわいいよ。
魅了なんて掛けられて犯されちゃうかも。」

「うーーー、じゃあ。接触は控える方向で。」

「あとどうしようか?
飛べるようにしてくれたみたいだけど塩は欲しいよね。
折角拠点作ったんだけど、移動する?」

「飛ぶ練習も必要ですし、暫くは水洗いウサギで凌ぎましょう。」


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