異世界召喚。テンプレ通り

福の縞猫

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プロローグ

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昼休み。
いつものようにご飯を食べてから午前のまとめノートを作っていると、教室が光に包まれた。

周りでは「えっうそ。異世界転移?」とか「ふぉおおおーー」とか「目がー目がーー」とかはっちゃけてる人がいっぱい。

わたしも勿論ドキドキワクワク。
チートを貰って運痴を克服して魔法をバリバリ。
家族と別れるのは辛いけど期待が勝った。


光が収まると
目の前には太ったじじいと悪役令嬢みたいなばばあが。

(あ、これ絶対駄目なパターンだ。
ステータス。)

ケーちゃん
レベル1
けんこうゆうりょうじ

スキル
補助
生活魔法



「よくぞ召喚に応じてくれた。
勇者たちよ。」

(絶対居るんだよね。ここは何処で、返して下さい。とかいうやつ)

「ちょっとこれ何。何処なの?」

「何のつもりだ。返してくれ。」

(生殺与奪があっちにあるのによく強気でいられるよね。)


「静まれ。
王の御前であるぞ。」

「王ってなんだよ。
こんな事をして洒落にならんぞ。」

(あーあ。今時の学生がこの状況に喚くとか。あいつ死んだな。)

「ぎゃぁああーーー」

「静まれと言った。
騒げばこいつのようになるぞ。」

「はい。皆さんが静かになるまで4分かかりました。
4分もあれば出撃準備が調えられますよ。」

すっと手を挙げるちょっとイケメン。
「質問宜しいでしょうか?」

(あ、あいつ多分勇者かな?テンプレだよねー。)

「申してみよ。」

「あの。この状況と、それと返してもらうことは出来ませんか?」

「うむ。」

「わたくしから説明させていただきますわ。
近隣の魔族から侵略を受けているため一縷の望みを掛けて勇者召喚を行い、応えていただいたのが皆さんです。
申し訳ありませんが還るすべはありません。」

(隷属させるやつだな。どうやって逃げよう。)

「そんな。」

「ですが皆様はこの城で厳重に護らせて頂き歓待します。いずれ強くなって魔族の討伐をお願いしたく存じます。」


(スキル補助?何が出来る?
詳細は見れる?よしっ。
補助
あらゆることの補助。

あーこれ、すごいチートだ。)

「召喚された勇者には特別な力が備わっています。
ステータスオープンと仰って下さい。」

「ステータスオープン。」

(勇者くん。
そこまでバカだったか。)

「では貴方からお名前とステータスを見せてください。」








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