小説家になるための戦略ノート

坂崎文明

文字の大きさ
62 / 402
2014年

攻殻機動隊と丸山ワクチン、薬害ミステリーとSTAP細胞から見えてくるもの

しおりを挟む
 今回は衛星放送向けに作られた「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」と丸山ワクチンのお話です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A_STAND_ALONE_COMPLEX

 「丸山ワクチン」は、この「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」に出てくる電脳硬化症の特効薬である「村井ワクチン」のモデルである実在のガンの特効薬である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3


 この「丸山ワクチン」は40万人に投与されていて、一定の効果があるというのに、未だに厚生労働省の認可が下りていない。

 あくまで、試験実験薬として使用が許可されてるのみだ。
 治療を引き受けてくれる医師を探し、かつ、保険適用ができないので有償で投与するしかない。


丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか?
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50709310.html
 
 
 つまり、医学会のドンと製薬会社の「丸山ワクチン」つぶしがあり、でも、「丸山ワクチン」はガンに効くので、こっそり自分たちがガンにかかった時のみ使えるようにしてるのだ。

 これで製薬会社の利権、医学会のドンのメンツは守られ、自分たちがガンにかかった時のリスクも防げるという訳です。

 このような問題を密かに描いたのが「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の笑い男事件である。

 「プラチナ・データ」という小説、映画も、実は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」が一部の元ネタではなかと思っています。結末がちょっと似ているが、ストーリー等は別物ですが。


 こういうことが行われてる一方で、肝炎薬害と薬害エイズを引き起こした「731部隊」の生き残りが設立した「ミドリ十字」という会社は、三菱ウェルファーマ→田辺三菱製薬と名前を変えて生き残っている。

------------------------------------------------------------------------
 731部隊の遺産

 終戦による731部隊の解体は、決して731部隊そのものの消滅を意味するものではなかった。731部隊の実験データの多くは元隊員たちが密かに持ち帰り、最終的には米軍の戦後の生物兵器開発に生かされることになった。しかも、人体実験に手を染めた医学者、軍医たちは誰一人戦犯として裁かれることなく、大学医学部や国立研究所や各地の病院に職を得た。開業した者や、製薬会社(のちの「ミドリ十字」)を設立した者もおり、その多くは戦後も日本の医学界の重鎮として君臨し続けることになる[70]。

 米ソによる人体実験データの奪い合い

 終戦直後に特別列車で日本に帰った石井ら幹部は、実験資料を金沢市に保管、千葉の石井の実家にも分散して隠し持っていた。石井は連合国軍による戦犯追及を恐れ、病死を装い、千葉で偽の葬式まで行い行方をくらました[71]。

 しかし、かねてから731部隊と人体実験データに強い関心を示していたソ連は、731部隊柄沢(からさわ)班班長であった、抑留中の柄沢十三夫少佐を厳しく尋問し、アメリカやイギリスなどが把握していなかった、中国での細菌戦と人体実験に関する証言を聞き出すことに成功した。柄沢は、1946年9月26日から30日までの間に、731部隊の編成と責任者、研究内容、設備、人体実験の事実、中国での細菌兵器使用などについて詳細にわたり供述しただけでなく、寧波と常徳で行われたペストノミ攻撃の事実を認め、総指揮者が石井四郎であったと証言した[72]。さらに、柄沢の上司だった川島清軍医少将(731部隊第4部長)も、飛行機によるペストノミの散布、ペストノミの入った陶磁器製爆弾の投下、天皇の命令書、部隊の資金と出資、マルタの供給と受領の仕組みなどについて供述している[73]。

 こうした供述を踏まえ、ソ連側検事のヴァシリエフ少将は、1月の東京裁判で連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に石井らの身柄の引渡しを要求した。急遽市ヶ谷の陸軍省で米ソ会談が行われ、ソ連側は、731部隊の実験データを米ソだけで独占することを持ちかけた。これを受けてGHQは、同年2月10日にワシントンの本国政府に「石井たちをソ連に尋問させるべきかどうか」について打電した。同年3月20日、アメリカ政府は「アメリカ人の専門家に石井たちを尋問させ、重要な情報をソ連側に渡してはならない」と回答し、人体実験データのアメリカによる独占を図ったのである。

 戦犯免責工作

 この米ソ間の足並みの乱れを見透かしたかのように、石井四郎は起死回生の戦犯免責工作に打って出る。1947年の5月、アメリカは急遽ノーバート・フェル博士を派遣して石井たちを尋問したが、石井は、「私は技術的データを渡すわけにはいかない。詳細などは知らん。知っていたことも忘れてしまった。すべての記録は破棄された。」と語る一方で、「もし、あなた方が私自身と上官、部下宛に文書で免責を保証するなら、すべての情報を提供できる。」とフェルに取引を申し出る。続けて石井は、すっかり米国側になびいた様子で、「細菌戦エキスパートとしてアメリカに雇っていただきたい。ソ連との戦争準備のために、私の20年にわたる研究と実験の成果をアメリカに提供できるのです。」とすら語った[74]。これを受けてフェルは、人体実験、ノミの大量生産、中国に対する実験については一言もソ連に漏らさないよう、また米国側から受けた指示についても決して口にしないよう石井に警告した。

 結果として、その後のソ連の石井たちへの尋問は何ら大きな成果をあげることなく失敗に終わり、戦犯から逃れようとする石井ら731部隊幹部と、ソ連にいかなる情報も与えまいとするアメリカ側の利害関係は見事に一致するのである[75]。
http://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A
------------------------------------------------------------------------


 731部隊は悪名高い細菌戦の人体実験を行っていたが、戦後、そのデータと引き換えに戦犯を逃れ、当時の医学会のトップに返り咲いたり、厚生労働省、製薬会社などに天下った。

 地下鉄サリン事件(統一教会=CIA工作機関がテロ事件の予行演習、実験として引き起こした事件)に関与し、炭疽菌などのテロ事件の演出に貢献している。


薬害(薬害エイズ、肝炎薬害は同じ会社の「ミドリ十字」が引き起こしたもの)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%AE%B3

タミフル薬害

1996年に米ギリアド・サイエンシズ社(1997年から2001年まで元アメリカ合衆国国防長官のドナルド・ラムズフェルドが会長を務めた)が開発した。利権の存在が疑われている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%93%E3%83%AB


タミフルに隠された真実 第二の薬害エイズに発展か(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 )
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/605.html


市議会議員「子宮頸がんワクチンは戦後最大の薬害事件」(現在進行形)
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013071900016.html

サルでもわかる子宮頸がんワクチン | 少女たちを薬害から守ろう
http://vaccine.luna-organic.org/

 

 日本で繰り返される薬害事件は、日本人がアメリカから薬の在庫を押し付けられたり(タミフルの在庫の7割が日本にある)、人体実験場とされてるとしか思えない部分があり、そろそろ、この問題の構造に気づかないと、こういうことは繰り返され続けていくと思います。

 厚生労働省にそういう731部隊由来の弱みがあるにしても、真実は明らかになってるので、もうこれ以上、アメリカのいいなりになっても仕方ないと思う。

 小説家というものはこういう弱者の声なき声を背負って、世の中にメッセージしていくものだと思う。


 
 さて、話は変わって、小保方晴子さんのSTAP細胞ねつ造問題ですが、僕は擁護派です。記事もブログに書いて、アクセスも開設以来、最大値となっています。
http://sakazaki-dc.hatenablog.com/archive/category/STAP%E7%B4%B0%E8%83%9E

 
 どうも、今回も「丸山ワクチン」と同じような問題の構造、医学界のメンツと利権やらが絡んでる可能性があったりします。


 例え、小保方晴子さんの試みが今回、失敗に終ったとしても、再チャレンジを期待したいし、日本のような減点主義(戦術)ではなく、アメリカのように荒削りでも、一芸主義(戦略)でいってほしいなあと思ってます。

 技術重視の戦術だけでは世界で勝てないのは、アップルやソフトバンクの事例をみればわかるし、何かに一点集中する戦略が必要かなと思います。


 ホリエモンや小保方晴子さんのような人材が、日本人にも出てくることが、今後の日本の国家戦略としては正しい方向だと思っています。
 

 次回は北朝鮮と特務機関の戦後史についてです。







(あとがき)


5月はアルファポリス第4回歴史・時代小説大賞の小説でも更新しようかと思います。
https://www.alphapolis.co.jp/prize/


赤い流星、真田幸村/安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚 坂崎文明(5/1からこちらの作品でエントリーしてます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/809038308


カクヨム版
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880205796


人狼戦記~少女格闘伝説外伝~ 坂崎文明
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/455173336


カクヨム版
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885648538


 こちらの作品も完結まで更新できればと思います。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

処理中です...