心的外傷と回復、心理療法としての創作について

坂崎文明

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トラウマの再燃と再演

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 結局、心的外傷、トラウマというものは、ひょんなきっかけで人生に影を落として、再燃したりします。

 「廃人寸前のおっさんライターは異世界転移しないで仕事する」(中七七三氏)を読んで昔のトラウマが再燃してるんですね。

 結局、助けられなった人々を思い出して、悔しがったりしてこのエッセイを書いてますが、こういうエッセイ書くとかも「トラウマの再演」としての治療効果があったりします。

 そもそも、他人を助けることが出来るなどは幻想で、人は自分自身しか助けられなくて、そういう背中を見せることで、勝手に他人は助かるものだと思ったりします。

 共感というやつなんだろと思う。


 人が狂うというか、おかしくなるというのは、統合失調症という病名が物語ってるように、心の断片化の過程だと思います。

 それが行き過ぎると、人格が分裂して、分裂した人格の記憶がなくなる、つまり、無意識に封じ込めてしまうのが多重人格ではないかと思います。

 「トラウマの再燃と再演」はその忘れ去られた過去の記憶=断片化した心を取り戻す、拾い集めてひとつにするというのが治療方針になります。


 幼児虐待などのつらすぎる体験をすると、記憶がなくなる、感情が封印されて離人症になったり、幻聴や幻覚を見るようになります。

 実はそれは「ごく正常な反応」です。

 だから、むしろ、おかしくなるのが普通であり、おかしくなることで、感情を爆発させたり、心を分離することで心の本体を守っているのかもしれないとも思います。

 ただ、つらくとも、いつかは思い出さないといけない感情です。

 そうしないと病は治らないし、それが回復の過程となります。





『回復の展開は3段階ある。第一段階の中心課題は安全の確立である。第二段階の中心課題は想起と服喪追悼である。第三段階の中心課題は通常生活との再結合である。』(心的外傷と回復)
http://vchi.jp/natural/empowerment-and-reconnect/
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