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Four phrase.*・゚ .゚・*.
1st
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「煽姫ちゃん?大丈夫?」
隣の席の純白が声を掛けてきた。
あの家から普段は出してもらえないものの、学園だけは特別に許されている。まぁ、当然だけどね。
最近の目まぐるしい事件に、ついつい日常生活では上の空になりがちだった。
今は6限、つまり本日最後の授業。学園では、お嬢様キャラは絶対の為、無理矢理性格を捻じ曲げて演技して、過ごしている。
「大丈夫!」
最後なんだし、と気合を入れて頬を叩いた。少しだけ気分が晴れた気がする。
「じゃあね!煽姫ちゃん!」
もう既に100m以上離れているというのに、純白は遠くで手を振っていた。馬鹿らしくなって、ついふっと笑ってしまうが、私も大きく振り返す。
今日もあっという間に終わった。6限の時、早く終わらないかなぁなんて考えて上の空でいたのに、もう1日が終わってしまったのだから。
そして、アタシも帰ろうと、歩き始める。
「あ、り、す。っちゃん」
テンポ良く名前を呼ばれ、後ろを振り返ると、そこには棗がいた。一瞬羽衣に頼まれて、見張りでもしに来たかと思ったが、そういやアタシを守るって言ってくれたことを思い出す。
「棗・・・、ただいま」
ペコッとぎこちなく頭を下げると、棗は愛らしく笑った。
「やだなぁ。もっと気楽に!」
ぽんっ、と頭に棗の大きな手が乗る。えっ、ちょ、やめて!!
パシッ、と棗の手は宙を舞う。疾風の勢いで、頭に乗った手を弾いたのだった。
「照れ屋さんだなぁ」
自分でも分かる。今のアタシの顔は真っ赤。それを誤魔化す様に、少しだけ早歩きで進んだ。
「な、棗。鏡夜はどうしているの?」
「あれ?あんな事されたのに、鏡夜気にするの?」
「あんな事されたからこそだろ!?あれ以来顔見てないし、別に心配っていうか、また来るんじゃないかって不安なんだよ・・・・・・」
途中早口になりながらも、必死に理由を話す。言い訳って思われないといいけど。
なんだかぎこちなくなって、俯いた。
「それなら大丈夫。僕がいるって、何度言ったら分かるの?」
「・・・っ、うん」
俯いたまま頷く。ちょっと今嬉しかったのは、墓まで持っていくことにしよう。
時は夜。
もう完全に部屋着に着替えて、歯ブラシを咥えながら廊下を歩いて自室に向かっていると、後ろからキンキンと響く声で声が掛かった。
「煽姫!あんた最近棗といるらしいじゃない!」
気だるく後ろを振り返って見れば、そこには初樹がいたのだ。
「そうだけど」
「ふんっ、つくづく学ばない女ね!」
「・・・はぁ?」
尖った眼光をアタシに向けながら、女の人として見れば少しだけ高い故に長い足を綺麗に魅せながらこちらに歩いてくる。
「棗も危ないって言ってるの。あんた、男ってものを嘗めてない?」
下、1階では玄関の扉の開く音がする、だからこんな耳元で言っているのか。その扉の音が、棗の音である事を確信して。
「嘗めてねぇよ、悪いけど、怖い男ならいくらでも倒してきた。初樹にアタシの何が分かるの?」
格段と低い声で言った。
「だから馬鹿なの!」
トンッ、と初樹は私の脛を軽く蹴ると、それだけで宙にふわりと浮いて3m程後ろに着地する。
「棗も。あんまり信用し過ぎない事ね」
ムッと顔を脹らませて、くるりと背を向け去る初樹を見詰めた。
「あぁ・・・あと、初樹じゃなくて、菖蒲さん。って呼んでよね」
その後、階段を降りていき、棗と話す初樹の声が聞こえる。
私は、自分で信用したい奴を信用して、信じない奴は信じないスタンスだから、そこら辺を他人に口出しされるのは1番嫌いだった。
「棗は・・・、なんか信じれるんだよ」
誰にも届かない独り言を零して、部屋に入ったのだった。
・.━━━━━━━━━━━━ † ━━━━━━━━━━━━.・
「鏡夜、アンタ部屋から全然出てこないで・・・、居るんでしょう?」
コンコンと扉を叩きつつ声をかけるも、全くと行っていい程反応は無かった。
「反省でもしてるの?」
そう言った瞬間。扉がはね飛ばされる勢いで開いた。
「珍しいわね、寝込んだりして」
開いた扉から、部屋へ踏み入ると、シーツをぐちゃぐちゃにして横たわる鏡夜がいる。相変わらず部屋は汚くて、散乱していた。
「何の用だよ変態初樹」
暗く重い声を発する鏡夜。でも、毒吐けるだけの元気はあるんだなと少しだけ安心した。
「悲報、よ」
ゴソゴソと体を動かして、不貞腐れた面で鏡夜はこちらを向く。
「棗に懐いたわ。あのAlice」
ふんっ、と鼻を鳴らす。鏡夜は唖然として、目を大きく見開いていた。
「あの棗ならやりかねないんじゃない?鏡夜があんな事したなら、当然の事だとアタシは思うけど」
無言で目を伏せる所、少しだけ可愛いと思う。鏡夜は、強がっても、強がりきれないところがあった。本当は怖かったり、傷付けたくなかったり、後悔を抱えていたり・・・・・・。
「だから」
そこら辺にあった本を蹴り飛ばす。
「見ていてやれば、あの娘の事」
依然として鏡夜は目を伏せたままだが、何処かこの部屋の空気が変わった気がした。
「あぁあと、アタシに居留守は無駄よ。知っているでしょう?アタシの仲なんだし」
ふっ、と笑う声。
「それもそうだな。初樹は神童だもんな」
鏡夜は笑ってこちらを向き、嫌味を言ってくる。少しは元気、出たかしら。
「辞めなさいよ、神童なんて。アンタを倒せなかった哀れな吸血鬼ハンターよ」
2人で笑った。
過去の事が少しだけ頭に浮かぶ。あれは、ほんの数年前の話・・・・・・。
隣の席の純白が声を掛けてきた。
あの家から普段は出してもらえないものの、学園だけは特別に許されている。まぁ、当然だけどね。
最近の目まぐるしい事件に、ついつい日常生活では上の空になりがちだった。
今は6限、つまり本日最後の授業。学園では、お嬢様キャラは絶対の為、無理矢理性格を捻じ曲げて演技して、過ごしている。
「大丈夫!」
最後なんだし、と気合を入れて頬を叩いた。少しだけ気分が晴れた気がする。
「じゃあね!煽姫ちゃん!」
もう既に100m以上離れているというのに、純白は遠くで手を振っていた。馬鹿らしくなって、ついふっと笑ってしまうが、私も大きく振り返す。
今日もあっという間に終わった。6限の時、早く終わらないかなぁなんて考えて上の空でいたのに、もう1日が終わってしまったのだから。
そして、アタシも帰ろうと、歩き始める。
「あ、り、す。っちゃん」
テンポ良く名前を呼ばれ、後ろを振り返ると、そこには棗がいた。一瞬羽衣に頼まれて、見張りでもしに来たかと思ったが、そういやアタシを守るって言ってくれたことを思い出す。
「棗・・・、ただいま」
ペコッとぎこちなく頭を下げると、棗は愛らしく笑った。
「やだなぁ。もっと気楽に!」
ぽんっ、と頭に棗の大きな手が乗る。えっ、ちょ、やめて!!
パシッ、と棗の手は宙を舞う。疾風の勢いで、頭に乗った手を弾いたのだった。
「照れ屋さんだなぁ」
自分でも分かる。今のアタシの顔は真っ赤。それを誤魔化す様に、少しだけ早歩きで進んだ。
「な、棗。鏡夜はどうしているの?」
「あれ?あんな事されたのに、鏡夜気にするの?」
「あんな事されたからこそだろ!?あれ以来顔見てないし、別に心配っていうか、また来るんじゃないかって不安なんだよ・・・・・・」
途中早口になりながらも、必死に理由を話す。言い訳って思われないといいけど。
なんだかぎこちなくなって、俯いた。
「それなら大丈夫。僕がいるって、何度言ったら分かるの?」
「・・・っ、うん」
俯いたまま頷く。ちょっと今嬉しかったのは、墓まで持っていくことにしよう。
時は夜。
もう完全に部屋着に着替えて、歯ブラシを咥えながら廊下を歩いて自室に向かっていると、後ろからキンキンと響く声で声が掛かった。
「煽姫!あんた最近棗といるらしいじゃない!」
気だるく後ろを振り返って見れば、そこには初樹がいたのだ。
「そうだけど」
「ふんっ、つくづく学ばない女ね!」
「・・・はぁ?」
尖った眼光をアタシに向けながら、女の人として見れば少しだけ高い故に長い足を綺麗に魅せながらこちらに歩いてくる。
「棗も危ないって言ってるの。あんた、男ってものを嘗めてない?」
下、1階では玄関の扉の開く音がする、だからこんな耳元で言っているのか。その扉の音が、棗の音である事を確信して。
「嘗めてねぇよ、悪いけど、怖い男ならいくらでも倒してきた。初樹にアタシの何が分かるの?」
格段と低い声で言った。
「だから馬鹿なの!」
トンッ、と初樹は私の脛を軽く蹴ると、それだけで宙にふわりと浮いて3m程後ろに着地する。
「棗も。あんまり信用し過ぎない事ね」
ムッと顔を脹らませて、くるりと背を向け去る初樹を見詰めた。
「あぁ・・・あと、初樹じゃなくて、菖蒲さん。って呼んでよね」
その後、階段を降りていき、棗と話す初樹の声が聞こえる。
私は、自分で信用したい奴を信用して、信じない奴は信じないスタンスだから、そこら辺を他人に口出しされるのは1番嫌いだった。
「棗は・・・、なんか信じれるんだよ」
誰にも届かない独り言を零して、部屋に入ったのだった。
・.━━━━━━━━━━━━ † ━━━━━━━━━━━━.・
「鏡夜、アンタ部屋から全然出てこないで・・・、居るんでしょう?」
コンコンと扉を叩きつつ声をかけるも、全くと行っていい程反応は無かった。
「反省でもしてるの?」
そう言った瞬間。扉がはね飛ばされる勢いで開いた。
「珍しいわね、寝込んだりして」
開いた扉から、部屋へ踏み入ると、シーツをぐちゃぐちゃにして横たわる鏡夜がいる。相変わらず部屋は汚くて、散乱していた。
「何の用だよ変態初樹」
暗く重い声を発する鏡夜。でも、毒吐けるだけの元気はあるんだなと少しだけ安心した。
「悲報、よ」
ゴソゴソと体を動かして、不貞腐れた面で鏡夜はこちらを向く。
「棗に懐いたわ。あのAlice」
ふんっ、と鼻を鳴らす。鏡夜は唖然として、目を大きく見開いていた。
「あの棗ならやりかねないんじゃない?鏡夜があんな事したなら、当然の事だとアタシは思うけど」
無言で目を伏せる所、少しだけ可愛いと思う。鏡夜は、強がっても、強がりきれないところがあった。本当は怖かったり、傷付けたくなかったり、後悔を抱えていたり・・・・・・。
「だから」
そこら辺にあった本を蹴り飛ばす。
「見ていてやれば、あの娘の事」
依然として鏡夜は目を伏せたままだが、何処かこの部屋の空気が変わった気がした。
「あぁあと、アタシに居留守は無駄よ。知っているでしょう?アタシの仲なんだし」
ふっ、と笑う声。
「それもそうだな。初樹は神童だもんな」
鏡夜は笑ってこちらを向き、嫌味を言ってくる。少しは元気、出たかしら。
「辞めなさいよ、神童なんて。アンタを倒せなかった哀れな吸血鬼ハンターよ」
2人で笑った。
過去の事が少しだけ頭に浮かぶ。あれは、ほんの数年前の話・・・・・・。
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