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「あら? 妹の私に女として負けた惨めなお姉さまじゃないですか。……ぷぷぷ、レウス様の婚約相手に選ばれなくてほんと可哀想~。譲ってあげたいなぁ~。
でも、レウス様お金持ちだし、レウス様が私を選んだし~。見る目あるよね~」
と、そもそも初めから戦ってなどいない私に勝ち誇った気持ちの悪い笑みを浮かべてくるレイナ。
ほんと、タチの悪い妹です。わざわざ言ってこなくていいものをこうして自慢してくるのですから。
まぁ、こんな妹ですから、自分が選ぶ立場だと思ってる勘違い野郎とお似合いなのかもしれません。
私と妹の二択で婚約者を決めようとする辺り、ほんと気持ち悪いし、その選び方が顔。
女を舐めてるのかしら。舐めてるとしか思えなかったので、一発ぶん殴ってやりました。
確か、こんな感じに……。
――時は少し遡って、三日前。
私はとある男の屋敷に招かれた。名をハイゼンといい、伯爵家の令息で次期当主と騒がれる人物。
まぁ、私の家と彼の家は昔からの付き合いらしく、断ることができず……面倒だけど赴いたんです。
そうしたら、
「俺はお前か妹のどちらかを婚約者にしようと思う。
ちなみに、今は妹の方が優勢だ。お前より、顔が可愛いからな。さぁ、どうする。アピールしてみるといい」
とかなんとか抜かしてきた。
とりあえず、その瞬間から「こいつと婚約するとかないわ」と思ったので……。
ニコッ。
それはもう、今までにないぐらいの笑みを浮かべてハイゼンに近づき、
「――ふんっ!」
硬く握り込んだ拳をやつの顔面に叩き込んでやったのです。
その瞬間、私はスカッとを通り越して肌が粟立つほどの快感を覚えました。どうやら私はS気質のようです。
そんな初めての感覚に戸惑っている私のことなどつゆ知らず、ハイゼンは泣き始めたのだった。
――とまあ、こんな感じに私のアピールタイムは終わって……結果、ハイゼンはレイナを選んだってわけ。
といっても、ほぼ一択みたいな感じだったけど。
……で、それからしばらく時間が経過して一ヶ月後。
ハイゼンとレイナの婚約は、破棄の一歩寸前まで来てしまっていた。
私は多分こうなるだろうな、と思ってた。
だって、ハイゼンはレイナの顔だけで判断し。レイナはハイゼンの金にしか興味がなかったわけだし。
そりゃあ、仲も悪くなるよねって話である。
だけど、私としてはお似合いだと思ったんだけどなぁ。どっちも人としてクズだし。
クズはクズ同士でくっついてくれた方が、真っ当な人間は真っ当な人間同士で良好な関係を築ける。
だからね?
「ねぇ、お姉さま。男は女の幸せを叶えるものだよね! だから、お金ぐらい好きに使ってもいいよね! それでより美しくなれるんだし。お姉さまもそう思うでしょ!?」
「……すまない。婚約者は顔だけで選んではいけなかったんだな。今回の件で妥協することも大事ってわかったよ。
だから、お前が謝ってくれたら婚約してやらんこともないが、どうする?」
――そんなこと言って、私に近づかないでくれる?
普通に迷惑だし、クズが移っちゃう。
私はその日から――二人を完全に無視するようになった。
そして、数ヶ月後。
ハイゼンはその性格を治さないせいで、一生独り身を貫くことになった挙句、次期当主候補から外された。
そのことに怒った彼は他の当主候補を排除しようとした結果――逮捕。
レイナは相変わらずの散財癖で、かなり趣味の悪い指輪やピアスなどのアクセサリーを身につけまくって独り身確定。しかも、どうやらやばいところから金を借りまくってその挙句――夜逃げ。
ほんと、クズな人たち。
もう二度と私の前に姿を見せないでほしいわね。
~完~
でも、レウス様お金持ちだし、レウス様が私を選んだし~。見る目あるよね~」
と、そもそも初めから戦ってなどいない私に勝ち誇った気持ちの悪い笑みを浮かべてくるレイナ。
ほんと、タチの悪い妹です。わざわざ言ってこなくていいものをこうして自慢してくるのですから。
まぁ、こんな妹ですから、自分が選ぶ立場だと思ってる勘違い野郎とお似合いなのかもしれません。
私と妹の二択で婚約者を決めようとする辺り、ほんと気持ち悪いし、その選び方が顔。
女を舐めてるのかしら。舐めてるとしか思えなかったので、一発ぶん殴ってやりました。
確か、こんな感じに……。
――時は少し遡って、三日前。
私はとある男の屋敷に招かれた。名をハイゼンといい、伯爵家の令息で次期当主と騒がれる人物。
まぁ、私の家と彼の家は昔からの付き合いらしく、断ることができず……面倒だけど赴いたんです。
そうしたら、
「俺はお前か妹のどちらかを婚約者にしようと思う。
ちなみに、今は妹の方が優勢だ。お前より、顔が可愛いからな。さぁ、どうする。アピールしてみるといい」
とかなんとか抜かしてきた。
とりあえず、その瞬間から「こいつと婚約するとかないわ」と思ったので……。
ニコッ。
それはもう、今までにないぐらいの笑みを浮かべてハイゼンに近づき、
「――ふんっ!」
硬く握り込んだ拳をやつの顔面に叩き込んでやったのです。
その瞬間、私はスカッとを通り越して肌が粟立つほどの快感を覚えました。どうやら私はS気質のようです。
そんな初めての感覚に戸惑っている私のことなどつゆ知らず、ハイゼンは泣き始めたのだった。
――とまあ、こんな感じに私のアピールタイムは終わって……結果、ハイゼンはレイナを選んだってわけ。
といっても、ほぼ一択みたいな感じだったけど。
……で、それからしばらく時間が経過して一ヶ月後。
ハイゼンとレイナの婚約は、破棄の一歩寸前まで来てしまっていた。
私は多分こうなるだろうな、と思ってた。
だって、ハイゼンはレイナの顔だけで判断し。レイナはハイゼンの金にしか興味がなかったわけだし。
そりゃあ、仲も悪くなるよねって話である。
だけど、私としてはお似合いだと思ったんだけどなぁ。どっちも人としてクズだし。
クズはクズ同士でくっついてくれた方が、真っ当な人間は真っ当な人間同士で良好な関係を築ける。
だからね?
「ねぇ、お姉さま。男は女の幸せを叶えるものだよね! だから、お金ぐらい好きに使ってもいいよね! それでより美しくなれるんだし。お姉さまもそう思うでしょ!?」
「……すまない。婚約者は顔だけで選んではいけなかったんだな。今回の件で妥協することも大事ってわかったよ。
だから、お前が謝ってくれたら婚約してやらんこともないが、どうする?」
――そんなこと言って、私に近づかないでくれる?
普通に迷惑だし、クズが移っちゃう。
私はその日から――二人を完全に無視するようになった。
そして、数ヶ月後。
ハイゼンはその性格を治さないせいで、一生独り身を貫くことになった挙句、次期当主候補から外された。
そのことに怒った彼は他の当主候補を排除しようとした結果――逮捕。
レイナは相変わらずの散財癖で、かなり趣味の悪い指輪やピアスなどのアクセサリーを身につけまくって独り身確定。しかも、どうやらやばいところから金を借りまくってその挙句――夜逃げ。
ほんと、クズな人たち。
もう二度と私の前に姿を見せないでほしいわね。
~完~
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