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その名誉男性、女衒につき(2)
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「わー、玉希さん、お久しぶりです。わざわざ来て頂いちゃって」
「はるばる来ちゃったわよー」
香菜さんに『玉希さん』と呼ばれた女性はニコニコしながらカウンターの中央席に座った。
「Facebookをたまに見てたけど、素敵なお店じゃなーい」
玉希さんは斜めがけしていた黒いショルダーバッグを隣の席に置いて、自分の席に座った。
そのショルダーバッグが、シャネルのマトラッセである事を祐介は見逃さなかった。
玉希さんは店内を見渡しながら「趣あっていいじゃん」と尚も続ける。
「あ、こちら柏樹玉希さん。東京で編集プロダクションを経営しているやり手女社長。
昔、私もお仕事を紹介して頂いたんです」
カウンター席の端に座り、チラチラと二人の様子を見ている遼介と
タクさんの視線が気になるのか香菜さんは玉希さんを紹介した。
「やめてよ、やり手女社長だなんて」
笑う玉希さんに祐介はなるほどと腹落ちする。
ハイブランドであろうゴールドのごつい指輪を三つ付け、
ショートの耳元には軽く二カラッとはありそうなダイヤのピアス。
ジーンズにスニーカーにサマーセーター。
カジュアルなアイテムだが、全てハイブランドのロゴが入っていた。
指先には派手なジェルネイル。いかにもバブル世代のマスコミの女性という感じだった。
祐介は東京の不動産会社で働いていた時、彼女のような女性に家賃十八万以上の物件をよく案内していた。
家族世帯でも平均十万を切る都心で、単身で十八万から三十万の物件を借りてくれる上客が多かった。
案内しながら、自分には縁のないゴージャスな内装の部屋を見て、
この女性達は一体どんなすごい仕事をしているのだろうと不思議でならなかった。
「はるばる来ちゃったわよー」
香菜さんに『玉希さん』と呼ばれた女性はニコニコしながらカウンターの中央席に座った。
「Facebookをたまに見てたけど、素敵なお店じゃなーい」
玉希さんは斜めがけしていた黒いショルダーバッグを隣の席に置いて、自分の席に座った。
そのショルダーバッグが、シャネルのマトラッセである事を祐介は見逃さなかった。
玉希さんは店内を見渡しながら「趣あっていいじゃん」と尚も続ける。
「あ、こちら柏樹玉希さん。東京で編集プロダクションを経営しているやり手女社長。
昔、私もお仕事を紹介して頂いたんです」
カウンター席の端に座り、チラチラと二人の様子を見ている遼介と
タクさんの視線が気になるのか香菜さんは玉希さんを紹介した。
「やめてよ、やり手女社長だなんて」
笑う玉希さんに祐介はなるほどと腹落ちする。
ハイブランドであろうゴールドのごつい指輪を三つ付け、
ショートの耳元には軽く二カラッとはありそうなダイヤのピアス。
ジーンズにスニーカーにサマーセーター。
カジュアルなアイテムだが、全てハイブランドのロゴが入っていた。
指先には派手なジェルネイル。いかにもバブル世代のマスコミの女性という感じだった。
祐介は東京の不動産会社で働いていた時、彼女のような女性に家賃十八万以上の物件をよく案内していた。
家族世帯でも平均十万を切る都心で、単身で十八万から三十万の物件を借りてくれる上客が多かった。
案内しながら、自分には縁のないゴージャスな内装の部屋を見て、
この女性達は一体どんなすごい仕事をしているのだろうと不思議でならなかった。
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