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第二章 フカフカな日々
のんびりな一日・その十
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魔王とダンタリアンが不穏な会話を繰り広げている間も、シーマ十四世殿下とはつ江ばあさんは魔王城見学を続けていた。
「どうだ、はつ江! 魔王城のプラネタリウムはすごかっただろ!」
「本当だぁね! まるで、お空を飛んでいるみたいだったよ!」
「そうだろう! 魔術で夜空を飛び回っているように見せているんだ!」
二人は、城の中のプラネタリウムを満喫してはそんな会話をし……
「はつ江! 温室はキレイだっただろ!」
「うんうん! お花がうんと咲いてて、とってもキレイだっただぁよ!」
「そうだろ! 水やりとか剪定とかの手入れは、魔導機が全自動でやってくれるんだ!」
薬草や観賞用の花を育てる部屋の中を見て回っては、そんな会話をし……
「はつ江、この風車はすごいだろう!」
「あれまぁよ! お城の裏に、こんな大きな羽根がついてたんだねぇ……」
「そうなんだ! これで風力を魔力に変換して、城の中の魔導機の動力にしてるんだぞ!」
「ほうほう、そうなのかい! それはなんだかすごいんだぁね!」
……いわゆる風力発電機的なものを見学しては、そんな会話をしていた。
そうしているうちに、日はスッカリと傾き、二人はバルコニーで夕日を眺めることにした。
「キレイな夕日だぁね……」
「ああ、そうだな……」
二人は手すりにもたれて、夕日に染まる景色にため息をもらした。
「はつ江、今日は楽しかったか?」
「そうだぁね! とっても楽しかっただぁよ!」
「そうか! それなら良かった!」
シーマは目を細めて、耳と尻尾をピンと立てた。すると、はつ江もニッコリと笑い、シーマの頭をなでた。
「今日はありがとうね、シマちゃん」
「べ、別に、いつも頑張ってくれている従業員をいたわるのは、雇用主として当然なんだからな!」
シーマは喉をならしながらも、テンプレートにツンデレた。はつ江はニッコリと笑ったまま、夕日に染まる景色に再び顔を向けた。
「ここからだと、随分と遠くまで、よく見えるんだぁね」
「ああ、ここは標高が高い方だからな。モロコシやミミが住んでる街も、その向こうの街も、そのもっと向こうの街も見えるんだ」
「本当だぁね! ところでよう、シマちゃん」
「ん? 何か気になるものでも見つけたか?」
「あの、遠くの方にちょびっと見えるのは、ひょっとして海なのかい?」
「うん、そうだな」
「ほうほう、そうかい、そうかい」
はつ江はそう言ってコクコクと頷くと、目をこらして遠くに見える海を見つめた。
「はつ江は、海が好きなのか?」
シーマが尻尾の先をクニャリと曲げて尋ねると、はつ江はニッコリと微笑んだ顔を向けた。
「そうだぁね、若いころは海の近くに住んでたからね」
「へぇ、そうだったのか。どんな所だったんだ?」
「そうだねぇ。美味しいお魚屋さんや干物屋さんがあったり、織物をつくる工場がうんとあったり、映画館があったり……、あと昆布屋さんがあったりして、とってもいい街だったぁよ!」
「こ……、コンブ屋さん?」
聞き慣れない種類の屋さんに、シーマは再び尻尾の先をクニャリと曲げた。
「はつ江、それは、コンブの専門店……、なのか?」
「そうだぁよ! お出汁用の昆布を売ってたり、おぼろ昆布とかとろろ昆布を売ってたり……、いろんな種類の昆布を売ってるお店だぁよ!」
「へえ……、それは、ちょっと行ってみたいかも……」
「……そうだね。私もまた行きたいなって思うよ」
不意に、はつ江の声が若々しいものに変わった。
「はつ江、今の声は……え!?」
シーマが驚いて顔を向けると、隣にはいつの間にかお下げ髪の少女が立っていた。
「え……、き、君は……」
シーマは全身の毛を逆立てながら、何度もまばたきして、強く目をこすった。
「あれまぁよ!? シマちゃん、大丈夫かい!?」
「……あれ?」
シーマが目をこすっているうちに、隣に居るのはいつものパーマをかけた白髪頭がチャーミングなはつ江に戻っていた。はつ江は、よっこいせ、と言いながら膝を屈めると、心配そうにシーマの目を覗き込んだ。
「お目々が、かゆくなっちまったのかい?」
「あ、うん、ちょっとだけ……でも、もう大丈夫」
シーマが尻尾の先をクニャリと曲げたまま答えると、はつ江は安心したようにニコリと微笑んだ。
「それなら良かっただぁよ。でも、お目々は何かあると怖いから、ちょっとでも変ならヤギさんに言って、お医者さんに連れてってもらおうね」
「うん。そうだな……」
シーマは釈然としない表情のまま、再び夕日に染まる景色に顔を向けた。
「それにしても、海か……、海洋調査とかのお手伝い以外だと、あんまり行ったことなかったかも……」
「ほうほう、そうなのかい。ヤギさんが、お外苦手だからなのかい?」
はつ江が問いかけると、シーマはフルフルと首を横に振った。
「あ、いや。そうじゃないんだ。むしろ兄貴は、プライベートビーチ的なところに連れてってくれたりしたんだ」
「ほうほう、そうだったのかい」
「ああ。ただ、ボクの方があんまり海が得意じゃなくて……」
「大丈夫だぁよシマちゃん! 練習すれば、そのうち泳げるようになるから!」
はつ江が朗らかにフォローをすると、シーマは尻尾をパシパシと縦に振った。
「別に、泳げないから苦手なわけじゃない!」
「わはははは! それは勘違いしてゴメンだぁよ!」
はつ江がカラカラと笑いながら謝ると、シーマは腕を組んで、もう、と声をもらした。
「……海に行くと、なぜか淋しくなるんだ」
「……そっか」
ヒゲを下に向けて呟くシーマに、はつ江はそっと相槌を打った。
そして――
「……きっと、それが青春ってもんなんだぁよ」
――某かのキャッチコピーのような言葉を呟いた。
すると、シーマはジトッとした目を向けて、尻尾をユラユラと横に大きく振った。
「……はつ江、なんか今茶化さなかったか?」
「わはははは! 気のせいだぁよ! さてさて、そろそろお夕飯の支度をしようかね!」
「なんかはぐらかされた気がするけど……、まあいっか。夕飯の支度、ボクも手伝うぞ!」
「それはとっても助かるだぁよ! そんじゃあ、台所へ行こうかね!」
「ああ!」
二人はそう言うと、手を繋いで台所へと向かっていった。
かくして、仔猫殿下とはつ江ばあさんののんびりな一日は、無事に幕を閉じたのだった。
「どうだ、はつ江! 魔王城のプラネタリウムはすごかっただろ!」
「本当だぁね! まるで、お空を飛んでいるみたいだったよ!」
「そうだろう! 魔術で夜空を飛び回っているように見せているんだ!」
二人は、城の中のプラネタリウムを満喫してはそんな会話をし……
「はつ江! 温室はキレイだっただろ!」
「うんうん! お花がうんと咲いてて、とってもキレイだっただぁよ!」
「そうだろ! 水やりとか剪定とかの手入れは、魔導機が全自動でやってくれるんだ!」
薬草や観賞用の花を育てる部屋の中を見て回っては、そんな会話をし……
「はつ江、この風車はすごいだろう!」
「あれまぁよ! お城の裏に、こんな大きな羽根がついてたんだねぇ……」
「そうなんだ! これで風力を魔力に変換して、城の中の魔導機の動力にしてるんだぞ!」
「ほうほう、そうなのかい! それはなんだかすごいんだぁね!」
……いわゆる風力発電機的なものを見学しては、そんな会話をしていた。
そうしているうちに、日はスッカリと傾き、二人はバルコニーで夕日を眺めることにした。
「キレイな夕日だぁね……」
「ああ、そうだな……」
二人は手すりにもたれて、夕日に染まる景色にため息をもらした。
「はつ江、今日は楽しかったか?」
「そうだぁね! とっても楽しかっただぁよ!」
「そうか! それなら良かった!」
シーマは目を細めて、耳と尻尾をピンと立てた。すると、はつ江もニッコリと笑い、シーマの頭をなでた。
「今日はありがとうね、シマちゃん」
「べ、別に、いつも頑張ってくれている従業員をいたわるのは、雇用主として当然なんだからな!」
シーマは喉をならしながらも、テンプレートにツンデレた。はつ江はニッコリと笑ったまま、夕日に染まる景色に再び顔を向けた。
「ここからだと、随分と遠くまで、よく見えるんだぁね」
「ああ、ここは標高が高い方だからな。モロコシやミミが住んでる街も、その向こうの街も、そのもっと向こうの街も見えるんだ」
「本当だぁね! ところでよう、シマちゃん」
「ん? 何か気になるものでも見つけたか?」
「あの、遠くの方にちょびっと見えるのは、ひょっとして海なのかい?」
「うん、そうだな」
「ほうほう、そうかい、そうかい」
はつ江はそう言ってコクコクと頷くと、目をこらして遠くに見える海を見つめた。
「はつ江は、海が好きなのか?」
シーマが尻尾の先をクニャリと曲げて尋ねると、はつ江はニッコリと微笑んだ顔を向けた。
「そうだぁね、若いころは海の近くに住んでたからね」
「へぇ、そうだったのか。どんな所だったんだ?」
「そうだねぇ。美味しいお魚屋さんや干物屋さんがあったり、織物をつくる工場がうんとあったり、映画館があったり……、あと昆布屋さんがあったりして、とってもいい街だったぁよ!」
「こ……、コンブ屋さん?」
聞き慣れない種類の屋さんに、シーマは再び尻尾の先をクニャリと曲げた。
「はつ江、それは、コンブの専門店……、なのか?」
「そうだぁよ! お出汁用の昆布を売ってたり、おぼろ昆布とかとろろ昆布を売ってたり……、いろんな種類の昆布を売ってるお店だぁよ!」
「へえ……、それは、ちょっと行ってみたいかも……」
「……そうだね。私もまた行きたいなって思うよ」
不意に、はつ江の声が若々しいものに変わった。
「はつ江、今の声は……え!?」
シーマが驚いて顔を向けると、隣にはいつの間にかお下げ髪の少女が立っていた。
「え……、き、君は……」
シーマは全身の毛を逆立てながら、何度もまばたきして、強く目をこすった。
「あれまぁよ!? シマちゃん、大丈夫かい!?」
「……あれ?」
シーマが目をこすっているうちに、隣に居るのはいつものパーマをかけた白髪頭がチャーミングなはつ江に戻っていた。はつ江は、よっこいせ、と言いながら膝を屈めると、心配そうにシーマの目を覗き込んだ。
「お目々が、かゆくなっちまったのかい?」
「あ、うん、ちょっとだけ……でも、もう大丈夫」
シーマが尻尾の先をクニャリと曲げたまま答えると、はつ江は安心したようにニコリと微笑んだ。
「それなら良かっただぁよ。でも、お目々は何かあると怖いから、ちょっとでも変ならヤギさんに言って、お医者さんに連れてってもらおうね」
「うん。そうだな……」
シーマは釈然としない表情のまま、再び夕日に染まる景色に顔を向けた。
「それにしても、海か……、海洋調査とかのお手伝い以外だと、あんまり行ったことなかったかも……」
「ほうほう、そうなのかい。ヤギさんが、お外苦手だからなのかい?」
はつ江が問いかけると、シーマはフルフルと首を横に振った。
「あ、いや。そうじゃないんだ。むしろ兄貴は、プライベートビーチ的なところに連れてってくれたりしたんだ」
「ほうほう、そうだったのかい」
「ああ。ただ、ボクの方があんまり海が得意じゃなくて……」
「大丈夫だぁよシマちゃん! 練習すれば、そのうち泳げるようになるから!」
はつ江が朗らかにフォローをすると、シーマは尻尾をパシパシと縦に振った。
「別に、泳げないから苦手なわけじゃない!」
「わはははは! それは勘違いしてゴメンだぁよ!」
はつ江がカラカラと笑いながら謝ると、シーマは腕を組んで、もう、と声をもらした。
「……海に行くと、なぜか淋しくなるんだ」
「……そっか」
ヒゲを下に向けて呟くシーマに、はつ江はそっと相槌を打った。
そして――
「……きっと、それが青春ってもんなんだぁよ」
――某かのキャッチコピーのような言葉を呟いた。
すると、シーマはジトッとした目を向けて、尻尾をユラユラと横に大きく振った。
「……はつ江、なんか今茶化さなかったか?」
「わはははは! 気のせいだぁよ! さてさて、そろそろお夕飯の支度をしようかね!」
「なんかはぐらかされた気がするけど……、まあいっか。夕飯の支度、ボクも手伝うぞ!」
「それはとっても助かるだぁよ! そんじゃあ、台所へ行こうかね!」
「ああ!」
二人はそう言うと、手を繋いで台所へと向かっていった。
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