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2.シンデレラ
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たまげたなあ。
私はそんな言葉を思い浮かべながら、水面に映る美少女を見つめた。
ちなみにわいせつ物を殴った右手は、とっくにゴシゴシと洗っているので安心してください。
これは、あれかもしれない。
私は周りの景色を見渡しながら確信した。
異世界転生。これしかない。
死んだ記憶も無いのに転生と言うのはちょっとピンとこなかったけど、外見が変わっているんだからそうとしか思えなかった。
男の子は、私の事を白雪と呼んでいた。
水面に映る美少女は、艶やかな黒髪に雪のような肌。ぱっちりと大きな瞳にサクランボみたいなキュートな唇の持ち主だった。
白雪姫と言われれば納得の可愛さだ。
と言う事は、最初に会ったわいせつ物は、王子様だったんだろうか。
私の知っている白雪姫でも、見知らぬ死体に一目惚れする変態ではあったけど、あそこまで狂ってはいなかった。
逃げ込んだ先の二つのわいせつ物も、七人と言うキーワードから考えると、七人の小人なのかもしれない。
それにしては小人要素が一切無かったけど、そもそも七人の小人は快楽墜ちとか8Pとか言わない。
それにしても8Pってなんだ。
上下両手両足を使っても一人余る。
あれか。一人はパンパン手を叩いてリズムを取る係なのか。
もう、ヤダ……
私は手近な所にあった石を投げ入れて、水面に映る美少女の顔を消した。
「やはり、ここにいましたか」
後ろから声が聞こえて慌てて振り返ると、少し離れた所に銀縁メガネをかけた男の人が立っていた。
「二人から話を聞いて、あなたが逃げ込みそうな場所を推測しました」
クイッと指でメガネを持ち上げながら、男の人は得意気に話を続ける。
「なんでも、魔法使いに記憶を失わされたとか。実に興味深いですね」
近づいてくる男の人に対して、私は立ち上がり逃げ場を探す。
「以前の貴女と、今の貴女。どこがどう違うのか、調べる必要がありそうだ」
男の人はゴソゴソとズボンを弄っている。
「身体の隅々まで調べてあげますよ。私のこの、検査棒でね」
フフフと笑う男の人を見ながら、私はなる程と思った。
この人は賢そうに見えて、実は馬鹿なんだな。
「貴女の可愛いなき声に、皆も直ぐに駆けつけるでしょう。それまでたっぷり、私のホットミルクを注いであげますよ」
大きさよりも長さが目立つわいせつ物を扱きあげながら、男の人が私ににじり寄る。
「セイッ!」
流石に三回目ともなると落ち着いた物だ。
私は掛け声と共に足を蹴り出した。
木靴がクリーンヒットして、男の人は音もなく崩れ落ちた。
洗った右手を汚したく無かったとは言え、木靴は流石に過剰防衛だっただろうか。
とか、そんな事を考えている場合ではない。私は三度森の中を走り出した。
走る内、辺りに霧が立ち込めてきた。
木にぶつかってしまいそうで、走る速度を緩めると、急に地面がぐにゃりと歪んだ。
「わっ、わわっ」
足が沈み込み、私は顔面から地面に倒れ込んだ。
「いたた……」
余りの痛さにしばらく立ち上がれず、ようやく顔を上げると、目の前に木の枝を突きつけられていた。
「誰だ」
冷たく言い放つその人は、とても美しかった。
真っ直ぐ腰まで伸びた金色の髪の毛は、日の光を受けて神々しいまでに光り輝き、ぱっちりとしていながらも切れ長なアイスブルーの瞳は、見ているだけで吸い込まれてしまいそうだった。
すらりと伸びた肢体は質素なドレスに隠されているけど、その立ち姿は気品に満ち溢れている。
突きつけられているのは小学生男子が喜んで持ちそうな木の枝なのに、真剣を突きつけられているかのような緊張感があった。
「なぜここにいる」
凛とよく通る声で聞かれて、私は慌てて答えた。
「転んだらここにいたんです。と言うか、ここがどこかも分かりません。私が教えて欲しいぐらいです」
今までの流れからいくと、この美し過ぎる人にも、わいせつ物がついていたりするんだろうか。
「歪みを通って来たのか」
木の枝を私に突きつけたまま、美人が呟いた。
考えるような顔も美しくて、流石にこの人のわいせつ物をセイッとはしたくないなと思った。
「名は何と言う?」
木の枝を私の目の前から退かすと、美人が聞いてきた。
「はい!私の名前は……」
そこまで言って、私は言葉に詰まった。自分の名前が出てこない。
「私の、名前は……」
必死で思い出そうとしても出てくるのは、ラーメンと炒飯を控えさせながら焼きたての餃子にかぶりつきはふはふ言っている場面や、ごはん茶碗片手に山盛りの唐揚げを一つ一つ処理しながら次はマヨネーズを付けて食べようと思っている場面や、なんと罪深い組み合わせよと思いながらマーガリン入りレーズンバターロールにはちみつをつけて食べている場面など、自分でも驚くぐらいデブまっしぐらな食事風景しか出てこなかった。
そして、自分がどんな姿をしていたかも思い出せない事に気づいてしまった。
「どうした?」
「いえ、私は白雪です……」
美人が警戒するような顔をしたので、私は泣きそうになりながら答えた。さすがに自分を姫呼ばわりはできなかった。
「私は……シンデレラと呼ばれている」
「シンデレラって、意地悪な継母と義理の姉にいじめられつつもお城の舞踏会に行くと言う、あの……」
確かに、ロイヤル感溢れるこの美しさは、シンデレラと言われれば納得するしかない美しさだ。
「なぜお前が私の事を語る」
シンデレラは下げていた木の枝を突きつけながら、私に問うてきた。
「私の世界ではシンデレラと言ったら、最も有名なおとぎ話の一つだからですよ!白雪姫だってそれに比肩するおとぎ話で、なんで自分が物語の主人公になっているのか、こっちが聞きたいぐらいです。それに、出てくるのはわいせつ物ばかりだし、元々の自分の名前も忘れちゃってるし、見た目がどんなだったかも思い出せないし、もう泣きたいぐらいです」
言いながら私はちょっと泣いていたと思う。鼻水も垂れていたかもしれない。
折角の美少女なのに、中身が残念で申し訳なかった。
「君も、魔法使いの被害者なのかもしれないな」
シンデレラは私に手を差し伸べ、起きるのを手伝ってくれると、付いておいでと言って歩きだした。
歩く姿も凛として美しく、私は魅了されたようにふらふらと後をついていった。
シンデレラが向かった先には、古ぼけた小さな小屋があった。
シンデレラにこんな場所出てきたかなと思いながら中へ入る。
「詳しく、君の話を聞かせて欲しい」
シンデレラはテーブルについた私にお茶を出しながら言った。
私は王子のわいせつ物のくだりから細かく話し、シンデレラはキエーッやセイッする所で痛そうに顔をしかめていた。
「君は、強いんだな」
話し終えると、シンデレラは感心するように呟いた。
「あの、すみません。そんなこんなでわいせつ物に対する警戒心が強くて、ちょっと変な事をお聞きしますが、シンデレラ、あなたには……ついていませんよね?」
祈るような気持ちで尋ねると、シンデレラは少しの沈黙の後で口を開いた。
「ついていない」
「良かった……」
こんな美しい人にセイッとはしたくない。私はホッとして淹れて貰ったお茶を飲んだ。
ハーブティーのようなそれを飲むと、心が落ち着く気がした。
「君の知っている私の物語も、教えて欲しい」
シンデレラに言われて、私は知っている限り細かく話して聞かせた。
「なる程、大筋はあっているかもしれない」
「細かくは違いますか?」
「細かくどころか、そもそも私は……」
そこまで言うと、シンデレラは私を見つめた。
その顔に表情はなく、アイスブルーの瞳も相まってクールビューティーな印象だ。
話し方も中性的で、女子校にいたらお姉さまと慕われる事間違いなしだろう。
「私の身に起こった事はこうだ。魔法使いに魔法をかけられてから、夜毎義姉上は私に性的奉仕を要求してきた。巨大なディルドを片手に私を追いかけ回すようになったんだ。これで私を突き上げなさいと」
聞いていて私はゾッとした。女性相手となるとセイッも効かない。シンデレラはどう切り抜けたんだろう。
「部屋に閉じこもり無視していたが、それに腹を立てた義姉上は、私を城で開かれる乱交パーティーに参加させようとした」
城で開かれる乱交パーティー。
なかなかのパワーワードが出て、私はまたもやゾッとした。
「男に散々嬲られ汚れてしまったあなたを、私が舐め回して清めてさしあげますわと高笑いする義姉上の脛を蹴り上げて、ここに逃げてきた」
「あの、シンデレラにはお姉さんがもう一人いませんでしたっけ?その方は……」
私が恐る恐る聞くと、シンデレラはその綺麗な顔を少し歪めた。
「下の義姉上は普段は部屋に籠もって大量の書物を取り寄せては奇声を発しているんだが、城の乱交パーティーには私も出ると言って、紙とペンを握りしめて鼻息荒くにじり寄って来たので、首に手刀を入れた」
凄いな、このシンデレラ。
そんな感想しか湧かなかった。
私はそんな言葉を思い浮かべながら、水面に映る美少女を見つめた。
ちなみにわいせつ物を殴った右手は、とっくにゴシゴシと洗っているので安心してください。
これは、あれかもしれない。
私は周りの景色を見渡しながら確信した。
異世界転生。これしかない。
死んだ記憶も無いのに転生と言うのはちょっとピンとこなかったけど、外見が変わっているんだからそうとしか思えなかった。
男の子は、私の事を白雪と呼んでいた。
水面に映る美少女は、艶やかな黒髪に雪のような肌。ぱっちりと大きな瞳にサクランボみたいなキュートな唇の持ち主だった。
白雪姫と言われれば納得の可愛さだ。
と言う事は、最初に会ったわいせつ物は、王子様だったんだろうか。
私の知っている白雪姫でも、見知らぬ死体に一目惚れする変態ではあったけど、あそこまで狂ってはいなかった。
逃げ込んだ先の二つのわいせつ物も、七人と言うキーワードから考えると、七人の小人なのかもしれない。
それにしては小人要素が一切無かったけど、そもそも七人の小人は快楽墜ちとか8Pとか言わない。
それにしても8Pってなんだ。
上下両手両足を使っても一人余る。
あれか。一人はパンパン手を叩いてリズムを取る係なのか。
もう、ヤダ……
私は手近な所にあった石を投げ入れて、水面に映る美少女の顔を消した。
「やはり、ここにいましたか」
後ろから声が聞こえて慌てて振り返ると、少し離れた所に銀縁メガネをかけた男の人が立っていた。
「二人から話を聞いて、あなたが逃げ込みそうな場所を推測しました」
クイッと指でメガネを持ち上げながら、男の人は得意気に話を続ける。
「なんでも、魔法使いに記憶を失わされたとか。実に興味深いですね」
近づいてくる男の人に対して、私は立ち上がり逃げ場を探す。
「以前の貴女と、今の貴女。どこがどう違うのか、調べる必要がありそうだ」
男の人はゴソゴソとズボンを弄っている。
「身体の隅々まで調べてあげますよ。私のこの、検査棒でね」
フフフと笑う男の人を見ながら、私はなる程と思った。
この人は賢そうに見えて、実は馬鹿なんだな。
「貴女の可愛いなき声に、皆も直ぐに駆けつけるでしょう。それまでたっぷり、私のホットミルクを注いであげますよ」
大きさよりも長さが目立つわいせつ物を扱きあげながら、男の人が私ににじり寄る。
「セイッ!」
流石に三回目ともなると落ち着いた物だ。
私は掛け声と共に足を蹴り出した。
木靴がクリーンヒットして、男の人は音もなく崩れ落ちた。
洗った右手を汚したく無かったとは言え、木靴は流石に過剰防衛だっただろうか。
とか、そんな事を考えている場合ではない。私は三度森の中を走り出した。
走る内、辺りに霧が立ち込めてきた。
木にぶつかってしまいそうで、走る速度を緩めると、急に地面がぐにゃりと歪んだ。
「わっ、わわっ」
足が沈み込み、私は顔面から地面に倒れ込んだ。
「いたた……」
余りの痛さにしばらく立ち上がれず、ようやく顔を上げると、目の前に木の枝を突きつけられていた。
「誰だ」
冷たく言い放つその人は、とても美しかった。
真っ直ぐ腰まで伸びた金色の髪の毛は、日の光を受けて神々しいまでに光り輝き、ぱっちりとしていながらも切れ長なアイスブルーの瞳は、見ているだけで吸い込まれてしまいそうだった。
すらりと伸びた肢体は質素なドレスに隠されているけど、その立ち姿は気品に満ち溢れている。
突きつけられているのは小学生男子が喜んで持ちそうな木の枝なのに、真剣を突きつけられているかのような緊張感があった。
「なぜここにいる」
凛とよく通る声で聞かれて、私は慌てて答えた。
「転んだらここにいたんです。と言うか、ここがどこかも分かりません。私が教えて欲しいぐらいです」
今までの流れからいくと、この美し過ぎる人にも、わいせつ物がついていたりするんだろうか。
「歪みを通って来たのか」
木の枝を私に突きつけたまま、美人が呟いた。
考えるような顔も美しくて、流石にこの人のわいせつ物をセイッとはしたくないなと思った。
「名は何と言う?」
木の枝を私の目の前から退かすと、美人が聞いてきた。
「はい!私の名前は……」
そこまで言って、私は言葉に詰まった。自分の名前が出てこない。
「私の、名前は……」
必死で思い出そうとしても出てくるのは、ラーメンと炒飯を控えさせながら焼きたての餃子にかぶりつきはふはふ言っている場面や、ごはん茶碗片手に山盛りの唐揚げを一つ一つ処理しながら次はマヨネーズを付けて食べようと思っている場面や、なんと罪深い組み合わせよと思いながらマーガリン入りレーズンバターロールにはちみつをつけて食べている場面など、自分でも驚くぐらいデブまっしぐらな食事風景しか出てこなかった。
そして、自分がどんな姿をしていたかも思い出せない事に気づいてしまった。
「どうした?」
「いえ、私は白雪です……」
美人が警戒するような顔をしたので、私は泣きそうになりながら答えた。さすがに自分を姫呼ばわりはできなかった。
「私は……シンデレラと呼ばれている」
「シンデレラって、意地悪な継母と義理の姉にいじめられつつもお城の舞踏会に行くと言う、あの……」
確かに、ロイヤル感溢れるこの美しさは、シンデレラと言われれば納得するしかない美しさだ。
「なぜお前が私の事を語る」
シンデレラは下げていた木の枝を突きつけながら、私に問うてきた。
「私の世界ではシンデレラと言ったら、最も有名なおとぎ話の一つだからですよ!白雪姫だってそれに比肩するおとぎ話で、なんで自分が物語の主人公になっているのか、こっちが聞きたいぐらいです。それに、出てくるのはわいせつ物ばかりだし、元々の自分の名前も忘れちゃってるし、見た目がどんなだったかも思い出せないし、もう泣きたいぐらいです」
言いながら私はちょっと泣いていたと思う。鼻水も垂れていたかもしれない。
折角の美少女なのに、中身が残念で申し訳なかった。
「君も、魔法使いの被害者なのかもしれないな」
シンデレラは私に手を差し伸べ、起きるのを手伝ってくれると、付いておいでと言って歩きだした。
歩く姿も凛として美しく、私は魅了されたようにふらふらと後をついていった。
シンデレラが向かった先には、古ぼけた小さな小屋があった。
シンデレラにこんな場所出てきたかなと思いながら中へ入る。
「詳しく、君の話を聞かせて欲しい」
シンデレラはテーブルについた私にお茶を出しながら言った。
私は王子のわいせつ物のくだりから細かく話し、シンデレラはキエーッやセイッする所で痛そうに顔をしかめていた。
「君は、強いんだな」
話し終えると、シンデレラは感心するように呟いた。
「あの、すみません。そんなこんなでわいせつ物に対する警戒心が強くて、ちょっと変な事をお聞きしますが、シンデレラ、あなたには……ついていませんよね?」
祈るような気持ちで尋ねると、シンデレラは少しの沈黙の後で口を開いた。
「ついていない」
「良かった……」
こんな美しい人にセイッとはしたくない。私はホッとして淹れて貰ったお茶を飲んだ。
ハーブティーのようなそれを飲むと、心が落ち着く気がした。
「君の知っている私の物語も、教えて欲しい」
シンデレラに言われて、私は知っている限り細かく話して聞かせた。
「なる程、大筋はあっているかもしれない」
「細かくは違いますか?」
「細かくどころか、そもそも私は……」
そこまで言うと、シンデレラは私を見つめた。
その顔に表情はなく、アイスブルーの瞳も相まってクールビューティーな印象だ。
話し方も中性的で、女子校にいたらお姉さまと慕われる事間違いなしだろう。
「私の身に起こった事はこうだ。魔法使いに魔法をかけられてから、夜毎義姉上は私に性的奉仕を要求してきた。巨大なディルドを片手に私を追いかけ回すようになったんだ。これで私を突き上げなさいと」
聞いていて私はゾッとした。女性相手となるとセイッも効かない。シンデレラはどう切り抜けたんだろう。
「部屋に閉じこもり無視していたが、それに腹を立てた義姉上は、私を城で開かれる乱交パーティーに参加させようとした」
城で開かれる乱交パーティー。
なかなかのパワーワードが出て、私はまたもやゾッとした。
「男に散々嬲られ汚れてしまったあなたを、私が舐め回して清めてさしあげますわと高笑いする義姉上の脛を蹴り上げて、ここに逃げてきた」
「あの、シンデレラにはお姉さんがもう一人いませんでしたっけ?その方は……」
私が恐る恐る聞くと、シンデレラはその綺麗な顔を少し歪めた。
「下の義姉上は普段は部屋に籠もって大量の書物を取り寄せては奇声を発しているんだが、城の乱交パーティーには私も出ると言って、紙とペンを握りしめて鼻息荒くにじり寄って来たので、首に手刀を入れた」
凄いな、このシンデレラ。
そんな感想しか湧かなかった。
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