誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら

Rohdea

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29. 遠慮しない男

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「ぅくっ……ガーネット。さすがだ!」
「……」
「やはり、君はいい足をしている!」
「──嬉しくない!  褒められているのに全然、嬉しくない!!」

 私は頭を強く振ってジロリとジョルジュを睨みつける。

「え?  なんでだ?」
「なんでって───」
『ダンッ?  今のは何の音だ……?』

 ジョルジュに文句のひとつでも言おうかと思ったら、今のジョルジュの足を踏みつけた音を不思議に思った大臣たちが首を傾げている。

『!』
『───失礼。ガーネット様……?  今、何かありましたか?』
『……』

 私はフッと鼻で笑う。
 ホホホ。私の名はガーネット・ウェルズリー……こんなことで動揺する弱い女ではなくってよ!
 オーーホッホッホ!

 私はにこっと優しく微笑んで頭を下げる。

『突然、驚かせて申し訳ございません。どうも、足元に大きな虫がいたような気がしましたの』

 とにかく誤魔化すことにした。

『それで、驚いて足を滑らせてしまったようですわ』
『なに?  虫がいたのか?』 
『あ、いいえ。私の勘違いだったようですので、どうぞお気になさらず。失礼いたしましたわ』

 私はホホホと高らかに笑って徹底的に誤魔化す。
 彼らは納得したようで頷き合う。
 私はホッと胸を撫で下ろした。
 しかし……

「な、なに?  ガーネット……今の君の足捌きは俺を踏んだのではなかったのか……!」
「え!」
「まさか!  偶然だったのか!」

 隣のジョルジュが驚愕の表情を浮かべた。
 その表情に私はギョッとした。

(は?  嘘でしょう!?  ……なんでそんなに素直に受け止めてるの……!?)

 大臣たちはともかく、そんな動きではなかったことはジョルジュが一番分かっているでしょう!?
 素直すぎるその反応に、ちょっとやそっとのことでは動じないはずの私が動揺してしまう。

(くっ!  なんて……恐ろしい男──さすが私の惚れた男だわ……)

「なんてことだ。とてもとてもいい踏みつけだったのに……」

 何とも悔しそうな顔をするジョルジュ。
 このままでは大臣たちの前で“もう一度踏んでくれ!”などと言い出しかねない。
 だから、私は先手を打つことにした。

「…………ジョルジュ、お願い。あなた少~~しだけ黙っていてくれるかしら?」
「ん?  何故だ?」
「あなたが入るとややこしいことになる可能性があるのよ」
「やや……?」
「───お・ね・が・い!」
「……」

 コクッとジョルジュは頷く。

(素直!)

 危険人物のジョルジュは一旦黙らせて、私は大臣たちに向かって軽く咳払いをしてから、にっこりと笑いかける。

『────さて、皆様。これから……どうなさるかのお気持ちは決まったかしら?』

 息を呑んだ隣国の大臣たちはゴクリと唾を飲み込んで顔を見合わせた。



─────



「あーー、肩こったわ~」

 広間に戻り、予定通り視察に向かうことにした隣国の大臣たちの出発を見送った私は思いっきり腕を伸ばす。

「うっ……嘘……そんな……」
「あんなに、怒っていた……のに?」

 そんな私の傍では怒りを鎮めた大臣たちの様子に唖然呆然としているラモーナと殿下。

 本来二人は視察に同行する予定だった。
 しかし、隣国の大臣たちが二人の同行を拒否をしたため二人はその場に取り残されることになってしまった。

「ほ、本当に機嫌が……治って、た……わ」

 二人は同行を拒否されて取り残されたことよりも、彼らの機嫌が治ったことにショックを受けている様子。

「ガ、ガーネット様……あなたはいったいどんな手を……」
「え?」

 そして、視察に同行しなかった残りの大臣たちも呆然とした顔で私を見てくる。
 私は、そんな彼らをじとっとした目で睨み返した。

「…………まさか皆様。私の言葉を疑っていらしたのかしら?」
「い、いえ!」
「そそそそんなまさか!  ……さ、さすがガーネット様だと感心していたのですっっ!」

 慌てて首を横に振る大臣たち。
 私は、あまりにも分かりやすいよいしょの仕方にため息を吐いて呆れた目で彼らを見つめ返した。
 すると、大臣たちは気まずそうに私から目を逸らす。

(この反応、分かりやすいわねぇ……)

 どれだけ私のことを侮っていたのかしら?

「な、なんで……よ。信じられない……」
「……ガーネット嬢、君は」

 一方、ラモーナと殿下はまだブツブツ言っている。
 私はそんな二人にに向かって高らかに笑う。

「オーホッホッホ!  だから言ったでしょう?」
「……!」
「この私にかかれば、この程度のこと大したことではないのよ!」

 ラモーナがギリッと悔しそうな表情をする。

(……ふーん)

 まだ、自分の置かれた立場を理解していなさそうなラモーナに対して怒りを覚えた私は挑発することにした。

「ふふ。あら、ラモーナ?  何かしらその顔?」
「……ガーネット」
「この件───私はあなたに感謝されることはあっても睨まれる筋合いはないと思うのだけど?」
「か、感謝……ですってぇ!?  そんなものするわけないでしょう!?」

 鋭い目付きで私のことを睨んでくるラモーナ。
 そこには、いつも見せていた可愛さの欠片はどこにもない。

「ラ……ラモーナ!?」

 ラモーナの豹変ぶりに殿下が目を丸くしたまま固まっている。
 私は小さくクスッと笑った。

(あらあら、ラモーナさん?  これまで頑張ってひた隠ししていたらしい本性が顕になっているわよ?)

 そう思ったけれど敢えて指摘なんてしてあげない。

「ガーネット!  もう、殿下の婚約者でもないただの令嬢のくせに、出しゃばって……!」
「へぇ……」

 私はスッと表情を消して腕を組むと冷たくラモーナを睨む。

「ラモーナ!  あなたはまだ分かっていないようね?」
「……ひっ!?」

 ラモーナが小さな悲鳴を上げた。

「あなたはその“ただの令嬢”でしかない私に出来たことが何一つまともに出来なかったのよ?」
「……っ!」
「その程度で、この私を蹴落として自分が未来の王子の妃になるですって?  ホホホホ、笑わせないでくれるかしら?」
「!」

 私のその挑発にラモーナの目が怒りでカッとなる。
 そして思いっきり声を荒らげて怒鳴った。

「そんなの!  どうせガーネットの家の金の力でなんとかしたんでしょ!!  そうに決まってる!」
「お金?」
「そうよ!  いつだって、ガーネットは金、金、金……」
「ラモーナ……」

 ラモーナの怒りの形相は正直、とても醜かった。
 ここには今、殿下と数名の我が国の大臣たちがいるというのに。
 どうやら、今のラモーナには猫をかぶる余裕すらないらしい。

「ガーネットはそうやって自分は凄いのよって見せつけて、エルヴィス様の婚約者の座を取り戻す気だったのね!?  自分の力でもないくせに!」
「……」
「それに私は知っているのよ!  私にこっそり隠れて、エルヴィス様と会っていたでしょ!  どうせその時に金でもチラつかせて寄り戻すよう強要したんだわ!  卑怯……なんて卑怯なの……」
「……」
「それで、二人で共謀して私が今回の接待に失敗するように仕向けたのよ!  だから、エルヴィス様も私を助けてくれなかったんだわ!  酷い、酷いわ!」

 わぁぁぁん……と顔を覆って泣き出すラモーナ。
 エルヴィス殿下はそんなラモーナの姿を呆然と見ているだけで動こうともしない。
 我が国の大臣たちもオロオロするばかり。

(ぴえぴえぴえぴえ面倒臭いわね……)

 泣き出したラモーナに対して私が顔をしかめた時だった。

「……これが噂の───……なるほど。本当に下手くそな泣きの演技なのだな」

(……ん?)

 私の横から聞こえてきた声。 
 その声の主、ジョルジュはうーんと眉間に皺を寄せてながら言った。

「そこのなんちゃら令嬢。君は泣き方もガーネットを見習った方がいいな」
「う……ぅえっ!?」
「ガーネットの足元にも及ばない。下手くそすぎる」
「へ…………た?」

 号泣していたはずのラモーナがピタリと泣くのをやめて顔を上げた。

「まさかとは思うが……我が国の王子はこんなにも下手くそな演技の涙に騙されてガーネットよりこの女の方が可愛いなどと思って婚約者に選んだのか?」
「…………は!?  ちょっ……何を言っ……」

 ラモーナの顔が思いっきり崩れる。
 ジョルジュはそんな焦り出したラモーナのことは一切気にかける様子もなく次は殿下に顔を向けた。
  
「我が国の王子は、見る目がなさすぎだろう」
「……え」

 思いっきりジョルジュにバカにされた殿下が間抜けな声を上げる。

「なぁ、ガーネット。王子がこんなに見る目がなくてチョロくて騙されやすくて頼りなくて……この国の将来は大丈夫なのか?」

(全部言ったーー!)

 ジョルジュは誰もがうっすら思いつつも、口にしてこなかったであろう言葉を一切の躊躇いも遠慮もなくズバッと口にした。

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