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第1章 アルストロメリア編

第32話 美容マッサージで綺麗になります

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アリスは裸のまま大浴場の中に設置されたマッサージ台に寝転がる。

(裸のまま、マッサージは恥ずかしいですが、これも綺麗になり、3人に喜んでもらうためですから我慢です)

「アリス様、施術を担当させていただきますセリカと申します。」

アリスの前に施術師が頭を下げ、アリスの身体を触診していく。

「アリス様は芸術品のようなお身体ですね。これよりもさらの綺麗になれるよう努力させていただきます」

施術師はそう言うとアリスの肩を強くマッサージしていく。
アリスは少しの痛さと謎の温かさを感じるが、痛気持ちいい程度なので我慢をする。

「あのこのマッサージにはどのような効果があるのですか?」

「このマッサージはリンパの流れをマッサージにより良くして老廃物が流れやすくします。それと同時に脂肪分解スキルを当てて分解しています」

「脂肪を分解するスキルとは珍しいですね」

「はい、私を含めて世界に10人くらいかと。アリス様は少しプニプニしたお身体ですので、少し引き締めた身体にするとお綺麗になるかと思います」

(あれ、さらっと悪口を言われた気が……プニプニですか)

アリスは太っているわけではないが、引き締まったボディでもない。運動をしたことがないがスタイルが良いという状態なのだ。そのため、全体的に柔らかいプニプニボディなのだ。これを引き締めた身体にすることでモデルのような美しいプロポーションを手に入れることができる

「プニプニですか?」

「はい、プニプニです。ですが、この身体を引き締めることにより、芸術品のような身体が国宝のような芸術品になるのです」

(そういう、ものですかね?)

アリスはその後も全身のマッサージと脂肪分解の施術を受けていく。

「あのところで、この脂肪分解は何回くらいで効果があるのですか?」

「はい、一回で効果が表れます。そのため、脂肪分解は数か月に一回の施術になります」

(なるほど、さすがは異世界のスキルですね。もはや何でもありです)

「それではアリス様、オイルマッサージを始めさせていただきます。このオイルには回復効果があり、さきほどの脂肪分解によるダメージから回復させます」

「なるほど、しっかりと考えられていますね」

「お褒めいただきありがとうございます。それでは施術を開始いたいます」

アリスの肩にオイルを塗り回復をさせながら、先ほどと違い優しく身体を揉みこんでいく。

(うぅ、これはなかなか気持ちいいですね。眠くなりそ――)

アリスはマッサージの気持ちよさから眠ってしまうのだった。
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