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攻略のカギ、ていうかうまく使えばチートみたいなアイテムと武器防具なんかをそろえたオレは、ギリギリすぎるラスボス戦に突入した。それでも、いくらなんでもレベルとHPが足りなすぎるんで戦闘不能の続出だが、壁役には貴重な全体回復アイテムを惜しみなく連打させてかろうじて凌いでいる。
「へー。なかなかやるな、さすがダイキ」
「こう見えてかなりきわどいぞ、全滅しても許してよ……?」
「てかオレ、けっこうヒマなんだけど」
そりゃまぁ、自分がいちど負けたラスボス戦を他人に攻略させて、そんなに楽しいわけでもないのかもしれないけど──なんて考えてたら、ヒデはいきなりオレの背後にまわって、あぐらをかいたままのオレを後ろ抱きにする。
「やめろよ集中できね……ってか暑ぃわ」
ヒデはエアコンのリモコンの温度を下げて、そのリモコンを放り投げた右手をTシャツの内側からオレの脇腹に這わせた。
「やめろって馬鹿、セクハラかよ」
「……なぁ、ゲームしようぜ。ダイキ」
「はぁ──?」
「ラスボス倒すまで耐えられたらおまえの勝ち。ラスボスに負けるか『勝っても耐えられなかった』ら、おまえの負けな」
ヒデのデカくて筋張った「投手の手」が、オレのジーパンを引きずり下ろしてトランクスの中に忍び込んできた。
「バカ、やめろって集中できねーだろ!」
「んー、集中できてりゃ反応もしないはずだけどおまえ、もう勃ってきてんな?」
「うるせーな、溜まってんだよ!」
「おまえ、モテねー男子高ヤローだもんなー」
「くそ……言いたい放題か」
状況がよくわからなくなってた。オレは何のためにこいつの家で「こんな状況で」こいつのゲームを代理で攻略なんかしてんだろ。
「あのな。いい加減にしろよ、オレもう帰るぞ──?」
状況がわからないなりにオレも逃れようとする。嫌悪感っていうより単に恥ずかしいだけ、っていうのが微妙な気分だった。
「やっぱおまえ……オレ相手じゃダメなんだろ」
「ていうか男相手ってのがその時点で普通じゃねーだろ」
なんだろ、なんでこいつ泣きそうな顔してるんだ……?
「ダイキさ、おまえ兄貴相手ならイケるんじゃねえの」
「──はぁ?」
「すげー仲良かっただろおまえら。オレの知らないとこで実は、とかさ……」
マズい。こいつがなにを言い出したのかオレにはよくわからない。
「それはないって──なんなのおまえ、どうしたん? 嫉妬?」
「……てめぇッ!」
トランクスから引きずり出されたオレのちんこは、もう言い訳のしようもないくらい勃起してた。そこをゴツい手で容赦なく上下に扱かれて、もう余裕なんてあるわけもない。
「……あのさ、ヒデ」
「んだよ」
「たぶんもうすぐこのラスボスには勝てる。けどタイミングがわりと微妙でさ」
「微妙──?」
「いきなり寸止めとかされてもさ、ラスボス倒してても止まんねー気がする。部屋とか服とかめっちゃ汚すぞ、たぶんオレ」
そこでヒデは、自嘲するようにして笑った。
「おー、好きに汚せよ。どうせ親も遅いし関係ねーわ」
もはやゲームもクソもなくなってんな。ていうか、こいつすげーヤリチンとかってウワサで聞いてたけど何だろうな。
オレなんかのちんこいじって楽しいのか? そんで何がしたいんだ。
「もうゲームとかどうでもいい。おまえの今の顔、なんかエロいわ」
オレの勃起も今はもう絶頂前つーか、ガチガチで今さら止められたくねーよ……
そのままおまえの、バカでかくてゴツい手でイカせてくれ。
「へー。なかなかやるな、さすがダイキ」
「こう見えてかなりきわどいぞ、全滅しても許してよ……?」
「てかオレ、けっこうヒマなんだけど」
そりゃまぁ、自分がいちど負けたラスボス戦を他人に攻略させて、そんなに楽しいわけでもないのかもしれないけど──なんて考えてたら、ヒデはいきなりオレの背後にまわって、あぐらをかいたままのオレを後ろ抱きにする。
「やめろよ集中できね……ってか暑ぃわ」
ヒデはエアコンのリモコンの温度を下げて、そのリモコンを放り投げた右手をTシャツの内側からオレの脇腹に這わせた。
「やめろって馬鹿、セクハラかよ」
「……なぁ、ゲームしようぜ。ダイキ」
「はぁ──?」
「ラスボス倒すまで耐えられたらおまえの勝ち。ラスボスに負けるか『勝っても耐えられなかった』ら、おまえの負けな」
ヒデのデカくて筋張った「投手の手」が、オレのジーパンを引きずり下ろしてトランクスの中に忍び込んできた。
「バカ、やめろって集中できねーだろ!」
「んー、集中できてりゃ反応もしないはずだけどおまえ、もう勃ってきてんな?」
「うるせーな、溜まってんだよ!」
「おまえ、モテねー男子高ヤローだもんなー」
「くそ……言いたい放題か」
状況がよくわからなくなってた。オレは何のためにこいつの家で「こんな状況で」こいつのゲームを代理で攻略なんかしてんだろ。
「あのな。いい加減にしろよ、オレもう帰るぞ──?」
状況がわからないなりにオレも逃れようとする。嫌悪感っていうより単に恥ずかしいだけ、っていうのが微妙な気分だった。
「やっぱおまえ……オレ相手じゃダメなんだろ」
「ていうか男相手ってのがその時点で普通じゃねーだろ」
なんだろ、なんでこいつ泣きそうな顔してるんだ……?
「ダイキさ、おまえ兄貴相手ならイケるんじゃねえの」
「──はぁ?」
「すげー仲良かっただろおまえら。オレの知らないとこで実は、とかさ……」
マズい。こいつがなにを言い出したのかオレにはよくわからない。
「それはないって──なんなのおまえ、どうしたん? 嫉妬?」
「……てめぇッ!」
トランクスから引きずり出されたオレのちんこは、もう言い訳のしようもないくらい勃起してた。そこをゴツい手で容赦なく上下に扱かれて、もう余裕なんてあるわけもない。
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「微妙──?」
「いきなり寸止めとかされてもさ、ラスボス倒してても止まんねー気がする。部屋とか服とかめっちゃ汚すぞ、たぶんオレ」
そこでヒデは、自嘲するようにして笑った。
「おー、好きに汚せよ。どうせ親も遅いし関係ねーわ」
もはやゲームもクソもなくなってんな。ていうか、こいつすげーヤリチンとかってウワサで聞いてたけど何だろうな。
オレなんかのちんこいじって楽しいのか? そんで何がしたいんだ。
「もうゲームとかどうでもいい。おまえの今の顔、なんかエロいわ」
オレの勃起も今はもう絶頂前つーか、ガチガチで今さら止められたくねーよ……
そのままおまえの、バカでかくてゴツい手でイカせてくれ。
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