ちょっと復讐してきます。

もこ

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一章 崩壊しました。

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あれから何時間経っただろう。

気がつけば空は黒く闇に染まり、辺りには人1人いなくなっていた。

(帰らなくちゃ)

意思とは反対に動かない身体。

力の入らない足に喝を入れなんとか立ち上がると、ふらふらと覚束無い足取りできた道を歩く。

家の方向から走ってくるいっちゃんの姿が見えた。

「やっと帰ってきた」

いつもより帰りが遅いことを心配して迎えにきてくれたらしい。

「ごめんね。考え事してたら遅くなっちゃって」

心配をかけてしまった。

「みんな待ってるから早く帰ろ」

いっちゃんはそう言って隣に寄り添ってくれる。

家まではまだ距離がある。

家路に着くまでお互い無言だった。

人の感情に敏感ないっちゃんなりの気遣いだ。

「ただいま」

灯りは灯っているが静かな室内。

いつもなら「おかえり」と帰ってくるはずが今日はそれがない。

「お母さん、お父さんいないの?」

声をかけながら1歩足を踏み入れると奥からカタッと物音がした。

「ミアナはここにいて」

物音がした方へいっちゃんは向かったがすぐに戻ってきた。

「誰もいない」

匂いも気配も何も感じない。

動物や風で物同士がぶつかっただけという可能性は低い。

それなら先程の物音は何が原因なのか。

両親はどこにいるのか。

わからない。

ただ、ペンダントをくれたアンティークショップ店主の言葉を思い出した。

(試練…)

もしかしたら両親がいないことと関係があるかもしれない。

嫌な予感がする。

初めて聞かされた伝説の話。

ミアナは今日あったこと、これからのことを考えながら一睡もせずに朝を迎えた。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

りり
2016.05.05 りり

自分も、主にファンタジーを書いているのですが、最近上手く書けなくて悩んでいました。そんなときに、この作品を読み。(自分も、こんな作品を作りたい)と、あらためて、頑張る気力が出ました。応援しているので、頑張ってください!

2016.07.02 もこ

返信遅くなりすみません、りりさんの感想に気づいてはいたのですが何処で返信すればいいのかわからなくて…ほんとすみません!
後、ありがとうございます!!
同じ小説を書いてる者・ファンタジー作品を書いてる者としてとても嬉しいです!!
こんなまだまだ未熟者の小説ですがこれからもよろしくお願いします!!!

解除

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