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3.嘘
-
ああ、最高に幸せで最高に辛い。
もはや拷問だ。
幸せすぎるの刑があるなら、これだろう。
____僕は腕を治療した後、他にどこか辛いところがないかエスクに聞いた。
もし見えない部分に怪我でもしているなら、治したい。
決して、その服の下をちょろっとだけ見てみたいとかは思っていない。
うん決して。
決して邪な気持ちなんてない。
で、そう聞いたらエスクはちょっと迷ったような顔をして『最近、少し頭痛とめまいがする』とつぶやいた。
ああ、なんてかわいそうなエスク。
体調不良だっていうのに騎士として働かなければいけないなんて!
僕の血を飲ませて一気に完治させたいけど、一啜りだけで100年寿命が延びちゃう。
さすがに彼の同意なしにそれはできない。
しょうがないから、神経を落ち着かせる効果のあるハーブをいくつか薬庫から探してブレンドして、暖かいお湯で煮出す。
子供だましみたいなハーブティーだけど、リラックス効果は抜群で、一杯飲み切るころには彼は眠そうにうとうととしていた。
僕がほんのちょっとだけ混ぜた、眠り薬が効いたのかもしれない。
その眠気を堪える顔があまりにも可愛くて、よかったら医務室のベッドに横になるように勧めて、まぁ、その、色々な流れで膝枕になったんだ。
彼を支えていたら一緒に倒れこんじゃっていたっていうか、何というか。
眠りそうになった彼の頭の下に、音速で僕のふとももが潜り込んだんではない……はず。
それから僕は悶えに悶えている。
なにしろ愛しい相手が、自分の手が届くところにいるんだ。
しかもベッドで無防備に眠っている。
涎が彼の顔に落ちないようにするのでもう必死。
彼はまだ子供!まだ子供!と1億回くらい唱える。
でも心の中の悪魔が『味見くらいいいんじゃない?』とか10億回くらい囁いてくる。
もうどっちが勝つかは明白だ。
心の悪魔に白旗を上げた僕は、そろそろと指を彼の髪の毛に這わす。
見た目よりも柔らかいそれは、ふわふわと僕の指先をくすぐって、それだけでゆるく官能が刺激される。
ごくりと唾を飲み込むと、そーっと、彼の肩や二の腕に指を滑らせた。
張りがあって、僕よりずっとごつくて、暖かい。
これで最後にするから、と恐る恐る彼の唇に指で触れようとしたら……彼の瞼が細かく震えた。
やば。
「ん……いい、匂い」
寝ぼけ眼の彼が、ふるふる、と首を振って、鼻をひくひくさせる。
そのまま膝枕していた僕の腰に……抱き着いてきた。
「………っ!」
若木のような伸びやかな腕が僕の腰に回されて、彼の顔が僕の筋肉のない柔らかな腹部に埋まる。
破壊力の強すぎる光景に、叫びだしそうなのを必死で我慢した。
ダメだ!
今叫んだら起こしちゃう!
でも、でもこのままでは僕がオッキしちゃう!
彼は子供だから、きっと母を求めるような行為なんだろう!
だからこれは決して、決して性的な意味はない!
そう心で繰り返して自分の頭を殴るけど、彼の頭がぐりぐりと僕の腰に押し付けられて。
____ああ。もうだめだ。
限界を感じた僕は、本日2回目の転移を使った。
「………………ふう」
なにがふう、だ。この変態竜。
頭の中の天使がようやくやってきて、僕を罵倒する。
ちょっと大人なリフレッシュ方法が終わるまでは、頭の片隅にも出てこなかったくせに。
それにしてもさっきのは反則だった。
可愛すぎる。
あれだけでご飯3杯はいける。
頭の中で最低なことを考えつつ、同時に今日の彼の怪我についても思いを巡らす。
血塗れになりながら、泣きもしないで傷口を黙って抑えていた彼はなんて我慢強くていい子なんだろう。
ちゃんと治したはずだけど、もし完治していなかったら。
痛いと思っていたら。
もしも万が一後遺症でも残っていたら。
そう考えただけで心臓が嫌な感じにバクバクするし、彼をどこか安全なところに閉じ込めてしまいたくなる。
うん、心配だし、……また明日も見に行ってみよう。
どうか明日は健やかな彼が見られますように。
あとついでに僕がやましい気分になりませんように。
なにしろ、彼はまだ子供……どころかまだ幼児みたいなものなんだから。
そう願いながら目を閉じた。
翌日、昨日よりも更に地味な服に着替えて、またこっそり鍛錬場へと足を向ける。
活気のある声が響き、それだけで大人しい系の僕は逃げ出したくなるけど、エスク君のことが気になりすぎるのでなんとか踏みとどまった。
怪我も気になるし、昨日は聞けなかった彼の個人情報ももっと知りたい。
彼が元気にしている姿を網膜に焼き付けて、今日一日の活力にしたい。
できるだけ体を小さくして、目立たないように誰とも目が合わないように気を付けながら、できるだけ遠くから彼を眺めようと物陰に隠れた。
だけど、いない。
また彼はいない。
まさか再び医務室だろうか。
そんな。
昨日の怪我は僕が治したはずなのに。
それとも新しい怪我でもしたんだろうか。
もしや病気?
嫌な汗が背中を流れて、僕は居ても立っても居られなくなって医務室へ駆け出そうとして……振り向きざまに誰かの胸に飛び込んでしまった。
「ぃ、痛!」
もとから低い鼻が潰れそうな感じで顔から突っ込む。
赤くなったであろう鼻を抑えてよろめくと、力強い腕が僕の体を支えてくれた。
「ルス先生。すみません、大丈夫ですか?」
「え!あ、エスク君?」
僕のことを掴まえてくれたのは、エスク君だった。
彼の薄い金色の髪の毛が光を反射して輝いて思わず見とれる。
にしても、いつもよりも更にみっともない顔を見られてしまった。
腕、というか胸元に引き寄せられているみたいな近い距離に驚いて鼻だけじゃなくて顔が赤くなる。
「だ、大丈夫、です!」
テンパって後ずさると、エスク君の腕はあっさりと離れた。
自分から距離をとったくせに、しまった残念と思ってしまう僕はどうしようもないバカだ。
だけどそんな僕の葛藤に気が付くはずもないエスク君は、にこりとほほ笑んだ。
「こっちに来ていたんですね。誰かに用事っすか?」
「あ、ええと、エスク君に会いに。その……昨日の傷が心配で、まだ、痛いとかだったら、えっと」
しどろもどろになりながら説明する。
言葉に詰まると余計に疚しいことがあるみたいだ。
堂々と、治療しに来たって言えればいいけど……そうだ、僕、お医者さんじゃないし。
でもそれを今告げると、さっそく嫌われてしまうんじゃないか。
だって怪我して、医者だって思って治療させたら、実は素人でしたなんて。
僕だったら嫌すぎる。
「全然痛くないです。もう綺麗に治っちゃいました」
「そ、そっか、良かった」
エスク君が腕を振り回すのを見て、僕はほっと息をつく。
本当はちゃんと皮膚のひきつれとかが残っていないか間近で見たいけど、とりあえずは痛みや出血がないようで安心した。
動きに違和感がないかどうか太い腕を眺めていると、エスク君はぴたりと振り回していた腕を止めて、僕の顔をじっと見つめた。
「ルス先生は、ここのお医者さんじゃなかったんですよね?」
「あー……そうだね」
ついてしまった嘘に、僕の体がびくりと震える。
視線を明後日の方向に向けて泳がせる。
「なのに俺を診てくれたんですよね、すみません。良かったら、お礼させて欲しいんですけど……今から時間、ありますか?」
なぜか真剣な声で呟いて、エスク君が一歩距離を近づけてくる。
彼の体は僕よりずっと大きくて、彼に近寄られると壁際に追い詰められるみたいで体温すら感じられそうだ。
いつもだったらきっとドキドキしていただろう。
だけど僕の頭の中は、別のことで占められていた。
そう。
やばい。
僕、お医者さんじゃないって……どうやって伝えよう。
ああ、最高に幸せで最高に辛い。
もはや拷問だ。
幸せすぎるの刑があるなら、これだろう。
____僕は腕を治療した後、他にどこか辛いところがないかエスクに聞いた。
もし見えない部分に怪我でもしているなら、治したい。
決して、その服の下をちょろっとだけ見てみたいとかは思っていない。
うん決して。
決して邪な気持ちなんてない。
で、そう聞いたらエスクはちょっと迷ったような顔をして『最近、少し頭痛とめまいがする』とつぶやいた。
ああ、なんてかわいそうなエスク。
体調不良だっていうのに騎士として働かなければいけないなんて!
僕の血を飲ませて一気に完治させたいけど、一啜りだけで100年寿命が延びちゃう。
さすがに彼の同意なしにそれはできない。
しょうがないから、神経を落ち着かせる効果のあるハーブをいくつか薬庫から探してブレンドして、暖かいお湯で煮出す。
子供だましみたいなハーブティーだけど、リラックス効果は抜群で、一杯飲み切るころには彼は眠そうにうとうととしていた。
僕がほんのちょっとだけ混ぜた、眠り薬が効いたのかもしれない。
その眠気を堪える顔があまりにも可愛くて、よかったら医務室のベッドに横になるように勧めて、まぁ、その、色々な流れで膝枕になったんだ。
彼を支えていたら一緒に倒れこんじゃっていたっていうか、何というか。
眠りそうになった彼の頭の下に、音速で僕のふとももが潜り込んだんではない……はず。
それから僕は悶えに悶えている。
なにしろ愛しい相手が、自分の手が届くところにいるんだ。
しかもベッドで無防備に眠っている。
涎が彼の顔に落ちないようにするのでもう必死。
彼はまだ子供!まだ子供!と1億回くらい唱える。
でも心の中の悪魔が『味見くらいいいんじゃない?』とか10億回くらい囁いてくる。
もうどっちが勝つかは明白だ。
心の悪魔に白旗を上げた僕は、そろそろと指を彼の髪の毛に這わす。
見た目よりも柔らかいそれは、ふわふわと僕の指先をくすぐって、それだけでゆるく官能が刺激される。
ごくりと唾を飲み込むと、そーっと、彼の肩や二の腕に指を滑らせた。
張りがあって、僕よりずっとごつくて、暖かい。
これで最後にするから、と恐る恐る彼の唇に指で触れようとしたら……彼の瞼が細かく震えた。
やば。
「ん……いい、匂い」
寝ぼけ眼の彼が、ふるふる、と首を振って、鼻をひくひくさせる。
そのまま膝枕していた僕の腰に……抱き着いてきた。
「………っ!」
若木のような伸びやかな腕が僕の腰に回されて、彼の顔が僕の筋肉のない柔らかな腹部に埋まる。
破壊力の強すぎる光景に、叫びだしそうなのを必死で我慢した。
ダメだ!
今叫んだら起こしちゃう!
でも、でもこのままでは僕がオッキしちゃう!
彼は子供だから、きっと母を求めるような行為なんだろう!
だからこれは決して、決して性的な意味はない!
そう心で繰り返して自分の頭を殴るけど、彼の頭がぐりぐりと僕の腰に押し付けられて。
____ああ。もうだめだ。
限界を感じた僕は、本日2回目の転移を使った。
「………………ふう」
なにがふう、だ。この変態竜。
頭の中の天使がようやくやってきて、僕を罵倒する。
ちょっと大人なリフレッシュ方法が終わるまでは、頭の片隅にも出てこなかったくせに。
それにしてもさっきのは反則だった。
可愛すぎる。
あれだけでご飯3杯はいける。
頭の中で最低なことを考えつつ、同時に今日の彼の怪我についても思いを巡らす。
血塗れになりながら、泣きもしないで傷口を黙って抑えていた彼はなんて我慢強くていい子なんだろう。
ちゃんと治したはずだけど、もし完治していなかったら。
痛いと思っていたら。
もしも万が一後遺症でも残っていたら。
そう考えただけで心臓が嫌な感じにバクバクするし、彼をどこか安全なところに閉じ込めてしまいたくなる。
うん、心配だし、……また明日も見に行ってみよう。
どうか明日は健やかな彼が見られますように。
あとついでに僕がやましい気分になりませんように。
なにしろ、彼はまだ子供……どころかまだ幼児みたいなものなんだから。
そう願いながら目を閉じた。
翌日、昨日よりも更に地味な服に着替えて、またこっそり鍛錬場へと足を向ける。
活気のある声が響き、それだけで大人しい系の僕は逃げ出したくなるけど、エスク君のことが気になりすぎるのでなんとか踏みとどまった。
怪我も気になるし、昨日は聞けなかった彼の個人情報ももっと知りたい。
彼が元気にしている姿を網膜に焼き付けて、今日一日の活力にしたい。
できるだけ体を小さくして、目立たないように誰とも目が合わないように気を付けながら、できるだけ遠くから彼を眺めようと物陰に隠れた。
だけど、いない。
また彼はいない。
まさか再び医務室だろうか。
そんな。
昨日の怪我は僕が治したはずなのに。
それとも新しい怪我でもしたんだろうか。
もしや病気?
嫌な汗が背中を流れて、僕は居ても立っても居られなくなって医務室へ駆け出そうとして……振り向きざまに誰かの胸に飛び込んでしまった。
「ぃ、痛!」
もとから低い鼻が潰れそうな感じで顔から突っ込む。
赤くなったであろう鼻を抑えてよろめくと、力強い腕が僕の体を支えてくれた。
「ルス先生。すみません、大丈夫ですか?」
「え!あ、エスク君?」
僕のことを掴まえてくれたのは、エスク君だった。
彼の薄い金色の髪の毛が光を反射して輝いて思わず見とれる。
にしても、いつもよりも更にみっともない顔を見られてしまった。
腕、というか胸元に引き寄せられているみたいな近い距離に驚いて鼻だけじゃなくて顔が赤くなる。
「だ、大丈夫、です!」
テンパって後ずさると、エスク君の腕はあっさりと離れた。
自分から距離をとったくせに、しまった残念と思ってしまう僕はどうしようもないバカだ。
だけどそんな僕の葛藤に気が付くはずもないエスク君は、にこりとほほ笑んだ。
「こっちに来ていたんですね。誰かに用事っすか?」
「あ、ええと、エスク君に会いに。その……昨日の傷が心配で、まだ、痛いとかだったら、えっと」
しどろもどろになりながら説明する。
言葉に詰まると余計に疚しいことがあるみたいだ。
堂々と、治療しに来たって言えればいいけど……そうだ、僕、お医者さんじゃないし。
でもそれを今告げると、さっそく嫌われてしまうんじゃないか。
だって怪我して、医者だって思って治療させたら、実は素人でしたなんて。
僕だったら嫌すぎる。
「全然痛くないです。もう綺麗に治っちゃいました」
「そ、そっか、良かった」
エスク君が腕を振り回すのを見て、僕はほっと息をつく。
本当はちゃんと皮膚のひきつれとかが残っていないか間近で見たいけど、とりあえずは痛みや出血がないようで安心した。
動きに違和感がないかどうか太い腕を眺めていると、エスク君はぴたりと振り回していた腕を止めて、僕の顔をじっと見つめた。
「ルス先生は、ここのお医者さんじゃなかったんですよね?」
「あー……そうだね」
ついてしまった嘘に、僕の体がびくりと震える。
視線を明後日の方向に向けて泳がせる。
「なのに俺を診てくれたんですよね、すみません。良かったら、お礼させて欲しいんですけど……今から時間、ありますか?」
なぜか真剣な声で呟いて、エスク君が一歩距離を近づけてくる。
彼の体は僕よりずっと大きくて、彼に近寄られると壁際に追い詰められるみたいで体温すら感じられそうだ。
いつもだったらきっとドキドキしていただろう。
だけど僕の頭の中は、別のことで占められていた。
そう。
やばい。
僕、お医者さんじゃないって……どうやって伝えよう。
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