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第三章
04 X
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目を覚ますと色んな警告音が目覚ましのように鳴り響いていた。自分は横の席にいるマーティンを見た。マーティンも今目を覚ましたようだ。赤い証明と激しく揺れる船内で、前の操縦席に座るリウがいち早く目を覚まし、操縦桿を力いっぱいに引き寄せていた。宇宙船は方向を変え上昇し始める。まだ、警告音が鳴り響く。僕は見ていることしか出来ず、自分を守っているシートベルトを掴んだ。激しい揺れは徐々におさまっていき、リウは警報を切った。証明は赤いままで、窓の外の景色では雲から抜けて宇宙が見えるようになった。スピードはそのままに宇宙船は激しい嵐から脱出し、惑星から徐々に離れていった。僕はシートベルトから手を離した。モニターには宇宙船の後方で徐々に小さくなっていく星の様子が見れた。同じ世界にいたと思ったのに、宇宙は広く、僕と父との距離は遠かった。それはいつまでも。
僕達の宇宙船の横には、離れたところでV字型の宇宙船の艦隊が僕達の星へと向かっていた。それは沢山の数で、向かう相手は円盤。僕達はその戦いを見守りながら自分達の星へと向かった。
それから数年後。
戦争は長引くことはなかった。僕達が星に帰ってから半年もたたずに彼ら宇宙船は僕達の星から消えていった。残されたのは彼らの未来の技術と回復された自然だった。
僕達はこれからどう生きるのか試されることとなる。無論、それは言うまでもない。
例の星Xは侵略者が消えてから突然宇宙から姿を消した。星が消滅したのか? その原因は分からないが、多分あの星は侵略者の出現と関係していたんだ。
僕はというと、リウとマーティンと無事生き残った母と同じ村で共に暮らしている。
僕は幸せだった。そして、これからもきっと。
(完)
僕達の宇宙船の横には、離れたところでV字型の宇宙船の艦隊が僕達の星へと向かっていた。それは沢山の数で、向かう相手は円盤。僕達はその戦いを見守りながら自分達の星へと向かった。
それから数年後。
戦争は長引くことはなかった。僕達が星に帰ってから半年もたたずに彼ら宇宙船は僕達の星から消えていった。残されたのは彼らの未来の技術と回復された自然だった。
僕達はこれからどう生きるのか試されることとなる。無論、それは言うまでもない。
例の星Xは侵略者が消えてから突然宇宙から姿を消した。星が消滅したのか? その原因は分からないが、多分あの星は侵略者の出現と関係していたんだ。
僕はというと、リウとマーティンと無事生き残った母と同じ村で共に暮らしている。
僕は幸せだった。そして、これからもきっと。
(完)
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