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第3章 終焉
06.5
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演奏はクライマックスに達し、悲劇の音楽を奏で、終焉となる。
死人が世界を覆い尽くし、国家が崩壊し、我々の復讐の物語は終わる。世界はコントロール不可能な死人の世界で果たしてどれだけ保っていられるだろうか? きっと、そう長くはない。死人は活動を終え死体だけが世界に残る。完璧で確実な復讐は全てを飲み込む呪いとして完了する。
この空間もそろそろ崩壊が始まる筈だ。その時が我々の完全勝利である。
だが、その結果は喜びではない。邪悪な考えに囚われ放った呪いに幸せはやって来ない。我々の目的はただ終わりにしたいという願いだけだ。
すると、金髪の男はピクリと反応する。
「まだ、あの世界で希望の残渣を感じる」
それに赤毛の女が答える。
「まだ、あの世界で生き残りがいるってこと?」
「それも7人だ」
すると、茶髪の男は「どうせ助からないよ。気にする必要ないんじゃない」と言った。
確かに世界でたった7人で残りは死人、どう考えたって気にする程度ではない。だが、あの終焉で生き延びるのは単なる幸運で済む話しではないだろう。
死人が世界を覆い尽くし、国家が崩壊し、我々の復讐の物語は終わる。世界はコントロール不可能な死人の世界で果たしてどれだけ保っていられるだろうか? きっと、そう長くはない。死人は活動を終え死体だけが世界に残る。完璧で確実な復讐は全てを飲み込む呪いとして完了する。
この空間もそろそろ崩壊が始まる筈だ。その時が我々の完全勝利である。
だが、その結果は喜びではない。邪悪な考えに囚われ放った呪いに幸せはやって来ない。我々の目的はただ終わりにしたいという願いだけだ。
すると、金髪の男はピクリと反応する。
「まだ、あの世界で希望の残渣を感じる」
それに赤毛の女が答える。
「まだ、あの世界で生き残りがいるってこと?」
「それも7人だ」
すると、茶髪の男は「どうせ助からないよ。気にする必要ないんじゃない」と言った。
確かに世界でたった7人で残りは死人、どう考えたって気にする程度ではない。だが、あの終焉で生き延びるのは単なる幸運で済む話しではないだろう。
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