テッパン

seen4_あ、私日本人だった

前世の記憶があると、ハッキリ自覚したのは2歳の時。
それまでは、日本人の時の記憶や感情があったかもしれないが当たり前すぎて意識していなかった。

その日、家族でピクニックに出かけた。
父が少し離れたところにいて、手招きされた。近寄ろうとした。
すると、必死に手を振りだした。

早く行かなきゃ！怖い顔してる！早く行かないと怒られる！
と駆け寄った途端、蜂の巣を踏み抜き怒り狂った蜂に襲われた。


ああ、日本のおいでおいでは、他の国ではあっち行け！しっしっ！と真逆の意味だった。


あああ！前世の記憶は残らないって言っていたのに嘘つきー

『ご要望になければ記憶は残しません。何でも良いと言われたので、記憶が残るかどうかの質問をされたので記憶を残しました。』

うおう、頭の中に直接響くよ。この声、あの時の人じゃん。ヒト？あれ、姿みたっけ？

『存在という概念のみのところですので、見てはいないでしょう』

ああ、そう。あれ、何でこんなにスラスラ物事を明瞭に考え理解できるの？2歳児が

『意識不明状態に陥り、現在いわゆる幽体離脱しています。思考能力が肉体年齢の枷を外れ前世の年齢を引き継いでいます』

なるほど。

『では、そろそろ身体に戻らないとこのまま戻れなくなりますので

あ、


聞きたいことがあったのに、身体に戻った。


「あーん、あーん　ぅあああ！」
頭痛えー！足痛い！腕痛い！喉痛い！目も痛い！暑いー！痛いーーー！








凄い形相でこっち来い！されたから慌てて駆け寄って？？踏み抜いて、生死彷徨う大怪我負ったのは実話です。