監禁エンドに突入したけど、逃げることに決めた

能登原あめ

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5 (終)*

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「遥、見てて。……次はつけてもらおうかな」
「……うん」
「遥の中に入るところもみたい? 俺のが初めて入るところ」
「……うん……んっ? いい!」

 見ていたほうが怖くないでしょ、と遥の腰の下に枕を入れると足を高く持ち上げた。
 蜜口に高まりを少し埋めては水音をわざとたてて見せつける。

 ぐっと丸い先端を押し込んだところで、遥の緊張を感じ、痛くしない、ゆっくりするから、と声をかけた。
 こわばった顔をした朔弥が目をつぶり、ゆっくり息を吐いてから体重をかけた。

「……んっ……朔ちゃんっ……」
「……ふ……遥、息吐いて」

 腰を前後に揺らしながら全てを収めると朔弥が浅く息をついた。
 感極まった遥がほろりと涙を流した。
 
「キスしたいけど、遥が苦しいだろうから」

 と朔弥が指で拭う。
 遥も手を伸ばして朔弥の頬に触れると、その手のひらに口づけされた。

(ちょっとした仕草も、本当、大好き)

「痛くない? 苦しくない?」
「朔ちゃん……苦しいよ……お腹の中が熱くて、おかしくなりそう……」
「煽り過ぎ……」
 
 朔弥がぎゅっと目を閉じてから、はぁっと息を吐いた。
 
 ゆっくりとぎりぎりまで引き抜くと緩やかに浅いところで抽挿される。
 陰核をむき出しにされて弄られて、遥は体をのけぞらせた。

「はぁう……な、に……これ? きもち、よすぎ、て……おか、しぃ……っ」
「もっと、もっとよくなって」

 じゅぷじゅぷと水音が響いて、耳からも犯される。

「遥の中、すごい、締めつけ……もうイキそう? 可愛い、何度でもイって」
「やっ……ぁあーっ……」

 陰核を指で押され、強い刺激にあっという間に達してしまった。
 きゅうきゅうと締めつける蜜壺の奥までぐっと腰を進め、朔弥は強く腰を打ちつけた。

「やっ、だめっ! はぁ、あ、ん」
「もう、ちょっと……がんばって」

 唇を重ねて舌を絡める。
 朔弥が激しく揺さぶって欲を吐き出すとしばらく抱きしめたままちゅっ、ちゅっと優しく唇を啄まれた。

「朔ちゃん、大好き……しあわせ」
「遥、愛してる。ずっとそばにいて」







 夜食に食べ損ねたカレーを食べた後、四日目はほとんどベッドで過ごした。

「おくっ……ダメっ、あっ……!」
「……そう? 遥の中は、もっとって、俺を締めつけるけど。ほら」
「あっ……さく、ちゃ……む、りっ……」

 朔弥に後ろから攻められて、振り返った。
 緩やかな動きで遥を揺さぶる。

「キス? キスしたい?」
「ん……して」

 遥の言葉に、可愛いなと言って腰の動きを早めた。

「ちがっ……」
「中に、キス、してる」
「そ、じゃ……ないっ」

 泣きそうな顔をする遥に唇を重ねた。
 舌を入れて口内を舐る。
 内壁がうねって、絶頂が近い。
 朔弥は強く小刻みに突いた。
 遥が空気を求めてあえぐ。
 飲みきれない唾液が顎を伝った。

「ほら、遥、ゆだねて」

 遥が声にならない声を上げて達した。






 五日目はコーンとマヨを挟んだホットサンドを食べた後、散歩がてら道の駅でランチと新鮮な野菜を買い足し夕食にパスタを作った。
 最後の六日目はあんこのホットサンドを食べて別荘の片付けを済ませた。

(朔ちゃんの作るホットサンド、ずっと忘れないだろうな……)







 朔弥から今後のことを話したいから、このままマンションに来てほしいと誘われた。
 頷いた遥はマンションのロビーで驚いた。

 そこで遥と朔弥の母親二人が待っていたから。
 挨拶もそこそこに部屋へと入る。

「遥ちゃん、朔弥から聞いてるわ。おめでとう! この日を待ってたの。早速だけど、このままここに住んで夏休みに海外ウェディングはどうかしら? 学生結婚、いいわねぇ」

「遥、篤志のことはお父さんに任せたから。春からは、赴任先で知り合った住職さんにお世話になるか、海外ボランティアに行くことになると思うの。大学は休学するから」

 急展開でついていけない。

「遥が驚いてる。母さんたち、ちょっと落ち着いて」

 朔弥が言うには、別荘にいる間に今回の件をやんわりと遥の母に伝えたことで、今のような話にまとまったという。
 遥抜きで。

 遥の母は篤志の危うさに気づいていたらしく、朔弥とその母に様子をみてもらっていたらしい。
 母と別れたくない義父が責任をとると言っているのでこんな形になったようだ。
 それから母親たちは遥と朔弥が結婚するのが昔からの夢だったと言う。
 
「真奈のことは気にしなくていいわよ。
この家は朔弥の名義だもの。本人も居候だってわかっているから帰ってきたらすぐ出て行くわ」

 もともと荷物少ないでしょう、って、にこにこして朔弥の母は言う。
 真奈からも『実家のご飯恋しい、今だけってわかってたから未練ないよ、でもたまに遊びに行くね、おめでとう、本当に嬉しい、お幸せに』と笑ってくれた。

 母親たちが帰る前に言った言葉が忘れられない。

 昔からお似合いだと思ってた。
 だって、二人ともお互いを好きだったでしょ、と。

 現実じゃないみたい。
 監禁エンドから逃げたらこんな幸せが待ってるなんて。

 朔弥とソファに寄り添って座った。

「朔ちゃん。私たち、そんなにわかりやすい態度だったのかな……恥ずかしい。けど、色々上手くいきすぎて怖いくらい」

「そうだね。母親だからかな……母さんたち、暴走して先に言われちゃったけど、遥とは結婚したいと思ってるよ」

 と朔弥が照れ笑いした。

「うん、私も。卒業まで待ってね」

 朔弥の膝の上に抱っこされてキスを受けた。
 朔弥の髪に指を絡ませる。
 大好き、と囁くとギュッと抱きしめられてもう離さないからね、とその腕に封じ込められた。
 






             終






******


 お読みいただきありがとうございました。

           
           
         
           
           
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