獣人の国に置いて行かれた私の行き先

能登原あめ

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その後

14 二人きりになって④ ※

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 ネッドさんが、とっても嬉しそうに笑ってて、私の脚の間に顔を近づける。

「ネッドさん!」
 
 彼の指が誰の目にもさらしていない場所に触れた。
 耳慣れない濡れた音が私の脚の間から聞こえてくる。
 それに、ネッドさんが触れながら説明するからますます恥ずかしい。

「フィー、この小径に俺の、モノが入る。……今から準備するから気楽にしていて」

 指先がほんの少し私の体内に入った。そこにその場所があることも、よくわかっていなかったから、身体がこわばる。

 気楽になんて、どうしたら……。
 そう思っているうちにネッドさんが、唇を寄せて丁寧に舌を這わせたから、私の頭の中は真っ白になった。

「ネッドさんっ、それ……、あぁっ!」

 いやだって、恥ずかしいって言う前に、彼は私が知らなかった、私が私でいられなくなる芯を見つけた。
 そこに触れられると、熱が高まっていく。

 もっと。こんなのだめ。やっぱり、もっと。

「っ、……あ」
「……ここ? フィー、可愛い。気持ちよさそうだから、いっぱいしてあげる」

 ネッドさんの舌先が同じところばかり丁寧になぞる。私の身体が勝手に跳ねるけど、ネッドさんの大きな手がしっかりももをおさえて、時折宥めるように撫でる。
 だから私は彼から与えられる熱を受け取るだけ。

「……ぁっ、……っ、ネッド、さ……っ! もっ……」

 ダメだって言いたいのに、もっとっていいそうになって。

「うん、もっとしような」

 違うの。そんなにしたら、なんかへんなの。
 涙が浮かんで、伝えたい言葉が出なくて、じっと見つめる。

「フィー、大丈夫だから。怖いことは何もないよ。……いっぱい甘やかすって決めてるし」

 ネッドさんが、私を安心させるようにそう言って笑顔を浮かべた。後半は小声でよく聞き取れなかったけど。

「でも、からだ……おかし、くて……」
「うん、そっか。それでいいんだよ。恋人なんだから。……いっぱい気持ちよくなってほしいんだ」

 私を見つめながら、さっきまで舌で舐めていた芯を指でそっと撫で続ける。
 
 ずっとずっと気持ちよくて。
  
「フィー、愛してるよ」

 今度は芯を唇ではさんで吸い上げた。

「ああっ‼︎」

 急な刺激に、どっと心臓が早鐘を打って、押し寄せた熱が弾けた。
 身体の力が抜けて、荒く息を吐く私をネッドさんが嬉しそうに見つめる。

「そのまま力を抜いていて。今度はこの小径に俺が入りたい」
「……はい」

 ぼんやりしたまま、私は答える。
 まだ、ネッドさんとひとつになっていない。

「ネッドさん、すき、です……」
「俺も……‼︎ あぁ、可愛い……耐えろ、俺」

 私のお腹に頭を乗せてもごもごつぶやくから、そーっと黒髪を撫でた。
 耳が気になったけど、我慢して髪だけ。
 ほんの少しだけ、顔を上げて私をじっと見る。

 それはなんだか、どこかでみたことがあるような?
 まるで……待てをしている、犬みたい、って考えてこんな状況なのに笑いが漏れた。

「ネッドさん、大好きです。あの、もし、……私がいやって言ってもやめなくていいですよ。私、ネッドさんにされること、ちっともいやじゃない、です。恥ずかしいけど……多分、きっと、この先も」

 じっと私を見ていたネッドさんが、再びお腹に顔を押し当てる。
 それからぎゅっと抱きしめて、しばらく何かに耐えるように固まっていた。

「……フィー。そんなこと言われたら、俺、俺……今終わりそうになって……はぁ。フィー、決めた」

 ネッドさんが顔を上げて、真面目な顔をする。

「フィーがいやになるくらい甘やかす! だから、いやって言われてもやめない。…………代わりに、しつこいって言われたら、やめる」

 そう言いながら、しゅんとした顔をするから。

「……はい、わかりました。……多分、言わないと思います。だって……ネッドさん、すごく、優しいから……」
「ああっ! フィーが! 俺より大人みたいだ!」

 お腹の上でネッドさんが顔をこすりつけるように動くから,くすぐったくてたまらない。

「そんなわけ、ありません……。今もすごくどきどきしていて、でも。ネッドさんだから、怖くないんです」
「……フィー。俺……頑張るから! すんごい頑張る……!」
「はい。……私も、ネッドさんの隣にいておかしくないように、頑張ります」

 ネッドさんがあいまいな笑みを浮かべて、私の身体を大きな手がゆっくりと撫で始めた。

「フィー、続けるよ」
「はい……」

 そう言われて、私の脚の間にネッドさんが身体を置いたまま、話していたことに気づいて、一気に体温が上がった。

「ネッドさん、恥ずかしい、です……」

 足を閉じたくても、このままではネッドさんの身体、というより頭をはさんでしまうことになるからどうすることもできない。

「ごめんね……? フィーが痛みを感じないようにしないとね。代わりに、あとで俺のをじっくり見てくれていいから」

 一瞬視線をネッドさんの下半身に向けそうになって、困った。恥ずかしい。

「恋人同士って、こんなに恥ずかしいんですか?」
「……多分? フィー、俺に慣れて」

 ネッドさんが再び、脚の間に口づけした。
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