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妻が親友にNTRれて、前世の俺が起こされた結果② ※☆終
しおりを挟む翌朝、エドナにジョンと結婚できるようかけ合ってやると言って離縁状を突きつけた。
渋ったけれど、俺の意志がかたいことに気づいた後は、実家に帰るよりジョンがいいと思ったんだろう。実家なら修道院へ行かされる可能性が高いから。
次に、エドナの父親に手紙を出すことにした。急いでやってくるだろうから、その前にさっさと離縁状を提出して、ジョンの父親と会うために家を出た。
「先触れも出さずすみません。お会いしてくださりありがとうございます」
「ジャネット伯爵、久しぶりですね。今日はどうされましたか? 息子はさっき出かけたばかりなんですが」
それを狙ってやって来たんだ。いないほうが話を進めやすい。
「実は……」
愛していた妻の不貞、それから相手が長いつき合いのジョンで、話し合いの末すでに離縁状を出したことを伝えた。
「…………なんてことを……。信じがたい……あの子は婚約者をとても大切にしていて、来月には結婚の予定だったのに……」
「私も2人に裏切られているとは思いませんでした……しかも、彼女の、エドナのお腹の中にはジョンの子が……」
多分な。違ったとしてもエドナが慌てて狙いに行くだろ。
「……それは、その……ジャネット伯爵の子という可能性は……?」
言いづらそうに聞いてきたからキッパリ答える。
先月ヤッた後、授からなかったと報告があって、トレルは残念に思ったはずだ。今回の俺は効果100%を謳っている避妊薬を飲んでいる。
よくわからんが魔術がかかっているらしく失敗例はないらしい。
「ないです。ありえません。仕事で忙しくしている私がいない時に、親友と思っていたジョンがやってきて、妻と一緒に私を裏切り、逢瀬を重ねていましたから……使用人からも証言がとれるでしょう」
あの使用人たちなら金をつめばなんだってしゃべるだろう。辞めるにあたって紹介状もほしいだろうしね。
「それは……ジョンのしたことが本当なら、貴族としてルール違反です。大変申し訳ないことをしました。それで……ジャネット伯爵の望みはなんですか?」
「ジョンの婚約解消ですね。エドナとは離縁していますから、あとはそちらで話し合ってくだされば結構です。政略結婚とはいえ、私は彼女を愛していましたし、幸せになってほしいと思っています。私では幸せにできませんが、ジョンなら……。こちらだって騒ぎを大きくしたいわけじゃないので。……では、これから彼女の実家から迎えが来て話をしますので失礼します」
苦悶の表情を浮かべたジョンの父と別れて家へ向かった。
ジョンはどうでるかな。
それによってこっちも対応を変えるつもりだ。
エドナの父は、俺が戻るとすでに屋敷で待っていた。
土下座する勢いで謝られて、悲しみにくれる寝取られ夫を演じた後、ジョンの家の話をした。
「……そういうわけで、あちらは婚約解消することになる可能性が高いです。ところで、エドナ。どっちが誘ったんだ? ジョンか?」
コクンと頷くエドナに、子爵が立ち上がった。
「娘は誘惑されたんです! ジョン殿に責任をとってもらわないとなりません。では、ジャネット伯爵、大変ご迷惑おかけしました! エドナ、早く行くぞ!」
「いや! やっぱり別れたくない! 愛しているの! あれは気の迷いで、ジョン様がしつこくて! 心から愛しているのは……っ、トラヴィス様! もう一度妻として……っ」
「エドナ、もう他人だ。俺たちは別れている。ジョンとうまくやるんだな」
「エドナ、諦めなさい。こうなったらジョン殿に娶ってもらうしかないだろう。醜聞は避けられない、ならば真実の愛として……」
「トラヴィスさま~! やっぱり私!」
「ばいばーい」
こちらを未練タラタラで見てくるエドナを無視して、屋敷から去っていくのをせいせいした気持ちで眺めた。
ジョンが認めるかはわからない。
婚約者とどうにか結婚したいだろうから、既成事実を作られないよう注意したほうがいいだろう。
相手は男爵家の娘だ、何をされても文句言えないよな。
いいことを考えた。
「トラヴィス! どういうことだ!」
エドナが雇った使用人たちを解雇して、これまで働いていた者たちや、その縁故の者を雇いなおした。
まだ、十分な人数が確保されていないが、屋敷の居心地も雰囲気もいい。
いっそのこと、使用人たちと共に新しい屋敷に住み替えてもいいかもな。
のんびり静かに美味しい朝食を満喫する。
エドナの不貞から10日、なかなか順調に進んでいると思う。
「そうそう、これこれ、口の中の水分持ってかれるような分厚くてパサパサしたパンケーキがいいよなぁ。ホットケーキの粉で焼いたみたいなやつ。うまい!」
パンケーキを大きくきって、口へ運ぶ。ミルクのたっぷり入ったコーヒーをがぶ飲みして中和。
「……最高!」
「トラヴィス! 貴様⁉︎ 訊いてるのか?」
バン、とマーカスが朝食テーブルをたたく。
人数が少ないのは、こういう時に不便だな。
コーヒーを一口飲んでから、視線を上げた。
「ずいぶん遅かったな。……で、誰と結婚するんだ?」
「……ッ、クソッ、なぜエドナと別れた! 愛しているんだろう⁉︎」
「昔の話だろ。それに俺を裏切っておいて、なぜお前が怒る?」
「……それはっ、……彼女が可哀想で……っ!」
「ふぅん? 可哀想なら娶ればいい。俺はお前を親友と思っていたけどな。ずっと隠して、ヤリまくって、裏で笑って。子ども作って乗っ取りでも考えていたのか? で? 貴様こそ、よくそんな態度取れるよな?」
グッと拳を握って黙り込む。
俺は昔のトラヴィスとは違う、気が弱く心優しい弟分なんかじゃない。
「自分好みに育てた婚約者にできないことを、親友のツラかぶって人妻とヤってたわけだろ? 俺がわからなかったら、関係を続けたのか? 俺と血の繋がりのない腹の子を育てさせる? 貴様こそ誠心誠意謝るのがスジだろ」
土下座文化はないっぽいけどさ、靴にキスくらいさせてもいいかもな。気持ち悪くてこの靴履けなくなるが。
「……だが! 貴族の端くれとして、恥ずかしくないのか? 社交界でなんと言われてるかわかっているのか⁉︎ 政略結婚なんてそんなもんだろ?」
謝りもせず、論点ずらすとかうんざりする。前世でも俺は悪評あったっけ。
それに今回の俺は寝取られ男、初めての経験だ。
前世でよくチンコもげろって言われてきたが、この立場だとどう言われるんだか。
「俺、社交界で騒がれても気にならないんだよな。金は使いきれないほどあるし、どーでもいい。だいたい、今回悪いのは俺じゃねーし。噂が漏れたのもエドナが雇ったレベルの低い使用人のせいかもなぁ。お前の入れ知恵もあるんだろ? これまでは身元の確かな者しか雇っていなかったんだが、エドナに任せた結果これだ。大人しく俺の元妻と結婚しとけよ」
「……マリベルと会えなくなった。どこへやった?」
ジョンの婚約者だったマリベルは、俺の姉である侯爵夫人の侍女として預かってもらっている。
行儀見習いということでハクもつくし、いい子だから社交界の噂が下火になったころ、結婚相手探しを協力するつもりだ。
男爵家ともそれで話はついているし、感謝されてしまった。
「それを知ってどうする? 愛人にするのか?」
「結婚するに決まってる!」
「へぇ? 噂ではエドナと真実の愛で結ばれたんじゃなかったのか」
「俺は処女しか愛せない」
「うわ。きも……どうしようもねーな。それって、マリベルが処女じゃなくなったらどうなるんだよ」
「まさかっ⁉︎ 貴様!」
「俺、子供に手ぇ、ださねぇし。つーか、まじきめーな……」
「……本当に、トラヴィスなのか……?」
訝しげに見てくるが、今頃怪しむのかよ。
「お前らのお陰で目が覚めたんだよ。それでさ、弟が爵位を継ぐんだって? 領地でエドナと結婚して経営補佐をするって聞いたけど、こんなところにいていいのか? 荷物まとめないとな」
「…………」
身から出たサビ、っていうんだっけ。
子どもが生まれたら平民扱いだし、弟を支えるってことだよな。
今みたいなデカい顔なんてもうできない。
エドナもジョンと結婚して次期伯爵夫人になれずじまいか。
爵位まで奪うつもりはなかったが、ジャネット伯爵家の影響力だろう。
ジョンの父親とは今後も付き合っていくつもりだ。
「ジョンのほうがエドナを幸せにできるだろ。じゃあ、がんばって」
大海原と巨根、いい組み合わせじゃん。
それから社交界に出ると、親友に妻を寝取られた可哀想な男として、めちゃくちゃモテた。
お慰めするわ、って。
体の相性を確かめられるし、最高じゃん。
由緒も金もある伯爵家のバツイチ23歳なら、結婚してもいいって未婚の令嬢が一定数いたが、そっちはご遠慮。
処女にこだわる意味がわからねぇ。
そんなの博打でしかない。
色んな女性とつき合って、しばらく独り寝の夜はなかった。
ひと通り楽しんだ後、リピートするのは決まった相手だけ。
昼間は時々姉に会いに行き、マリベルの様子を見る。
素直で純粋で明るい子だ。
今は憂いを帯びた表情を浮かべることもある。
ジョンのことはショックを受けたようだし、噂が静まるまで隠れているのがいいだろう。
ジョンとエドナは結婚して領地で暮らしているようだ。
スリルと背徳感で盛り上がった2人だろうから、安定した結婚生活なんてできるのかな。まぁ、どうでもいいけど。
「トラヴィス様、お待ちしておりましたわ」
「ロウリー子爵夫人」
旦那さんを数年前に亡くしているのもあって、気兼ねなく会える美しい女性。
「……いやだわ。ポーリンと呼んで」
「では、俺のこともトラヴィスと」
最近深くつき合っている彼女は7つ年上で一見冷たく見えるが中身は熱く、時に可愛く俺を翻弄してくる。
「弟のしたことは到底許せないわ。……あなたをお慰めしたい」
そう誘われた。
つまり、ジョンの実姉だ。しかし全く似ていない。
「ジョンとは縁を切っているけど……下の弟とは仲良くしているわ。最近面白い話を教えてもらったの」
「どのような?」
彼女にキスして、ドレスを脱がせながら促した。大きな胸を掬い上げるように包み、今夜は優しく刺激した。
ツンと勃ち上がった乳首が手のひらをくすぐる。ずっしりとした重みもたまらない。
「ふふっ、ある夜ね……『いつも同じ!』って女の声が響いて、その翌日から寝室を分けたんですって……」
エドナが新しい性癖に目覚めたのかもしれないし、ガシガシ巨根で突かれるのに飽きたのかもしれない。どうでもいいが。
「男からすると、なんて答えていいかわかりませんね……あなたの弟のことですし」
綺麗に手入れされた指先で、俺の肌をなぞる。
この後の楽しい時間を予感させる仕草に俺は昂った。
勃ち上がってガチガチのちんぽに、彼女の指が布越しに触れる。
「どうしてあなたと別れたのかしら……『いつも同じ』弟に乗り換えるよりあなたと一緒にいたほうが幸せだったでしょうに」
キスして、抱き寄せてベッドに倒れ込み、彼女にのしかかった。
「大きいのがよかったらしいですよ」
「馬鹿な子。大きいだけより硬いほうがいいのに」
「……真実の愛だったのでは? 代わりに俺はあなたと出会えてよかったと思っています。だから、別れることは必然だったのでしょう」
「ふふっ……、そうね。……もう、おしゃべりはおしまいにしましょう」
俺を誘うように大きく脚を開いて、腰に絡ませる。気が合う相手とのセックスは楽しい。
「最高」
俺は誘われるまま、挿入した。温かく迎えてくれる彼女の膣壁がきつく絡みつく。
100%避妊薬はずっとお世話になっていたが、失敗したことはないし子どもができたと言われたこともない。
彼女との間ではお互いに話し合って使っていなかった。
ちんぽから意識をそらして、胸にむしゃぶりつく。
腰を動かしたくてたまんねーし、でもすぐイキたくない。
「んん……ッ、今夜は泊まっていくでしょ?」
じっとりとした眼差しで俺に誘いかけてくる。
答えないでいると、どちらも動いてないのに締めつけがキツくなった。
本ッ当、最高。
彼女ならこのまま俺を射精させることもできるだろう。
離れられそうにない。いや、もう離す気ない。
「……ポーリンが望むなら。寝かせないけど?」
この後を想像して笑う俺に、彼女が体をくねらせた。合わせて俺も腰を揺らす。
敬語ごっこもおしまいだ。
「そのつもりよ」
これまでの俺は、体と気の合う女性と過ごせればよかった。
その時楽しければいい。
だが、ポーリンと過ごすにつれて、他の女はいらなくなった。
彼女の反応を見ながら、腰を打ちつける。
膣壁がうねって、襞がちんぽに絡みつき、ギュッと絞り込んだ。
短く息を吐いて、意識を散らす。
「んあ……っ、そこばかり、あてないで……っ」
「でも好きだろ? 熱くて俺が溶けそうだ」
「先に出してッ……たくさん、中でッ……!」
体の間に手を入れて、クリトリスに触れた。
「あァッ……! イイッ、ン、あ――」
彼女を絶頂に追い上げてから、遠慮なく射精す。
そのままキスしているうちに、すぐに硬さを取り戻した。
「花時計って知ってる?」
結婚はポーリンとの間に子どもができたら、ってお互いに決めた。
7つ年上なのを気にしているみたいだが、お互い再婚同士だし全然問題ないのにな。
「それはなに?」
彼女は口に出さないけど、成長したマリエルと俺が結婚するかもって思っているフシがある。
マリエルはジョンの弟と結婚するんじゃないかな、歳も近いしそのほうが上手く収まると思うんだ。
ジョンがわめくところをぜひ見たい。
俺はポーリンとそれを見て笑ってやる。
「試してみようか」
今でもNTRレを許せない俺は、意外にも1人の女に執着する男だと彼女との逢瀬で知った。
******
お読みくださりありがとうございます。
花時計は、御所車(他にタケコプター)とも呼ばれる体位で、騎乗位のバリエーションのひとつです。陰茎を軸に女性が上で回る……主人公はポーリンとなら愉しめると思ったのでしょう。
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