聖女の役目を終えたのですが、別のところへ転移したので堅物騎士様助けてください!

能登原あめ

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11 新婚 ※微?

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* タグを増やしました。童貞(元騎士)と非処女(元女子大生・経験値低め)となっています。大丈夫な方だけどうぞ。結果的に敬語攻め。








******


 神官長の前で結婚を誓い合った私達は、初めて唇にキスをした。
 2人だけのつもりでいたけれど、私の存在を知っている人達がひっそり集まって祝福してくれたのが嬉しい。
 あの新人の神官は泣いて喜んでくれた。

 その夜は2人の初めての夜となるわけだけど――。

「アンに触れるのは、島に戻ってからでいいですか? すぐに船に乗ることになりますし、ここは落ち着かないので」

「はい、わかりました」

 そう答えて、いつものように1つのベッドに2人で並んで眠った。
 文字通り、並んで。
 本物の恋人になってからは手つなぎして眠っている。

「ベルナルドさん、おやすみなさい」
「アン、良い夢を」
「…………」

 王宮の離れが恋人仕様だからって、筒抜けになってしまうのは恥ずかしい。
 それに、女の子としても心と体の準備が必要!

 ベルナルドさんは2人の関係をゆっくり進めようと思ってくれている。
 向こうで初めてできた彼はつき合ってすぐにそういうことをしようとしてきたし、会うたびにそういうことをしようとしてきたし、そういうのがいやで結局続かなくて別れてしまった。

 ベルナルドさんは大人だからがっついてないのかも。
 でも、もうちょっとイチャイチャしたいと思ってしまうのはだめなのかな。
 つないだ手を動かして、指を絡めるつなぎ方にかえた。
 うん、こっちの方が落ち着くかも。

「大好きです、ベルナルドさん」

 眠ってしまったのか返事はなかったけど、ピクリとベルナルドさんの指が動いた。









 島に帰ってきた日はクタクタで、それから数日は片づけで落ち着かなくて、新しい生活に慣れるのに精いっぱいだった。
 お休みのキスはするようになったけど、唇を触れ合わせるだけ。

 そんな生活が1週間続いたある夜――。
 いつもよりおやすみのキスが長くて、私を探るようにベルナルドさんがキスを深めてきた。

「アンに触れてもいいですか?」
「……はい」

 私達はもうすでに夫婦で、でもまだお互いのことを知っていく最中で。
 毎晩同じベッドで寝ているのに、ベルナルドさんに上から見下ろされるのは初めてだった。
 ドキドキが止まらなくて、緊張してごくんと唾を飲む。

「……怖い、ですか?」
「怖くはないです。けど、緊張して、ます」

 ベルナルドさんの顔はこわばったままで、ふー、っと息を吐いた。

「俺も緊張しています。あなたに触れたいけど、怖い。あなたは小さくて軽いから」
「ベルナルドさん……私、そこまでか弱くないので大丈夫ですよ」

 日本の女の子の平均的サイズ、よりむしろ重たいかもしれないのに、ベルナルドさんの腕の中にいると本当に華奢な女の子になった気分になる。

「愛しています」

 にゅるりと忍び込んだ肉厚の舌を迎え入れる。探るような動きに私からも舌を絡めると、ベルナルドさんの舌がピクリと震えた。

「んん……っ」

 次の瞬間、深く口が合わさって舌の付け根から始まり、口内をぐるりと舐められる。
 私が驚いて声を上げた場所をベルナルドさんは執拗に攻めるから、頭がぼうっとしてきた。
 それから大きな手が寝間着越しに胸を覆いやわやわと揉む。

「こんなに……柔らかいとは」

 その言葉に反応する前にウエストから直に手が忍び込んだ。
 ウエストをつかまれたと思ったら、指先がゆっくり肌を撫でて上へと進む。

「なめらかな肌ですね。それに、やはり細い。……折れてしまわないか確かめてもいいですか? 脱がせてしまいますね」
「あっ、ベルナルドさんっ! 折れませんから⁉︎」

 私が戸惑っているうちにするりとまくり上げて、頭から引き抜いてしまう。

「アン……とても綺麗です。どうか、触れさせて下さい。手荒な真似はしないと誓います」

 隠す間もなく、私の胸にそのまま顔を寄せた。
 片方を揉みながら、もう片方を口に含む。

「……っ!」

 ベルナルドさんの触れ方は控えめで、とても優しくて、幸せな気持ちになる。
 大好きな人に触れられるのは恥ずかしいけど嬉しい。

「ここに触れられるのは、嫌じゃないですか?」

 私の反応を確かめるように手を動かして見つめてくるから声にできないまま頷く。
 もうすでに体が熱くて、潤んでいるのがわかった。
 
「これも……脱がせますね」

 ベルナルドさんが残りの1枚に手をかけた。
 両サイドを紐で結ぶタイプの下着で、ゆっくりと紐を引っ張る。
 すごく長い時間に感じて、私はベルナルドさんに手を伸ばした。
 
「私が……」
「アン……全部見せて」
 
 私の手をぎゅっと握って、もう片手で下着を引き抜いてしまう。
 シュルシュルと音がしてすごく恥ずかしい。

「力を抜いてください」

 私の手を離して、太ももに手をかけて押し開いた。

「ベルナルドさんっ……! 恥ずかしいからっ」

 私の脚の間に位置どり、シャツを脱ぎ捨てる。

「私も全部脱ぎますから、一緒です」

 部屋の灯りは薄暗いけど、これだけ近くにいたらすべて見えてしまう。
 ベルナルドさんの腹筋がいくつに割れているかまで、私には見えてるから!

「アン……」

 ベルナルドさんの腹筋をガン見しちゃって、照れたような、困ったような声が聞こえた。

「これは少し……脱ぎづらいですね」
「ごめんなさい」
「いえ、謝らなくていいんです。一緒ですから」

 思わず目を閉じると、ベッドが軋んでベルナルドさんが動くのを感じた。
 多分すべて脱ぎ捨てたのだと思う。
 この沈黙の時間がどんどん緊張を高めて、普段どうやって呼吸していたかよくわからなくなった。

「アン、愛しています」

 しっかりと唇を合わせてから、ベルナルドさんの唇が私の体を辿って下へと向かった。
 下生えに触れた指が柔らかくそこを撫でた後、優しく陰唇をなぞる。

「……っ、ふ……」
「痛くない、ですか?」

 もどかしいくらい優しいのに、ベルナルドさんは心配そうに私を見た。
 
「大丈夫、です……っぁ!」

 不意にクリトリスに触れられて腰が跳ねる。

「ここですか? アン……びくびく震えて可愛いですね」

 私の反応を確かめながら、状況を話すからますます恥ずかしくて。

「あぁ、どんどん濡れてきました。気持ちいいですか?」

 彼の指が濡れて、脚の間からは水音がして。
 
「ベルナルドさん、がっ、そこ、さわるから……っ」
「真珠のこと? そんな顔をされたらアンにもっと気持ち良くなってほしくなります」

 ベルナルドさんの頭が脚の間へと沈んだ。

「ひぁっ……」

 息がかかった次の瞬間、彼の唇が敏感になった皮膚に触れた。そのまま舌が下から上へと舐め上げる。
 ジンジンと痺れるような感覚に私の体は逃れようとしてずり上がった。

「刺激が強すぎましたか? でも……すごく気持ちよさそうですし、濡れてますから……続けます」

 太ももをがっちりと抱え込むから、彼の柔らかな金髪がそこに触れる。
 恥ずかしいのに、すごく気持ち良くて、体が熱い。
 どうしよう、もうイってしまいそう。

「可愛い真珠がすごく硬くなりましたね」
「待って……ベルナルドさん」
「アン?」

 唇を離したベルナルドさんが、私の顔をなにげなく見つめる。それからクリトリスを指で転がすように触れた。
 
「あぁ――‼︎」

 目の前で白い光が瞬いて、私の体はふわりと浮いた。
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