web小説を書く時のための覚書

誰が何を言っているのか分かるようにする

　投稿サイトの小説を読んでいると、たまにあること。

「このセリフ、誰が喋ってるんだろう……」

　小説は文字だけで全てを説明しなければならないので、誰が喋っているセリフなのかをはっきりさせておかないと、話が頭に入ってこなくなってしまいます。
　モブの掛け声とか叫びとかなら、そこまで気にしなくていいでしょうが、物語を展開させていくのに重要な中心人物が話しているにも関わらず誰が言っているセリフか分からないという事態は避けたいものです。

　地の文や口調などで「このキャラが喋っているんですよ」と示すことはそこまで難しくはないと思うので、ちょっと心懸けておけば混乱を避けることも容易いでしょう。

　地の文での説明が一本調子になってしまう……という方、表現の仕方は色々あるので、一度書いてから後で考えましょう。
　初稿では、

「Aのセリフ」
　Aがそう言った。
「Bのセリフ」
　Bはこう言った。

　くらいでも全然構いません。
　後で整えればいいんですから。

　とりあえず、技巧よりも分かり易さの方が重要です。