web小説を書く時のための覚書

のえ桐花

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推敲をするのに適した3つのタイミング

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 小説を書かれている皆さん、推敲をしていますか?
 推敲というのは、簡単に言うと「自分が書いた作品を読み返して修正、手直しをすること」です。
 これをやるのとやらないのとでは、作品の仕上がりにかなりの差が出ますので、めっちゃやった方がいいです。
 そして、推敲は何回やってもいいものですが、行うのに適したタイミングがあります。

・作品が完成した直後
・完成してから少し時間を置いたタイミング(数時間~数日)
・公開した後

 主にこの3つのタイミングで推敲を行うと、作品の完成度が高まります。
 では、ひとつずつ解説していきましょう。


・作品が完成した直後

 とりあえずここに、約2000文字の投稿予定のお話があるとしましょう。
 よし書き終わったぞ、力作だ。
 と、ここで1回目の推敲タイム。
 このタイミングでの推敲は、誤字脱字や言い回し、言葉の表現がおかしくないかなどの部分の確認や修正が主だったものになるでしょう。
 大概、書き終えたという達成感からボルテージが上がっていたり、疲れていたりしますので、客観的な視点から見たり冷静に考えることがちょっと難しい場合もあるからです。

 人にもよりますが、私はきちんと考えながら2000文字の話を書くとなると大体、平均で1時間前後掛かります。
(集中力がすごいと30分くらいでも書けるでしょうが、難産な場合は2時間掛かるかも知れません)
 その間脳を働かせているので、30分~1時間集中したら小休止を取るくらいが心身のためでもあるんですよね。
 25分作業をして5分休むという『ポモドーロ・テクニック』というのもありますし。
 そんな感じで、書き上げた直後は休息が欲しい頃合いです。
 こういう時は作品を劇的によくするような手直しは加えにくいので、簡単なチェック程度にしておきましょう。


・完成してから少し時間を置いたタイミング(数時間~数日)

 さて、完成してしばらく時間が経ってから見返すと、どうでしょうか。
 誤字脱字などだけでなく、
「ここはこうした方がいいんじゃないか」
 とか、
「このエピソードを入れたらもっといいんじゃないか」
「このシーンはバッサリ削った方がいいんじゃないか」
 とか、
「このキャラはこういう行動はしないな、キャラらしい言動に修正しよう」
 とか、色々と足したり引いたり変更したりするといい部分が浮き彫りになってくることがあります。

 また、私の場合は書いてから数時間後くらいに、(作品に手を付けている状態でなくとも)その作品のことを考えていて「あ、あの場面にあれを入れようと思ったのに忘れてるぞ」とか「あの辺りはもうちょっと違う風に描写できないだろうか」とか思い浮かんで気になってしまうことがよくあります。

 通常の小説でも世に出す前に何度も推敲をすることになりますが、web小説でも作品を公開する前に最低1回か2回は見返しておいた方が絶対にいいです。


・公開した後

 はい、これは投稿サイトや自分でwebに載せる作品だからこそ可能な手ですね。
 公開した後も読み返す。

 公開前に何度もチェックした筈なのに、なぜかある誤字脱字。
 散々推敲した筈なのに、なんか変だぞという部分がある。
 キャラや特定の名称を名前間違えてる。

 ……はい、耳が痛いですね。
 あるあるです。
(私は他所様のキャラクターを小説にするお仕事もしていたので、キャラ名間違いは絶対しないように気を付けていた分そういうポカはほとんどないのですが、キャラの名前間違いは単なる誤字脱字よりも重大なミスになり得ます。
 読み手に「この人、登場人物のことどうでもいいのかな」と思われてしまうのは、絶対に避けなければいけません)
 それでも、投稿してしまった後でも手直しできるのが小説投稿サイトのいいところです。
 何か間違いに気付いたらササッと直しましょう。


 新しい作品をどんどん書いていくのも大切ですが、過去に書いたものもあなたが生み出した大切な作品であることに違いはありません。
 時々読み返して、大事にしてあげて下さい。
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