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第4話 あと、3か月
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旦那様が屋敷を出て行き、戻らなくなってから数日たったある日のこと、屋敷の中を窺うように、何度も行ったり来たりしている女の姿があったので、執事のセバスチャンに知らせ、私の部屋へと案内してもらいましょう、きっと旦那様のお相手ですから。
皆に反対されましたが、絶対に危ない真似はしないし、セバスチャンと他に腕の立つものを二人選んでもらうことで何とか納得してもらい、その女に会い、話をすることが出来ました。
こう言っては何ですが、この女のどこが良かったのでしょうか?
特に優れた容姿でもなく、身なりも貴族の真似事をしているようですが、きちんとした貴族のご令嬢ならば、まず選ぶことのないデザインです、10年以上前のものなのでしょうか?
「何だい、人のことをジロジロと見て、感じ悪いんだけど・・その感じの悪い目つきとそのお腹、あんたがルナシーなんだろ。」
悪びれるふうもなく、腕組みしながら私を睨みつけてきます。
「返事も出来ないのかい? えっらそうに! どうせ、あんたはもうすぐ追い出されるんだから、そんな召使いに囲まれて贅沢してられるのも、今だけなんだよ。」
「??・・・なぜ、私がこの屋敷を出なければなりませんの?」
「もうすぐ、この伯爵家を継ぐエドガー様が私と結婚するからに決まってんだろ。」
・・・・はい?・・・・どこの世界のお話でしょうか?
「エドガー様は、私といると落ち着くんだってさ、それにHだって、どうせあんたなんか寝てるだけなんだろう、男を満足させることも出来ないなら、さっさと出て行けばいいのに。」
旦那様のお相手はなにやら、スゴイ人のようです。
「さっきから、黙って聞いていれば、失礼にも程がありますよ。」
侍女のドロシーが、我慢できなくなったようだが、私が口を開くより前に旦那様が、青ざめた顔で部屋に飛び込んできた。
「カレン、ここで何をしてるんだ?!」
「ちょうど良かったぁ、ねえ、エドガー、早くこの女に出て行くように言ってやってよ。」
旦那様にしなだれかかり、さっきまでとは全然違う甘ったるい、鼻にかかった声で、・・・・気持ち悪いんですけど!
私を指さし、早く出て行けという女の言葉に更に顔色が悪くなってますよ、侍女や執事ににらまれ、汗までかいていらっしゃるのかしら?
「い、いや、出て行けというのは・・・」
「ねえ、エドガーは優しいから身寄りのないこの女が子供を産むまでは、なんて言ってたけど、どうせ、誰の子かもわかりゃしないんじゃないの? だって、私とあんなに毎晩、激しくいたしてるのに、こんな女を抱く余裕なんか残ってないでしょう?」
クスクスと笑う女が、本当に気持ち悪いんですけど。
「あなた何を勘違いされてるのか、分かりませんが、もし、出て行くのならエドガーが出て行くべきでしょう、ここは私の家ですし、浮気したエドガーがこの家にいるなんて、あり得ませんけど。」
私の言葉を聞くなり、さっと、青ざめた顔で、エドガーを睨みつけ、
「ちょっと、どういう事なのよ!あんたがこの家を継ぐんじゃないの?!」
さっきまでの甘ったるい声はどこに行ったのか? 鬼のような形相でエドガーに食ってかかる女。
「その男に、このオルスティン家を継ぐ資格などありませぬな。」
さっきからイライラとしていたセバスチャンが、きっぱりと断言をすると、
「この、嘘つき!! これからどうやって生活するのよ。」
「や、だって、君も田舎に帰れば子爵様の隠し子で、・・・十分な財産があるって言ってたじゃないか。」
・・・・彼女が、貴族? あり得ません。
「そんなもん、嘘に決まってるでしょうが! 伯爵様の奥様になるのに、身分だけ買うつもりだったのよ。」
ご自分の嘘を、堂々と認めるのですね、いろいろとスゴイ方なのは、間違いありません。
皆に反対されましたが、絶対に危ない真似はしないし、セバスチャンと他に腕の立つものを二人選んでもらうことで何とか納得してもらい、その女に会い、話をすることが出来ました。
こう言っては何ですが、この女のどこが良かったのでしょうか?
特に優れた容姿でもなく、身なりも貴族の真似事をしているようですが、きちんとした貴族のご令嬢ならば、まず選ぶことのないデザインです、10年以上前のものなのでしょうか?
「何だい、人のことをジロジロと見て、感じ悪いんだけど・・その感じの悪い目つきとそのお腹、あんたがルナシーなんだろ。」
悪びれるふうもなく、腕組みしながら私を睨みつけてきます。
「返事も出来ないのかい? えっらそうに! どうせ、あんたはもうすぐ追い出されるんだから、そんな召使いに囲まれて贅沢してられるのも、今だけなんだよ。」
「??・・・なぜ、私がこの屋敷を出なければなりませんの?」
「もうすぐ、この伯爵家を継ぐエドガー様が私と結婚するからに決まってんだろ。」
・・・・はい?・・・・どこの世界のお話でしょうか?
「エドガー様は、私といると落ち着くんだってさ、それにHだって、どうせあんたなんか寝てるだけなんだろう、男を満足させることも出来ないなら、さっさと出て行けばいいのに。」
旦那様のお相手はなにやら、スゴイ人のようです。
「さっきから、黙って聞いていれば、失礼にも程がありますよ。」
侍女のドロシーが、我慢できなくなったようだが、私が口を開くより前に旦那様が、青ざめた顔で部屋に飛び込んできた。
「カレン、ここで何をしてるんだ?!」
「ちょうど良かったぁ、ねえ、エドガー、早くこの女に出て行くように言ってやってよ。」
旦那様にしなだれかかり、さっきまでとは全然違う甘ったるい、鼻にかかった声で、・・・・気持ち悪いんですけど!
私を指さし、早く出て行けという女の言葉に更に顔色が悪くなってますよ、侍女や執事ににらまれ、汗までかいていらっしゃるのかしら?
「い、いや、出て行けというのは・・・」
「ねえ、エドガーは優しいから身寄りのないこの女が子供を産むまでは、なんて言ってたけど、どうせ、誰の子かもわかりゃしないんじゃないの? だって、私とあんなに毎晩、激しくいたしてるのに、こんな女を抱く余裕なんか残ってないでしょう?」
クスクスと笑う女が、本当に気持ち悪いんですけど。
「あなた何を勘違いされてるのか、分かりませんが、もし、出て行くのならエドガーが出て行くべきでしょう、ここは私の家ですし、浮気したエドガーがこの家にいるなんて、あり得ませんけど。」
私の言葉を聞くなり、さっと、青ざめた顔で、エドガーを睨みつけ、
「ちょっと、どういう事なのよ!あんたがこの家を継ぐんじゃないの?!」
さっきまでの甘ったるい声はどこに行ったのか? 鬼のような形相でエドガーに食ってかかる女。
「その男に、このオルスティン家を継ぐ資格などありませぬな。」
さっきからイライラとしていたセバスチャンが、きっぱりと断言をすると、
「この、嘘つき!! これからどうやって生活するのよ。」
「や、だって、君も田舎に帰れば子爵様の隠し子で、・・・十分な財産があるって言ってたじゃないか。」
・・・・彼女が、貴族? あり得ません。
「そんなもん、嘘に決まってるでしょうが! 伯爵様の奥様になるのに、身分だけ買うつもりだったのよ。」
ご自分の嘘を、堂々と認めるのですね、いろいろとスゴイ方なのは、間違いありません。
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