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リン班、力を合わせて。
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巨大な植物の上から魔物を討伐する。そんな奇抜な作戦を立てたリンたち。リンは本当にそんな植物が育つのかどうかと、実際に自分の目で確認するまで正直不安だった。
「それじゃ行きますよ!
リン先輩…!
準備はいいっすか?」
「いつでもオッケー!」
「リンちゃん…!
気を付けてね…!」
「ありがとっ。
地上に降りた時は
よろしく頼むわよ!」
ユキは力強く頷く。いよいよ特訓の成果を見せる時が来たのだ。ユキは生まれて始めて武者震いしていた。
「それっ!大きくな~れ!」
モエは種を地面に植えた後、植物の成長を促す呪文のような何かを唱えた。
リンは注意深く植物の様子を伺う。巨大な植物の上に乗るなんてことはもちろん初めての経験で、かなり緊張していた。すると。
『ゴゴゴゴゴゴ…。』
地面が揺れたかと思うと、地中から大きな芽が姿を現した。見る見るうちにその芽が双葉へと成長していく…!
「リン先輩!葉っぱに
乗ってくださいっす!」
「わ、分かった…!!」
ぐんぐん成長を続けて、あっという間に自分たちの身長より大きくなる植物に恐怖しながら、リンは葉っぱの中の一枚に飛び乗った。
「ひいあああああ~っ!?」
リンを乗せたまま物凄い勢いで、上空に向けて容赦なく成長を続ける植物。あまりのスリルにリンは絶叫した。
「リ…リンちゃん…!」
心配そうに見つめるユキとモエ。もうリンの姿は、地上からはほとんど確認出来ない高さまで登ってしまっていた。
「ひっ…ひぃっ…!」
腰が抜けそうになるのを必死で堪えるリン。すると、魔物の群れが視界に入ってきた。
ちょうど怪鳥に攻撃が届く高さまで来ると、植物は成長をピタリと止めた。
「よ、よしっ!行くわよ!」
リンは魔物の群れをもっとも多く倒せるであろう魔法を選択する。
「ブリズオンッ!!」
『ギィアオオオオッ!!』
氷と風がミックスされた魔法が放たれる。激しい竜巻と氷のつぶてが、怪鳥たちを撃ち落としていく…!
しかし、やはり数が多い。まだまだ魔物は残っている。地上に避難するにはまだ早い。リンは出来るだけ粘ろうとしていた。
「ブリズオンッ!!」
2発目のブリズオンが炸裂する。残った怪鳥を倒していくが、同じ魔法を続けて使ってしまったせいか、魔法を学習した数羽は上手く巻き込むことが出来なかった。
「くっ…。ここらが
潮時かしらね…!」
「ユキーッ!!
地上に降りるわっ!!
後はよろしくっ!!」
遥か下の地上に向けて叫ぶと、リンは植物から飛び降りた。それを見た怪鳥たちが上空から追って来ている。
「ひっ…こ、怖っ…!」
高所から飛び降り鳥肌が立ちっぱなしのリン。制服のスカートが捲くれ放題であったが、今はそんなことを気にしている余裕はなかった。
「エアルっ!!」
地上から余裕のある高さで、リンは風の魔法を唱え、足元にまとった。落下する速度が急激に落ち、フワフワとゆっくり下降を始める。
空中で速度を落としたリンは格好の的だと言わんばかりに、怪鳥たちが攻撃しようとしていた。
「くっ…!鬱陶しい鳥ね!」
魔法で下降中のリンは上手く狙いが付けられない。このままでは怪鳥に攻撃されるかと思った、その時。
『ピシュッ。』
『ギャッ!!』
地上からの目に見えない攻撃が怪鳥に直撃した。ユキであった。右人差し指で狙いを付けながら、怪鳥を撃ち落としていく。
「フロウっ!!」
特訓の成果は明らかだった。ユキの魔法は斬撃や竜巻のような派手さも攻撃力もないが、とにかく速度が速かった。撃った瞬間攻撃目標に到達するほどの風の弾丸が次々と発射されていく。
雪女が魔法使いとして戦えるようになった瞬間であった。
「ふふっ…。」
リンは妹を見るような目でユキのことを暖かく見つめていた。努力が実を結ぶことを実感出来て、とても満足していた。
フワリと風が舞い、リンが地上に着地する。全員怪我ひとつなく、無事に作戦をやり遂げたのだった。
「さ…さすがっす!
リン先輩…!
カッコ良かったっす…!」
「ま、まあね…。」
ド直球に褒められ素直に照れるリン。
「ユキさんも!
あんなに魔法が
上達していたなんて
驚きっす…!」
「いやそれはこっちの
台詞だよ…!何あの
植物…!凄すぎるでしょ!」
お互いの健闘を称え合うリン班。とても爽やかな気持ちに包まれていた。…だが。
「……。」
祝勝ムードは早々に切り上げた。また襲撃されるのではないかと、前回のことを踏まえ、3人は警戒心を強めていた。
案の定であった。フードを目深に被ったローブ姿の人物が姿を現した。しかも、今回は2人。闇に隠れることもなく、堂々とリン班の目の前に現れたのである。
「…なんなのあんたら?
ちょっとは空気
読みなさいよね…?」
リンはせっかくの余韻をぶち壊され憤り、ローブの2人を睨みつけた。相変わらず目的が分からない。不気味な2人にモエは怯えている様子だった。
「ユキ…。せっかく魔法
使えるようになったのに
申し訳ないけど、氷の力、
全力でお願い出来る…?」
「…もちろん。」
ユキは静かに答えた。今回は2人いる。モエは直接戦うことが苦手だ。ユキとリンでそれぞれを相手にする必要があった。
前に襲われた時と違い昼間なので、襲撃犯の姿がよく見える。フードで顔は見えないが、ひとりは胸の膨らみや細い脚が見えた。明らかに女だ。もうひとりはガッシリとした体型で身長が高い。魔法を使わなくても強そうな男だった。
「あたしが女の方を。
ユキは男をお願い。」
「分かった。」
雪女の力を開放したユキの実力は、リンを遥かに上回っている。手の内が分からない男をユキが迎え撃つ方が勝機があると判断していた。
「モエちゃんは安全な
ところに隠れてて…。」
「…は、はいっす。」
ただならぬ緊張感にモエは泣き出しそうになりながら身を隠した。自分も役に立ちたいと思ったが、実力の問題以上にメンタルがやられていた。とても戦える状態ではなかった。
「……。」
聞き取れないような小声で呪文を唱え、光の弓を構える女。前に襲撃した犯人と同一人物のようだった。攻撃される前にリンは前回と同じように風で間合いを詰める…!
「同じ轍は踏まない…!」
上空からの矢の奇襲に警戒しながら、リンは接近戦を仕掛けていた。リンと女の戦いが始まった。
「……はぁ。」
相方が戦闘を始めたというのに何故か溜め息をつくローブの男。気乗りしないような態度に見える。ユキは相手が何を考えているのか分からず、警戒心を強め身構える。次の瞬間。
「マグナオンッ!!」
男が呪文を唱える。やはり魔法学生であるようだった。地面に亀裂が入る。
「……ッ!?」
亀裂から赤い物が見えた。地中からマグマが吹き出していたのだ…!
「それじゃ行きますよ!
リン先輩…!
準備はいいっすか?」
「いつでもオッケー!」
「リンちゃん…!
気を付けてね…!」
「ありがとっ。
地上に降りた時は
よろしく頼むわよ!」
ユキは力強く頷く。いよいよ特訓の成果を見せる時が来たのだ。ユキは生まれて始めて武者震いしていた。
「それっ!大きくな~れ!」
モエは種を地面に植えた後、植物の成長を促す呪文のような何かを唱えた。
リンは注意深く植物の様子を伺う。巨大な植物の上に乗るなんてことはもちろん初めての経験で、かなり緊張していた。すると。
『ゴゴゴゴゴゴ…。』
地面が揺れたかと思うと、地中から大きな芽が姿を現した。見る見るうちにその芽が双葉へと成長していく…!
「リン先輩!葉っぱに
乗ってくださいっす!」
「わ、分かった…!!」
ぐんぐん成長を続けて、あっという間に自分たちの身長より大きくなる植物に恐怖しながら、リンは葉っぱの中の一枚に飛び乗った。
「ひいあああああ~っ!?」
リンを乗せたまま物凄い勢いで、上空に向けて容赦なく成長を続ける植物。あまりのスリルにリンは絶叫した。
「リ…リンちゃん…!」
心配そうに見つめるユキとモエ。もうリンの姿は、地上からはほとんど確認出来ない高さまで登ってしまっていた。
「ひっ…ひぃっ…!」
腰が抜けそうになるのを必死で堪えるリン。すると、魔物の群れが視界に入ってきた。
ちょうど怪鳥に攻撃が届く高さまで来ると、植物は成長をピタリと止めた。
「よ、よしっ!行くわよ!」
リンは魔物の群れをもっとも多く倒せるであろう魔法を選択する。
「ブリズオンッ!!」
『ギィアオオオオッ!!』
氷と風がミックスされた魔法が放たれる。激しい竜巻と氷のつぶてが、怪鳥たちを撃ち落としていく…!
しかし、やはり数が多い。まだまだ魔物は残っている。地上に避難するにはまだ早い。リンは出来るだけ粘ろうとしていた。
「ブリズオンッ!!」
2発目のブリズオンが炸裂する。残った怪鳥を倒していくが、同じ魔法を続けて使ってしまったせいか、魔法を学習した数羽は上手く巻き込むことが出来なかった。
「くっ…。ここらが
潮時かしらね…!」
「ユキーッ!!
地上に降りるわっ!!
後はよろしくっ!!」
遥か下の地上に向けて叫ぶと、リンは植物から飛び降りた。それを見た怪鳥たちが上空から追って来ている。
「ひっ…こ、怖っ…!」
高所から飛び降り鳥肌が立ちっぱなしのリン。制服のスカートが捲くれ放題であったが、今はそんなことを気にしている余裕はなかった。
「エアルっ!!」
地上から余裕のある高さで、リンは風の魔法を唱え、足元にまとった。落下する速度が急激に落ち、フワフワとゆっくり下降を始める。
空中で速度を落としたリンは格好の的だと言わんばかりに、怪鳥たちが攻撃しようとしていた。
「くっ…!鬱陶しい鳥ね!」
魔法で下降中のリンは上手く狙いが付けられない。このままでは怪鳥に攻撃されるかと思った、その時。
『ピシュッ。』
『ギャッ!!』
地上からの目に見えない攻撃が怪鳥に直撃した。ユキであった。右人差し指で狙いを付けながら、怪鳥を撃ち落としていく。
「フロウっ!!」
特訓の成果は明らかだった。ユキの魔法は斬撃や竜巻のような派手さも攻撃力もないが、とにかく速度が速かった。撃った瞬間攻撃目標に到達するほどの風の弾丸が次々と発射されていく。
雪女が魔法使いとして戦えるようになった瞬間であった。
「ふふっ…。」
リンは妹を見るような目でユキのことを暖かく見つめていた。努力が実を結ぶことを実感出来て、とても満足していた。
フワリと風が舞い、リンが地上に着地する。全員怪我ひとつなく、無事に作戦をやり遂げたのだった。
「さ…さすがっす!
リン先輩…!
カッコ良かったっす…!」
「ま、まあね…。」
ド直球に褒められ素直に照れるリン。
「ユキさんも!
あんなに魔法が
上達していたなんて
驚きっす…!」
「いやそれはこっちの
台詞だよ…!何あの
植物…!凄すぎるでしょ!」
お互いの健闘を称え合うリン班。とても爽やかな気持ちに包まれていた。…だが。
「……。」
祝勝ムードは早々に切り上げた。また襲撃されるのではないかと、前回のことを踏まえ、3人は警戒心を強めていた。
案の定であった。フードを目深に被ったローブ姿の人物が姿を現した。しかも、今回は2人。闇に隠れることもなく、堂々とリン班の目の前に現れたのである。
「…なんなのあんたら?
ちょっとは空気
読みなさいよね…?」
リンはせっかくの余韻をぶち壊され憤り、ローブの2人を睨みつけた。相変わらず目的が分からない。不気味な2人にモエは怯えている様子だった。
「ユキ…。せっかく魔法
使えるようになったのに
申し訳ないけど、氷の力、
全力でお願い出来る…?」
「…もちろん。」
ユキは静かに答えた。今回は2人いる。モエは直接戦うことが苦手だ。ユキとリンでそれぞれを相手にする必要があった。
前に襲われた時と違い昼間なので、襲撃犯の姿がよく見える。フードで顔は見えないが、ひとりは胸の膨らみや細い脚が見えた。明らかに女だ。もうひとりはガッシリとした体型で身長が高い。魔法を使わなくても強そうな男だった。
「あたしが女の方を。
ユキは男をお願い。」
「分かった。」
雪女の力を開放したユキの実力は、リンを遥かに上回っている。手の内が分からない男をユキが迎え撃つ方が勝機があると判断していた。
「モエちゃんは安全な
ところに隠れてて…。」
「…は、はいっす。」
ただならぬ緊張感にモエは泣き出しそうになりながら身を隠した。自分も役に立ちたいと思ったが、実力の問題以上にメンタルがやられていた。とても戦える状態ではなかった。
「……。」
聞き取れないような小声で呪文を唱え、光の弓を構える女。前に襲撃した犯人と同一人物のようだった。攻撃される前にリンは前回と同じように風で間合いを詰める…!
「同じ轍は踏まない…!」
上空からの矢の奇襲に警戒しながら、リンは接近戦を仕掛けていた。リンと女の戦いが始まった。
「……はぁ。」
相方が戦闘を始めたというのに何故か溜め息をつくローブの男。気乗りしないような態度に見える。ユキは相手が何を考えているのか分からず、警戒心を強め身構える。次の瞬間。
「マグナオンッ!!」
男が呪文を唱える。やはり魔法学生であるようだった。地面に亀裂が入る。
「……ッ!?」
亀裂から赤い物が見えた。地中からマグマが吹き出していたのだ…!
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