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雪女とエリート、決死の戦い。
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マグマ。ユキは雪女時代に実際に見たことはなかったが、鈴子がスマホのゲームで遊んでいる時、溶岩地帯で戦闘しているのを見せてもらったことがある。どんな物なのかはなんとなく説明してもらった。とにかく熱い。マジヤバイ。らしい。
そんなマグマの魔法が、凄まじい熱気を発しながらユキに襲い掛かろうとしていた。
当然、雪女は熱に弱かった。ここに来て弱点の出現に顔色を変えた。
『ボゴオオオオオオッ!!』
溶岩の波がユキ目掛けて飛んで来た。
辺りの地面が高熱で溶けている。光の弓とは比べ物にならない威力の魔法だ。Sランクの魔法学生にしても強すぎるとユキは思った。
「……くっ!!」
即座に氷の壁を作り出し溶岩を受け止める。だが。溶けるどころか一瞬で蒸発してしまう…!
壁の効果で僅かに流れが変わったおかげで、マグマを回避することは出来たが、相性が悪すぎる。
ユキは態勢を立て直し、相手を注視する。
追撃は…来ない。
「…ふぅ…はぁ。」
(息切れしてる…!?)
戦闘が始まったばかりだというのに、男はすでに息を切らしていた。ユキは急いで状況を整理する。
(消耗が激しい魔法
なのかも…。)
あれだけの威力だ。そう何発も使える代物ではなさそうだった。
男は大きく息を吸うと、腕まくりをしていた。そして、さっきとは違う別の呪文を唱えた。
「マグディバイドッ!!」
ジュワアアアッと男の体から蒸気が立ち込める。両腕には真紅のグローブが装着されていた。
ダンッ!男が力強く地面を蹴ると、ユキの方へ一気に間合いを詰める…!ユキ目掛けて真っ赤な拳を振りかぶっていた。
ユキは氷の壁を駆使して男の攻撃を受け止めようとするが…。
『ジュボォッ!!』
「うわっ…!?」
氷の壁を真紅のグローブが貫通する。1枚、2枚と氷の壁を作るたびにいとも簡単に破壊されていく。
「…それなら
これはどうっ!?」
ユキは拳が貫通出来ないような分厚い氷の壁を作る。男は勢い余って分厚い壁に腕を突っ込んでしまった。
「うおっ…!?」
身動きが取れず焦る男。その隙にユキは氷で巨大なハンマーを作った。
「これでも喰らえっ!!」
ユキはハンマーを振りかぶった…!男は慌てて壁に突っ込んでない方の腕でガードの態勢を取る。
『バゴォーンッ!!』
激しい衝撃が男を襲う。その反動で壁にはまった腕は抜けていた。男はガードに使った左腕を負傷したようだった。
「……はぁ。」
再び溜め息をつく男。ユキたちは突然訳も分からないまま襲われているのだ。溜め息をつきたいのはこっちの方だとイラッとするユキ。
「…魔法で武器を
作り出せるのは
Sランクに到達した
者の特徴だ…。」
「…聞いていた通り、
本当にSランクでもない
魔法学生が氷の魔法を
使いこなしているようだな…。」
無口な男だと思っていたが突然喋り出したので、ユキは少し驚いていた。
「なんだその力は…?」
「私にも分からない…。」
「……そうか。」
相変わらず男の意図が全く読めない。不気味な相手にユキはたじろいでいた。
男はユキと話をしながら、リンたちの戦いを気に掛けているようだった。加勢に行かせる訳にはいかないと、ユキはハンマーを構え直す。
接近したいリンと距離を取りたい女、2人の戦いはまるで鬼ごっこをしているかのような状況になっていた。
「ちょこまかと
動くなっての…!」
リンは相変わらず弓を構え続けるローブの女に苛立っていた。相手は常にリンの魔法の射程範囲よりギリギリ外をキープし続けようと立ち回っている。
「なんであたしの魔法の
範囲知ってんのよ…!」
思うように戦えず、調子を狂わされそうになりながら、なんとか食らいつく。やはり相手はSランク。一筋縄では行かない。
リンの様子を伺いながら、自分の距離へ引き離そうと光の矢を放ち牽制する女。
「チッ…エアルッ!」
リンは高所から着地した時に使った魔法を腕に纏い、光の矢を受け流す。一度戦った相手だ。次に遭遇した時にどう戦うべきかリンは対策を練っていた。
しかし、実力差だけは埋めようがなかった。
光の弓の厄介なところは、一度呪文で弓を形成すれば、後は詠唱無しで矢を撃ち放題になるところだった。矢を装填する必要もない。自分の魔力の続く限り攻撃することが出来る。
対するリンは、呪文を唱えた時点で相手には何が来るかバレる。当てたくても射程範囲内に留まってくれない。突破口が見出だせないでいた。
(あたしにも…
魔法の武器が
使えたら…!)
リンは光の弓をヒントに魔力で武器を形成する方法を模索していた。だが、いくら試行錯誤を繰り返しても上手く行かなかった。
相手の使っている光の弓、その正体が分からなかった。光の魔法はあることにはあるが、暗闇を照らすくらいで、とても攻撃に使えるような代物ではなかった。そんなことを考えていた時だった。
「……えっ?」
「光の弓が消えた…!?」
このまま戦いを続ければ相手の勝利はほぼ確実だった。なのに何故突然武器を解除したのか。リンは理解に困った。
「…サンディラ。」
「…ッ!!」
バチッ。と弾ける音がしたかと思うと、リンの頬を雷がかすめた。突然の雷魔法。不意をつかれたリンだが、予兆を察知しなんとか回避することが出来た。
…リンはハッとしていた。2つの意味で。
まず1つ目、ついに弓を形成している物の正体が分かったのだ。光の弓は雷の魔法で作られていた。リンは武器の生成には専用の魔力が必要なのかと思っていた。だが違った。既存の魔法の応用なのだった。
(雷の魔法を光の弓に…。)
(それならあたしも
風の魔法を使えば…!)
リンは風の魔法を右手に集中させる。武器のイメージを作り上げる。
(くっ…!もう少し…!
もう少しなのに…!!)
作りたい武器のイメージは、すでにリンの頭の中には出来上がっている。だが、なかなか上手く行かない。焦るリン。
「…サンディラヴァー。」
女が呪文を唱えた。バチバチと音を立てながら稲妻が弓に変わっていく。女が再び弓を作り上げた。…まるでリンに弓の作り方を教えているかのように。
(……なんなのよッ!
なんなのよあいつッ!!)
リンの心は掻き乱されていた。戦闘中だというのに涙が溢れてきてしまう。だが、涙を流しながらもリンは武器を作ることに集中する。
「…エアルフェイト!!」
リンは右腕に風で作られた剣を握る。ついにリンは今まで超えられなかった壁を超えた。だが、その姿には悲壮感のような物が漂っていた。
「うわあああああっ!!」
絶叫しながら女に斬り掛かるリン。ローブの女は光の弓で応戦する。一本の矢を放った。
『パアァァァンッ!!』
矢が弾け、雷に変化する。今まで使ってこなかった技だった。初めて見る技にも今のリンはお構いなしだった。
雷を風の剣で斬り裂いていく。攻撃しつつ切っ先から放たれる風を足元に流す。その風に乗りリンは加速していく…!
「……ッ!!」
一気に間合いを詰められ、女は反応が遅れた。その隙をリンは逃さない。
『バチィンッ!!』
光の弓を風の剣で弾き飛ばした。弓は空中で雷に戻りながら弾けて消えた。女が目深に被っていたフードも切り裂かれていた。
「…なんでなのよ…。」
ボロボロとダムが決壊したかのように涙が止まらなくなるリン。悲しい。分からない。なんでこんなことになったのか。リンの頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「なんでなのよッ!?
…エレナッ!!」
かつてリンと一緒の班でライバル関係でもあった、かけがえのない親友。エレナだった。
闇の中から襲撃したのも、モエの肩を矢で射抜いたのも、自分と戦っていたのも、全てエレナだった。
「……。」
エレナは何も言葉を発することもなく、泣きじゃくるリンを冷たい目で見ながら姿を消した。
リンとエレナの戦いが終わるのを確認したマグマの男は、ユキとの戦いを切り上げ、エレナと同じように俊敏な動きでこの場から姿を消した。
「ああああああああッ!!」
大声で絶叫しながら号泣するリン。あそこまで感情を表に出すリンの姿をユキは見たことがない。
「リ、リンちゃん…。」
ユキの心はズキズキと痛む。自分には何もしてあげられることがない。励ますことも慰めることも出来ず、激しい感情の嵐を吹き荒らすリンの姿を、ただただ眺めていた…。
そんなマグマの魔法が、凄まじい熱気を発しながらユキに襲い掛かろうとしていた。
当然、雪女は熱に弱かった。ここに来て弱点の出現に顔色を変えた。
『ボゴオオオオオオッ!!』
溶岩の波がユキ目掛けて飛んで来た。
辺りの地面が高熱で溶けている。光の弓とは比べ物にならない威力の魔法だ。Sランクの魔法学生にしても強すぎるとユキは思った。
「……くっ!!」
即座に氷の壁を作り出し溶岩を受け止める。だが。溶けるどころか一瞬で蒸発してしまう…!
壁の効果で僅かに流れが変わったおかげで、マグマを回避することは出来たが、相性が悪すぎる。
ユキは態勢を立て直し、相手を注視する。
追撃は…来ない。
「…ふぅ…はぁ。」
(息切れしてる…!?)
戦闘が始まったばかりだというのに、男はすでに息を切らしていた。ユキは急いで状況を整理する。
(消耗が激しい魔法
なのかも…。)
あれだけの威力だ。そう何発も使える代物ではなさそうだった。
男は大きく息を吸うと、腕まくりをしていた。そして、さっきとは違う別の呪文を唱えた。
「マグディバイドッ!!」
ジュワアアアッと男の体から蒸気が立ち込める。両腕には真紅のグローブが装着されていた。
ダンッ!男が力強く地面を蹴ると、ユキの方へ一気に間合いを詰める…!ユキ目掛けて真っ赤な拳を振りかぶっていた。
ユキは氷の壁を駆使して男の攻撃を受け止めようとするが…。
『ジュボォッ!!』
「うわっ…!?」
氷の壁を真紅のグローブが貫通する。1枚、2枚と氷の壁を作るたびにいとも簡単に破壊されていく。
「…それなら
これはどうっ!?」
ユキは拳が貫通出来ないような分厚い氷の壁を作る。男は勢い余って分厚い壁に腕を突っ込んでしまった。
「うおっ…!?」
身動きが取れず焦る男。その隙にユキは氷で巨大なハンマーを作った。
「これでも喰らえっ!!」
ユキはハンマーを振りかぶった…!男は慌てて壁に突っ込んでない方の腕でガードの態勢を取る。
『バゴォーンッ!!』
激しい衝撃が男を襲う。その反動で壁にはまった腕は抜けていた。男はガードに使った左腕を負傷したようだった。
「……はぁ。」
再び溜め息をつく男。ユキたちは突然訳も分からないまま襲われているのだ。溜め息をつきたいのはこっちの方だとイラッとするユキ。
「…魔法で武器を
作り出せるのは
Sランクに到達した
者の特徴だ…。」
「…聞いていた通り、
本当にSランクでもない
魔法学生が氷の魔法を
使いこなしているようだな…。」
無口な男だと思っていたが突然喋り出したので、ユキは少し驚いていた。
「なんだその力は…?」
「私にも分からない…。」
「……そうか。」
相変わらず男の意図が全く読めない。不気味な相手にユキはたじろいでいた。
男はユキと話をしながら、リンたちの戦いを気に掛けているようだった。加勢に行かせる訳にはいかないと、ユキはハンマーを構え直す。
接近したいリンと距離を取りたい女、2人の戦いはまるで鬼ごっこをしているかのような状況になっていた。
「ちょこまかと
動くなっての…!」
リンは相変わらず弓を構え続けるローブの女に苛立っていた。相手は常にリンの魔法の射程範囲よりギリギリ外をキープし続けようと立ち回っている。
「なんであたしの魔法の
範囲知ってんのよ…!」
思うように戦えず、調子を狂わされそうになりながら、なんとか食らいつく。やはり相手はSランク。一筋縄では行かない。
リンの様子を伺いながら、自分の距離へ引き離そうと光の矢を放ち牽制する女。
「チッ…エアルッ!」
リンは高所から着地した時に使った魔法を腕に纏い、光の矢を受け流す。一度戦った相手だ。次に遭遇した時にどう戦うべきかリンは対策を練っていた。
しかし、実力差だけは埋めようがなかった。
光の弓の厄介なところは、一度呪文で弓を形成すれば、後は詠唱無しで矢を撃ち放題になるところだった。矢を装填する必要もない。自分の魔力の続く限り攻撃することが出来る。
対するリンは、呪文を唱えた時点で相手には何が来るかバレる。当てたくても射程範囲内に留まってくれない。突破口が見出だせないでいた。
(あたしにも…
魔法の武器が
使えたら…!)
リンは光の弓をヒントに魔力で武器を形成する方法を模索していた。だが、いくら試行錯誤を繰り返しても上手く行かなかった。
相手の使っている光の弓、その正体が分からなかった。光の魔法はあることにはあるが、暗闇を照らすくらいで、とても攻撃に使えるような代物ではなかった。そんなことを考えていた時だった。
「……えっ?」
「光の弓が消えた…!?」
このまま戦いを続ければ相手の勝利はほぼ確実だった。なのに何故突然武器を解除したのか。リンは理解に困った。
「…サンディラ。」
「…ッ!!」
バチッ。と弾ける音がしたかと思うと、リンの頬を雷がかすめた。突然の雷魔法。不意をつかれたリンだが、予兆を察知しなんとか回避することが出来た。
…リンはハッとしていた。2つの意味で。
まず1つ目、ついに弓を形成している物の正体が分かったのだ。光の弓は雷の魔法で作られていた。リンは武器の生成には専用の魔力が必要なのかと思っていた。だが違った。既存の魔法の応用なのだった。
(雷の魔法を光の弓に…。)
(それならあたしも
風の魔法を使えば…!)
リンは風の魔法を右手に集中させる。武器のイメージを作り上げる。
(くっ…!もう少し…!
もう少しなのに…!!)
作りたい武器のイメージは、すでにリンの頭の中には出来上がっている。だが、なかなか上手く行かない。焦るリン。
「…サンディラヴァー。」
女が呪文を唱えた。バチバチと音を立てながら稲妻が弓に変わっていく。女が再び弓を作り上げた。…まるでリンに弓の作り方を教えているかのように。
(……なんなのよッ!
なんなのよあいつッ!!)
リンの心は掻き乱されていた。戦闘中だというのに涙が溢れてきてしまう。だが、涙を流しながらもリンは武器を作ることに集中する。
「…エアルフェイト!!」
リンは右腕に風で作られた剣を握る。ついにリンは今まで超えられなかった壁を超えた。だが、その姿には悲壮感のような物が漂っていた。
「うわあああああっ!!」
絶叫しながら女に斬り掛かるリン。ローブの女は光の弓で応戦する。一本の矢を放った。
『パアァァァンッ!!』
矢が弾け、雷に変化する。今まで使ってこなかった技だった。初めて見る技にも今のリンはお構いなしだった。
雷を風の剣で斬り裂いていく。攻撃しつつ切っ先から放たれる風を足元に流す。その風に乗りリンは加速していく…!
「……ッ!!」
一気に間合いを詰められ、女は反応が遅れた。その隙をリンは逃さない。
『バチィンッ!!』
光の弓を風の剣で弾き飛ばした。弓は空中で雷に戻りながら弾けて消えた。女が目深に被っていたフードも切り裂かれていた。
「…なんでなのよ…。」
ボロボロとダムが決壊したかのように涙が止まらなくなるリン。悲しい。分からない。なんでこんなことになったのか。リンの頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「なんでなのよッ!?
…エレナッ!!」
かつてリンと一緒の班でライバル関係でもあった、かけがえのない親友。エレナだった。
闇の中から襲撃したのも、モエの肩を矢で射抜いたのも、自分と戦っていたのも、全てエレナだった。
「……。」
エレナは何も言葉を発することもなく、泣きじゃくるリンを冷たい目で見ながら姿を消した。
リンとエレナの戦いが終わるのを確認したマグマの男は、ユキとの戦いを切り上げ、エレナと同じように俊敏な動きでこの場から姿を消した。
「ああああああああッ!!」
大声で絶叫しながら号泣するリン。あそこまで感情を表に出すリンの姿をユキは見たことがない。
「リ、リンちゃん…。」
ユキの心はズキズキと痛む。自分には何もしてあげられることがない。励ますことも慰めることも出来ず、激しい感情の嵐を吹き荒らすリンの姿を、ただただ眺めていた…。
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