海を奔る竜

内藤 亮

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サガリバナ

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 旧来の薩摩に対する認識を改めるいい機会かもしれない。啓綜はまず祐輔を練習に参加させることにした。
 門下生の信頼が厚い祐輔が二人と親しくしているのを見て、皆の考えも変わってきたようだ。泊手の稽古が終わった後、示現流の指南が始まる。最初は遠巻きに千遥や祐輔の練習を見ていた門下生が、一人、二人と練習に加わるようになった。
 亨江も稽古に加わるようになり、白熱した試合が行われることもしばしばだった。根っから武道好きの千遥は与那嶺道場の龍虎、さらには佳純も加わった三人の剣技を一心に見つめている。
 皆、立ち合いに夢中に夢中だから、尚昭もこの時ばかりは憚ることなく千遥を見ることが出来た。千遥の黒目勝ちの双眸は濡れたように光り、襷をかけて露わになった白い腕はうっすらと凝脂に覆われ輝いている。
 木刀を構えた千遥は若い女の生命力が溢れていて、実際、対峙すると甘やかな匂いまでするのだ。千遥が輝いて見えるのは自分だけではないらしい。千遥に付文をしようとしている門下生を見つけたことも一度や二度ではないのだ。
 いざ立ち合うとなると、気持を抑えるのに苦労する。千遥のほうがやはり技に長けていて、尚昭はいまだに三本のうち一本取るのがやっとだった。啓綜譲りの長い手足を存分に使った剣技は縦横無尽で、女ながら侮れないものがある。いつも強かに打ち据えられるのだが、尚昭にはその痛みさえも甘美に感じられるのだった。
「尚昭、集中しろ。怪我をするぞ」
 佳純の叱責も耳を通り過ぎてしまう。
 稽古が終わり、祐輔と佳純がたった今終わった立ち合いの話をしている。年が近いし二人とも剣は一流だ。流派の違いを乗り越えすぐに意気投合したらしい。亨江も話に加わり、三人の剣技の話を聞こうとたちまち人の輪ができた。尚昭は何食わぬ顔をして千遥を探した。
「尚昭さん!」
 井戸の傍らで汗をぬぐっていた千遥が目ざとく尚昭を見つけ、大きく手を振った。袖がするりと落ちて二の腕の白さが目に飛び込んでくる。尚昭は慌てて目を逸らせ、一息おいて、何でもないような顔を作った。
「お疲れ。千遥さんは呑み込みが早いな」
「ありがとう」
「啓恭はまだ具合が悪いのか」
 啓恭は末席で稽古を見学するだけなのだが、それだけで千遥は俄然やる気が出るらしい。今まで見たこともないような俊敏な技を次々と繰り出してきて、尚昭は無様な負け姿をさらすことになる。啓恭がいないおかげで皆の前で恥をかかないですむのだが、こうも長く顔を見ないと、さすがに心配だった。
「もう大丈夫。今朝はお粥を食べていたわ」
 千遥が晴れやかに笑った。午後の日差しを受けて大きな瞳が輝いている。じっと見ていると、吸い込まれそうだった。尚昭は声が上ずらないよう腹に力を入れた。
「皆でサガリバナを見に行かないか。群生地を見つけたんだ」 
 サガリバナは別名サワフジともいい、真夏の夜、芳香のある房状の白い花を咲かせる。儚い花が甘い香りを漂わせながら風に舞うさまは、それは見事なものだ。
「まあ! 行くわ、絶対行く!」
 千遥の笑顔がやたらと眩しい。
「日取りが決まったら知らせる」
 尚昭は千遥の方をなるべく見ないようにして、素っ気ない返事をした。
「あ、ハナさんだわ。またね!」
 千遥は尚昭にあっさりと別れを告げると、ハナの方へと走って行ってしまった。

 ハナは近隣の百姓の娘だ。ハナの兄、市助は泊手の腕前はさっぱりだったが、勉強熱心で畑の知識が豊富だった。作物の作り方を教わったり苗を分けてもらったりと、市助が道場をやめた後も、兄妹との交流は続いている。
 沖縄は村単位で税を納める旧来の地割制度がつい先ごろまで残っていた。他府県人が要職を占めていた沖縄では、旧来の支配層の不満を抑えるため、いびつな旧慣温存策が残ってしまったのである。沖縄で地租改正の制度が浸透し個人の金税が実施されたのは、本土よりもずっと遅い1907年以降のことだった。
 劣等感とかつての優越感の入り混じった旧支配層の取り立ては過酷を極めた。税負担は共同体の連帯責任だったから、村人同志の結束は強固だ。婚姻も小さな共同体のなかで行われ、近親者同士の婚姻も多かった。その弊害をまともにうけて、ハナは生まれつき視力が弱かった。
 千遥が声をかけるよりも先に、ぱっとハナが振り返った。いつものことながら、ハナの耳の良さには驚かされる。
「こんにちは。千遥さん」
「ハナさん、こんにちは!よくいらしてくれたわ。一人?」
「兄も一緒よ。母屋のほうで先生と話をしているわ。この頃はどんな奴が歩いているか分からないって、一人で出掛けさせてもらえないの」
 ハナはやれやれというように、ちょっと肩をすくめた。
 数えで二十になる。紗がかかったような青みを帯びた瞳がぬけるような白い肌とあいまって、ハナの容貌は人目をひいた。市助の心配も分からなくはない。
「今日も練習? この暑いさ中、熱心だこと」
「まだ、汗臭いかしら」
 汗を流し着替えたのだが、ハナには分かってしまうらしい。千遥は二の腕に鼻先を近づけた。
「におうわけじゃあないわ」
「どうして分かったの」
「千遥さんの頬、今、真っ赤でしょう」
 千遥は思わず両の頬に手をやった。確かに熱い。真っ赤になっているに違いない。
「ここに立っていても、千遥さんの身体が火照っているのが分かるもの」
「ハナさんはなんでもお見通しね。耳はそこらの人よりずっといいくらいだし」
「耳が特別にいいわけじゃないわ。目がきちんと仕事をしないから、耳とか鼻を働かせる余力があるだけよ。ところで、私に相談したいことって、なに?」
「先日もらったサクナの苗が萎れてしまったの。毎日欠かさず世話をしているのに」
 サクナは、セリ科の常緑多年草で、海岸の絶壁や珊瑚の石灰岩の岩場に自生している。滋養強壮や鎮咳作用がある。古くから民間に伝わる命薬ヌチグスイの一つで別名を長命草チューミーグサともいう。サクナの畑の前までハナを連れて行くと、ハナは苗と地面に手を触れてクスクスと笑っている。
「これはお世話のしすぎね。張り切って水をやったのでしょう」
「ええ、そうなの。朝と晩、たっぷり」
「サクナがどんなところに生えているか知ってる?」
「ええ。海岸の絶壁とか岩場に生えてるわ」
 ハナは生徒の答えを待っている教師のように、黙って微笑んでいる。
「あっ。水のやり過ぎね」
「その通り。こんなに暑い日なのに、まだ地面が濡れているのだもの。これじゃあ、根が煮えてしまうわ」
「せっかく兄さんにと思ったのに。これじゃあ、また植え直しね」
 落胆していると、ハナが笑った。
「大丈夫。二、三日は苗を放っておきなさい。すぐに元気になるわ」
「よかった」
「お兄さんのことになると、千遥さんは一所懸命ね」
「少しでも元気になって欲しいの。先日の試合だって、具合が悪くならなければきっと兄さんが勝っていたわ」
「示現流の名手と試合をしたんですってね」
「ええ……」
 道場の練習がある日はいつの間にか啓恭の姿が消えている。自分が言いだした手前からか、示現流の稽古はかかさずに見学するが、稽古に参加することはけっしてない。千遥が理由を訊くと、穏やかに笑っていつものようにはぐらかされてしまった。
 身体さえ悪くなければ、兄も亨江や祐輔と共に道場を盛り立てていたに違いない。そう思うと、いたたまれなくなるのだった。千遥は慌てて目もとを拭った。
「皆、母屋の方に行っているから。ここには誰もいないわ」
 ハナは千遥の肩をそっと抱いた。父にも母にも言えないわだかまりを、ハナは受け止めてくれる。ハナの胸の中で、千遥は涙がこぼれるにまかせた。ようやく嗚咽がおさまって、身体を離すとハナが言った。
「瓜を持ってきたの。そろそろ冷えた頃合いよ」
 ハナはそう言いながら袂から手ぬぐいを取り出し、千遥に渡した。
「さ、行きましょう。皆が待っているわ」
「瓜は今年はじめてなの。嬉しいわ!」
 ハナは笑みを含んだ目で、頷いてみせた。自分といくつも歳が違わないのに、ハナがもう一人の母親のように思えるのはこんな時だ。
「あの、ハナさん」 
「なあに」
「ええと、いつもありがとう」 
 急に照れくさくなって、千遥はハナの手をとると、賑やかな笑い声が響いている母屋へと急ぎ足で向かった。
 
 晩夏の風が安里川から濃厚な潮の香りがする湿った空気を運んできた。今夜は大潮だ。海が膨れ上がるように迫っている。前方を歩いている尚昭と佳純の笑い声が微かに聞こえてきた。
「こんな時間に一緒に出掛けるのなんて初めて」
「そうだね」
 見慣れた川が銀の帯のように輝いて海へと伸びている。高く上がった望月が海を照らし、海原が無数の玻璃をちりばめたような小さな光で満ちていた。大潮の日はマブイ(魂のこと)がこちら側に還ってくるのだという。一つ一つの光輝が波間を漂うマブイのようだった。あの海の彼方にマブイが還るニライカナイがある。
「ニライカナイってあんな感じなのかな」
 海に目を馳せたまま呟くと、傍らを歩いていた千遥が立ち止まった。
「やめて!」 
 鋭い声に啓恭は思わず息をのんだ。千遥は指が白くなるほど固く手を握りしめている。 
「なんだい、恐い顔をして」
 千遥の気持ちを真摯に受け止めてやるべきなのに、いざそうなると、ついはぐらかしてしまった。
「だって……」
「尚昭、まだ歩くのか」
 千遥の絡みつくような視線に気が付かないふりをして、尚昭に大声で問うと、前方を歩いていた尚昭も大声で答えた。
「もうすぐだよ。ほらあそこ」
 尚昭が指さした方向に目を遣ると、中洲の一つが白く染まっている。風向きが変ってサガリバナのとろりとした香りを運んできた。一夜限りの儚い白花が甘やかな香りを漂わせながら風に舞うさまはまるで桃源郷のようだ。
「兄さん! 行きましょう」
 千遥がぐいと手を引いた。
「千遥さん、おいでよ」
 尚昭が手を振っている。
「ほら、行って。僕はちょっと休憩だ」
 ぽんと背中を押すと、千遥は何度も振り返りながら河原へおりていった。
 二人の姿が中州でくっついたり離れたりしている。ここ数日、粥しか口にしていないから足元が心許ない。土手に腰かけると思わずため息が漏れた。
「もう加減はいいのかい」
「ええ。仕事、お忙しいのでしょう。今夜はありがとうございました」
 佳純は警察部の保安課に務めていて、連日町中を歩き回っているのだ。
「尚昭に誘われてね。僕もサガリバナが見たかったから。丁度いいと思ってさ」
 千遥だけを誘う勇気はなかったのだろう。尚昭はどんな顔をして千遥を誘ったのだろう。佳純も同じことを考えていたらしく、目が合うと互いにニヤリと笑った。
「単純なあいつの考えそうなことだ。すまないな、むさい男が相手で」
「いえ、そんな。佳純さんとはゆっくり話がしたいと思っていましたから」
「おや。そういってもらえると嬉しいな」
 佳純がふっと黙って視線を向けた。切れ長の瞳が瞬きもせずに自分を見つめている。妙な雰囲気だ。啓恭は慌てて言った。
「尚昭と仲がいいんですね」
「弟みたいなものだね」
 昨今、帝都で流行している衆道は薩摩が持ち込んだ、と言われるほどなのだ。薩摩では男同士の契りが通過儀礼の一つだった。武士の子弟で契りの意味を知らないものはいない。契りを結んだ者同士は生涯その絆を守るのだという。
 佳純のなめし革のような皮膚をした整った横顔を見ていると、そうかな、と思わなくもない。尚昭は兄のように慕ってくっついているし、道場へ来るときはいつも一緒なのだ。今も佳純は柔らかな笑みを浮かべて尚昭を目で追っている。
「いやいや。尚昭とはそういう間柄ではないから」
「僕は何も言っていませんよ」
「でもそうかなって、思ったんだろ」
「ええと……」
 佳純が面白そうに笑った。粒のそろった白い歯がちらりと見えた。
「契りを結んだ人はいたけれど。肺病で亡くなったよ。金がなくてね。何もしてやれなかった」
 佳純はあっさりとそう言うと、サガリバナに目を移した。
 もと士族と言っても境遇は様々だ。薩摩藩では、鹿児島城下に住む士族を城下士、城外に住む士族を郷士と呼び、はっきりと身分が分かれていた。
 郷士の中にも身分差があって、佳純の父親は下級郷士だった。尚昭の父親は広大な土地を持つ上級郷士で、その小作人として雇われていたのが佳純の父親だった。郷士の身分は互いになくなったが、当時の上下関係はいまだに残っている。
「尚昭がここに来ているのは見分を広めさせたいっていう父親の考えでね。僕はそのお目付け役なんだよ。鹿児島に帰ったら、尚昭は地主様というわけさ」
「佳純さんも鹿児島に帰るんですか」
「そのつもりだよ。なんにせよ尚昭の下で働くことになると思う。でもね、あいつはあんな性格だろ。僕が使用人らしく振舞うと嫌がるんだよ。だからって礼儀を欠くわけにはいかないし。やりづらくてね」
 佳純は言葉を切り、突然立ち上がると、大声をあげた。
「尚昭! 茂みの深い所行ったら駄目だぞ。千遥さんも一緒なんだ。ハブに噛まれたらどうする!」
「わかってるよ」
 元気な声が返って来た。
「お目付け役は大変だ」
 だろ、と佳純はしかめ面をした。
「お爺様も心臓が悪いそうですね」
「一度倒れて。それ以来ね」
「今、お爺様は?」
「大分前に亡くなったよ」
 心臓の病の薬は高価だ。これ以上迷惑はかけられないと、祖父はある日家を出て行ったきり、帰って来なかったのだ。
「そうですか……」
「さて、そろそろ帰ろうか。あまり遅くなると啓綜さんに怒られる」
 いつのまにか満潮になって黒々とした海が膨れ上がるように陸に迫っている。さっきよりも一段と強くなった潮の香りが辺りを包みはじめた。
「そろそろ帰るぞ」
 佳純が声をかけると、分かった、というように尚昭が大きく手を振った。
    
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