WEB小説の面白さが理解出来ない

山木 拓

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③その隠れ良スキル、主人公しか目を向けてないのおかしくないか

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 WEB小説の設定で、「ハズレだと思ってた能力がめっちゃ強かった!」的なモノがある。確かにこれは一昔前のエンタメ作品でも多く使われている切り口だ。主人公の機転、工夫で強敵を撃破していく様まさに痛快だ。しかし一つ大きな疑問がある。そんな汎用性の高い能力を何故誰も目をつけないのだろうか。ダンジョンがどうこう、というWEB小説で『どんな敵からも100%逃げられる』というスキルがあったとする。ダンジョンの奥には宝物があり、それに魔物が住み着いている。貴重な宝物がある場合はそれに比例して魔物も屈強になる。これだけの条件が揃っていれば、『どんな敵からも100%逃げられる』スキルが弱いとは全く思えない。魔物からは逃げまくってとりあえず宝物を集めれば良いのだから。ゲームでも「よくよく考えたらこれめっちゃ便利だよな」という技やアイテム、スキルに気づいた経験があるはずだ。それも、ネットの情報を見ずに。だったらファンタジー世界のダンジョンであろうと現実世界に現れたダンジョンであろうと、そこで本領を発揮するものに主人公しか目を付けないのは、いくらなんでも無理がある。

 このような、工夫次第で最強みたいな設定で一番好きなのは、マーベル映画に登場する百発百中の弓矢使い『ホークアイ』だ。確かに狙ったものを外さない技術は隠れスキル感も無いが、周りが雷を扱ったり鋼鉄のアーマーを着たり、そういう能力で戦っているのに彼だけは生身でかつ弓矢。能力の格差をものすごく感じる。実際視聴者も、「弓矢でよく戦ってるよなコイツ」と思っている。それでも弓矢そのものにギミックを仕込んだり、何を狙うかで他のキャラクターに肉薄しているのだ。立体駐車場の近くで戦う際、既に崩壊しかけていたところに支柱へ狙いを定め、立体駐車場から大量の車を降らせて攻撃したシーンもある。正に、機転や工夫を感じる。

 ここでWEB小説の設定に戻ると、その能力には何故か主人公しか目をつけておらず、その能力を普通に使役し、その能力のおかげで周りから評価を受けている。機転も工夫も感じない。確かにそういう設定を楽しむのは分かるのだが、私が理解出来ないのは、何故読まれ続けるのかである。この手の設定は、「次はどんなやり方で強敵を倒すんだ?」の期待感がキモだと思っているのだが、他の皆は違うのだろうか…。

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