5 / 9
④主人公の特別扱いが当たり前になっている
しおりを挟む
私が思うに、どんな物語でも主人公は2パターンに分かれると思う。平凡か非凡か、この2パターン。前者である平凡な主人公は、運悪く何かに巻き込まれたり個性的な面々に巻き込まれたり、その人の視点で物語が進む。私の好きな映画を例に出してしまうのだが、『コラテラル』は平凡なタクシードライバーが何も知らずに冷酷な殺し屋を客として乗せてしまい、そこから最悪な夜が始まるというストーリーだ。これは主人公が銃で撃たれたら簡単に死亡してしまう平凡な人間だからこそ成立する。
こちらの、主人公が平凡パターンのWEB小説は面白いと感じる作品もある。『コラテラル』のようなサスペンス系でなくても、平凡な主人公が周囲にツッコミを入れていくコメディーとして物語が成立し、違和感なく楽しめる。
対し問題は後者のパターンだ。WEB小説の主人公は運よく、偶然に、特別な人間となっている場合が殆どである。偶然変な設定のVtuberに選ばれたりゲームの世界の中で制作者から呼び出されたり。あるいは周囲が特別扱いしていたりもする。これは別に、主人公がいきなり特殊能力を持っているのがおかしいという話をしているのではなく、力を手に入れている理由又は代償が無いという部分がいただけないのだ。
例えばアイシールド21では毎日パシリとして走らされ、そのおかげで走るのが速くなった。弱虫ペダルでは毎日千葉県から秋葉原まで自転車で通っていたので坂道に強くなった。強い理由にはこれまでの修練がある。さらにそこから色んな弱点が露見して、それも克服していく。すごく説得力がある。
他にもドラゴンクエストⅣは両親が特別な存在で、だからこそ特別な力を持っていたのだが自分の育った村を魔物たちに焼き払われてしまう。野球漫画『砂の栄冠』では1000万円を手にしたせいでとんでもない苦悩や悩みを抱えてしまう。彼らはそれなりの代償を払っているのだ。そして皆、その逆境を乗り越えていく。
こやって見ていると、「非凡だから主人公」ではなく「主人公に非凡が備わった」のが殆どだ。たとえその非凡性を持ち合わせていなくとも、彼ら彼女らならある程度の逆境を乗り越えていたかもしれない。逆に「運よく能力を手にしたから主人公になった」と読み取れる場合、私からすれば自分が有利になった途端マウントを取る子供と同じとしか思えない。
スパイダーマンは運よく蜘蛛に刺されてスパイダーマンになったのではない。ベンおじさんの「大いなる力には大いなる責任が伴う」という教えがあり、さらにベンおじさんを失ったからこそスパイダーマンになれたのだ。
こちらの、主人公が平凡パターンのWEB小説は面白いと感じる作品もある。『コラテラル』のようなサスペンス系でなくても、平凡な主人公が周囲にツッコミを入れていくコメディーとして物語が成立し、違和感なく楽しめる。
対し問題は後者のパターンだ。WEB小説の主人公は運よく、偶然に、特別な人間となっている場合が殆どである。偶然変な設定のVtuberに選ばれたりゲームの世界の中で制作者から呼び出されたり。あるいは周囲が特別扱いしていたりもする。これは別に、主人公がいきなり特殊能力を持っているのがおかしいという話をしているのではなく、力を手に入れている理由又は代償が無いという部分がいただけないのだ。
例えばアイシールド21では毎日パシリとして走らされ、そのおかげで走るのが速くなった。弱虫ペダルでは毎日千葉県から秋葉原まで自転車で通っていたので坂道に強くなった。強い理由にはこれまでの修練がある。さらにそこから色んな弱点が露見して、それも克服していく。すごく説得力がある。
他にもドラゴンクエストⅣは両親が特別な存在で、だからこそ特別な力を持っていたのだが自分の育った村を魔物たちに焼き払われてしまう。野球漫画『砂の栄冠』では1000万円を手にしたせいでとんでもない苦悩や悩みを抱えてしまう。彼らはそれなりの代償を払っているのだ。そして皆、その逆境を乗り越えていく。
こやって見ていると、「非凡だから主人公」ではなく「主人公に非凡が備わった」のが殆どだ。たとえその非凡性を持ち合わせていなくとも、彼ら彼女らならある程度の逆境を乗り越えていたかもしれない。逆に「運よく能力を手にしたから主人公になった」と読み取れる場合、私からすれば自分が有利になった途端マウントを取る子供と同じとしか思えない。
スパイダーマンは運よく蜘蛛に刺されてスパイダーマンになったのではない。ベンおじさんの「大いなる力には大いなる責任が伴う」という教えがあり、さらにベンおじさんを失ったからこそスパイダーマンになれたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる