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1章【緑の竜と新しき伝説】
零話─プロローグ
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「お兄様?どういう事ですの?」
「ど、どういう事って何がかな?」
いきなりだが、ここにとある少年がいる。
彼は今高校の卒業式を終え、家に到着した所だ。
高校生活を終え、気分が浮かれる───はずなのだが、今の彼にはそれが許されていない。
なぜかと言うと─
「な、なあルリよ、なぜ包丁を持ってるんだ?」
「ん?それはお兄様がいけないんですよ?」
お兄様と呼ばれている彼の頭の中は「なぜ」で埋め尽くされている。
「わかりませんか?お兄様?お兄様、今日告白されましたよね?」
「あ、ああ」
少年は、卒業式が終わった後とある少女から告白された。
嫌いではない、いやむしろ気になる相手だったため少年はそれを受け入れた。
「そ、それがどうしたんだ?」
「『どうしたんだ?』じゃないですよ!」
ルリは右足をおもいっきり踏み込み、木造の地面が割るんじゃないかと誰かが思っただろうがそれは誰とは言わないでおこう。
「私というものがいながら!なぜ!なぜあんな雌豚と付き合うのですか!」
ルリの雌豚というのは、少年の彼女になった人のことを指しているんだろう。
少年は、それに対し言わなければならない─とコンマ数秒思ったがルリの顔を見て考えるのをやめた。
いま反論してはいけない。初めて妹に対し少しばかりの恐怖を感じたのだ。
「私ならお兄様のお望み通りになりますのに!ヒモになりたいのであれば養いますし!なにか欲しいものがあるのであれば全力で手に入れます!」
「なら──」
「なのに!なんで私のことを見てくれないのですか!?なんで私以外の女のところに行くのですか!?」
あ、ルリはヤンデレだ。
少年はそう感じた──が、時既に遅し。
さて、漫画ではヤンデレは相手が別の人と付き合ったらその人を殺す!とかやりそうだが、残念ながらここは現実だ。
しかも片手に包丁、これから予想されるのは…
「そこで私は一つの結論に至りました!」
「一つの結論?な、なにかな?」
「それはですね…そんな者、お兄様ではないってことです!」
そしてルリは包丁を少年に向けた。
「ということなのでー、お兄様もどきは死んでください♪」
そう言ってルリは包丁を少年に刺した。
☆☆☆
白───否、無色で統一された空間にて。
ここには1人の女性と、それに向かい合って立っている少年がいる。
「───、─────は───か?」
「……はい、───され───?」
「ええ、─────りん────、───────」
「というと?」
「あな──────て、─────────」
「…え?」
それから少年と女性は少しばかり会話すると、少年は光を上げて消えた。
「ど、どういう事って何がかな?」
いきなりだが、ここにとある少年がいる。
彼は今高校の卒業式を終え、家に到着した所だ。
高校生活を終え、気分が浮かれる───はずなのだが、今の彼にはそれが許されていない。
なぜかと言うと─
「な、なあルリよ、なぜ包丁を持ってるんだ?」
「ん?それはお兄様がいけないんですよ?」
お兄様と呼ばれている彼の頭の中は「なぜ」で埋め尽くされている。
「わかりませんか?お兄様?お兄様、今日告白されましたよね?」
「あ、ああ」
少年は、卒業式が終わった後とある少女から告白された。
嫌いではない、いやむしろ気になる相手だったため少年はそれを受け入れた。
「そ、それがどうしたんだ?」
「『どうしたんだ?』じゃないですよ!」
ルリは右足をおもいっきり踏み込み、木造の地面が割るんじゃないかと誰かが思っただろうがそれは誰とは言わないでおこう。
「私というものがいながら!なぜ!なぜあんな雌豚と付き合うのですか!」
ルリの雌豚というのは、少年の彼女になった人のことを指しているんだろう。
少年は、それに対し言わなければならない─とコンマ数秒思ったがルリの顔を見て考えるのをやめた。
いま反論してはいけない。初めて妹に対し少しばかりの恐怖を感じたのだ。
「私ならお兄様のお望み通りになりますのに!ヒモになりたいのであれば養いますし!なにか欲しいものがあるのであれば全力で手に入れます!」
「なら──」
「なのに!なんで私のことを見てくれないのですか!?なんで私以外の女のところに行くのですか!?」
あ、ルリはヤンデレだ。
少年はそう感じた──が、時既に遅し。
さて、漫画ではヤンデレは相手が別の人と付き合ったらその人を殺す!とかやりそうだが、残念ながらここは現実だ。
しかも片手に包丁、これから予想されるのは…
「そこで私は一つの結論に至りました!」
「一つの結論?な、なにかな?」
「それはですね…そんな者、お兄様ではないってことです!」
そしてルリは包丁を少年に向けた。
「ということなのでー、お兄様もどきは死んでください♪」
そう言ってルリは包丁を少年に刺した。
☆☆☆
白───否、無色で統一された空間にて。
ここには1人の女性と、それに向かい合って立っている少年がいる。
「───、─────は───か?」
「……はい、───され───?」
「ええ、─────りん────、───────」
「というと?」
「あな──────て、─────────」
「…え?」
それから少年と女性は少しばかり会話すると、少年は光を上げて消えた。
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