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1幕 大団円目指して頑張ります!
21場 大人ってなんなの
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「レイさん、好き!」
「またそれ? いい加減、飽きないね。メルディはおませだなあ。こんなジジイ好きになっちゃダメだよ。他に好きな子いないの?」
「いないし、好きにねんれいはかんけいないでしょ! わたしがおおきくなったらお嫁さんにして!」
レイが目を細めて笑う。その顔の位置は高い。右手には温かな感触。たぶん五歳の頃の記憶だ。あの頃はまだ手を繋いでくれたから。
「まだわからないかもしれないけど、君は先におばあちゃんになっていなくなっちゃう。僕はそのあとも一人で生きてかなきゃいけないんだよ。君をお嫁さんにしたら、寂しくて耐えられなくなっちゃうでしょ」
「だいじょーぶ! パパみたいに、ひゃく年後もにひゃく年後ものこるものをつくるから! いつでもおもいだせるように、おもいでもいっぱいつくろ! そしたらさみしくないよね? わたしは、ずっとレイさんといっしょだよ」
ぴたりと足を止めたレイがメルディを見下ろす。その薄い唇がゆっくりと動いた。
レイはあのとき何を言ったんだっけ。
「う……」
頭がガンガンする。目の前がぼうっと霞んでいるし、胃も気持ち悪い。ここはどこだろう。見覚えのない薄暗い部屋の中で、メルディはゆっくりと体を起こした。
「目が覚めた?」
「レイさん? 私、お酒飲んでて……」
遅れて腰の下の柔らかい感触に気づいた。
ベッドまで運んでくれたのか。頭痛をこらえて、声がした方に目を向ける。窓から差し込む外の明かりで、逆光になって顔が見えづらい。下ろした美しい金髪だけが闇の中で光っている。
レイは窓際で足を組んで座っていた。いつも羽織っているショートローブを脱ぎ、ノースリーブ姿になっている。メルディが起きるまで外を眺めていたのだろうか。出窓に肘をついて、どことなく気だるげな様子だ。
「あのドワーフ男は仲間と帰ったよ。メルディの正体にも気づいてたってさ」
「えっ⁉︎」
声を上げた弾みで強い痛みが走り、思わず頭を抱える。そんなメルディをレイはじろりと睨んだ。フランシスと相対している間、何度も背中に感じた視線だ。怒っているのかもしれない。
「うう……。大先輩に失礼なことしちゃった……」
「いくら酒に強くても、ヒト種がドワーフのペースについていけるわけないでしょ。ここは地元じゃないんだよ。自重しな」
「ごめんなさい。お酒を飲んだ方が打ち解けられると思って……。せっかく掴んだ手がかりを逃したくなかったし」
レイがふっと息を漏らす。いつもの「仕方ないなあ」という笑みではない。苛立ちが込もった皮肉めいた笑みだ。
「グリムバルドでもそうしてたもんね。女の子一人で居酒屋通って情報収集してさ。一度成功したから味をしめちゃったんだ? おじさまキラーを気取ってんの? タチが悪いね」
「え? なんで知って……。ていうか、そんな言い方……」
近づいてきたレイに肩を押され、ベッドに逆戻りになる。顔の両脇にはレイの腕。目の前にはレイの顔。身じろぎしたくとも、太ももを足で固定されて動けない。
メルディを見下ろすレイの目は険しく細められていた。まるで獲物を狙う猫みたいに。その翡翠色の瞳の中には、困惑したメルディの顔が映っている。
レイがまとう不穏な気配に、ごくりと唾を飲む。何故だろう。酒でだるい体が少し震えている。
「レイさん……?」
「いい加減にしなよ。自分が危なっかしいことをしてるって自覚して。言ったよね。子供がイキがってんじゃないよって」
確かに首都の大門で捕まったときもそう言っていた。しかし素直に認めたくない。余計に怒りを注ぐとわかってはいるが、この気持ちに蓋はできなかった。
「イキがってなんかないよ! 勝手なことをしたのは悪かったけど、フランシスさんと知り合いになれたからいいじゃない。少しでも役に立ちたかったの。ただの足手まといで終わりたくなくて……」
「その結果がこれ? 酔い潰れて、男にベッドまで運ばれてさ。それがどういうことかわかってんの?」
「……? 迷惑かけてごめんなさい。運んでくれてありがとう。重かったよね。グレイグに任せてくれたら……」
「ほら、わかってない。だから君はお子さまなんだよ」
レイはよくこうして遠回しな言い方をする。その上、真意を聞こうとしてもはぐらかす。マルグリテ領の宿でもそうだった。それが無性に悲しいのだと、どう言えば伝わるのか。
父親のことも、年齢のことも、種族のことも取っ払って一人の人間として見てほしい。ただそれだけなのに、どうしても噛み合わない。
メルディの目に涙が浮いたことに気づいたのだろう。レイの眉間の皺が深くなる。
「泣いてもダメだよ。今回ばかりは見過ごせない。もう勝手なことはしないって約束するまで離さないよ」
「どうして、そうやって押さえつけるの? 心配してくれるのは嬉しいけど、私にも何かさせてよ。二人で作った鎧でしょ。レイさんの後ろに隠れて見ているだけなんて嫌だよ」
「それでいいんだよ。子供は守られていれば」
「もうやめて! 子供子供って、何回言うの? レイさんはいつもそればっかり。エルフから見たら小さな子供かもしれないけど、私はヒト種なの! いい加減、大人なんだって認めてよ」
「……大人だって?」
レイの声が低くなった。空気がさらに重くなる。久しぶりのマジギレトーンに一瞬頭が冷えたが、口に出したものはもう止められない。
「じゃあ、証明してもらおうか」
そう吐き捨てるや否や、レイがメルディのベストに手をかけた。そのまま紐を解かれ、シャツを捲り上げられそうになって必死に押さえる。
「え、ちょ、な、なんで急に……!」
「なんで? 僕と結婚したいんでしょ? 結婚したら、こういうことするんだよ。わかるよね。もう大人なんだったら」
もちろん知識はあるが、経験はない。いや、それよりもこんな形は嫌だ。わけもわからず流されるままなんて。
覆い被さってくるレイの体を押し返そうとしたが、手首を握り込まれてしまった。もがいてもびくともしない。軽くしか握っていないように見えるのに、こんなにも力があるものなのか。
「レ、レイさん。レイさん、ちょっと待って。落ち着いて、ちゃんと話し合おう? 手を放してよ」
「黙って。隣の部屋にはマルクがいるでしょ。聞こえてもいいの?」
「そんな状況じゃ……ひっ」
首筋に生暖かいものが触れて、体が強張った。未知の感覚に、背筋を恐怖が走り抜けていく。どうやっても逃げられない。絶望感に襲われ、目の前が真っ暗になる。
「大人しくしてな。すぐに終わるからさ」
耳元で低く囁く声は本当にレイの声なのだろうか。手首を握るこの手は本当にレイの手なのだろうか。こんな姿見たことがない。今までずっとそばにいたのに。
「やめて、やめて……」
全身がぶるぶると震える。必死の懇願が届いたのか、レイが顔を上げた。
「……怖いの?」
目を閉じてこくこくと頷く。とても顔なんて見てられない。しばしの沈黙のあと、レイが小さく吐息を漏らした音がした。
「そうでしょ? 距離感を考えろってのは、こういうことだよ。これに懲りたら、もう馬鹿なことしないで。いい子になってよ、メルディ」
手首の拘束がなくなり、声が優しくなった。そして同時に気づいた。レイはわざとこうしてるのだと。
ここで「はい」と言ってしまったら、永遠にラインは越えられない。離れていく体温を引き止めるように、声を振り絞って叫ぶ。
「……やめなくていい!」
「は?」
「レイさんなら何されてもいい! パパにも言わない。だから拒絶しないで……」
ぼろぼろと涙がこぼれ落ちていく。また子供だって言われてしまうかもしれない。震えながら沙汰を待つメルディに、レイは「……はっ」と笑った。
自分を嘲笑うような笑みだった。
「せっかくだけど、やめとくよ。泣いてるお子さまに手を出すなんて、僕の趣味じゃないからね」
ベッドから下り、脱いだローブを持って、振り返りもせずにドアの向こうに消えていく。徐々に遠ざかっていく足音を聞きながら、メルディは暗い部屋の中で嗚咽を漏らした。
「大人ってなんなの……?」
「またそれ? いい加減、飽きないね。メルディはおませだなあ。こんなジジイ好きになっちゃダメだよ。他に好きな子いないの?」
「いないし、好きにねんれいはかんけいないでしょ! わたしがおおきくなったらお嫁さんにして!」
レイが目を細めて笑う。その顔の位置は高い。右手には温かな感触。たぶん五歳の頃の記憶だ。あの頃はまだ手を繋いでくれたから。
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「だいじょーぶ! パパみたいに、ひゃく年後もにひゃく年後ものこるものをつくるから! いつでもおもいだせるように、おもいでもいっぱいつくろ! そしたらさみしくないよね? わたしは、ずっとレイさんといっしょだよ」
ぴたりと足を止めたレイがメルディを見下ろす。その薄い唇がゆっくりと動いた。
レイはあのとき何を言ったんだっけ。
「う……」
頭がガンガンする。目の前がぼうっと霞んでいるし、胃も気持ち悪い。ここはどこだろう。見覚えのない薄暗い部屋の中で、メルディはゆっくりと体を起こした。
「目が覚めた?」
「レイさん? 私、お酒飲んでて……」
遅れて腰の下の柔らかい感触に気づいた。
ベッドまで運んでくれたのか。頭痛をこらえて、声がした方に目を向ける。窓から差し込む外の明かりで、逆光になって顔が見えづらい。下ろした美しい金髪だけが闇の中で光っている。
レイは窓際で足を組んで座っていた。いつも羽織っているショートローブを脱ぎ、ノースリーブ姿になっている。メルディが起きるまで外を眺めていたのだろうか。出窓に肘をついて、どことなく気だるげな様子だ。
「あのドワーフ男は仲間と帰ったよ。メルディの正体にも気づいてたってさ」
「えっ⁉︎」
声を上げた弾みで強い痛みが走り、思わず頭を抱える。そんなメルディをレイはじろりと睨んだ。フランシスと相対している間、何度も背中に感じた視線だ。怒っているのかもしれない。
「うう……。大先輩に失礼なことしちゃった……」
「いくら酒に強くても、ヒト種がドワーフのペースについていけるわけないでしょ。ここは地元じゃないんだよ。自重しな」
「ごめんなさい。お酒を飲んだ方が打ち解けられると思って……。せっかく掴んだ手がかりを逃したくなかったし」
レイがふっと息を漏らす。いつもの「仕方ないなあ」という笑みではない。苛立ちが込もった皮肉めいた笑みだ。
「グリムバルドでもそうしてたもんね。女の子一人で居酒屋通って情報収集してさ。一度成功したから味をしめちゃったんだ? おじさまキラーを気取ってんの? タチが悪いね」
「え? なんで知って……。ていうか、そんな言い方……」
近づいてきたレイに肩を押され、ベッドに逆戻りになる。顔の両脇にはレイの腕。目の前にはレイの顔。身じろぎしたくとも、太ももを足で固定されて動けない。
メルディを見下ろすレイの目は険しく細められていた。まるで獲物を狙う猫みたいに。その翡翠色の瞳の中には、困惑したメルディの顔が映っている。
レイがまとう不穏な気配に、ごくりと唾を飲む。何故だろう。酒でだるい体が少し震えている。
「レイさん……?」
「いい加減にしなよ。自分が危なっかしいことをしてるって自覚して。言ったよね。子供がイキがってんじゃないよって」
確かに首都の大門で捕まったときもそう言っていた。しかし素直に認めたくない。余計に怒りを注ぐとわかってはいるが、この気持ちに蓋はできなかった。
「イキがってなんかないよ! 勝手なことをしたのは悪かったけど、フランシスさんと知り合いになれたからいいじゃない。少しでも役に立ちたかったの。ただの足手まといで終わりたくなくて……」
「その結果がこれ? 酔い潰れて、男にベッドまで運ばれてさ。それがどういうことかわかってんの?」
「……? 迷惑かけてごめんなさい。運んでくれてありがとう。重かったよね。グレイグに任せてくれたら……」
「ほら、わかってない。だから君はお子さまなんだよ」
レイはよくこうして遠回しな言い方をする。その上、真意を聞こうとしてもはぐらかす。マルグリテ領の宿でもそうだった。それが無性に悲しいのだと、どう言えば伝わるのか。
父親のことも、年齢のことも、種族のことも取っ払って一人の人間として見てほしい。ただそれだけなのに、どうしても噛み合わない。
メルディの目に涙が浮いたことに気づいたのだろう。レイの眉間の皺が深くなる。
「泣いてもダメだよ。今回ばかりは見過ごせない。もう勝手なことはしないって約束するまで離さないよ」
「どうして、そうやって押さえつけるの? 心配してくれるのは嬉しいけど、私にも何かさせてよ。二人で作った鎧でしょ。レイさんの後ろに隠れて見ているだけなんて嫌だよ」
「それでいいんだよ。子供は守られていれば」
「もうやめて! 子供子供って、何回言うの? レイさんはいつもそればっかり。エルフから見たら小さな子供かもしれないけど、私はヒト種なの! いい加減、大人なんだって認めてよ」
「……大人だって?」
レイの声が低くなった。空気がさらに重くなる。久しぶりのマジギレトーンに一瞬頭が冷えたが、口に出したものはもう止められない。
「じゃあ、証明してもらおうか」
そう吐き捨てるや否や、レイがメルディのベストに手をかけた。そのまま紐を解かれ、シャツを捲り上げられそうになって必死に押さえる。
「え、ちょ、な、なんで急に……!」
「なんで? 僕と結婚したいんでしょ? 結婚したら、こういうことするんだよ。わかるよね。もう大人なんだったら」
もちろん知識はあるが、経験はない。いや、それよりもこんな形は嫌だ。わけもわからず流されるままなんて。
覆い被さってくるレイの体を押し返そうとしたが、手首を握り込まれてしまった。もがいてもびくともしない。軽くしか握っていないように見えるのに、こんなにも力があるものなのか。
「レ、レイさん。レイさん、ちょっと待って。落ち着いて、ちゃんと話し合おう? 手を放してよ」
「黙って。隣の部屋にはマルクがいるでしょ。聞こえてもいいの?」
「そんな状況じゃ……ひっ」
首筋に生暖かいものが触れて、体が強張った。未知の感覚に、背筋を恐怖が走り抜けていく。どうやっても逃げられない。絶望感に襲われ、目の前が真っ暗になる。
「大人しくしてな。すぐに終わるからさ」
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「やめて、やめて……」
全身がぶるぶると震える。必死の懇願が届いたのか、レイが顔を上げた。
「……怖いの?」
目を閉じてこくこくと頷く。とても顔なんて見てられない。しばしの沈黙のあと、レイが小さく吐息を漏らした音がした。
「そうでしょ? 距離感を考えろってのは、こういうことだよ。これに懲りたら、もう馬鹿なことしないで。いい子になってよ、メルディ」
手首の拘束がなくなり、声が優しくなった。そして同時に気づいた。レイはわざとこうしてるのだと。
ここで「はい」と言ってしまったら、永遠にラインは越えられない。離れていく体温を引き止めるように、声を振り絞って叫ぶ。
「……やめなくていい!」
「は?」
「レイさんなら何されてもいい! パパにも言わない。だから拒絶しないで……」
ぼろぼろと涙がこぼれ落ちていく。また子供だって言われてしまうかもしれない。震えながら沙汰を待つメルディに、レイは「……はっ」と笑った。
自分を嘲笑うような笑みだった。
「せっかくだけど、やめとくよ。泣いてるお子さまに手を出すなんて、僕の趣味じゃないからね」
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