お願いいたします。

早くしてください！

黒鋼が映像を見せ始めた。それはあまりにも酷いものだった。始めに見たものはドレスの採寸の時、身体を見せられないため、妹フローラに代わりにいかせ、夜には両親に王家に嘘をついたからと折檻される。食事はなく、フローラの体型維持のために食べた量がどんなに多くても、太らないように余分なものすべてカレンに流れるような隷俗契約までしていた。
更に学校でも、先生から苛められ、研究を手伝うことでなんとか苛められないようにしていたが、最近発表された論文のほとんどがカレンのものだった。しかもまだ身体の傷に関する隷俗契約がされる前に、その先生に襲われていた。が傷が酷すぎて制服を剥ぎ取られただけで終わった。
それを言わないように隷俗契約した。
それからも、夜の折檻に食事は無しが5年…口に入れられるものは水分のみ…学校、家、王妃教育…更に酷くなっていき、フローラのテストも受けるように言われた。
「お前がフローラの代わりにテストを受けて成績をあげてこい。お前は昨晩から寝込んでいる。と連絡しておく。」
次の日の夜、親に手間を掛けさせ、先生方を騙したとして折檻された。
ここまで黒鋼はかいつまんで見せた。

「お待たせしました。司教様カレンの隷俗契約は解けますか？」
「あぁ！なんとかなる。昨日のは解けないが後は連鎖が始まっているから…これで姫巫女となり、鎮魂の祈りを捧げて貰えたら良いのだが…隷俗の鎖をはずしてから考えようか｡」
カレンの下に魔方陣が浮かび光に包まれた。光が消えると
「すまない。脚を見せてもらう。」