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#90 宴のあとに
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カルとミルが食堂を出て行くと、茂造は安心したと言う様に大きく息を吐いた。
「どうにか落ち着いたかの。まぁの、ミルには申し訳無いと思うがの、これが最良じゃと思うの」
「我もそう思うカピ。しかし、結婚生活でミルが暴走する可能性もあるカピ。今はそれぞれの家で暮らしているカピが、生活をともにするとなるとどうなるカピか。ま、様子見と言ったところカピかな」
確かに。外などで会うのと共同生活では訳が違う。相手の悪い所も見えて来る。「こんな筈じゃ無かった」と思う事もあるだろう。
カルとミルの場合は、違う問題を孕んでいる訳だが。
「さてサユリさん、壱、宴に戻ってくれの。儂も厨房に戻るとするかの」
茂造はゆっくりと立ち上がると、厨房に向かって行った。壱も立ち上がり、サユリもテーブルから降りる。
「壱、多分あのふたりはまた問題を起こすカピ。覚悟しておくカピよ」
「……うん」
どうなるのかはその時になってみないと判らない。対応するのは茂造とサユリだろうが、壱にも出来る事があれば頑張ろうと、小さく頷く。
そして壱たちは宴会の輪の中に戻った。
翌日も仕事なので、ゆっくりはしたが、あまり酔う事も無く宴会はお開きになった。
ガイはどうやらアルコールにあまり強い方では無い様で、エール2杯をゆっくりと傾けた後はジュースに切り替えた。
ジェンの酒量は普通だった。エールを1杯空にした後、ワインを数杯。
ナイルも普通。エールばかりを数杯重ねていた。が、メインはやはり食べる方だった。
1番強いのはリオンで、殆ど喋らずに、黙々とエールやワインを飲み干していた。それでも顔色ひとつ変わらない。
この中で言うと、壱の酒量も普通になるのだろう。エールを数杯と、ワインを数杯飲んだ。
この村で作られているアルコールは、エールとワインのみ。壱は両方とも好きである。
ガイとジェンとナイルはほんの微かに顔を赤くして、陽気に笑っていた。リオンも口角を上げ、口数は極端に少ないが、楽しそうに見えた。
壱は良い気分のまま、自室に上がる。茂造たちはこれから賄いを食べ、銭湯に行く。
ガイたちを送り出した後、壱はマユリたちに止められながらも掃除を少し手伝ってから上に上がった。サユリも一緒である。
まずは歯を磨き、キッチンに寄ると、カップに白ワインを入れた。
「まだ飲むカピか?」
「少しだけね。今日は良い気分だからさ。じいちゃんたちこれからご飯なのに悪いなぁって思うんだけど、今日は徹底的に甘える事にしたから!」
壱は嬉しくなって言うと、サユリはフンと鼻を鳴らした。
「ま、今日は壱も体力仕事を頑張ったカピ、我も大目に見るカピね」
「本当にサユリは偉そうだなぁ。実際偉いんだろうけど」
「偉いカピよ。我を呼び捨てにするなんて、この村では壱くらいカピ」
「あ、俺もサユリさんとかサユリちゃんて呼んだ方が良いか?」
「今更カピ。サユリで構わないカピよ」
壱は小さく笑うと、カップ片手に、サユリを伴って部屋に入って行った。
「どうにか落ち着いたかの。まぁの、ミルには申し訳無いと思うがの、これが最良じゃと思うの」
「我もそう思うカピ。しかし、結婚生活でミルが暴走する可能性もあるカピ。今はそれぞれの家で暮らしているカピが、生活をともにするとなるとどうなるカピか。ま、様子見と言ったところカピかな」
確かに。外などで会うのと共同生活では訳が違う。相手の悪い所も見えて来る。「こんな筈じゃ無かった」と思う事もあるだろう。
カルとミルの場合は、違う問題を孕んでいる訳だが。
「さてサユリさん、壱、宴に戻ってくれの。儂も厨房に戻るとするかの」
茂造はゆっくりと立ち上がると、厨房に向かって行った。壱も立ち上がり、サユリもテーブルから降りる。
「壱、多分あのふたりはまた問題を起こすカピ。覚悟しておくカピよ」
「……うん」
どうなるのかはその時になってみないと判らない。対応するのは茂造とサユリだろうが、壱にも出来る事があれば頑張ろうと、小さく頷く。
そして壱たちは宴会の輪の中に戻った。
翌日も仕事なので、ゆっくりはしたが、あまり酔う事も無く宴会はお開きになった。
ガイはどうやらアルコールにあまり強い方では無い様で、エール2杯をゆっくりと傾けた後はジュースに切り替えた。
ジェンの酒量は普通だった。エールを1杯空にした後、ワインを数杯。
ナイルも普通。エールばかりを数杯重ねていた。が、メインはやはり食べる方だった。
1番強いのはリオンで、殆ど喋らずに、黙々とエールやワインを飲み干していた。それでも顔色ひとつ変わらない。
この中で言うと、壱の酒量も普通になるのだろう。エールを数杯と、ワインを数杯飲んだ。
この村で作られているアルコールは、エールとワインのみ。壱は両方とも好きである。
ガイとジェンとナイルはほんの微かに顔を赤くして、陽気に笑っていた。リオンも口角を上げ、口数は極端に少ないが、楽しそうに見えた。
壱は良い気分のまま、自室に上がる。茂造たちはこれから賄いを食べ、銭湯に行く。
ガイたちを送り出した後、壱はマユリたちに止められながらも掃除を少し手伝ってから上に上がった。サユリも一緒である。
まずは歯を磨き、キッチンに寄ると、カップに白ワインを入れた。
「まだ飲むカピか?」
「少しだけね。今日は良い気分だからさ。じいちゃんたちこれからご飯なのに悪いなぁって思うんだけど、今日は徹底的に甘える事にしたから!」
壱は嬉しくなって言うと、サユリはフンと鼻を鳴らした。
「ま、今日は壱も体力仕事を頑張ったカピ、我も大目に見るカピね」
「本当にサユリは偉そうだなぁ。実際偉いんだろうけど」
「偉いカピよ。我を呼び捨てにするなんて、この村では壱くらいカピ」
「あ、俺もサユリさんとかサユリちゃんて呼んだ方が良いか?」
「今更カピ。サユリで構わないカピよ」
壱は小さく笑うと、カップ片手に、サユリを伴って部屋に入って行った。
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