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#120 結婚パーティのメニューを考えてみよう
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寝支度をして、机の前の椅子に掛ける。今日はエールを持ち込んだ。
たまに少しだけ飲みたくなる事があるのだ。嫌な事があったからとかでは無い。
壱は結構アルコールが好きである。毎日飲みたい訳では無いが、時折こうして楽しみたいと思う。
壱は机の引き出しからスマートフォン、そして紙とペンを出すと、早速検索を始める。
この村にある材料で作れるパーティ料理で、先程パッと思い付いたものが2品ある。
1品目は、ローストポークである。
村人は生肉を苦手としているので、少し長い目に火を入れて作ってみようと思う。食堂の面々がミディアムレアのステーキを美味しいと食べてくれたので、大丈夫だと思うのだが。あれは牛肉ではあるが。
難しそうなら茹で豚にして、その後フライパンで表面に焦げ目を付けたら良い。
それにバジルで作ったソースを掛けたらどうだろうか。擂り鉢は明日に出来上がるのだから、これまでより手軽に作れる筈だ。
ローストビーフの方が贅沢感は出る気はするが、牛肉は他の料理で使いたい。
赤ワイン煮込みである。
この村で作れるかどうかレシピを見てみると、問題無さそうだ。
鶏肉は茹で鶏にして、ブロッコリーや玉ねぎなどと和えてサラダにしよう。ドレッシングはシンプルにオリーブオイルとレモン汁、塩と胡椒で。
魚類は、まずは鮭をバターでムニエルにしよう。
鮪と鯛はどうしようか。
鯛はトマトで煮込もうか。アクアパッツァだ。海老か貝類を入れたいが、これは漁師にお願いしてみようか。
鮪は今回は無しで。
パスタはどうしようか。あ、鮪をオイル煮にして解して、パスタと和えようか。鮪のペペロンチーノだ。きゃべつと合わせるのはどうだろうか。
よしよし、大分固まって来た。それらを紙に書き出して行き、壱は満足げに頷く。
あ、お試しで鰹のたたきも少し出してみようか。フライパンで作るレシピで。これは村人の感想を聞くチャンスである。
「壱、さっきから何をしているカピか?」
「カルとミルの結婚式の時の宴会メニュー。結構良い感じだと思うんだけどな」
「どれ、見せてみるカピ」
「え、サユリ俺の国の字読めるの?」
「我はどんな文字でも読めるカピよ」
「凄いなぁ。はい」
壱は素直に感心すると立ち上がると、ベッドで寛ぐサユリの元に紙を持って行く。サユリはそれをじっくり眺めると、ふんと鼻を鳴らした。
「我の知らない料理もあるが、壱がセレクトしたのなら、問題無いのだろうカピな」
「うん。俺の世界で美味しいやつばっかり。こっちで賄いとかいろいろ食べててさ、多分味覚殆ど変わらないと思うんだよね。だから大丈夫だと思う。今回魚介類は全部火を通すけど、煮たりしている間にサーモン焼いたりパスタ作ったり出来るから、効率良く行けるんじゃ無いかって」
「ふむ、段取りは大事だカピ。茂造とも相談すると良いカピ。1度テストで作ってみても良いかも知れないカピね」
「そうだね。材料の調達もあるしね。さてと、後は耐火煉瓦の個数出さなきゃ」
壱は紙をもう1枚出し、スマートフォンの電卓機能を立ち上げた。
たまに少しだけ飲みたくなる事があるのだ。嫌な事があったからとかでは無い。
壱は結構アルコールが好きである。毎日飲みたい訳では無いが、時折こうして楽しみたいと思う。
壱は机の引き出しからスマートフォン、そして紙とペンを出すと、早速検索を始める。
この村にある材料で作れるパーティ料理で、先程パッと思い付いたものが2品ある。
1品目は、ローストポークである。
村人は生肉を苦手としているので、少し長い目に火を入れて作ってみようと思う。食堂の面々がミディアムレアのステーキを美味しいと食べてくれたので、大丈夫だと思うのだが。あれは牛肉ではあるが。
難しそうなら茹で豚にして、その後フライパンで表面に焦げ目を付けたら良い。
それにバジルで作ったソースを掛けたらどうだろうか。擂り鉢は明日に出来上がるのだから、これまでより手軽に作れる筈だ。
ローストビーフの方が贅沢感は出る気はするが、牛肉は他の料理で使いたい。
赤ワイン煮込みである。
この村で作れるかどうかレシピを見てみると、問題無さそうだ。
鶏肉は茹で鶏にして、ブロッコリーや玉ねぎなどと和えてサラダにしよう。ドレッシングはシンプルにオリーブオイルとレモン汁、塩と胡椒で。
魚類は、まずは鮭をバターでムニエルにしよう。
鮪と鯛はどうしようか。
鯛はトマトで煮込もうか。アクアパッツァだ。海老か貝類を入れたいが、これは漁師にお願いしてみようか。
鮪は今回は無しで。
パスタはどうしようか。あ、鮪をオイル煮にして解して、パスタと和えようか。鮪のペペロンチーノだ。きゃべつと合わせるのはどうだろうか。
よしよし、大分固まって来た。それらを紙に書き出して行き、壱は満足げに頷く。
あ、お試しで鰹のたたきも少し出してみようか。フライパンで作るレシピで。これは村人の感想を聞くチャンスである。
「壱、さっきから何をしているカピか?」
「カルとミルの結婚式の時の宴会メニュー。結構良い感じだと思うんだけどな」
「どれ、見せてみるカピ」
「え、サユリ俺の国の字読めるの?」
「我はどんな文字でも読めるカピよ」
「凄いなぁ。はい」
壱は素直に感心すると立ち上がると、ベッドで寛ぐサユリの元に紙を持って行く。サユリはそれをじっくり眺めると、ふんと鼻を鳴らした。
「我の知らない料理もあるが、壱がセレクトしたのなら、問題無いのだろうカピな」
「うん。俺の世界で美味しいやつばっかり。こっちで賄いとかいろいろ食べててさ、多分味覚殆ど変わらないと思うんだよね。だから大丈夫だと思う。今回魚介類は全部火を通すけど、煮たりしている間にサーモン焼いたりパスタ作ったり出来るから、効率良く行けるんじゃ無いかって」
「ふむ、段取りは大事だカピ。茂造とも相談すると良いカピ。1度テストで作ってみても良いかも知れないカピね」
「そうだね。材料の調達もあるしね。さてと、後は耐火煉瓦の個数出さなきゃ」
壱は紙をもう1枚出し、スマートフォンの電卓機能を立ち上げた。
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