8 / 92
2章 関節痛のお婆ちゃんと、骨を強くするご飯
第3話 錬金術師さま方にはご足労を掛けるがの
しおりを挟む
カロムの案内で、浅葱とロロアは物珍しげにきょろきょろと視線を彷徨わせながら、人通りのまばらな道をゆっくりと歩く。
この村を知っているレジーナ曰く、村の造りはレジーナのいる村とそう変わらないらしく、ならロロアにとってはそう珍しいものでは無いだろうと思うが、やはり初めての村だからか、眼を輝かせている。
浅葱はこの世界に来てから村と言うものに行ったのは、着替え調達の為のたった1度である。浅葱の世界で言うところの「田舎」ともまるで違う景色に、興味津々だ。
噴水を中心に村が広がっていて、その周辺が所謂中心地だ。役場もそうだが、手紙や荷物の配送所、各種商店などが集まっていた。
仄かに漂って来るパンが焼ける香ばしい香り、惣菜や食堂の甘やかな匂い、そのどれもが食欲を刺激する。
「美味しそうな匂いがするね」
「商店もいろいろあるからな。野菜と果物、肉なんかは農家なんかの組合みたいなのが纏まって店出してるが、パンとか菓子とかは何軒かあるな。持ち帰り用の惣菜とか食堂もそうだな」
「食べてみたいなぁ」
「昼は食堂で食うか。それともパンや惣菜を食い歩きしても良いか?」
「どっちも魅力的だなぁ。迷うなぁ」
浅葱は腕を組んで「んんん」と困り顔を浮かべる。
「そうですカピね、僕も迷いますカピ」
「つっても、食堂も惣菜も煮込み料理がメインだがな。トマトだったりコンソメだったりスパイスだったり。そうだな、俺としちゃあ、お薦めの食堂があるから、そこでゆっくり食うのを提案するぜ」
「カロムさんのお薦め! じゃあそうしよう」
「そうですカピね。カロムさんのお薦めなら間違い無いですカピ」
「嬉しい事を言ってくれるぜ。じゃあ、ん、まだちょっと早いか?」
カロムがボトムのポケットから懐中時計を出して開く。
「11時か。だがその食堂は結構人気で、11時半頃から混み出すから、今から行っても良いかもだ」
「じゃあ行こう。あ、病院に行くのは?」
昨日訪ねて来てくれたアントンの病院である。行く事は決めていた。メリーヌの事も気になっていた。
「午前中は混むから、俺らの相手してられる状況じゃ無いと思う。午後の落ち着く時間帯にしようぜ」
「そっか、そうだね。じゃあ食堂行こうか。お腹空いて来たかも」
「楽しみですカピ」
「ははっ、ふたりの口に合うと良いがな」
そんな事を言いながら、並んで食堂へと向かった。
ゆっくりとお腹いっぱい食事を摂り、食堂を出た浅葱たちは病院へと向かう。その途中少し遠回りをして、カロムが中心地を主に村を案内してくれる。
「向こうに行ったら畑とか田んぼとか。この村の産業は農作物が中心なんだ。それを周りの村なんかに卸してる。肉類は隣村から卸して貰って。レジーナさんの村と反対方向の隣村な。魚は、この村海が結構近いからな、毎日漁に出てる」
「海が近いの? その割には潮風の香りとかあまりしないけど」
カロムの言葉に、浅葱は鼻をひくつかせた。
「しおかぜ? って何だ?」
「え? 海の近くって独特の匂いがしない? 海の水って塩水だから、その匂いって言うか」
「もしかして、アサギの世界の海水って塩水なのか? こっちは普通の水だぜ」
「そうなの!?」
「そうなのですカピ。真水ですカピよ」
「へぇ、じゃあ金属も錆びないし、海水浴でベタベタしたりしないんだね。それは良いかも」
「まぁそうだな。確かに塩水だとな」
思わぬ事実に驚きながらもそんな話をしつつ、村をぐるりと巡る。
建物は浅葱たちの家とは違い、木造りのものが多かった。道は舗装されておらず、風が吹くと軽く砂埃が舞う。だが人々の歩みに寄ってしっかりと踏み固められており、そう巻き上がる程では無い。
商店には洋服店や雑貨店などもある。浅葱たちはそれらをちらちらと覗きながら、病院へと向かった。
さて、やがて到着した病院は、浅葱の世界では「医院」や「クリニック」と言える、小規模な木造の建物だった。2階建てである。
「カロムさん、ここは入院とか出来るの?」
「いや、街のでかい病院なら出来るところもあるんだが、ここは出来んな。だからアントン先生が往診するんだ。ほら、昨日来たメリーヌ、あそこの婆さんなんかも入院施設がありゃあ、そうした方が良いんだろうがな。ま、あそこの婆さんが大人しく入院するとも思えんがな」
カロムの苦笑に、浅葱も「はは……」と笑うしか無い。一体どんな強烈なお婆さんなんだか。
「じゃああの2階部分は?」
浅葱が指差すと、カロムは「ああ」と声を零した。
「アントン先生とクリントの居住スペースだ。医者はそこに住む事になってる。そしたら深夜の急患にも対応出来るだろ」
「ああ……どこの世界でもお医者さんは大変だね。凄いなぁ」
浅葱が感心して言うと、ロロアが口を開く。
「その場合は錬金術師も起こされる事があるのですカピよ。一般的なお薬では間に合わない場合もあるのですカピ」
「そうなんだ。じゃあその時には僕も起こしてね。僕はロロアの助手なんだから」
「有り難くそうさせていただきますカピ。その場合はお急ぎの場合が殆どですカピ、お手伝いをしてくれる方がいると、とても助かるのですカピ」
「うん」
浅葱はにっこりと頷いた。
「さ、行くぜ。そろそろ患者も少なくなってる時間帯だと思うんだがな」
カロムが病院のドアを開けて入って行き、浅葱とロロアも続く。
「こんちは。アントン先生います?」
入ってすぐに受付台があり、そこには淡い水色のワンピースに白いエプロンを着けた、少しふっくらとした女性が座っていた。
「先生は診察中よ。急ぎかしら?」
「錬金術師を連れて村を案内してるんです。なら出直した方が良いっすかね?」
「いえ、今の患者さんが終わったらひと段落するわよ。少し待ったら?」
「じゃあそうさせて貰います」
そんな会話の間に中を見渡してみると、そこは待合室の様で、ソファが2列並べられている。だが人はいなかった。
やがて奥のドアから患者と思われる若い男性が足を引き摺って出て来た。
「先生、ありがとうございました」
「はいはい。無理をして動かん様にの。負担を掛けん様にするんじゃぞ」
中からは昨日も聞いたアントンの声がする。男性はどうやら足を怪我している様だ。
患者に続き、見送る為かクリントが顔を覗かせた。
「お大事になさってくださいね」
「ありがとう」
男性はにこやかに言うと、受付で診察費と払って帰って行った。
「あれ、錬金術師さまたちじゃ無いですか。こんにちは!」
クリントは今日も元気である。浅葱たちを見つけて、にこにこと懐っこい笑顔を浮かべた。
「こんにちはカピ」
「こんにちは」
浅葱とロロアは揃って頭を下げる。
「よぉ。先生は手空いてるか?」
「今ちょうと患者さんが落ち着いたところですよ。どうぞ」
そうして診察室に案内される。そこには机があり、その前の椅子にアントンは掛けて、カルテらしきものに何やら書いていた。他に室内にはベッドや棚が置かれている。幾ばくかの医療器具らしきものは、アントンの奥のワゴンに乗せられているのが見えた。
「おや、錬金術師の先生方。ようこそようこそ」
「こんにちはカピ」
「こんにちは」
浅葱とロロアはまたぺこりと会釈する。
「はいはいこんにちは。今日はどうされたんじゃ?」
「ちわっす、先生。ロロアたちに村を案内してんですよ」
「成る程の。そのついでに来てくれたのかの」
「ついでだなんてとんでもないですカピ。本当はもっと早くに来たかったのですカピが、午前中は混むとお聞きしたので、午後まで待ったのですカピ」
「ほっほっほ、それは嬉しいのう」
アントンは言葉の通り、嬉しそうに声を上げた。
「お薬は昨日から調合を始めましたカピ。今寝かせていますカピ、明日にはお渡し出来ると思いますカピ」
「それは助かるのう。そうじゃの、時間が出来る昼にでも、クリントに取りに入って貰うとするかの」
「分かりました!」
クリントの元気な返事。アントンは「うんうん」と頷いた。
「あの、アントン先生」
浅葱は1番気になっていた事をおずおずと切り出す。
「昨日か今日か、メリーヌさん来られましたか?」
すると、アントンはくるりと眼を軽く見開く。
「昨日来たぞい。そちらに行ったそうじゃの。ナリノ、メリーヌの婆さんの事じゃろ?」
「そうです」
お婆さんの名前はナリノと言うらしい。
「なかなか困ったものでのう。メリーヌと話して、今日往診に押し掛ける事にしたんじゃ。一緒に来るかの?」
「え?」
浅葱が予想外の事に声を上げると、ロロアは少し逡巡し、やがて頷いた。
「お願いしますカピ。もし痛み止め薬の特注が必要になるのでしたら、ご様子を拝見しておきたいですカピ」
「そうじゃの。ではそろそろ行こうかの」
アントンが「よいしょ」と立ち上がる。するとクリントが棚の下段を開き、大きな鞄を取り出した。
「爺ちゃん、荷物の準備は出来てるよ」
「はいよ。ではの、錬金術師の先生方にはご足労を掛けるがの」
「こちらこそ有難いのですカピ」
「そう言って貰えると助かるの。では行くかの」
アントンは言って、のんびりとドアに向かった。
この村を知っているレジーナ曰く、村の造りはレジーナのいる村とそう変わらないらしく、ならロロアにとってはそう珍しいものでは無いだろうと思うが、やはり初めての村だからか、眼を輝かせている。
浅葱はこの世界に来てから村と言うものに行ったのは、着替え調達の為のたった1度である。浅葱の世界で言うところの「田舎」ともまるで違う景色に、興味津々だ。
噴水を中心に村が広がっていて、その周辺が所謂中心地だ。役場もそうだが、手紙や荷物の配送所、各種商店などが集まっていた。
仄かに漂って来るパンが焼ける香ばしい香り、惣菜や食堂の甘やかな匂い、そのどれもが食欲を刺激する。
「美味しそうな匂いがするね」
「商店もいろいろあるからな。野菜と果物、肉なんかは農家なんかの組合みたいなのが纏まって店出してるが、パンとか菓子とかは何軒かあるな。持ち帰り用の惣菜とか食堂もそうだな」
「食べてみたいなぁ」
「昼は食堂で食うか。それともパンや惣菜を食い歩きしても良いか?」
「どっちも魅力的だなぁ。迷うなぁ」
浅葱は腕を組んで「んんん」と困り顔を浮かべる。
「そうですカピね、僕も迷いますカピ」
「つっても、食堂も惣菜も煮込み料理がメインだがな。トマトだったりコンソメだったりスパイスだったり。そうだな、俺としちゃあ、お薦めの食堂があるから、そこでゆっくり食うのを提案するぜ」
「カロムさんのお薦め! じゃあそうしよう」
「そうですカピね。カロムさんのお薦めなら間違い無いですカピ」
「嬉しい事を言ってくれるぜ。じゃあ、ん、まだちょっと早いか?」
カロムがボトムのポケットから懐中時計を出して開く。
「11時か。だがその食堂は結構人気で、11時半頃から混み出すから、今から行っても良いかもだ」
「じゃあ行こう。あ、病院に行くのは?」
昨日訪ねて来てくれたアントンの病院である。行く事は決めていた。メリーヌの事も気になっていた。
「午前中は混むから、俺らの相手してられる状況じゃ無いと思う。午後の落ち着く時間帯にしようぜ」
「そっか、そうだね。じゃあ食堂行こうか。お腹空いて来たかも」
「楽しみですカピ」
「ははっ、ふたりの口に合うと良いがな」
そんな事を言いながら、並んで食堂へと向かった。
ゆっくりとお腹いっぱい食事を摂り、食堂を出た浅葱たちは病院へと向かう。その途中少し遠回りをして、カロムが中心地を主に村を案内してくれる。
「向こうに行ったら畑とか田んぼとか。この村の産業は農作物が中心なんだ。それを周りの村なんかに卸してる。肉類は隣村から卸して貰って。レジーナさんの村と反対方向の隣村な。魚は、この村海が結構近いからな、毎日漁に出てる」
「海が近いの? その割には潮風の香りとかあまりしないけど」
カロムの言葉に、浅葱は鼻をひくつかせた。
「しおかぜ? って何だ?」
「え? 海の近くって独特の匂いがしない? 海の水って塩水だから、その匂いって言うか」
「もしかして、アサギの世界の海水って塩水なのか? こっちは普通の水だぜ」
「そうなの!?」
「そうなのですカピ。真水ですカピよ」
「へぇ、じゃあ金属も錆びないし、海水浴でベタベタしたりしないんだね。それは良いかも」
「まぁそうだな。確かに塩水だとな」
思わぬ事実に驚きながらもそんな話をしつつ、村をぐるりと巡る。
建物は浅葱たちの家とは違い、木造りのものが多かった。道は舗装されておらず、風が吹くと軽く砂埃が舞う。だが人々の歩みに寄ってしっかりと踏み固められており、そう巻き上がる程では無い。
商店には洋服店や雑貨店などもある。浅葱たちはそれらをちらちらと覗きながら、病院へと向かった。
さて、やがて到着した病院は、浅葱の世界では「医院」や「クリニック」と言える、小規模な木造の建物だった。2階建てである。
「カロムさん、ここは入院とか出来るの?」
「いや、街のでかい病院なら出来るところもあるんだが、ここは出来んな。だからアントン先生が往診するんだ。ほら、昨日来たメリーヌ、あそこの婆さんなんかも入院施設がありゃあ、そうした方が良いんだろうがな。ま、あそこの婆さんが大人しく入院するとも思えんがな」
カロムの苦笑に、浅葱も「はは……」と笑うしか無い。一体どんな強烈なお婆さんなんだか。
「じゃああの2階部分は?」
浅葱が指差すと、カロムは「ああ」と声を零した。
「アントン先生とクリントの居住スペースだ。医者はそこに住む事になってる。そしたら深夜の急患にも対応出来るだろ」
「ああ……どこの世界でもお医者さんは大変だね。凄いなぁ」
浅葱が感心して言うと、ロロアが口を開く。
「その場合は錬金術師も起こされる事があるのですカピよ。一般的なお薬では間に合わない場合もあるのですカピ」
「そうなんだ。じゃあその時には僕も起こしてね。僕はロロアの助手なんだから」
「有り難くそうさせていただきますカピ。その場合はお急ぎの場合が殆どですカピ、お手伝いをしてくれる方がいると、とても助かるのですカピ」
「うん」
浅葱はにっこりと頷いた。
「さ、行くぜ。そろそろ患者も少なくなってる時間帯だと思うんだがな」
カロムが病院のドアを開けて入って行き、浅葱とロロアも続く。
「こんちは。アントン先生います?」
入ってすぐに受付台があり、そこには淡い水色のワンピースに白いエプロンを着けた、少しふっくらとした女性が座っていた。
「先生は診察中よ。急ぎかしら?」
「錬金術師を連れて村を案内してるんです。なら出直した方が良いっすかね?」
「いえ、今の患者さんが終わったらひと段落するわよ。少し待ったら?」
「じゃあそうさせて貰います」
そんな会話の間に中を見渡してみると、そこは待合室の様で、ソファが2列並べられている。だが人はいなかった。
やがて奥のドアから患者と思われる若い男性が足を引き摺って出て来た。
「先生、ありがとうございました」
「はいはい。無理をして動かん様にの。負担を掛けん様にするんじゃぞ」
中からは昨日も聞いたアントンの声がする。男性はどうやら足を怪我している様だ。
患者に続き、見送る為かクリントが顔を覗かせた。
「お大事になさってくださいね」
「ありがとう」
男性はにこやかに言うと、受付で診察費と払って帰って行った。
「あれ、錬金術師さまたちじゃ無いですか。こんにちは!」
クリントは今日も元気である。浅葱たちを見つけて、にこにこと懐っこい笑顔を浮かべた。
「こんにちはカピ」
「こんにちは」
浅葱とロロアは揃って頭を下げる。
「よぉ。先生は手空いてるか?」
「今ちょうと患者さんが落ち着いたところですよ。どうぞ」
そうして診察室に案内される。そこには机があり、その前の椅子にアントンは掛けて、カルテらしきものに何やら書いていた。他に室内にはベッドや棚が置かれている。幾ばくかの医療器具らしきものは、アントンの奥のワゴンに乗せられているのが見えた。
「おや、錬金術師の先生方。ようこそようこそ」
「こんにちはカピ」
「こんにちは」
浅葱とロロアはまたぺこりと会釈する。
「はいはいこんにちは。今日はどうされたんじゃ?」
「ちわっす、先生。ロロアたちに村を案内してんですよ」
「成る程の。そのついでに来てくれたのかの」
「ついでだなんてとんでもないですカピ。本当はもっと早くに来たかったのですカピが、午前中は混むとお聞きしたので、午後まで待ったのですカピ」
「ほっほっほ、それは嬉しいのう」
アントンは言葉の通り、嬉しそうに声を上げた。
「お薬は昨日から調合を始めましたカピ。今寝かせていますカピ、明日にはお渡し出来ると思いますカピ」
「それは助かるのう。そうじゃの、時間が出来る昼にでも、クリントに取りに入って貰うとするかの」
「分かりました!」
クリントの元気な返事。アントンは「うんうん」と頷いた。
「あの、アントン先生」
浅葱は1番気になっていた事をおずおずと切り出す。
「昨日か今日か、メリーヌさん来られましたか?」
すると、アントンはくるりと眼を軽く見開く。
「昨日来たぞい。そちらに行ったそうじゃの。ナリノ、メリーヌの婆さんの事じゃろ?」
「そうです」
お婆さんの名前はナリノと言うらしい。
「なかなか困ったものでのう。メリーヌと話して、今日往診に押し掛ける事にしたんじゃ。一緒に来るかの?」
「え?」
浅葱が予想外の事に声を上げると、ロロアは少し逡巡し、やがて頷いた。
「お願いしますカピ。もし痛み止め薬の特注が必要になるのでしたら、ご様子を拝見しておきたいですカピ」
「そうじゃの。ではそろそろ行こうかの」
アントンが「よいしょ」と立ち上がる。するとクリントが棚の下段を開き、大きな鞄を取り出した。
「爺ちゃん、荷物の準備は出来てるよ」
「はいよ。ではの、錬金術師の先生方にはご足労を掛けるがの」
「こちらこそ有難いのですカピ」
「そう言って貰えると助かるの。では行くかの」
アントンは言って、のんびりとドアに向かった。
11
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~
九頭七尾
ファンタジー
子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。
女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。
「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」
「その願い叶えて差し上げましょう!」
「えっ、いいの?」
転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。
「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」
思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
※AI学習禁止・無断転載禁止・無断翻訳禁止・無断朗読禁止
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる