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6章 肝臓不調のお爺ちゃんと、癒しのご飯
第2話 別にそんな酒好きな方じゃ無かったでしょう?
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翌日の昼過ぎ、ロロアが調合した肝臓の薬を入れた紙袋を手に、浅葱たちは馬車に乗り込む。
買い物のついでと言うのは何だが、薬を病院に届ける為だ。
昨日もある程度は渡しているのだから、そうそう無くなる事は無いだろうが、患者の具合、そして処方数に寄ってはすぐに底を突く可能性が無い訳では無いのだ。
なので、アントンに様子を聞いておきたいと言う事もあった。
馬車置き場に馬車を置いて、まずは病院へと向かう。薬の袋はカロムが持った。
先頭のカロムが病院のドアを開ける。
「こんにちは」
受付に座る受付の女性。今日はベージュのワンピースに、エプロンはやはり白だった。清潔感を漂わせる服装を心掛けているのだろう。
「あらカロム、こんにちは。あらぁ、錬金術師さまとアサギくんまで。こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちはカピ。肝臓のお薬をお届けに来たのですカピ」
「あらま、わざわざありがとうございます。まだ患者さんがお待ちなの。お預かりしようか?」
「いや、アントン先生に少し話を聞きたいから、落ち着くまで待たせて貰って良いですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。ソファで待っててね」
その言葉にソファを見ると、ひとつには診察待ちであろう中年の女性が掛けていて、壁際のもうひとつでは、老人が横たわっていた。
背凭れの方を向いているのでその表情は判らない。だがカロムは後ろ姿で誰かを判別した様だ。
「お? あれはバリー爺さんじゃ無いか? どうかしたんですか?」
「診察に来られたんだけどね、身体が怠くて歩くのがしんどいって言うので、少し休んで貰ってるのよ」
「じゃあそっとしといた方が良いな。アサギ、ロロア、座らせて貰おうぜ」
言うと、中年女性が気を利かせてソファの端に寄ってくれた。浅葱たちは礼を言いながら掛ける。
ややあって、診察室のドアが開き、クリントに見送られながらひとりの青年が出て来た。顔色も良く、怪我をしている様子でも無く、健康そうに見えるのだが。
「あれ、カロムじゃ無いか」
青年がカロムに気付いて、片手を上げた。
「おう。何だ、健康優良児のお前がどうした?」
「いやぁ、胃と腹が痛くてさ。こんなの初めてだったから吃驚してよ」
「で、どうだったんだ?」
「食べ過ぎで腹が膨らんで、胃が圧迫されてたらしい。食べ過ぎに効く消化薬出して貰った」
「はは、間抜けだなぁ」
「本当だ」
カロムと青年はそう言って笑い合った。
「錬金術師さまとアサギくんも、こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちはカピ。美味しいお食事も過ぎてしまえばお腹を壊したりしてしまいますカピ。注意していただけたらと思うのですカピ」
「はい。気を付けます」
青年はそう笑って言って、帰って行った。
「錬金術師さま、アサギさん、カロム、こんにちは。爺ちゃんに御用ですか?」
クリントが懐っこい笑顔を見せた。
「おう。肝臓の薬も追加持って来たぜ。これからどれぐらい必要なのか聞きたくてな。勿論患者さんの様子も」
「ああ、患者さんはそちらで横になっているバリーさんですよ」
「そうなのか?」
カロム、そして浅葱とロロアも、首を捻って壁際のソファに視線をやった。バリーは変わらず横たわったままだ。名前が出たのに何の反応も無いと言う事は、眠っているのかも知れない。
「はい。お身体の怠さも、肝臓の調子を崩されている事から来ているんだと思います」
「そうですカピね。お薬で少しでも緩和出来ると良いのですカピが……」
ロロアが心配そうに呟く。
「はい。あ、すいません。もう少し待って頂いて良いですか? あとお一方で落ち着くと思いますから」
「はい。勿論ですカピ」
「あら、もしかしたら、私の診察待ちなのかしら?」
同じソファに掛けていた中年女性が、上品な仕草でクリントに問い掛ける。
「お待たせしてしまってすいません。中へどうぞ」
クリントは女性の言葉には応えず、診察室への入室を促す。
「私の診察は後で大丈夫ですわよ。どうぞ、お先に錬金術師さまたちの御用をお済ませになって」
「いやいや、それは流石に申し訳無いですよ。診察して貰ってください」
カロムが言うが、女性は「でも……」と躊躇する。
「本当に、どうぞ診察して頂いて欲しいですカピ。僕たちは急がないのですカピ」
すると、女性は漸く「そ、そうですか……?」と躊躇いながらも腰を上げた。
「ではそうさせて頂きますわね。ありがとうございます」
「こちらこそ、気を遣わせてしまってすいません」
カロムが小さく頭を下げ、浅葱とロロアも続いた。女性も笑顔で会釈し、診察室へと入って行った。
その時、バリーが「んん……」と呻き声を上げた。
浅葱が見ると、バリーは寝返りを打とうとしていた。
「あ、危ない!」
下手をするとソファから落ちてしまう。浅葱は慌てて立ち上がり、バリーの元に駆け付けた。カロムも咄嗟に続く。
そして間一髪、ふたり掛かりでバリーの身体をどうにか支えた。浅葱はともかくカロムには力があるので、ぐいとソファに押し留める。
しかしその小さな衝撃で、バリーは眼を薄っすらと開けてしまった。
「お、おや……? カロムか?」
少し寝惚けているのか、ぼやけた声だった。
「はい。大丈夫ですか?」
「ああ、うん、大丈夫じゃよ。済まないなぁ」
バリーは言いながら、のろのろと身体を起こした。
「少し寝かせて貰ったら、大分楽になったよ」
「そりゃあ良かった。本当に気を付けてくださいよ。肝臓を悪くしてるんですって?」
「そうみたいじゃねぇ。薬を貰ったよ」
カロムの言葉に、バリーは困った様に頭を掻いた。
「原因は判ってるんですか?」
「ふむ……酒の飲み過ぎじゃと言われたよ」
「え?」
カロムが驚いて眼を見開く。どうやら意外だった様だ。
「何で。バリー爺さん別にそんな酒好きな方じゃ無かったでしょう?」
「そうなんだがねぇ……」
バリーは憂鬱そうに溜め息を吐いてしまう。
「去年、妻に先立たれたじゃろう?」
「ああ、そうですね」
「仕事も隠居しておったしな、生きる甲斐と言うかな、張り合いと言うのかな、そう言うのが無くなってしまってなぁ」
「あの、趣味とかは無いんですか?」
浅葱が聞くと、バリーはふるりと首を振った。
「アサギくんまで済まないなぁ。趣味も特に無くてなぁ。仕事が趣味みたいなものだったなぁ」
「バリー爺さんは養鶏場勤めだったんだよ」
「ああ。小さくて可愛いひよこが大きく美味しく育って行くのを見るのは楽しかった。皆で餌を色々と考えてみたりなぁ。儂たち夫婦は子どもには恵まれなかったもんだから、鶏が子どもみたいなもんじゃった。隠居したのは力仕事がきつくなって来たからでな。後は妻とゆっくり余生を送ろうとしていたんじゃが、その矢先に逝かれてなぁ……」
バリーは言うと、沈痛な面持ちで顔を伏せてしまう。
「その頃から、夜が眠り辛くなってしまってなぁ。酒に頼る様になってしまったんじゃ。最初はそう多くは無かったんだが、段々量が増えて来てなぁ。元々そう強くも無かったからか、肝臓を悪くしてしまったんじゃ」
「そうだったんですね……」
カロムが痛ましげに眼を伏せる。浅葱も辛くなってしまって、猫背に曲げているその背にそっと手を添えた。
「おお……アサギくん、ありがとうなぁ」
浅葱は過去、同居していた父方の祖父を亡くした経験がある。可愛がってくれた祖父の逝去は本当に悲しかった。
祖父と母の関係はあまり良好とは言えなかった様だが、それでも母は悲しんでいた様に思う。
近しい者の死は、それだけ心に負担を与える。仲が良ければ尚更。このバリーは奥方を本当に大切に思っていたのだろう。
お酒も適量なら大丈夫だろう。だが肝臓を悪くしてしまうのはやはり心配だ。浅葱たちに出来る事は何かあるだろうか。
買い物のついでと言うのは何だが、薬を病院に届ける為だ。
昨日もある程度は渡しているのだから、そうそう無くなる事は無いだろうが、患者の具合、そして処方数に寄ってはすぐに底を突く可能性が無い訳では無いのだ。
なので、アントンに様子を聞いておきたいと言う事もあった。
馬車置き場に馬車を置いて、まずは病院へと向かう。薬の袋はカロムが持った。
先頭のカロムが病院のドアを開ける。
「こんにちは」
受付に座る受付の女性。今日はベージュのワンピースに、エプロンはやはり白だった。清潔感を漂わせる服装を心掛けているのだろう。
「あらカロム、こんにちは。あらぁ、錬金術師さまとアサギくんまで。こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちはカピ。肝臓のお薬をお届けに来たのですカピ」
「あらま、わざわざありがとうございます。まだ患者さんがお待ちなの。お預かりしようか?」
「いや、アントン先生に少し話を聞きたいから、落ち着くまで待たせて貰って良いですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。ソファで待っててね」
その言葉にソファを見ると、ひとつには診察待ちであろう中年の女性が掛けていて、壁際のもうひとつでは、老人が横たわっていた。
背凭れの方を向いているのでその表情は判らない。だがカロムは後ろ姿で誰かを判別した様だ。
「お? あれはバリー爺さんじゃ無いか? どうかしたんですか?」
「診察に来られたんだけどね、身体が怠くて歩くのがしんどいって言うので、少し休んで貰ってるのよ」
「じゃあそっとしといた方が良いな。アサギ、ロロア、座らせて貰おうぜ」
言うと、中年女性が気を利かせてソファの端に寄ってくれた。浅葱たちは礼を言いながら掛ける。
ややあって、診察室のドアが開き、クリントに見送られながらひとりの青年が出て来た。顔色も良く、怪我をしている様子でも無く、健康そうに見えるのだが。
「あれ、カロムじゃ無いか」
青年がカロムに気付いて、片手を上げた。
「おう。何だ、健康優良児のお前がどうした?」
「いやぁ、胃と腹が痛くてさ。こんなの初めてだったから吃驚してよ」
「で、どうだったんだ?」
「食べ過ぎで腹が膨らんで、胃が圧迫されてたらしい。食べ過ぎに効く消化薬出して貰った」
「はは、間抜けだなぁ」
「本当だ」
カロムと青年はそう言って笑い合った。
「錬金術師さまとアサギくんも、こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちはカピ。美味しいお食事も過ぎてしまえばお腹を壊したりしてしまいますカピ。注意していただけたらと思うのですカピ」
「はい。気を付けます」
青年はそう笑って言って、帰って行った。
「錬金術師さま、アサギさん、カロム、こんにちは。爺ちゃんに御用ですか?」
クリントが懐っこい笑顔を見せた。
「おう。肝臓の薬も追加持って来たぜ。これからどれぐらい必要なのか聞きたくてな。勿論患者さんの様子も」
「ああ、患者さんはそちらで横になっているバリーさんですよ」
「そうなのか?」
カロム、そして浅葱とロロアも、首を捻って壁際のソファに視線をやった。バリーは変わらず横たわったままだ。名前が出たのに何の反応も無いと言う事は、眠っているのかも知れない。
「はい。お身体の怠さも、肝臓の調子を崩されている事から来ているんだと思います」
「そうですカピね。お薬で少しでも緩和出来ると良いのですカピが……」
ロロアが心配そうに呟く。
「はい。あ、すいません。もう少し待って頂いて良いですか? あとお一方で落ち着くと思いますから」
「はい。勿論ですカピ」
「あら、もしかしたら、私の診察待ちなのかしら?」
同じソファに掛けていた中年女性が、上品な仕草でクリントに問い掛ける。
「お待たせしてしまってすいません。中へどうぞ」
クリントは女性の言葉には応えず、診察室への入室を促す。
「私の診察は後で大丈夫ですわよ。どうぞ、お先に錬金術師さまたちの御用をお済ませになって」
「いやいや、それは流石に申し訳無いですよ。診察して貰ってください」
カロムが言うが、女性は「でも……」と躊躇する。
「本当に、どうぞ診察して頂いて欲しいですカピ。僕たちは急がないのですカピ」
すると、女性は漸く「そ、そうですか……?」と躊躇いながらも腰を上げた。
「ではそうさせて頂きますわね。ありがとうございます」
「こちらこそ、気を遣わせてしまってすいません」
カロムが小さく頭を下げ、浅葱とロロアも続いた。女性も笑顔で会釈し、診察室へと入って行った。
その時、バリーが「んん……」と呻き声を上げた。
浅葱が見ると、バリーは寝返りを打とうとしていた。
「あ、危ない!」
下手をするとソファから落ちてしまう。浅葱は慌てて立ち上がり、バリーの元に駆け付けた。カロムも咄嗟に続く。
そして間一髪、ふたり掛かりでバリーの身体をどうにか支えた。浅葱はともかくカロムには力があるので、ぐいとソファに押し留める。
しかしその小さな衝撃で、バリーは眼を薄っすらと開けてしまった。
「お、おや……? カロムか?」
少し寝惚けているのか、ぼやけた声だった。
「はい。大丈夫ですか?」
「ああ、うん、大丈夫じゃよ。済まないなぁ」
バリーは言いながら、のろのろと身体を起こした。
「少し寝かせて貰ったら、大分楽になったよ」
「そりゃあ良かった。本当に気を付けてくださいよ。肝臓を悪くしてるんですって?」
「そうみたいじゃねぇ。薬を貰ったよ」
カロムの言葉に、バリーは困った様に頭を掻いた。
「原因は判ってるんですか?」
「ふむ……酒の飲み過ぎじゃと言われたよ」
「え?」
カロムが驚いて眼を見開く。どうやら意外だった様だ。
「何で。バリー爺さん別にそんな酒好きな方じゃ無かったでしょう?」
「そうなんだがねぇ……」
バリーは憂鬱そうに溜め息を吐いてしまう。
「去年、妻に先立たれたじゃろう?」
「ああ、そうですね」
「仕事も隠居しておったしな、生きる甲斐と言うかな、張り合いと言うのかな、そう言うのが無くなってしまってなぁ」
「あの、趣味とかは無いんですか?」
浅葱が聞くと、バリーはふるりと首を振った。
「アサギくんまで済まないなぁ。趣味も特に無くてなぁ。仕事が趣味みたいなものだったなぁ」
「バリー爺さんは養鶏場勤めだったんだよ」
「ああ。小さくて可愛いひよこが大きく美味しく育って行くのを見るのは楽しかった。皆で餌を色々と考えてみたりなぁ。儂たち夫婦は子どもには恵まれなかったもんだから、鶏が子どもみたいなもんじゃった。隠居したのは力仕事がきつくなって来たからでな。後は妻とゆっくり余生を送ろうとしていたんじゃが、その矢先に逝かれてなぁ……」
バリーは言うと、沈痛な面持ちで顔を伏せてしまう。
「その頃から、夜が眠り辛くなってしまってなぁ。酒に頼る様になってしまったんじゃ。最初はそう多くは無かったんだが、段々量が増えて来てなぁ。元々そう強くも無かったからか、肝臓を悪くしてしまったんじゃ」
「そうだったんですね……」
カロムが痛ましげに眼を伏せる。浅葱も辛くなってしまって、猫背に曲げているその背にそっと手を添えた。
「おお……アサギくん、ありがとうなぁ」
浅葱は過去、同居していた父方の祖父を亡くした経験がある。可愛がってくれた祖父の逝去は本当に悲しかった。
祖父と母の関係はあまり良好とは言えなかった様だが、それでも母は悲しんでいた様に思う。
近しい者の死は、それだけ心に負担を与える。仲が良ければ尚更。このバリーは奥方を本当に大切に思っていたのだろう。
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