薬指に蜜の香りを

中原涼

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 二人で家に帰ると、早々にクーラーをつけた。冷たい風が勢いよく噴き出して、僕たちの身体を急速に冷やしていく。
 僕は冷蔵庫からお茶を取り出すと、二つのグラスに注いで、部屋ではなく中庭に続く、渡り廊下に座っていた彼の頬に押し当てた。冷たさに驚いたように、彼の身体がびくりと震えた。
「暑くない?」
「いえ、ここいつでも涼しくて心地いいですよね。それに、あれがすごく綺麗だなって思って」
 そう言って彼が向ける先には、夕暮れの青と橙の狭間で、ひっそりと佇んでいる百日紅がいた。
「百日紅?」
「さるすべり……綺麗ですね」
「僕もあの花、すごく好きなんだ」
 僕が彼の隣に座ると、自然と彼の腕が僕の腰を抱き寄せるので、心臓が大きく鳴る。
「……可愛い、緊張した?」
「意地悪いね、言わないでよ」
 そう言ってから、彼の唇が軽く僕の唇に、掠めるようなキスをした。息の触れ合う距離で見つめ合うと、安達君が視線を逸らして、あの時みたいに目元を赤くした。
「やばい、あんま見ないで」
「好きな子には意地悪したくなるんだ」
 そう言うと、彼は唇を噛んで僕を軽く睨む。そして直ぐに諦めた様に表情を崩して笑った。
 僕はその笑顔に、今ならばと、口を開く。
 今なら、感じていた全てを話せる気がする。
 そう思いながらも、緊張して咽喉がきゅっと締まる感覚がした。
けれど、伝えたいと思った。僕が本当に彼を好きだということを。そして、自分の本当のところの気持ちも。
「安達君の香りがね、父さんに似てた」
 僕の不意の告白に、彼の眼差しが少し強張り、けれど直ぐに穏やかな波のように、真剣に見つめてくる。彼の指先が、僕の手からグラスを抜き取ると、少し離れた場所にそれを置いた。僕はそのグラスの行方を視線で追いかけてから、彼を見上げる。
 いいよ、続けて。そんな優しい眼差しに、僕は閉じかけた唇で言葉を探した。
「僕の父さんも僕も、遺伝なのか……嗅覚が人より良くて、人の嘘がすぐに分かるんだ。何となく、感覚的に」
 彼の手が僕の指先に絡む。
「心の動きで分泌される汗の匂いとか、そういう細かいところまで分かるんだ。それって、普通の人からしたら怖いよね。たぶん、母さんも、僕や父さんが怖かったのかもしれない」
 自嘲気味すると、笑わないで良いと、安達君の低く穏やかな声音が聞こえた。僕が視線を上げると、真摯で静かな眼差しが、僕だけを見つめていた。僕はその眼差しに促されて言葉を探す。
「僕等のせいで母さんは男の人と出て行った。それから母さんが居なくなって、父さんは衰弱して、僕が十五の時に首を吊った。……僕には止められなかった」
 最後まで父は優しかったけれど、僕に向けられた優しさは、父の生命力を削って生まれていたものだった。
「父さんは母さんを心から愛していた。だけど母さんは途中から違った。僕は、父さんが少しずつ死んでいく姿がずっと怖かった」
 あんな風になるならば、恋なんて知らないまま生きて行けばいい。そういう生き方だってある。
 ――けれど、僕は彼に出会ってしまった。
「こんな事言われても困るよね、ごめん」
「困らないよ」
 そうきっぱりと彼は言い、強く僕の両手を握ってくれた。彼の身体から漂う香りは一定のまま、僕の心を癒し続ける。なんて人だろうと、僕はじっと彼を見つめた。
 嘘もない彼の無垢な香りと眼差しに、僕の心が揺さぶられていた。僕の考えを根底から覆すような、真っ直ぐにしか走れない光のような生真面目な両目が僕を射る。
「柿園さんが、どこか小動物みたいに何かを我慢している理由はそれだったんだね」
 彼は僕の手の甲を撫でた。
「心が変わることが許せないとかじゃないんだ。心は変わるものだから。ただ」
 怖かった。――そう、ただ一人を深く愛する事が怖かった。自分が自分ではなくなりそうで。
恐怖を認めると、それはすとん、と心の泉の深くまで落ちていく。もう目では確認できなくなる程、深く、深く。遠く。
「柿園さん」
 呼ばれていつの間にか俯いていた顔を上げると、彼の眼差しとぶつかった。
「言い訳になるんだけど、聞いて下さい」
 そう呟くと、安達君は一度頭を下げてから顔を上げて僕を見つめた。真摯な眼差しに嘘はないと心から思えるような真っ直ぐな瞳だった。
「この前のデートの時、別に誰かに見られたくないって思ってたんじゃないんです」
 僕は先日の苦しさを胸の奥で思い出して、視線を膝に落とした。膝の上にある手を見つめていると、大きな手がそこにそっと重なる。温かくて、大きくて、僕に馴染んだ掌だ。
「柿園さん、人見知りだし、あんまりあいつらに長く居られると、嫌がれるって思って」
 彼の言葉を否定できずにいると、大きな手が僕の手の甲を優しく撫でた。
「ごめんなさい。でも、貴方と居るところを見られたくないとかじゃなくて、俺がただ勝手に、柿園さんとのデート邪魔されたくなくて、焦ってたんです」
 そう零しながら、少しずつ下がって行く頭に、見えてくる彼のつむじ。安達君は浅く息を吐いて、
「あの時は、ちょっとビビりました。まさか、裏目に出るなんて思ってなかったんで」
 そう言うと、彼はゆっくりと顔を上げて、真正面から僕をじっと見つめてくる。手に重なる彼の温かさが、彼の熱い眼差しが、出会った頃と変わらない、彼の夏の香りが。僕の全てを心地良く支配する。
「これから先もあなたを失いたくないって、そう思ってる事を信じて欲しい」
 彼の声音は今までに聞いた事がない程、優しく、けれど芯は強く、揺るぎない。
 その力強さに心が震える。
 僕は自然と彼の手を握り返していた。それは僕の理解し得ない本能のような、心の底から彼と一緒に居たいと思う気持ちからだ。
 怖くても、それでもこの手を繋いでいたいという気持ちを、僕は信じたい。
「信じてる。僕も今すぐ全部は変われないけど……安達君の傍で変わっていけたら嬉しい」
 そう言うと、安達君は顔を上げて微笑んだ。
 僕等はそのまま、暫く見つめ合ってからキスをした。柔らかく、穏やかな午後の日陰のようなキスだった。
 少しずつ安達君の体重が掛かり、ゆっくりとその場に身体を横たえると、やっぱり緊張しているだろう彼の顔が、夏の光を背後に受けて微かに翳って強張っていた。彼の香りが汗を孕み、まるで夏の夕方のスコールのように漂う。
 彼なら僕に何をしてもいいのに。そんな事を思いながら、降りてくる彼の顔を引き寄せて、首筋や肩を撫でる。
 触れているのは、僕と君しかいない。
 僕達は濃厚に絡み合う長いキスをした。
 互いの舌を、互いの唾液で濡らしながら吸い合っていると、彼の指先がゆっくりと僕のシャツのボタンを戸惑いながら外していく。僕も彼の着ているTシャツをたくし上げて脱がせると、露わになった彼の程よく鍛えられた胸や腹、腰に思わず息を飲んでしまう。貧弱な僕の身体に比べて、それは同じ人間と思えない程美しく、僕の眼には映ったから。
 彼は僕の唇に唇を重ねた。呼吸を食べてしまうような仕草で、唇を覆われると、彼の優しい熱が濡れるように浸透していく。
 さっきまでわんわんと泣いていた蝉の声が静まり、ひぐらしの声が空気の中に広がっている。ひやりとした廊下の板張りと、ぬるい夏の空気が肌に纏わりつく。
 部屋の中からクーラーの微かな機械音と、ガラス窓を撫でる外の微かな風の音、目の前をちらちらと舞う白い光。繊細な硝子細工を扱うような彼の指先。全てが温かく、身体の内側が満たされていくのを感じた。
 色褪せたフィルム写真のようなぼやけた視界の中、彼の香りが漂う。不意に彼の指先が胸の先に触れて、以前の行為を思い出させた。身体が少し跳ねるとそれが彼にも伝わったのだろう、執拗に指先でそれを捏ねてくる。
 最初は気にも留めなかった不要な飾りが、彼に触れられたことにより意味を持つ。僕は彼の下半身に手を這わせ、張り詰めたそこを布の上から擦った。彼の身体が刺激に揺れて、仕返しのように、乳首を摘ままれ、尖ったそれを舌先で捏ねられる。
「あ、安達く、ん……っ、ぁ」
 震える指先でデニムの前を開いて、その中で彼のものを掴むと、熱く脈打つそれはすぐに固く反応を示した。
 ゆっくりと扱くと、僕の乳首を舌先で転がす彼の唇の隙間から、低い呻き声が零れた。
「柿園さん、もうだめだ……」
 彼は僕の手を、慌てた様子でそこから引き離した。そして、素早く僕のズボンの金具を緩め、あっという間に下着ごと引きずり下ろしてしまう。
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 彼のしなやかな指先が、胸や腹、尻を撫でて屹立したそこに手が触れると、自然と声が喉から零れた。安達君の嬉しそうな声が、微かに聞こえた気がした。
 軽く握られ、焦らすような緩さで愛撫を受けると、息が少しずつ上がってくる。こんな事は初めてだ。気づけば先端から愛液が溢れて、彼の手を濡らしていた。
「あ、あだちく……ん」
「気持ちいい? もっとしてほしい?」
 彼の熱い掌から受ける刺激を求めて腰を揺らすと、彼は「いいね」と囁き、射精を促すような強い力で上下に手を動かす。
 頭が熱に浮かされて、白くなっていく。
「あ、もう……っ」
 堪らず奥歯を噛締めて達すると、その充実感に身体が弛緩した。どくんどくんと鼓膜の傍で鳴る鼓動を感じていると、安達君が僕の頬や額、こめかみに何度もキスをくれる。それが心地良くて、僕は彼の背中に腕を回し引き寄せた。満ち足りたこの想いが、肌の熱を通じて、彼にも伝われば良い。
「……柿園さん、中に入って良い?」
 躊躇いがちに申し出る彼に、僕は安達君の腕の中から抜け出そうとすると、
「嫌なら全然……」
 と苦しそうな顔をするので、
「ハンドクリームでいいかな」
 と聞いてみる。彼は大きく瞬きをしてから、深く頷いた。
 運良く仕事部屋が近いお陰で、ハンドクリームはすぐに手に入った。仕事場の前まで付いてきた彼は、恰好悪いと嘆いていたが、
「ちゃっかり用意されてても驚くよ」
 と言うと、確かに、と素直に頷いた。仕事場の戸口を閉じる前に僕を抱き竦めて、再び絡み合うようにその場に二人で崩れ落ちる。
 仕事場の微かに開いた窓から虫や風にそよぐ葉音が滑り込んでくると、僕等の唾液を混ぜ合う音に絡み合う。キスと言うより、舌と舌を絡み合わせて熱を分け合う行為は、僕と彼の体温を酷く上げる。彼の手が僕の胸を辿り、僕の手が彼の引き締まった腰を撫で、彼のものに触れると、屹立したまま固く快楽を欲していた。
 これが僕を欲しているのだと思うと、腰が疼いた。
 彼の指先が僕の手からハンドクリームを奪い去ると、白いキャップが板張りの上に落ちて転がる。彼の指に絞り出されたそれは、僕の下半身へと消えると、ゆっくりと尻の肉を割り、その奥へと忍び込んできた。
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 そう言われて彼を見上げると、赤い舌先が嬉しそうに唇を舌なめずりしていた。僕は彼の言葉に視線を下げると、いつの間にか僕のそれは何処かで快楽を拾い上げて、再び勃ち始めていた。
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 僕を前にして興奮している彼に、僕まで伝染したように息が短くなってくる。
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 詰まる息に喉が引きつると、額を撫でてキスをしてくれた。
「柿園さん、苦しいよね、ごめんね」
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 そう懇願すると、彼はそれを合図とするように、最奥まで僕を貫いた。その衝撃に、目の奥がちかちかと瞬く。
 彼は深く息を吐き、僕が慣れてくるのを待っている間、安達君は僕を心底甘くあやす。胸の飾りを赤ん坊のように吸い、首筋に舌を這わせ、耳朶を甘く食む。尻の形を確かめるように撫でた大きな掌が、僕のものを包み込むと、優しく上下に扱いた。
「あ、あ……んっ」
 快楽を得て下腹に熱いものが溜まっていくと、喉から声が零れた。不意にその手に合わせて、ゆっくりと彼の腰が動き始めた。初めは緩くゆすり、やがて情熱的に激しく腰が動き始めると、彼は僕の性器を放して膝裏を抱え、足をM字に開かせた。痴態を晒す事に戸惑う間もなく、僕の中の襞を安達君は乱暴に擦り上げた。
「ああっ、安達くん……っ」
 彼の激情が僕の心と身体を満たしていく。
 彼の汗が僕の身体に落ちて弾けると、アンバーグリスなんか目じゃない、甘い香りが脳の奥で弾けた。言葉には言い換えられない感情が津波となって押し寄せ、快楽と共に、僕を飲み込んでいく。
 僕は彼の首に手を回して、声を上げた。言葉になり損ねた思いが、溢れて止まらない。古い床板が軋み、肉を弾く音が耳を塞いだ。
「好き、安達君……っ、はっ、あ」
 彼のものが一層膨れて、更に内側を押し広げる。その刺激に身体がに電流のような快楽が走り抜けた。隙間のない中を、強く擦り上げられると、熱に比例して快楽が増して、理性が音を響かせ壊れていく。
「俺も好きだ……っ。もう離れるなんて、考えるな」
 彼の唸るような低い声に、僕は征服されていた。首を何度も縦に振って、彼の背中に指を立ててしがみつく。もう限界が近い。
 僕は自ら彼の動きに合わせて腰を揺らした。肉の弾く音を響かせながら、最奥を突き上げられると、信じられない程の快楽と言う電気が、背筋から脳へと走り抜ける。
 今までで感じた事のない震えが、身体の内側から湧き上げり、津波のように溢れていた。
「はぁっ、あっ……もう、んんっ」
 僕等はきつく抱き合い、彼の激しくなる律動に、深くキスをしながら同時に果てた。それと同時に彼が性器を引き抜くと、僕の腹に生暖かいものが掛かる。声にならない痺れるような絶頂感に、僕は呼吸さえ忘れてしまう。
 そんな僕を引き戻すように、一瞬崩れかけた彼は起き上がり、キスを求めて僕に触れる。
 唇を舐め合い、舌を絡める濃厚なキスをすると、彼特有の夏の青芒の香りが色濃く漂う。汗を孕んだ彼の香りは穏やかで優しく温かい。
 僕は彼の首に手を回し、ゆっくりと撫でるように彼の頬に触れる。すると、まっさらな感情の隙間から涙が溢れた。
「好き」
 自然と言葉が零れた。
安達君、君が好きだ。
ずっとそばに居て欲しい。
安達君は指先で僕の涙を一つひとつ掬い上げていく。やがて僕の額に額を擦り当てて、神聖な声で、誓うように、
「俺も好きだ」
 と呟き、キスをくれた。
 僕等は暫く抱き合いながら、夏の午後の青い香りに抱かれていた。何度もキスを繰り返しがら、僕は瞼の裏側で白波の中を、いつか彼と観るマッコウクジラが、悠然と泳いでいく影を見た気がした。

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