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サンニコラス王国の6月は芳しくも甘い薔薇の香りから清々しいハーブの香りへと移った爽やかさであった。
王国の社交界に名を轟かせるドレスデザイナーのトリシア・ヴァロッグ。
その最新作はオフホワイトのサテン地とビンテージのレースを使ったクラシカルなウエディングドレスであった。
胸部全体に刺された繊細な刺繍は薄いグリーンと銀糸。そして小ぶりのパールが散らばる。
葉脈美しいボタニカルのグリーンに銀の蝶が舞うデザインは見事な優婉美であった。
刺繍に取り入れた薄いグリーンと色調を揃えた翠色のウエストリボンにも銀糸で刺繍が施されていてクラシカルな中にも新たなトレンドを生み出す意欲が感じられる唯一無二の一着であった。
トリシアの義弟であるアイバン・マクガイアと既に書類上妻であるキーラ・マクガイアの挙式が晴れ渡る空の元執り行われた。式の後、子爵家とは思えないマクガイア家の白亜の宮殿を背にした庭園にて、結婚披露パーティーが開催されていた。
美しいキーラ・マクガイア。
濃いブルネットの髪も古典的に結い上げられて、パールとプラチナの髪飾りですっきりと飾られている。
トリシア渾身のドレスがキーラの華奢な身体に寸分違わずフィットし相乗の演出で見る者に感嘆の声を齎していた。
フレデリカはウエディングドレスを作っていく過程でトリシアから紹介されキーラ夫人と会うことが出来た。
フレデリカと同い年。もうすぐ二人とも20歳になる。
ウエディングドレスの刺繍に一色取り入れるならば何色が良いかと尋ねれば、夫アイバンの瞳が翠色なので「翠色を」と頬を染めたキーラ。
もう人妻であるのに初々しく可愛らしい。
この華奢な身体であれだけの量のビスケットやパイを焼いて孤児院に持たせてくれていたのかと驚くと「仕事柄、座りっぱなしなのでお菓子作りは最高の気分転換なのです」と笑ってくれた。
初めて会ったこの日からキーラの事が大好きになったフレデリカは彼女が纏うドレスへの刺繍に作業以上の想いを込めて針を進めた。
最後の枠を外した時には達成感に溢れ、自他共に認める出来栄えを以てキーラへの御祝いに換えたフレデリカであった。
妻キーラの腰に手を添えて優しく微笑む、トリシアの言うところの「麗しの侍従」アイバン・マクガイア。
金髪翠眼の秀麗な美顔を毎日拝していたならば、アンソニー・コックスの王子様然とした姿を「まぁ、顔は良いほうだけど」と切り捨てたのも頷ける。
▼
「素晴らしいドレスだね。」
フレデリカの背後から声が掛かる。
もうっ!気配なく近付くの止めてくれません?!
フレデリカはぎゅん!と振り返った。
近衛騎士の制服をセレモニーバージョンで着こなしているリドリー。
アイバンとキーラの結婚式に参列した王弟ウォルトの警護に着いた後、アイバンと親交がある故、披露パーティーに招待されたリドリーは単身マクガイア家を訪れた。
立食形式のテーブルから離れたところに佇むフレデリカをみつける。
ひときわ姿勢良くスタイルが良いフレデリカ。
小顔の八頭身が着こなすドレスは否が応でも人目を引く。
お近づきになりたいと「声をかけてみろよ」「お前が行けよ」と小突き合う野郎どもの間を縫って、リドリーはフレデリカに歩み寄った。
フレデリカの纏う初夏に相応しい水色のドレスは、トリシアのブティックで買い求めた既製品にトリシアから承諾を得て刺繍を加えたものであった。
トリシアのドレスは既製品と言えど高価であるのでフレデリカとしては思い切って購入したのであるが、実際に着てみて実感したドレスの仕上がりの良さであった。
「リドリー様、驚かさないでください。」
「ごめん、ごめん!」
リドリーがフレデリカに寄り添う。
先ほどの男たちは師団長のピンバッジが光るリドリー相手に挑みようも無く退散していった。
二人の視線の先に発泡酒を仲間にふるまうアイバンとキーラの幸せそうな姿がある。
「アイバン殿も随分変わったものだ。」とリドリー。
「そうなのですか?」
「ああ。キーラ様と出会う前は、卒なく立ち回っていてもピリついた表情を時折見せていたものだ。それが今は、ほらデレデレじゃないか?!」
フレデリカがアイバンを見てもデレデレとは思えず、唯々愛おしそうにキーラを見つめているように感じるが...。
アイバンの慈愛に満ちた目線を受け止めるキーラの方もとろける様な笑顔で輝いている...これをデレデレと表すならばデレデレ万歳!だわとフレデリカは思った。
「比翼の鳥って、あのお二人の事を言うのでしょうね。」
出逢うべくして出逢う運命の相手。
夢見がちな女学生では無いけれど、憧れる男女の絆。理想の愛の形。
(素敵だわ...本当に...)
フレデリカがキーラとアイバンに注目してリドリーとの会話が途切れたタイミングで、一人の令嬢がスッと現れた。
リドリーの前でカーテシーをすると「リドリー・ラザフォード様、私は....」と自己紹介を始める。
「宜しかったらワルツをご一緒してくださいませんか?」
モーブピンクのドレス姿の令嬢が「女性から誘うなんて恥ずかしいのですけれど」とモジモジと可愛らしく身を捩って返事を待っている。
その刹那、フレデリカの胸がキュッと痛んだ。
(嫌。リドリー様、お引き受けしないで)
瞬時にこみ上げた気持ちであった。
リドリーから発せられる返事を聞くのが怖くてその場を離れようとしたフレデリカの腕を優しく掴んで引き寄せたリドリー。
「お誘いありがとう。でも、私はこちらの令嬢以外とは踊らないって決めているんだ。」
俯いているフレデリカにも、リドリーが己を見つめて言ってくれたことが解る。
令嬢は「パートナーがいらっしゃったのですね、大変失礼しました」とピンクのスカートを翻してパーティーの人込みに消えて行った。
ヤキモチ、嫉妬、悋気...。
ああ!これが...そうなのね。
付き合っていたアンソニーが見知らぬ女性と宿屋から出て来たのを目撃した時にも湧いてこなかった感情。
すーっと冷めた恋心。
そもそも本当にアンソニーを愛していたのか疑問に思ったものだ。
それなのに今。
リドリーが誘われたワルツを踊るために女性の手を取って離れて行くと思ったら、形容し難いフツフツとした思いに苛まれたのだ。
「リドリー様。」
「ん?」
「キーラ様のウエディングドレスを仕上げまして...ファイナルに向けてのドレスもまだまだ残っているのですけど...でも」
フレデリカは一歩近づいてリドリーの手に触れる。
「一緒に食事でも、買い物でも行きませんか?」
「フレデリカ嬢...」
リドリーが信じられないといった顔をして「本当に?!」と問う。
「貴方にもっと私を知って欲しいし、私も...貴方をもっと知りたい..です。」
フレデリカが触れたリドリーの手が返されてフレデリカの手を優しくつつみ込んだ。
(本当に、大きな手なのね)
「ありがとう、フレデリカ嬢。」
「どうか...フレディ..と呼んでください。」
孤児院の子ども達が呼ぶ愛称をフレデリカが口にした。
アンソニーにも決して呼ばせなかった特別な愛称で、これから新たな関係を始めたい。
「わかった。フレディ...じゃぁ俺の事も“様”は無しで。」
「え?でも...」
8歳も年上のリドリーを呼びつけにするなんて...戸惑うフレデリカに
「オーケー!キーラ様はアイバンを敬称なしで呼ぶことに2ヵ月費やしたってアイバンから聞いたから、俺も猶予をあげるよ。」
そう言ってニヤッと笑った。
こうやって、お互いの立場に立って思い合えばきっとこの恋心は大きく激しく育っていくだろうとフレデリカは思った。
とは言え、リドリーの優しさに甘えきってはいけない。
受け身で居続けてはダメだと学んだのだから。
「リドリー様..リ、リドリー?」
「なぁに?フレディ。」
「ワルツを踊りませんか?」
フレデリカがおずおずと手を伸ばせばリドリーは一気に距離を詰めてフレデリカを抱きしめた。
「!」
「勿論!喜んで。」
フレデリカの耳元にリドリーの少し震えた声が届いて、愛しさが込み上げるフレデリカ。
手をつないでダンスの輪に入って行く二人を、トリシアとジェニファーが嬉しそうに見つめて「始まったばかりの二人に幸あれ!」とグラスを合わせた。
♢♢ END ♢♢
王国の社交界に名を轟かせるドレスデザイナーのトリシア・ヴァロッグ。
その最新作はオフホワイトのサテン地とビンテージのレースを使ったクラシカルなウエディングドレスであった。
胸部全体に刺された繊細な刺繍は薄いグリーンと銀糸。そして小ぶりのパールが散らばる。
葉脈美しいボタニカルのグリーンに銀の蝶が舞うデザインは見事な優婉美であった。
刺繍に取り入れた薄いグリーンと色調を揃えた翠色のウエストリボンにも銀糸で刺繍が施されていてクラシカルな中にも新たなトレンドを生み出す意欲が感じられる唯一無二の一着であった。
トリシアの義弟であるアイバン・マクガイアと既に書類上妻であるキーラ・マクガイアの挙式が晴れ渡る空の元執り行われた。式の後、子爵家とは思えないマクガイア家の白亜の宮殿を背にした庭園にて、結婚披露パーティーが開催されていた。
美しいキーラ・マクガイア。
濃いブルネットの髪も古典的に結い上げられて、パールとプラチナの髪飾りですっきりと飾られている。
トリシア渾身のドレスがキーラの華奢な身体に寸分違わずフィットし相乗の演出で見る者に感嘆の声を齎していた。
フレデリカはウエディングドレスを作っていく過程でトリシアから紹介されキーラ夫人と会うことが出来た。
フレデリカと同い年。もうすぐ二人とも20歳になる。
ウエディングドレスの刺繍に一色取り入れるならば何色が良いかと尋ねれば、夫アイバンの瞳が翠色なので「翠色を」と頬を染めたキーラ。
もう人妻であるのに初々しく可愛らしい。
この華奢な身体であれだけの量のビスケットやパイを焼いて孤児院に持たせてくれていたのかと驚くと「仕事柄、座りっぱなしなのでお菓子作りは最高の気分転換なのです」と笑ってくれた。
初めて会ったこの日からキーラの事が大好きになったフレデリカは彼女が纏うドレスへの刺繍に作業以上の想いを込めて針を進めた。
最後の枠を外した時には達成感に溢れ、自他共に認める出来栄えを以てキーラへの御祝いに換えたフレデリカであった。
妻キーラの腰に手を添えて優しく微笑む、トリシアの言うところの「麗しの侍従」アイバン・マクガイア。
金髪翠眼の秀麗な美顔を毎日拝していたならば、アンソニー・コックスの王子様然とした姿を「まぁ、顔は良いほうだけど」と切り捨てたのも頷ける。
▼
「素晴らしいドレスだね。」
フレデリカの背後から声が掛かる。
もうっ!気配なく近付くの止めてくれません?!
フレデリカはぎゅん!と振り返った。
近衛騎士の制服をセレモニーバージョンで着こなしているリドリー。
アイバンとキーラの結婚式に参列した王弟ウォルトの警護に着いた後、アイバンと親交がある故、披露パーティーに招待されたリドリーは単身マクガイア家を訪れた。
立食形式のテーブルから離れたところに佇むフレデリカをみつける。
ひときわ姿勢良くスタイルが良いフレデリカ。
小顔の八頭身が着こなすドレスは否が応でも人目を引く。
お近づきになりたいと「声をかけてみろよ」「お前が行けよ」と小突き合う野郎どもの間を縫って、リドリーはフレデリカに歩み寄った。
フレデリカの纏う初夏に相応しい水色のドレスは、トリシアのブティックで買い求めた既製品にトリシアから承諾を得て刺繍を加えたものであった。
トリシアのドレスは既製品と言えど高価であるのでフレデリカとしては思い切って購入したのであるが、実際に着てみて実感したドレスの仕上がりの良さであった。
「リドリー様、驚かさないでください。」
「ごめん、ごめん!」
リドリーがフレデリカに寄り添う。
先ほどの男たちは師団長のピンバッジが光るリドリー相手に挑みようも無く退散していった。
二人の視線の先に発泡酒を仲間にふるまうアイバンとキーラの幸せそうな姿がある。
「アイバン殿も随分変わったものだ。」とリドリー。
「そうなのですか?」
「ああ。キーラ様と出会う前は、卒なく立ち回っていてもピリついた表情を時折見せていたものだ。それが今は、ほらデレデレじゃないか?!」
フレデリカがアイバンを見てもデレデレとは思えず、唯々愛おしそうにキーラを見つめているように感じるが...。
アイバンの慈愛に満ちた目線を受け止めるキーラの方もとろける様な笑顔で輝いている...これをデレデレと表すならばデレデレ万歳!だわとフレデリカは思った。
「比翼の鳥って、あのお二人の事を言うのでしょうね。」
出逢うべくして出逢う運命の相手。
夢見がちな女学生では無いけれど、憧れる男女の絆。理想の愛の形。
(素敵だわ...本当に...)
フレデリカがキーラとアイバンに注目してリドリーとの会話が途切れたタイミングで、一人の令嬢がスッと現れた。
リドリーの前でカーテシーをすると「リドリー・ラザフォード様、私は....」と自己紹介を始める。
「宜しかったらワルツをご一緒してくださいませんか?」
モーブピンクのドレス姿の令嬢が「女性から誘うなんて恥ずかしいのですけれど」とモジモジと可愛らしく身を捩って返事を待っている。
その刹那、フレデリカの胸がキュッと痛んだ。
(嫌。リドリー様、お引き受けしないで)
瞬時にこみ上げた気持ちであった。
リドリーから発せられる返事を聞くのが怖くてその場を離れようとしたフレデリカの腕を優しく掴んで引き寄せたリドリー。
「お誘いありがとう。でも、私はこちらの令嬢以外とは踊らないって決めているんだ。」
俯いているフレデリカにも、リドリーが己を見つめて言ってくれたことが解る。
令嬢は「パートナーがいらっしゃったのですね、大変失礼しました」とピンクのスカートを翻してパーティーの人込みに消えて行った。
ヤキモチ、嫉妬、悋気...。
ああ!これが...そうなのね。
付き合っていたアンソニーが見知らぬ女性と宿屋から出て来たのを目撃した時にも湧いてこなかった感情。
すーっと冷めた恋心。
そもそも本当にアンソニーを愛していたのか疑問に思ったものだ。
それなのに今。
リドリーが誘われたワルツを踊るために女性の手を取って離れて行くと思ったら、形容し難いフツフツとした思いに苛まれたのだ。
「リドリー様。」
「ん?」
「キーラ様のウエディングドレスを仕上げまして...ファイナルに向けてのドレスもまだまだ残っているのですけど...でも」
フレデリカは一歩近づいてリドリーの手に触れる。
「一緒に食事でも、買い物でも行きませんか?」
「フレデリカ嬢...」
リドリーが信じられないといった顔をして「本当に?!」と問う。
「貴方にもっと私を知って欲しいし、私も...貴方をもっと知りたい..です。」
フレデリカが触れたリドリーの手が返されてフレデリカの手を優しくつつみ込んだ。
(本当に、大きな手なのね)
「ありがとう、フレデリカ嬢。」
「どうか...フレディ..と呼んでください。」
孤児院の子ども達が呼ぶ愛称をフレデリカが口にした。
アンソニーにも決して呼ばせなかった特別な愛称で、これから新たな関係を始めたい。
「わかった。フレディ...じゃぁ俺の事も“様”は無しで。」
「え?でも...」
8歳も年上のリドリーを呼びつけにするなんて...戸惑うフレデリカに
「オーケー!キーラ様はアイバンを敬称なしで呼ぶことに2ヵ月費やしたってアイバンから聞いたから、俺も猶予をあげるよ。」
そう言ってニヤッと笑った。
こうやって、お互いの立場に立って思い合えばきっとこの恋心は大きく激しく育っていくだろうとフレデリカは思った。
とは言え、リドリーの優しさに甘えきってはいけない。
受け身で居続けてはダメだと学んだのだから。
「リドリー様..リ、リドリー?」
「なぁに?フレディ。」
「ワルツを踊りませんか?」
フレデリカがおずおずと手を伸ばせばリドリーは一気に距離を詰めてフレデリカを抱きしめた。
「!」
「勿論!喜んで。」
フレデリカの耳元にリドリーの少し震えた声が届いて、愛しさが込み上げるフレデリカ。
手をつないでダンスの輪に入って行く二人を、トリシアとジェニファーが嬉しそうに見つめて「始まったばかりの二人に幸あれ!」とグラスを合わせた。
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完結を待って一気読みしました。
一足早いお年玉ありがとうございます。
フレデリカがいい子すぎて、リドリーが完璧ヒーローすぎて、ちょっとおばちゃんには眩しい一方で、
アンソニーがダメダメすぎて、最後にはなんだか微笑ましくなってしまいました。
まだ若いので頑張ってー。
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お読みくださいまして、感想もお寄せくださいまして本当にありがとうございます。
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強すぎず弱すぎず、やっぱり強くて芯のある女の子、大好きです。
心が温かくなるお話をありがとうございました。
よし、仕事頑張るぞ。
読んでくださってありがとうございます。
歳の瀬でございますね。
大掃除...でございますね。
きちんと終わらせて素晴らしい!偉い!
私も怠惰な誘惑に負けず頑張ります。
来年も魅力あるヒロインが登場するストーリーを目指して精進いたします。
次のバイタリティに繋がる感想をありがとうございました。