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5話 私は
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ゆっくりと目を開ける。窓から入ってくる光が眩しい。キラキラと光るその優しい何かが私を暖かく包み込んだ。
目を覚ますと私は自分の部屋のベッドで横になっていた。周りには誰もいない。メイド達は下がっているようだ。なにがあったのかは……しっかり覚えている。頭痛がしたと思ったら気絶してしまったのだ。……そう、そうよ。思い出したわ。私、この世界の……。
ガチャリと音がしてノックもされることなく扉が開けられた。ノックをしない時点で入ってきた人が誰なのかはわかっている。彼はいつも私の部屋に入るときにはノックをしない。昔の私は着替えなどしなかったし、困ることも特になかったから。だから許可していたのだ。
「……リアム」
名前を呼びながらドアの方を振り向くとそこにいたのはやっぱりリアム、魔王様だった。
「……すまない、俺のせいだ。思い出してしまったんだな」
彼の言う通り、私は激しい頭痛とともにたくさんの事を思い出した。この世界は私が創った世界であること。リアムは友人の世界で拾ってきた魔法使いであること。リアムを不老不死にし、この世界に下ろしたのは私であること。私は神様であること。彼は、私の恋人であること。あの激しい頭痛は、神としての膨大な記憶を受け入れるのを脳が抵抗していたのだろう。人間の脳では神を受け入れることなど到底できない。
「すまないが、エマの脳は少し作り替えさせてもらった。……脳が壊れてしまわないように」
そう言うリアムは本当に申し訳なさそうな顔をしている。下を向いてしまっていて、私とは目が合わない。
「気にすることないわ。むしろ、私を助けてくれてありがとう、リアム」
「……エマ」
ふわりと優しい笑顔になる。むしろ勝手なのは私だ。昔のことで同意を得ていたとはいえ私は彼から死を奪った。彼をずっとそばに置いておきたいがために。死ぬことができないことがどれほど辛いことか、私は知っていたはずなのに。置いていかれるのは、もう嫌だったんだ。
「ルーク王子はエマの妹、オリビアに一目惚れしてしまったそうだ」
私が何か考え込んでしまっていると気が付いたのか、話題を変えるようにリアムは言った。ああ、そうだったの。だからあんな訳のわからないことを。1人で勝手に納得していると、リアムが急に顔を上げて私を見た。
「……エマ、少しだけ俺の話を聞いてはくれないか」
リアムの切羽詰まったようなその表情に私は焦って頷いた。
目を覚ますと私は自分の部屋のベッドで横になっていた。周りには誰もいない。メイド達は下がっているようだ。なにがあったのかは……しっかり覚えている。頭痛がしたと思ったら気絶してしまったのだ。……そう、そうよ。思い出したわ。私、この世界の……。
ガチャリと音がしてノックもされることなく扉が開けられた。ノックをしない時点で入ってきた人が誰なのかはわかっている。彼はいつも私の部屋に入るときにはノックをしない。昔の私は着替えなどしなかったし、困ることも特になかったから。だから許可していたのだ。
「……リアム」
名前を呼びながらドアの方を振り向くとそこにいたのはやっぱりリアム、魔王様だった。
「……すまない、俺のせいだ。思い出してしまったんだな」
彼の言う通り、私は激しい頭痛とともにたくさんの事を思い出した。この世界は私が創った世界であること。リアムは友人の世界で拾ってきた魔法使いであること。リアムを不老不死にし、この世界に下ろしたのは私であること。私は神様であること。彼は、私の恋人であること。あの激しい頭痛は、神としての膨大な記憶を受け入れるのを脳が抵抗していたのだろう。人間の脳では神を受け入れることなど到底できない。
「すまないが、エマの脳は少し作り替えさせてもらった。……脳が壊れてしまわないように」
そう言うリアムは本当に申し訳なさそうな顔をしている。下を向いてしまっていて、私とは目が合わない。
「気にすることないわ。むしろ、私を助けてくれてありがとう、リアム」
「……エマ」
ふわりと優しい笑顔になる。むしろ勝手なのは私だ。昔のことで同意を得ていたとはいえ私は彼から死を奪った。彼をずっとそばに置いておきたいがために。死ぬことができないことがどれほど辛いことか、私は知っていたはずなのに。置いていかれるのは、もう嫌だったんだ。
「ルーク王子はエマの妹、オリビアに一目惚れしてしまったそうだ」
私が何か考え込んでしまっていると気が付いたのか、話題を変えるようにリアムは言った。ああ、そうだったの。だからあんな訳のわからないことを。1人で勝手に納得していると、リアムが急に顔を上げて私を見た。
「……エマ、少しだけ俺の話を聞いてはくれないか」
リアムの切羽詰まったようなその表情に私は焦って頷いた。
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