新米検事さんは異世界で美味しくいただかれそうです

はまべえ

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16.惑乱の夜※

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血が沸騰でもしているのかと思うほど身体が熱い。

肌がシーツや毛布に擦れるだけでも耐え難いむず痒さが生まれ、それがぞわぞわと全身を巡って下腹部にたまっていくようだった。
もどかしい熱が限界まで膨れ上がって、気が狂いそうになる。
出したい。
この熱を吐き出したい。
ほとんど無意識に下肢に手を伸ばし、下履きを中途半端に下ろして性器に触れた。
既に芯を持ち始めている。
自分の手の冷たさに肩がびくっと跳ねた。
「……ん…」
先走りを掌に塗り付けて陰茎を上下にしごくと、じわじわと腰の奥に快感が広がる。
「…はぁっ…んぅ……ふ……ンッーー」
燻る熱を溜めきってから鈴口にぎゅっと爪を立てると、あっけなく達して白濁がシーツを濡らした。余韻はほとんどなかった。イッたばかりなのに気持ちが落ち着くことがなく、頭の中は出したい、出したい、という焦りでいっぱいだった。


誰かが部屋に入ってくる気配に俺は思わず息を潜め、毛布の中で身を固くした。縁に軽く腰かけたらしくベッドがきしみ、毛布がめくられる。止める暇もなかった。
……フィー。
ひどく心配そうな視線が顔から下半身へと降りていき、俺の下肢で止まる。
心臓が跳ねた。
「……ッちが…っ…見ないで…」
太腿を申し訳程度に引き上げたが、陰部を隠すには至らない。こんなことで軽蔑されたくないのに、陰茎に添えたままの手をはずすことができなかった。
今はそこへの刺激がないと逆に正気を保っていられず、手をはずしたらまともな会話すらできない気がして。
「はぁ、っ…ァ…んんっ…」
気持ち良いというよりは痛い。イッたばかりで敏感なそこを扱くのは苦痛ですらあるのに、身体は解放を求め続ける。下腹部でとぐろを巻く熱に追い立てられるまま夢中で手を動かしていると、フィーが手首を掴んできた。
「っそんな乱暴にしたら傷ついてしまいます」
そのまま無理やり手をはずさせようとする。
「ッや……やだ、出したいっ……はなしてっ」
振り払おうとして暴れると、フィーが覆いかぶさってきて俺を押さえつけた。
「少し落ち着いて下さい、大丈夫ですから」
両手を頭の上でまとめられて、今度はフィーの足に性器をこすりつけるようにして動かす。
到底イくことなどできない弱い刺激だったが、何もないよりはマシだった。
「っん……は…ぁ……」
とんでもない痴態をさらしている自覚も羞恥もあるが、それ以上に一刻も早く身体に蟠る熱を冷ましたかった。冷まさなければ、まともに物を考える事もできない。
手を放してもらおうと身をよじっていると、フィーがなにか覚悟を決めた口ぶりで呟いた。
「手伝います。だから、落ち着いて」
片手で下履きを抜き取られ、あっという間にシャツも肌蹴させられた。
熱っぽい肌が外気に触れて粟立つ。
「フィー?」
フィーの手がゆっくり下肢に伸びていき、そっと俺の陰茎を握った。
はしたなく溢れている先走りを器用にすくい取り、陰茎全体に馴染ませていく。
「ふ…ぅ……」
「ほら、自分でやるより全然いいでしょう?」
弱くささやかな刺激だったが、俺はフィーの手の動きに合わせてうっとりと腰を揺らした。
「……うん……ぁ……」
もっと、と声がこぼれそうになったところで、ふとフィーの手が離れていく。
「ちょっと待ってください」
「あ……」
フィーはベッドから降りて、何か小さなものを手に戻ってきた。
液体の入った小瓶と雫形の透明な粒。枕元に置かれたそれを横目で確認する。
なんだろう。
フィーに目を戻すと、彼は澄ました表情で水差しからコップに水を注いでいて、思わず恨みがましい目を向けてしまった。
「そんな顔しないでください。一度水を飲んでおいたほうがいいです。きっとのどが渇きますから」
やや少なめの水が入ったコップを差し出されたが、腕がだるくて動かすことができない。
「むり……」
「そんなこと言わずに。飲んだらちゃんと気持ちよくしますから」
「……だって、力が入らな……」
「わかりました」
上半身を抱き起されて、背後から抱きしめられるような体勢でコップを口元に寄せられる。
「ん……」
抱きしめる腕から伝わるフィーの体温はもとより、口の端から滴り落ちる水の感触すら快感につながってしまう。
次々生まれるじれったい快感との戦いで、水を飲み干したころには自重も支えられないほどに疲れ切っていた。ぐったりもたれかかる俺をベッドに寝かせ、フィーは汗で湿り気を帯びた髪を梳くようにして頭を撫でてくれた。
「……始めましょうか」
ぼんやりとフィーを見上げる。俺の足の間で、フィーは手早くシャツを脱ぎ捨て、自身の前立ても少し寛げた。その動作が色めいていてひどく艶めかしい。
が、フィーの表情はいつも以上に薄い。何を考えているのかが読めなくて、心もとない気持ちになった。
自慰につき合わせるみたいで申し訳なーー
「……あっ」
謝ろうとしたところに、いきなり前を握りこまれた。
フィーさん!?
「一度イっておいた方が落ち着くかもしれませんね」
フィーは小瓶のふたを取り、中の液体をたっぷり手の平に垂らす。とろっとした液体を纏わせた指がどうにも煽情的に映る。その指が陰茎に触れーー
予想よりずっと性急に追い立てられた。
「ひぁっ」
亀頭を手の平で撫でられ、竿をしごかれ、緩急をつけて先っぽの弱い部分を責め立てられる。鈴口を親指で強く擦られて、一気に持っていかれそうになった。
「はぁっ待っ……」
せりあがってくる快感に思わず足が暴れそうになったが、フィーの足に阻まれてピクリとも動かせない。
「……うぁ、あぁっ…やぁっ……はぁぁっ」
あっけなく限界を迎えて、身体が細かく痙攣する。内腿がひくひくして、どうにか快感を逃がそうと足に力がこもる。
フィーが耳元でささやいた。
「我慢しないで」
「あッ……あぁぁっ」
俺は結局、フィーの肩口に額を押しつけて勢いよく吐精した。
二度目とは思えないほど量が多い。自慰のときとは段違いの痺れるような快感があったのに、身体の奥はざわついたままで、軽く失望する。
まだ足りないらしい。


フィーが耳の縁に指を這わせた瞬間、身体がひくりと波打った。皮膚の感覚が敏感すぎて胸が苦しい。
目を閉じて、一度大きく息をした。
「どれくらいで……落ち着くのかな……」
独り言のような呟きにフィーが答える。
「ガルシオン曰く、4回ほどだろうと」
サラリと言われて血の気が引いた。
「そんなに……」
「個人差があるようですけどね。疲れましたか?」
俺は首を振る。
「このままじゃどうせ休めないから……」
眠りたくても、この昂ぶりがある限り無理というのはなんとなくわかる。射精して意識が朦朧としても、身体の奥の熱がもっともっとと暴れまわり、またすぐに意識がはっきりしてしまう。
熱を全て吐き出す以外に鎮める方法はないのだ。
「腰の下に枕入れますね」
「……うん?」
言われるまま少し腰を浮かせたところに、フィーが枕を差し込む。腰が持ち上がってかなりあられもない格好である。
「大きめの快感だと、一回で終わるらしいので」
「大きめ……?」
「がんばってみましょう」
フィーの笑顔がちょっと怖い。
大きめってなんだ。さっきだって十分感じていたのに、これ以上の痴態なんて耐えられない。
そんなことを考えていたら、フィーのぬるついた指が後ろに滑り込んできて、後孔に触れた。形を確かめるようにくるくるとなぞる。
ぴく、と身を竦ませて違和感に耐えていると、フィーの指が皺の一本一本に潤滑油を擦りつけ始めた。
たまに潤滑油を足しながらゆるゆると、そのうち指先がほんの少し体内に入ってくる。
「……っ」
「ちょっと違和感あるかもしれませんが……我慢してください」
「うん、大丈夫……」
少しずつ指が奥に潜り込んでいき、ゆっくりと前後に動かされる。
ややスムーズに動くようになったところで、小さくて硬い何かが中に押し込まれた。
「浄化の魔法薬です。すぐ溶けますから」
透明なアーモンドみたいなあれか。
異世界便利アイテム。
なんでフィーはそんなもの持ってるんだろう、という疑問がわいたが、フィーが再び指を突っ込んできたので、たちまち疑問は霧散した。
フィーは指を二本に増やしたようだった。
人差し指と中指で肉の壁をゆっくりかき分ける。
「きついですね、やっぱり」
時折入り口でくるりと指を回して潤滑油を馴染ませ、ゆっくり抜き差しを繰り返す。浅く深く徐々に動きが大きくなっていく。
「あっ……」
突然あられもない声が零れた。フィーが同じ場所を何度か叩いて俺の反応を見る。叩かれるたび、お腹の奥が甘く疼く。
「ひぁっ…そこ……やっ……あぁッ」
「いや、ですか?」
その一点を抉るように引っかかれ、ぐっぐっと押されて、その度に身体が跳ねる。
「んあッ……ひぁぁっ…あぁっ……くぁっ」
指が通るたび、排尿感とも射精感ともつかぬ何かがせり上がる。腰に響くそれが快感なのかもしれないと自覚した途端、中がきゅんと収縮した。
何がどうなっているんだろうと焦点の定まらない目でフィーを見つめると、くっと指が曲げられた。
「はぅっ」
「初めてで感じるってなかなかないんですが……気持ちいいですか?」
「きもち、い……あっんん……」
中がもっととねだるようにフィーの指に吸いついているのがわかって、顔が熱くなる。
前への刺激が欲しくて、内腿が落ち着きなく揺れる。本当は自分で触りたかったが、フィーが正面にいるのに独り善がりに自分を慰めるのは気が引けて手はずっと体の横でシーツを握りしめていた。
「前を触ってほしいですか」
こくこくと頷くと、フィーが苦笑する。
「ここでイってしまうと……そうですね、こっちとかどうですか」
ぎゅっと乳首をつままれて、ピリッと小さな刺激が走った。
どう、と言われましても……と戸惑っていると、フィーがちゅ、と吸い付いてきた。温かく湿った感触に身が竦む。
「……んっ…くすぐった……アッ」
フィーのお腹に勃ち上がった性器が擦れて声が漏れた。フィーはそれを気にした風もなく突起を舐る。味わうように丁寧に。何度も擦られると否が応でも熱を持つ。舌先でくすぐり、強く吸い上げて、軽く歯を立てられた。
「ぁんっ……」
「ふふ、やっぱり敏感になってるんですね……ピンと勃ってかわいらしいです」
身体の熱は上がる感じがするが、決定的な刺激には程遠く、もどかしさが募る。
「わかりますか、ここもう3本も入ってるんですよ」
後孔をほぐしていた指を突然ばらばらの方向に広げられて腰が跳ねる。もうあまり違和感がなくて気が付かなかった。
「あっぁっ……」
ぐちぐちと水音がすると、嫌でも後ろを意識してしまう。
「まだちょっときついかもしれませんが……」
「フィー?」
「私も結構限界なので……」
そう呟くフィーの性器は雄々しく張り詰めていて、すでに臨戦態勢である。
あれ?
どういうことだ?
フィーも?
でも、そっか。
そのための準備だったのか……と他人事のように考えてから、もう一度見る。
いや、ちょっと無理な気がする。
「……フィー、」
制止するより前に、フィーの熱がひたりと後孔に宛がわれた。
その熱さと大きさに圧倒されて、声も出ない。
「……っ…」
「力抜いてください、大丈夫ですから」
とても大丈夫とは思えないけれど、フィーの方は少しも躊躇うことなく中に割り入ってくる。肉壁をぎちぎちに押し広げられて、裂けるのではという本能的な恐怖で身体が震える。
「ん、や、むり、いたぃ……」
シーツに爪を立てて圧迫感に耐える。喉がひきつってうまく呼吸ができなかった。
「怖がらないで……ほら、前に集中してみてください」
フィーはいったん動きを止めて、俺の萎えかけた陰茎を握りこんだ。ゆるゆると竿をしごき、マッサージするように陰嚢を揉みしだく。
「いたくない、いたくない…大丈夫……」
フィーの誘導に意識して呼吸を整えると、いくらか恐怖が和らいできた。会陰部と裏筋を刺激されてさらに力が抜ける。
「…うぁぁ…ぁっ……」
「そう、そのまま……」
少し力が緩んだところで、フィーがず、ず、と腰を進めてくる。絶対無理だと思っていたのに、俺のそこはフィーのそれを飲み込めるようだった。
「ふぅぅ……く…ぁ……」
「もう少しですよ……」
半開きの唇を舐めとられ、するりと舌が入ってくる。よしよしとなだめて、あやすような動き。歯列をなぞり、上あごを刺激され、くすぐったさに気を緩めた瞬間、フィーの熱がずるっと奥まで押し込まれた。
「あぁぁっ」
「……っくぅ」
フィーのくぐもった声になんとか力を抜こうとするのに、うまくいかない。
「フィー、ごめん……なさい……」
「アキ様?」
「力の抜き方がわからなくて……」
泣きそうになるのをぐっと堪えてフィーを見つめると、中の熱が少し質量を増したようだった。え、とその感覚に驚いて反射的にフィーを締めつける。
肉壁いっぱいに広がるその熱の形をはっきり自覚して、鈍い快感が身体の隅々に伝わった。
「ふぁっ…ぁっ…あぁぁっ」
締め付けたことでさらに存在感を増した“異物”を押し出そうと腸壁はぐねぐねと蠕動する。フィーを喰い締めて搾り取るようなその動きを、もう自分では止めることができなかった。
「んっ…んぅ……」
「っ…アキ様……」
フィーが俺の腿裏を抱え直し、腰を打ちつけてきた。喉から引き攣ったような声が零れる。フィーが腰を動かし始めると、もう悲鳴に近い喘ぎ声しか上がらなかった。
「あぁっ、あっ…ぁんっ…んっ…んぁっ…はぁっ」
律動に合わせて短い息を漏らす。喘ぐ合間にも拍子を刻みながら新たな刺激が押し込まれ、自分でも驚くような嬌声が喉から迸る。
「っ……はぁぁっ、んっ、くぁぁっ……あっ…あぁっ……いぃっ……」
腰使いが激しくなると、いっそう悦楽の波は大きくなる。フィーのカリ首が弱い一点を掠めて押し潰すたびにたまらない快感が押し寄せた。背中がぞくぞくする刺激とビリッと鋭い刺激が交互に襲ってきて、快楽の階をひたすら昇り続ける。
「っフィー…あっ……なんかっ…へんなっ……ぁんっ…はぁっ…んぁぁッ」
「っ……イけそうですか?」
強すぎる刺激に舌がもつれるが、ちゃんと答えたくて必死に言葉をかき集める。
「んっ……ぅんっ…もぅっ……いぁっ…あっ…ァンッ」
頂点が近い。目の前でパシ、パシッと光が爆ぜ、意識を飛ばしそうになったところでフィーが俺の腰に手を回してぐっと腰を引き上げた。フィーの肌がぴたりと密着して、その皮膚の熱さにえも言われぬ感覚が湧き上がる。フィーは俺の腰を掴んで、ぎゅぅぅっと強く腰を押し付けた。最奥を押し開くような深い突き上げ。
「あっはぁぁっ」
甘い疼きが下腹部から内臓にまで広がる。襞の奥深くが経験のない熱塊を味わって、体中が歓喜に沸き立った。
がくがく震える俺の首筋にフィーが歯を当てて噛みつく。小さな痛みに気を取られた瞬間にぐりっと中をかき回されて、痺れるほど強烈な快感が背中を疾り抜けた。
「…ひぁっ…あっァッーー」
足指が突っ張り、背中が限界までしなる。
想像を超えた絶頂だった。頭が真っ白になって呼吸も忘れ、昇り詰めた自覚もないまま俺は熱い飛沫を噴き出した。痙攣とともに残滓がぴゅくぴゅくと尿道口からこぼれ落ちる。
中もきつく収縮を繰り返し、フィーも小さなうめき声を洩らして自身の欲望を吐き出したようだった。


イった後もフィーはゆるゆると律動を続ける。俺の方は疲れきっていて指一本動かせそうにない。弛緩した肢体がフィーの動きに合わせて前後に揺れる。追い立てるためではなく燻りを落ち着かせようとでもするように、トン、トン、と鈍く体内に響く振動が心地良い。とはいえ、熱の先端が行き止まりをこづくとそこにじんわりとした疼きが生まれ、甘い吐息が漏れる。快感を拾い上げてまた息が乱れそうになると、フィーがゆっくりと腰を引いた。そのまま抜いてしまうのかと思ったらそうではなく、反応を見ながらそっと押し戻してくる。それを何度か繰り返す。突くことをしないので穏やかな刺激にとどまったが、フィーのもので襞を擦り上げられるのは気持ち良くて、喉を仰け反らせて小さく喘いだ。中はすっかりぬかるんで、擦れて腫れぼったい後孔が時折ずちゅりと音を立てる。その粘ついた水音がなんなのか認識できないほど、俺の思考は蕩けきっていた。

フィーが動きを止め、指の先で俺の額に触れる。汗で張りついた髪を払いのけ、前髪を後ろに撫でつけると額のきわに軽くキスを落とした。
「身体はどうですか?」
「うん…きもちいぃ……」
「えっと、そうではなくーー」
「…ん……」
出したあとなのにずっとふわふわ気持ちが良い。何もかも夢のように朦朧として、俺は揺蕩う眠気に誘われるままうとうとと微睡んだ。

「……アキ様?」
気遣わしげな声に一瞬、意識が引き戻される。
薄く目をあけると、フィーが心配そうな表情で俺を見ていた。
一瞬、頭が冷えた。
そうだ、フィーに、謝らなくちゃ。
謝って許してもらえるのかわからないけれど。

もう大丈夫、と言いたかったのに言葉にならなかった。
まぶたが重い。

ふたたび目を閉じたとき、身体の奥にくすぶっていた燻りはすっかり消え去っていた。
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