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第二章 風の星霊 シルフィ エルフの森編
戦いの備え
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エルフ兵たちは20人ほどのグループに分かれその中のリーダー格である人物がそれぞれの今後の行動を指揮していた。
矢の供給。グラード国への移動ルート把握と食料調達。防衛対策。
サディアスとレインは長老に引き止められ世界連合の動きを詳しく聞くこととなった。
「あの、俺はヒューマンのみの島にいたもんだから世界連合って名前しか知らなくてよ。一体どういう奴らなんだ?」
「ふむ。アストラシアの各種族の長が集まり、秩序を保つ。大まかにいうとそういうもんだ。お主の父代わりであったヴァイスも種族会議には参加しておった。」
「ヴァイスが…!そういえば、たまに何日かいなくなる時あったな、、。」
「何日もいなくなってるんだから普通気になるだろ。」
「なっ!いちいちうるさいんだよ!」
サディアスに突っ込まれるとレインは恥ずかしそうな、ムスッとした顔で応える。
長老の話が続く。
「世界連合はこの緊急事態に種族会議を行い、再度の『ジン封印計画』をたてている。私もその会議に参加したいが、こちらの方がよっぽど緊急事態じゃからな。」
「まぁそうだけど、長老は会議に参加した方がいいんじゃねぇの?カイルはジンに力を貰ってからかなり強くなってる。万が一のこと考えたらなー。。」
「戦力は1人でも多い方がいいじゃろうて。それにジンも目覚めたばかり。多くの魔獣を作り上げられるとは思えん。」
「長老さんも戦うのか?危なくない!?」
サディアスがにやけ顔で応える。
「長老ほど力になるお方は逆にいないぞレイン。」
その言葉をきいた長老は、両手を胸の中央で拝むように構えた後ゆっくりとその手を離した。
ヒューーーー!!!
途端に手のひらの中央で風でできた球体が存在していた。
「うぉ、すげぇ!!」
「エルフ族は稀に風の霊を宿し、風魔法が使えるものがおる。私はエルフの中でも強力な魔力が使える方だ。」
「サディアスも使えるのか?」
「いや、俺には宿らなかった。一度風の霊の声が聞こえて俺にもと思ったが、『君にはもっと相応しい存在がいる』と言われた。」
「あー、、妄想か。」
「な!?…その説はあるか。」
「いやあるのかよ。」
「…話を戻すぞ。世界連合にはこちらからも伝達兵を送っておる。サディアス、レイン。お前たちには『星石』とそれをを授かるものたちを探し、再びジンを封じるための騎士団を立ち上げるのだ。」
!!!
サディアスは驚きを隠せなかった。自分自身は星石を授かっていない、ただのエルフにすぎない。そう思っているからだ。
「長老!しかし俺は…。」
「お前の父は20年前最前線で戦ったのだ。星石がなくとも、お前はその意志を継げばいい。それとも、こわいのか?」
「!!…いえ!父の意志…。継いでみせます!」
サディアスは長老からの言葉に背中を押された。ある意味その言葉は長老からサディアスに対する『信頼』という2文字だけで言い表せたかもしれない。
そんな姿を少し微笑ましいと思ったレインだった。
「んで、騎士団ってどうやって作るの?」
「今回の戦いが終わったらグラード国にお前たちも迎うのじゃ。そして国王に会い、そこで騎士団として正式に任命してもらうがいい。その時にジンの復活を公表する。」
「なるほど。」
「ん??」
レインだけポカンとしていた。
「たしかにジンの復活は非常に脅威。市民からすればそれはどんな種族といえど絶望を感じてしまうであろう。だからこそ。君たちの騎士団という存在が彼らの希望になる。彼らに光を与え続けられるのはたった10個の星しかないのじゃ。」
「おぉ…。なんかカッコいい展開だな!」
「陽気なもんだな。俺の親父は奴にやられたんだぞ。」
「仇討つしかないじゃん?」
「ふっ。まぁそうだな。」
「そしたら話も一通り聞いたし。戦闘準備に取り掛かりますかね!」
3人だけの会議は終わり、戦いに備えることにした。
矢の供給。グラード国への移動ルート把握と食料調達。防衛対策。
サディアスとレインは長老に引き止められ世界連合の動きを詳しく聞くこととなった。
「あの、俺はヒューマンのみの島にいたもんだから世界連合って名前しか知らなくてよ。一体どういう奴らなんだ?」
「ふむ。アストラシアの各種族の長が集まり、秩序を保つ。大まかにいうとそういうもんだ。お主の父代わりであったヴァイスも種族会議には参加しておった。」
「ヴァイスが…!そういえば、たまに何日かいなくなる時あったな、、。」
「何日もいなくなってるんだから普通気になるだろ。」
「なっ!いちいちうるさいんだよ!」
サディアスに突っ込まれるとレインは恥ずかしそうな、ムスッとした顔で応える。
長老の話が続く。
「世界連合はこの緊急事態に種族会議を行い、再度の『ジン封印計画』をたてている。私もその会議に参加したいが、こちらの方がよっぽど緊急事態じゃからな。」
「まぁそうだけど、長老は会議に参加した方がいいんじゃねぇの?カイルはジンに力を貰ってからかなり強くなってる。万が一のこと考えたらなー。。」
「戦力は1人でも多い方がいいじゃろうて。それにジンも目覚めたばかり。多くの魔獣を作り上げられるとは思えん。」
「長老さんも戦うのか?危なくない!?」
サディアスがにやけ顔で応える。
「長老ほど力になるお方は逆にいないぞレイン。」
その言葉をきいた長老は、両手を胸の中央で拝むように構えた後ゆっくりとその手を離した。
ヒューーーー!!!
途端に手のひらの中央で風でできた球体が存在していた。
「うぉ、すげぇ!!」
「エルフ族は稀に風の霊を宿し、風魔法が使えるものがおる。私はエルフの中でも強力な魔力が使える方だ。」
「サディアスも使えるのか?」
「いや、俺には宿らなかった。一度風の霊の声が聞こえて俺にもと思ったが、『君にはもっと相応しい存在がいる』と言われた。」
「あー、、妄想か。」
「な!?…その説はあるか。」
「いやあるのかよ。」
「…話を戻すぞ。世界連合にはこちらからも伝達兵を送っておる。サディアス、レイン。お前たちには『星石』とそれをを授かるものたちを探し、再びジンを封じるための騎士団を立ち上げるのだ。」
!!!
サディアスは驚きを隠せなかった。自分自身は星石を授かっていない、ただのエルフにすぎない。そう思っているからだ。
「長老!しかし俺は…。」
「お前の父は20年前最前線で戦ったのだ。星石がなくとも、お前はその意志を継げばいい。それとも、こわいのか?」
「!!…いえ!父の意志…。継いでみせます!」
サディアスは長老からの言葉に背中を押された。ある意味その言葉は長老からサディアスに対する『信頼』という2文字だけで言い表せたかもしれない。
そんな姿を少し微笑ましいと思ったレインだった。
「んで、騎士団ってどうやって作るの?」
「今回の戦いが終わったらグラード国にお前たちも迎うのじゃ。そして国王に会い、そこで騎士団として正式に任命してもらうがいい。その時にジンの復活を公表する。」
「なるほど。」
「ん??」
レインだけポカンとしていた。
「たしかにジンの復活は非常に脅威。市民からすればそれはどんな種族といえど絶望を感じてしまうであろう。だからこそ。君たちの騎士団という存在が彼らの希望になる。彼らに光を与え続けられるのはたった10個の星しかないのじゃ。」
「おぉ…。なんかカッコいい展開だな!」
「陽気なもんだな。俺の親父は奴にやられたんだぞ。」
「仇討つしかないじゃん?」
「ふっ。まぁそうだな。」
「そしたら話も一通り聞いたし。戦闘準備に取り掛かりますかね!」
3人だけの会議は終わり、戦いに備えることにした。
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