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ep.006
カラス
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我が家から北にちょっと迎うと、そこには長閑な田園風景が広がっている。
春の田起こしが過ぎて大型連休の頃にはチラホラ田植えが始まり、カエルの声で賑やかな梅雨時を迎えてから灼熱の夏を過ごし夕方の風が少しづつ心地よくなる頃には早稲の田んぼは稲刈りが始まる。稲が刈られて少し経つと今度は麦が撒かれてそのうち麦秋を迎えて…そしてまた田起こしが始まり…と、昔から変わらぬ一年が当たり前のように過ぎていく。
そんな田舎だからまだまだ子ども達も元気に外で遊んでいる。家に帰ればゲーム機の一つもあるんだろうが、それでも笑いながら自転車を一所懸命に漕ぐ姿は毎日のように見る。
そんな子ども達を見ていると、何十年も前の、まだクソガキだった頃を思い出す。真っ暗になるまで遊び、泥だらけになり生傷は絶えず、それでもゲラゲラ笑っていた。そしていつもオフクロから怒られてた。
夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘が鳴る
おてて繋いでみな帰ろ
カラスと一緒に帰りましょ
オヤジが酔っ払うと、よくこの歌を口ずさんでいた。傍にはオールド・クロウのボトル。俺のオヤジが死ぬまで愛したバーボンだ。
そんな親父が死んで、丸3年が経った。いつもはアーリー・タイムスを常飲している俺だが、親父の命日には毎年オールド・クロウを飲むことにしている。
ラベルに描かれたカラスを眺めながら飲んでいると、あの頃の親父がそうしたように、歌を口ずさみたくなる。
あぁ…俺も親父みたいになるんだろうな…
春の田起こしが過ぎて大型連休の頃にはチラホラ田植えが始まり、カエルの声で賑やかな梅雨時を迎えてから灼熱の夏を過ごし夕方の風が少しづつ心地よくなる頃には早稲の田んぼは稲刈りが始まる。稲が刈られて少し経つと今度は麦が撒かれてそのうち麦秋を迎えて…そしてまた田起こしが始まり…と、昔から変わらぬ一年が当たり前のように過ぎていく。
そんな田舎だからまだまだ子ども達も元気に外で遊んでいる。家に帰ればゲーム機の一つもあるんだろうが、それでも笑いながら自転車を一所懸命に漕ぐ姿は毎日のように見る。
そんな子ども達を見ていると、何十年も前の、まだクソガキだった頃を思い出す。真っ暗になるまで遊び、泥だらけになり生傷は絶えず、それでもゲラゲラ笑っていた。そしていつもオフクロから怒られてた。
夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘が鳴る
おてて繋いでみな帰ろ
カラスと一緒に帰りましょ
オヤジが酔っ払うと、よくこの歌を口ずさんでいた。傍にはオールド・クロウのボトル。俺のオヤジが死ぬまで愛したバーボンだ。
そんな親父が死んで、丸3年が経った。いつもはアーリー・タイムスを常飲している俺だが、親父の命日には毎年オールド・クロウを飲むことにしている。
ラベルに描かれたカラスを眺めながら飲んでいると、あの頃の親父がそうしたように、歌を口ずさみたくなる。
あぁ…俺も親父みたいになるんだろうな…
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