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生徒会室でスケジュール表の作成をしている時、ふと多岐と二人きりになった。そこで作業に集中していたせいもあって、多岐が唐突に尋ねてきた言葉の意味が里沙にはすぐに理解できなかった。
「先輩大丈夫ですか?」
「え! 何かまずってる?!」
模造紙に予定を書き込んでいた里沙は何か間違えたかと慌てたのだが、多岐は冷静に訂正した。
「違いますよ、係りが一条先輩と一緒だということです」
「ああ、それ。気になる?」
ほっと胸を撫で下ろした里沙は作業を再開させながらどうでも良さそうに返事をした。
「気になるのは先輩の方だと思って聞いてるんです」
「全然大丈夫! 寧ろ仲良くやれる」
それに関しては完全一条派を誇る里沙はウキウキと答えたのだが、それを知らない多岐は里沙の性格なら犬猿の仲のような相手でも調子よくやれるのかもしれないと違うように受け取っていた。鬱々とした里沙を知らない多岐はその想像がリアルに起こりそうだと変に納得したのだ。
「……先輩だったらそうなりそうですけど」
少し皮肉も混じった感想を、多岐がした想像を知らないがために里沙もまた勘違いの返事を返す。
「あ、なんかちょっと褒められ気味?」
ニュアンスでそう思った里沙がちょっと嬉しそうな声を出すと多岐に微苦笑されてしまった。
「やっぱり変な人ですね」
「うわー、褒めたら早速貶(けな)すかよ」
「良い意味でですよ、先輩は悩みがなさそうでいいですね」
それには反論があった里沙は諭すように言ってやった。
「失礼だな、あたしにだって少しくらいあるさ」
重くならない程度に言ったせいか、多岐はすぐに聞き返してくる。
「本当ですか?」
何を疑うんだと、わざわざ手を止めて多岐の目を見て明言する。
「マジです」
実際現在進行形で悩みを抱えているので、言葉にも力が篭もってしまった里沙だったが、それが多岐にも伝わったのか、多岐も真剣な顔で少し似つかわしくない反応をみせた。
「…………恋とか?」
「なぜそれを……ってか噂信じてるのか」
一瞬里沙の片思いの悩みを多岐に感じ取られてしまったのかと驚いたが、多岐の最初の問いかけを思い出せば、誰でもそう言うかと里沙は胸をなでおろした。
多岐の方も里沙が恋愛事で悩んでいるとはあまり思っていなかった。
「信じてるわけではないです、当てずっぽうでした」
多岐が深く追求するつもりがないと察した里沙は安心した里沙は勢いでいつもの軽いノリで会話を閉めようとした。
「勘でも多岐君から恋なんて単語が出てくるとは驚き。さてはお主、恋をしておるな」
それこそ冗談のつもりで言ったのだが、多岐は意外にも真面目な答えをした。
「……してます」
「え、本当に? あっと、別に誰とかは聞かないからさ」
浮き足立ったのは里沙の方だ。それでも礼儀とこれ以上人の恋路に関わっていられないので深くは聞かないという姿勢を示したつもりだったのだが、敏いはずの多岐に通じなかった。
「副会長の山田初枝先輩です、……片思いですが」
また片思いか……と里沙は驚きとともに複雑な思いが心をめぐった。
翔子の片思いの相手が心に暗い影をおとしている今、片思いというフレーズは少し耳が痛い。
しかし自分自身も片思いをしている最中で、だからこそ悩んでいる。そうなると多岐が同士のようにも思えた。
さすがにすっかり二人とも作業の手は止まってい、何となく会話を切り上げづらい雰囲気にまでなっている。
里沙は努めた明るい声を意識した。
「あー、なんで聞いてもないのにバラすんだよ」
里沙は冗談で頭を抱えたる仕草をしたが気になって多岐を見ると、多岐は顔をパソコンに向けたままで表情がわからない。うっすら赤くなっている耳で普段の彼と違うとわかるだけだった。
それでも多岐にしては本当に珍しい言動に、里沙は呆れるというよりも驚きのほうが大きかった。ただ多岐の方は仕事を放り出している以外は雰囲気も普段通り。里沙の呟きにもあっさりした反応だった。
「なんとなく言いたくなったんです」
その言葉に里沙が思わず脳裏によぎらせたのは一条のことだった。
「このパターン二人目だ、また後々何か起こるのかなー」
デジャヴ感に里沙は苦笑するしかなかった。
多岐には里沙の言ったことの意味は分からなかっただろうが、里沙の表情からなにか感じたようだった。
「スミマセン、勝手にこんなこと言ってご迷惑でしたね」
少しだけ里沙のほうに体を向けて律儀に頭を下げた。
本当は多岐自身も自分の発言にとまどっているのだ。その性格から恋愛話をすることなど皆無、自分の感情を自覚しても他言する気などまったくない。と自分では思っていたのだ。それが考える前に口に出していた。何故なのか上手く説明できない。
切羽詰った想いではなかったはずだ。今の段階では告白する気もない。それどころか恋愛感情に振り回させるような自分になりたくないと、それまでより相手と距離をとっていた。
それが逆に想いを募らせる結果になっていたのかもしれない。
体育祭が終われば生徒会は世代交代する。副会長の山田と共に作業することはもうなくなることも拍車をかけていたのかもしれない。
多岐は生れて初めて自分ではどうすることもできない感情の渦に巻き込まれているのだとようやく気がついた。
里沙はそんな多岐を察することはできなかったが、どこか落ち込んでしまったような雰囲気に自然と励ますような言葉が口をついていた。
「別に気にしないよ、絶対黙っとくしそっちも気にすんな。あたしの口の堅さは折り紙つきだし」
誰からもそんな事は言われたことはないが、それは里沙自身の自負だ。またそれは多岐も認めてくれた。
「その点は心配してません。寧ろ先輩には申し訳ないと思ってるんです」
申し訳ないと言われるようなことに里沙は心当たりがなかった。
いつだって面倒臭がりで愚痴の多い里沙を叱りながらも手助けしてくれていると感謝こそすれ怒るようなことは一つもない。
だからその理由を素直に聞いた。
「僕の先輩に対する態度です」
そう多岐ははっきりと言ったが、確かにあまりよろしくない態度でもそれは里沙にだけであったし、それも互いに冗談だと分かる範囲でのものだ。多岐がわざわざ謝るほどでもない。里沙自身も周りの人間も誰も多岐が本気で悪態をついているとは思っていないはずだと里沙は確信があった。
「あたしが不真面目そうだからでしょ? 多岐君が悪いって思ってる人なんて誰もいないんじゃないかな」
あえて言うなら里沙の方に問題があるだろうと思ったが、多岐のほうも里沙が気に病んでいないことは理解しているようだった。
「先輩がちゃんと働いてくれるのは分かってるんですが、どうしても副会長がいると緊張するというか、キョドっちゃうのを誤魔化すために先輩を利用してるんです」
聞いているうちに里沙は知らず知らず微笑んでしまっていた。
つまり緊張を誤魔化すためにわざと里沙に絡んでるというわけだ。いつも冷静沈着そうでも多岐も人の子、感情を隠すために里沙を利用していることを謝っているのだ。
恋すると誰でも普段通りにはいられないんだと里沙は大きく納得した。
「多岐君は本当に真面目だなー。気にしてない、気にしてない。結構多岐君との口喧嘩みたいなの楽しんでるしさ」
「……だから甘えてるんですよ」
「一応お姉さんだから、良い」
里沙がいつもと変わらずそう茶化すと多岐もやっといつもの調子に戻った。
「ありがとうございます。でも頑張ります! 先輩に頼らずに副会長とコミュニケーションとれるようにします」
「頑張りたまえ、若人よ」
「急には無理ですから。それに先輩には忠告しとかないと不安かあるというのも間違いではないですので」
「えー、なんかちょっと良い話っぽかったのにー」
そういって里沙が笑いながら怒ったフリをすると、多岐は丁寧に断りをいれた。
「先輩と話してると、副会長とも話が弾むんです。だからそこは利用させてください」
「何宣言だよ」
「ただの堅物だと思われてたのが、先輩との会話を聞いてると面白いって言ってくれて、一生懸命さも伝わってくるって褒められたし」
「おうおう、よかったのー。里沙サマサマだのー」
「はい、だから先輩への態度が邪険でも許してくださいね」
「へいへい。言われなくてもあたしは今までどおり暮らすまでですよーだ」
いつもの雰囲気に戻っていた。
だから里沙はどんな噂が巡っていようが面と向かって話す相手とは信頼関係が気付けるものだと自信が持てた。
ちゃんと話すことが大切なのだと改めて思う。
疑うだけではダメだ、聞きづらいことでもちゃんと本人に確かめる。
里沙はそう決心した。
「先輩大丈夫ですか?」
「え! 何かまずってる?!」
模造紙に予定を書き込んでいた里沙は何か間違えたかと慌てたのだが、多岐は冷静に訂正した。
「違いますよ、係りが一条先輩と一緒だということです」
「ああ、それ。気になる?」
ほっと胸を撫で下ろした里沙は作業を再開させながらどうでも良さそうに返事をした。
「気になるのは先輩の方だと思って聞いてるんです」
「全然大丈夫! 寧ろ仲良くやれる」
それに関しては完全一条派を誇る里沙はウキウキと答えたのだが、それを知らない多岐は里沙の性格なら犬猿の仲のような相手でも調子よくやれるのかもしれないと違うように受け取っていた。鬱々とした里沙を知らない多岐はその想像がリアルに起こりそうだと変に納得したのだ。
「……先輩だったらそうなりそうですけど」
少し皮肉も混じった感想を、多岐がした想像を知らないがために里沙もまた勘違いの返事を返す。
「あ、なんかちょっと褒められ気味?」
ニュアンスでそう思った里沙がちょっと嬉しそうな声を出すと多岐に微苦笑されてしまった。
「やっぱり変な人ですね」
「うわー、褒めたら早速貶(けな)すかよ」
「良い意味でですよ、先輩は悩みがなさそうでいいですね」
それには反論があった里沙は諭すように言ってやった。
「失礼だな、あたしにだって少しくらいあるさ」
重くならない程度に言ったせいか、多岐はすぐに聞き返してくる。
「本当ですか?」
何を疑うんだと、わざわざ手を止めて多岐の目を見て明言する。
「マジです」
実際現在進行形で悩みを抱えているので、言葉にも力が篭もってしまった里沙だったが、それが多岐にも伝わったのか、多岐も真剣な顔で少し似つかわしくない反応をみせた。
「…………恋とか?」
「なぜそれを……ってか噂信じてるのか」
一瞬里沙の片思いの悩みを多岐に感じ取られてしまったのかと驚いたが、多岐の最初の問いかけを思い出せば、誰でもそう言うかと里沙は胸をなでおろした。
多岐の方も里沙が恋愛事で悩んでいるとはあまり思っていなかった。
「信じてるわけではないです、当てずっぽうでした」
多岐が深く追求するつもりがないと察した里沙は安心した里沙は勢いでいつもの軽いノリで会話を閉めようとした。
「勘でも多岐君から恋なんて単語が出てくるとは驚き。さてはお主、恋をしておるな」
それこそ冗談のつもりで言ったのだが、多岐は意外にも真面目な答えをした。
「……してます」
「え、本当に? あっと、別に誰とかは聞かないからさ」
浮き足立ったのは里沙の方だ。それでも礼儀とこれ以上人の恋路に関わっていられないので深くは聞かないという姿勢を示したつもりだったのだが、敏いはずの多岐に通じなかった。
「副会長の山田初枝先輩です、……片思いですが」
また片思いか……と里沙は驚きとともに複雑な思いが心をめぐった。
翔子の片思いの相手が心に暗い影をおとしている今、片思いというフレーズは少し耳が痛い。
しかし自分自身も片思いをしている最中で、だからこそ悩んでいる。そうなると多岐が同士のようにも思えた。
さすがにすっかり二人とも作業の手は止まってい、何となく会話を切り上げづらい雰囲気にまでなっている。
里沙は努めた明るい声を意識した。
「あー、なんで聞いてもないのにバラすんだよ」
里沙は冗談で頭を抱えたる仕草をしたが気になって多岐を見ると、多岐は顔をパソコンに向けたままで表情がわからない。うっすら赤くなっている耳で普段の彼と違うとわかるだけだった。
それでも多岐にしては本当に珍しい言動に、里沙は呆れるというよりも驚きのほうが大きかった。ただ多岐の方は仕事を放り出している以外は雰囲気も普段通り。里沙の呟きにもあっさりした反応だった。
「なんとなく言いたくなったんです」
その言葉に里沙が思わず脳裏によぎらせたのは一条のことだった。
「このパターン二人目だ、また後々何か起こるのかなー」
デジャヴ感に里沙は苦笑するしかなかった。
多岐には里沙の言ったことの意味は分からなかっただろうが、里沙の表情からなにか感じたようだった。
「スミマセン、勝手にこんなこと言ってご迷惑でしたね」
少しだけ里沙のほうに体を向けて律儀に頭を下げた。
本当は多岐自身も自分の発言にとまどっているのだ。その性格から恋愛話をすることなど皆無、自分の感情を自覚しても他言する気などまったくない。と自分では思っていたのだ。それが考える前に口に出していた。何故なのか上手く説明できない。
切羽詰った想いではなかったはずだ。今の段階では告白する気もない。それどころか恋愛感情に振り回させるような自分になりたくないと、それまでより相手と距離をとっていた。
それが逆に想いを募らせる結果になっていたのかもしれない。
体育祭が終われば生徒会は世代交代する。副会長の山田と共に作業することはもうなくなることも拍車をかけていたのかもしれない。
多岐は生れて初めて自分ではどうすることもできない感情の渦に巻き込まれているのだとようやく気がついた。
里沙はそんな多岐を察することはできなかったが、どこか落ち込んでしまったような雰囲気に自然と励ますような言葉が口をついていた。
「別に気にしないよ、絶対黙っとくしそっちも気にすんな。あたしの口の堅さは折り紙つきだし」
誰からもそんな事は言われたことはないが、それは里沙自身の自負だ。またそれは多岐も認めてくれた。
「その点は心配してません。寧ろ先輩には申し訳ないと思ってるんです」
申し訳ないと言われるようなことに里沙は心当たりがなかった。
いつだって面倒臭がりで愚痴の多い里沙を叱りながらも手助けしてくれていると感謝こそすれ怒るようなことは一つもない。
だからその理由を素直に聞いた。
「僕の先輩に対する態度です」
そう多岐ははっきりと言ったが、確かにあまりよろしくない態度でもそれは里沙にだけであったし、それも互いに冗談だと分かる範囲でのものだ。多岐がわざわざ謝るほどでもない。里沙自身も周りの人間も誰も多岐が本気で悪態をついているとは思っていないはずだと里沙は確信があった。
「あたしが不真面目そうだからでしょ? 多岐君が悪いって思ってる人なんて誰もいないんじゃないかな」
あえて言うなら里沙の方に問題があるだろうと思ったが、多岐のほうも里沙が気に病んでいないことは理解しているようだった。
「先輩がちゃんと働いてくれるのは分かってるんですが、どうしても副会長がいると緊張するというか、キョドっちゃうのを誤魔化すために先輩を利用してるんです」
聞いているうちに里沙は知らず知らず微笑んでしまっていた。
つまり緊張を誤魔化すためにわざと里沙に絡んでるというわけだ。いつも冷静沈着そうでも多岐も人の子、感情を隠すために里沙を利用していることを謝っているのだ。
恋すると誰でも普段通りにはいられないんだと里沙は大きく納得した。
「多岐君は本当に真面目だなー。気にしてない、気にしてない。結構多岐君との口喧嘩みたいなの楽しんでるしさ」
「……だから甘えてるんですよ」
「一応お姉さんだから、良い」
里沙がいつもと変わらずそう茶化すと多岐もやっといつもの調子に戻った。
「ありがとうございます。でも頑張ります! 先輩に頼らずに副会長とコミュニケーションとれるようにします」
「頑張りたまえ、若人よ」
「急には無理ですから。それに先輩には忠告しとかないと不安かあるというのも間違いではないですので」
「えー、なんかちょっと良い話っぽかったのにー」
そういって里沙が笑いながら怒ったフリをすると、多岐は丁寧に断りをいれた。
「先輩と話してると、副会長とも話が弾むんです。だからそこは利用させてください」
「何宣言だよ」
「ただの堅物だと思われてたのが、先輩との会話を聞いてると面白いって言ってくれて、一生懸命さも伝わってくるって褒められたし」
「おうおう、よかったのー。里沙サマサマだのー」
「はい、だから先輩への態度が邪険でも許してくださいね」
「へいへい。言われなくてもあたしは今までどおり暮らすまでですよーだ」
いつもの雰囲気に戻っていた。
だから里沙はどんな噂が巡っていようが面と向かって話す相手とは信頼関係が気付けるものだと自信が持てた。
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