2 / 24
ルビアの場合
1
私は美しい。物語のお姫様のように。
それなのに……。私は十六歳になると死んでしまう。それは絶対だった。
生まれたとき、数年生きられたらいいほうだと、医者は残念そうに言った。
病弱で、一人で歩くことすら出来ない私は、普通の人と違うことに早々に気付く。
両親も使用人でさえ、美しい私の死を嘆く。
外に出ることも叶わず、ベッドで過ごすほうが多い。
私の世話をするのは、そばかすの赤毛。
不細工でぎこちない笑顔ばかり浮かべている。
あれが姉だと認めたくない。
醜い容姿もそうだけど、あんなのが私よりも長生きするなんて。
妬ましい。
愛される私の命が短く、中傷ばかりを浴びせられる姉が何十年と生きることが。
なぜ?なぜ!!?私こそが生きるべきなのに!!
姉といっても母親が違う。政略結婚の相手に選ばれただけの本妻の娘。
私は愛人の娘。
その本妻はとっくに事故で死んで、今では私の母が伯爵夫人。
出生が平民ということもあり社交界に出席することは叶わない。
私には平民と貴族の血が半分ずつ流れている。正当な貴族ではないけど、お父様は私を愛してくれている。
愛しいお母様の娘として。
前妻が死んですぐに本妻として正式に迎えてくれた。それはつまり、前妻は所詮、政略結婚の相手にすぎなくて、本当に愛しているのはお母様だけってこと。
そして、その娘である私が一番愛されるのは必然。
前妻と違って美しく、私はお母様の美貌を受け継いだ。誰もに愛される美しい容姿は、どんな男でも虜にする。
片や姉は、死んだ母親に生き写し。
それが気味悪がられて、今ではお父様からも愛されなくなった。
「貴様!!ルビアの体調を悪化させたいのか!!」
「私はただ、空気を入れ替えようと……」
「嘘おっしゃい!!あの子の可憐さに嫉妬して、早く殺そうとするなんて!!」
醜くみすぼらしい姉はいつも、私の部屋でお叱りを受ける。
私がそうしてくれと頼んだから。
──あぁ……なんて気持ち良いのかしら。
姉が傷つき不幸になるのは楽しい。私に与えられた唯一の娯楽。
その表情を見る度に心が踊る。
「コホッ…。お父様、お母様。私は大丈夫よ。ちょっと体が冷えてしまっただけだから」
「まぁ!可哀想に!咳込んでいるじゃない。すぐに温かい飲み物を用意させるわ」
「何をボーッと突っ立っている!!さっさと厨房に行かんか!!」
「は、はい」
「ちょっと!ルビアに謝りもしないで行くつもり!?」
「……ルビア」
姉が私の名前を呼ぶと、バチン!と音が響く。
お父様が姉を叩いたのだ。
頬はじんわりと赤くなっていく。
痛みに驚く暇なんてない。
お父様に頭を掴まれて、無理やり土下座をさせられる。
「貴様如き醜い者がルビアを呼び捨てにしていいと思っているのか!?敬称を付けんか!!」
「いいのよお父様。その人は私の姉なんでしょう?妹を呼び捨てにするのは当然よ」
「おお、なんて慈悲深いんだ。だがなルビア。こんな不出来な醜女を姉と思う必要はない」
「そうよ。この女はルビアから健康な体を奪った盗っ人。罪人なのだから」
そうだ。姉がいなければ私は健康な体に生まれたかもしれないんだ。
私の人生を台無しにしたのは他でもない、この女。
罰を受けるべき罪人。
「ねぇ、醜い赤毛さん。謝罪の言葉もないの?貴女のせいで私、体調が悪くなってしまったんだけど?」
咳き込めば激怒したお母様が赤毛を掴み、長く伸ばした爪で引っ掻いた。
流れる血は頬から床に。一滴の赤い染みが浮かぶ。
「この!!貴様の汚らわしい血でルビアの部屋を汚すとは何事だ!!」
今度はさっきよりももっと、力が加えられたビンタ。
脳が揺れるほどの強さ。
赤毛は床に倒れ込む。
「何をしているの!さっさと掃除をしなさい!ルビアの部屋は常に清潔にしないといけないのよ!!」
「お父様、お母様、もういいです」
「なんて優しい子なんだろうね、ルビアは。こんな女に慈悲を与えてあげるなんて」
「流石は自慢の娘だ」
「だって……そんな汚いのが部屋にいたら、空気がもっと悪くなっちゃうでしょ?」
「それもそうね!ごめんなさいね、ルビア。そんなことも気付かないで、こんなゴミを部屋に入れてしまって」
赤毛を無理やり部屋から追い出し、いつまでも地べたに這いつくばったままの体を蹴り飛ばす。
私はメイドが部屋を掃除する間、別室に移動する。
タイミング良く婚約者の、リックヴォードがお見舞いに来てくれた。
「リック!会いに来てくれたの?嬉しい!」
「当然だ。ルビアは愛する婚約者なんだからな」
元々、リックは赤毛の婚約者。
お互いに一目惚れをした私達は親を説得し、新たに婚約をした。
成長するにつれて私は、少しずつ体調が安定し、普通に日々を過ごせるようになったのだ。
この変化の背景には、リックの存在があった。リックは公爵家の一員で、私のことをいつも気にかけてくれている。彼は私のために高価な薬を買ってくれたのだ。伯爵家の私達には到底手の届かないその薬も、公爵家の裕福さのおかげで容易に手に入れることができた。
薬の効果もあり、以前のように頻繁に床に伏せることはなくなっていった。
まだ長時間、外を出歩けないためリックと会うのはいつも屋敷内。
たまに人気のお芝居に連れて行ってくれるときもある。
貴族専用のボックス席は見晴らしがよく、下々の人間を見下せる優越感にも浸れた。
イケメンでお金持ち。しかも次期公爵。こんなにも完璧に私の夫となる条件を満たした男は他にいない。
──ふふ、赤毛が婚約者だったときには、安物でさえ何も買ってくれたことはないというのに。
それだけ愛されていなかった証拠。
醜いせいで捨てられた哀れな赤毛。
平気なふりをして強がってはいるけど、捨てられた女に価値はない。
心身共に傷ついて、生きることが惨めになってきたはず。
「愛しいルビア。醜い赤毛にいじめられていないか?」
「あの女!酷いのよ。私の体が弱いことを知っているくせに、窓を開けて風邪を引かそうとして」
「何だと!?」
私のために怒ってくれるリックに胸がときめく。
赤毛に身の程を弁えさせようと意気込んでくれるのは嬉しいけど、私といるときに他の女のことを考えるのは嫌。
腕にしがみついて上目遣いで見つめれば、リックは頬を染めて甘いキスをしてくれた。
別室に着くなり、そっと服を脱がされる。
優しく壊れ物を扱うかのように。
そこからは至福のひととき。
リックに愛され、求められ。女としての価値を見出してくれるリックを私は愛している。
それなのに……。私は十六歳になると死んでしまう。それは絶対だった。
生まれたとき、数年生きられたらいいほうだと、医者は残念そうに言った。
病弱で、一人で歩くことすら出来ない私は、普通の人と違うことに早々に気付く。
両親も使用人でさえ、美しい私の死を嘆く。
外に出ることも叶わず、ベッドで過ごすほうが多い。
私の世話をするのは、そばかすの赤毛。
不細工でぎこちない笑顔ばかり浮かべている。
あれが姉だと認めたくない。
醜い容姿もそうだけど、あんなのが私よりも長生きするなんて。
妬ましい。
愛される私の命が短く、中傷ばかりを浴びせられる姉が何十年と生きることが。
なぜ?なぜ!!?私こそが生きるべきなのに!!
姉といっても母親が違う。政略結婚の相手に選ばれただけの本妻の娘。
私は愛人の娘。
その本妻はとっくに事故で死んで、今では私の母が伯爵夫人。
出生が平民ということもあり社交界に出席することは叶わない。
私には平民と貴族の血が半分ずつ流れている。正当な貴族ではないけど、お父様は私を愛してくれている。
愛しいお母様の娘として。
前妻が死んですぐに本妻として正式に迎えてくれた。それはつまり、前妻は所詮、政略結婚の相手にすぎなくて、本当に愛しているのはお母様だけってこと。
そして、その娘である私が一番愛されるのは必然。
前妻と違って美しく、私はお母様の美貌を受け継いだ。誰もに愛される美しい容姿は、どんな男でも虜にする。
片や姉は、死んだ母親に生き写し。
それが気味悪がられて、今ではお父様からも愛されなくなった。
「貴様!!ルビアの体調を悪化させたいのか!!」
「私はただ、空気を入れ替えようと……」
「嘘おっしゃい!!あの子の可憐さに嫉妬して、早く殺そうとするなんて!!」
醜くみすぼらしい姉はいつも、私の部屋でお叱りを受ける。
私がそうしてくれと頼んだから。
──あぁ……なんて気持ち良いのかしら。
姉が傷つき不幸になるのは楽しい。私に与えられた唯一の娯楽。
その表情を見る度に心が踊る。
「コホッ…。お父様、お母様。私は大丈夫よ。ちょっと体が冷えてしまっただけだから」
「まぁ!可哀想に!咳込んでいるじゃない。すぐに温かい飲み物を用意させるわ」
「何をボーッと突っ立っている!!さっさと厨房に行かんか!!」
「は、はい」
「ちょっと!ルビアに謝りもしないで行くつもり!?」
「……ルビア」
姉が私の名前を呼ぶと、バチン!と音が響く。
お父様が姉を叩いたのだ。
頬はじんわりと赤くなっていく。
痛みに驚く暇なんてない。
お父様に頭を掴まれて、無理やり土下座をさせられる。
「貴様如き醜い者がルビアを呼び捨てにしていいと思っているのか!?敬称を付けんか!!」
「いいのよお父様。その人は私の姉なんでしょう?妹を呼び捨てにするのは当然よ」
「おお、なんて慈悲深いんだ。だがなルビア。こんな不出来な醜女を姉と思う必要はない」
「そうよ。この女はルビアから健康な体を奪った盗っ人。罪人なのだから」
そうだ。姉がいなければ私は健康な体に生まれたかもしれないんだ。
私の人生を台無しにしたのは他でもない、この女。
罰を受けるべき罪人。
「ねぇ、醜い赤毛さん。謝罪の言葉もないの?貴女のせいで私、体調が悪くなってしまったんだけど?」
咳き込めば激怒したお母様が赤毛を掴み、長く伸ばした爪で引っ掻いた。
流れる血は頬から床に。一滴の赤い染みが浮かぶ。
「この!!貴様の汚らわしい血でルビアの部屋を汚すとは何事だ!!」
今度はさっきよりももっと、力が加えられたビンタ。
脳が揺れるほどの強さ。
赤毛は床に倒れ込む。
「何をしているの!さっさと掃除をしなさい!ルビアの部屋は常に清潔にしないといけないのよ!!」
「お父様、お母様、もういいです」
「なんて優しい子なんだろうね、ルビアは。こんな女に慈悲を与えてあげるなんて」
「流石は自慢の娘だ」
「だって……そんな汚いのが部屋にいたら、空気がもっと悪くなっちゃうでしょ?」
「それもそうね!ごめんなさいね、ルビア。そんなことも気付かないで、こんなゴミを部屋に入れてしまって」
赤毛を無理やり部屋から追い出し、いつまでも地べたに這いつくばったままの体を蹴り飛ばす。
私はメイドが部屋を掃除する間、別室に移動する。
タイミング良く婚約者の、リックヴォードがお見舞いに来てくれた。
「リック!会いに来てくれたの?嬉しい!」
「当然だ。ルビアは愛する婚約者なんだからな」
元々、リックは赤毛の婚約者。
お互いに一目惚れをした私達は親を説得し、新たに婚約をした。
成長するにつれて私は、少しずつ体調が安定し、普通に日々を過ごせるようになったのだ。
この変化の背景には、リックの存在があった。リックは公爵家の一員で、私のことをいつも気にかけてくれている。彼は私のために高価な薬を買ってくれたのだ。伯爵家の私達には到底手の届かないその薬も、公爵家の裕福さのおかげで容易に手に入れることができた。
薬の効果もあり、以前のように頻繁に床に伏せることはなくなっていった。
まだ長時間、外を出歩けないためリックと会うのはいつも屋敷内。
たまに人気のお芝居に連れて行ってくれるときもある。
貴族専用のボックス席は見晴らしがよく、下々の人間を見下せる優越感にも浸れた。
イケメンでお金持ち。しかも次期公爵。こんなにも完璧に私の夫となる条件を満たした男は他にいない。
──ふふ、赤毛が婚約者だったときには、安物でさえ何も買ってくれたことはないというのに。
それだけ愛されていなかった証拠。
醜いせいで捨てられた哀れな赤毛。
平気なふりをして強がってはいるけど、捨てられた女に価値はない。
心身共に傷ついて、生きることが惨めになってきたはず。
「愛しいルビア。醜い赤毛にいじめられていないか?」
「あの女!酷いのよ。私の体が弱いことを知っているくせに、窓を開けて風邪を引かそうとして」
「何だと!?」
私のために怒ってくれるリックに胸がときめく。
赤毛に身の程を弁えさせようと意気込んでくれるのは嬉しいけど、私といるときに他の女のことを考えるのは嫌。
腕にしがみついて上目遣いで見つめれば、リックは頬を染めて甘いキスをしてくれた。
別室に着くなり、そっと服を脱がされる。
優しく壊れ物を扱うかのように。
そこからは至福のひととき。
リックに愛され、求められ。女としての価値を見出してくれるリックを私は愛している。
あなたにおすすめの小説
「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と私を嫌う夫に言われましたので、素直に従った結果……
ぽんた
恋愛
「おれがおまえの姉ディアーヌといい仲だということは知っているよな?ディアーヌの離縁の決着がついた。だからやっと、彼女を妻に迎えられる。というわけで、おまえはもう用済みだ。そうだな。どうせだから、異母弟のところに行くといい。もともと、あいつはディアーヌと結婚するはずだったんだ。妹のおまえでもかまわないだろう」
この日、リン・オリヴィエは夫であるバロワン王国の第一王子マリユス・ノディエに告げられた。
選択肢のないリンは、「ひきこもり王子」と名高いクロード・ノディエのいる辺境の地へ向かう。
そこで彼女が会ったのは、噂の「ひきこもり王子」とはまったく違う気性が荒く傲慢な将軍だった。
クロードは、幼少の頃から自分や弟を守る為に「ひきこもり王子」を演じていたのである。その彼は、以前リンの姉ディアーヌに手痛い目にあったことがあった。その為、人間不信、とくに女性を敵視している。彼は、ディアーヌの妹であるリンを憎み、侍女扱いする。
しかし、あることがきっかけで二人の距離が急激に狭まる。が、それも束の間、王都が隣国のスパイの工作により、壊滅状態になっているいう報が入る。しかも、そのスパイの正体は、リンの知る人だった。
※全三十九話。ハッピーエンドっぽく完結します。ゆるゆる設定です。ご容赦ください。
知らない結婚
鈴木葵
恋愛
親が決めた相手と11歳の時に結婚した伯爵令嬢、エマ。しかし16歳になっても、いまだに一度も夫に会った事がない。よほど妻に興味がないのか、例えそうだとしても社交界へデビューする日にはエスコートしてくれるはずだと思った。けれど他の女性をエスコートするからと断られてしまう。それに耐えかねて夫の領地まで会いに行けば、宿屋の軒先で女の人と揉めている夫とばったり出会ってしまい……。
母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。
なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。
【完結】あなたに従う必要がないのに、命令なんて聞くわけないでしょう。当然でしょう?
チカフジ ユキ
恋愛
伯爵令嬢のアメルは、公爵令嬢である従姉のリディアに使用人のように扱われていた。
そんなアメルは、様々な理由から十五の頃に海を挟んだ大国アーバント帝国へ留学する。
約一年後、リディアから離れ友人にも恵まれ日々を暮らしていたそこに、従姉が留学してくると知る。
しかし、アメルは以前とは違いリディアに対して毅然と立ち向かう。
もう、リディアに従う必要がどこにもなかったから。
リディアは知らなかった。
自分の立場が自国でどうなっているのかを。
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
初恋の人を思い出して辛いから、俺の前で声を出すなと言われました
柚木ゆず
恋愛
「俺の前で声を出すな!!」
マトート子爵令嬢シャルリーの婚約者であるレロッズ伯爵令息エタンには、隣国に嫁いでしまった初恋の人がいました。
シャルリーの声はその女性とそっくりで、聞いていると恋人になれなかったその人のことを思い出してしまう――。そんな理由でエタンは立場を利用してマトート家に圧力をかけ、自分の前はもちろんのこと不自然にならないよう人前で声を出すことさえも禁じてしまったのです。
自分の都合で好き放題するエタン、そんな彼はまだ知りません。
その傍若無人な振る舞いと自己中心的な性格が、あまりにも大きな災難をもたらしてしまうことを。
※11月18日、本編完結。時期は未定ではありますが、シャルリーのその後などの番外編の投稿を予定しております。
※体調の影響により一時的に、最新作以外の感想欄を閉じさせていただいております。
(完)なにも死ぬことないでしょう?
青空一夏
恋愛
ジュリエットはイリスィオス・ケビン公爵に一目惚れされて子爵家から嫁いできた美しい娘。イリスィオスは初めこそ優しかったものの、二人の愛人を離れに住まわせるようになった。
悩むジュリエットは悲しみのあまり湖に身を投げて死のうとしたが死にきれず昏睡状態になる。前世を昏睡状態で思い出したジュリエットは自分が日本という国で生きていたことを思い出す。還暦手前まで生きた記憶が不意に蘇ったのだ。
若い頃はいろいろな趣味を持ち、男性からもモテた彼女の名は真理。結婚もし子供も産み、いろいろな経験もしてきた真理は知っている。
『亭主、元気で留守がいい』ということを。
だったらこの状況って超ラッキーだわ♪ イケてるおばさん真理(外見は20代前半のジュリエット)がくりひろげるはちゃめちゃコメディー。
ゆるふわ設定ご都合主義。気分転換にどうぞ。初めはシリアス?ですが、途中からコメディーになります。中世ヨーロッパ風ですが和のテイストも混じり合う異世界。
昭和の懐かしい世界が広がります。懐かしい言葉あり。解説付き。