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この文章を最後まで読んだ人は、もう一度最初に戻ってしまう
この文章は、最後まで読むと少しだけ後悔します。
ただし、命に関わることはありません。
怖い映像が見えるわけでも、誰かに不幸が起きるわけでもない。
それでも、途中でやめておくことをおすすめします。
なぜなら――
あなたが今ここまで読んでしまった時点で、
もう「途中でやめた人」にはなれないからです。
最初にこれを読んだとき、私は笑いました。
よくあるネットの釣り文句だと思ったからです。
「最後まで読むと不幸になる」とか
「この文章を拡散しないと呪われる」とか、
そんな話は何度も見てきました。
だから私は、続きを読みました。
あなたが今そうしているように。
この文章は、ある掲示板に投稿されていました。
タイトルもそっけなく、内容も短い。
コメント欄は荒れていましたが、
誰も具体的な被害を書いていない。
「何も起きない」
「時間の無駄」
「オチがわからない」
そんなコメントばかりです。
それなのに、
スレッドは何度も上に上がっていました。
理由は簡単です。
みんな、最後まで読んでしまったから。
途中までは、本当に何もありません。
あなたもそう感じているはずです。
文章は淡々としていて、
特別怖い描写もない。
ただ、妙に「読者」に話しかけてくるだけ。
――ここでやめれば、何も起きません。
――この先は、自己責任です。
正直、うるさいなと思いました。
それでも、読み進めてしまう。
なぜなら人は、
「やめておけ」と言われると
確認したくなる生き物だからです。
自分だけは大丈夫だと、
どこかで思っている。
文章の後半には、
こんなことが書いてありました。
この文章は、特別な力を持っていません。
呪いもありません。
ただ一つだけ、性質があります。
それは――
「最後まで読んだ人は、必ず誰かに話したくなる」
という性質です。
私はそこで鼻で笑いました。
「そんなわけないだろ」
そう思いながら、
私は最後の行まで読みました。
読み終えた瞬間、
私は少しだけ、変なことに気づきました。
「オチがない」
怖い出来事も、
不思議な現象も、
結局、何も起きていない。
それなのに、
胸の奥に小さな違和感が残っている。
例えるなら、
「言い忘れたことがある」
そんな感覚です。
その違和感の正体に気づいたのは、
数分後でした。
私はスマホを持ったまま、
誰かにこの文章のことを
話そうとしていたのです。
「さっきさ、変な文章読んだんだけど」
そう言いかけて、
はっとしました。
――ああ、これか。
この文章が言っていた
「現象」とは、これなのだと。
別に強制されているわけではない。
誰かに話さなくても、何も起きない。
それなのに、
話さないと落ち着かない。
誰かに読ませて、
同じところまで来させたくなる。
なぜなら、
この文章の正体がわかったのが
「最後まで読んだ人」だけだからです。
ここで、もう一度確認します。
あなたは今、
「最後まで読んだ人」になろうとしています。
そしてこの文章は、
最初からその人だけを
読者として想定して書かれています。
途中でやめた人は、
この違和感に気づかない。
最後まで読んだ人だけが、
「あ、そういうことか」と理解する。
この文章は、
誰かを不幸にするために存在していません。
ただ、
読者を一人増やすため
それだけの目的で作られています。
ここまで読んでしまったあなたは、
もう気づいているはずです。
今あなたが感じている
その小さな違和感。
「誰かに教えたい」
「これ、ちょっと読んでみて」
その気持ちこそが、
この文章の完成条件です。
安心してください。
あなたは何も失いません。
ただ一つ、
最初に戻りたくなるだけです。
――だって、
この文章をここまで読んだ人は、
もう一度、最初から読んでしまうのですから。
最初の一文は、こうでした。
この文章は、最後まで読むと少しだけ後悔します。
今なら、その意味が
わかりますよね。
ただし、命に関わることはありません。
怖い映像が見えるわけでも、誰かに不幸が起きるわけでもない。
それでも、途中でやめておくことをおすすめします。
なぜなら――
あなたが今ここまで読んでしまった時点で、
もう「途中でやめた人」にはなれないからです。
最初にこれを読んだとき、私は笑いました。
よくあるネットの釣り文句だと思ったからです。
「最後まで読むと不幸になる」とか
「この文章を拡散しないと呪われる」とか、
そんな話は何度も見てきました。
だから私は、続きを読みました。
あなたが今そうしているように。
この文章は、ある掲示板に投稿されていました。
タイトルもそっけなく、内容も短い。
コメント欄は荒れていましたが、
誰も具体的な被害を書いていない。
「何も起きない」
「時間の無駄」
「オチがわからない」
そんなコメントばかりです。
それなのに、
スレッドは何度も上に上がっていました。
理由は簡単です。
みんな、最後まで読んでしまったから。
途中までは、本当に何もありません。
あなたもそう感じているはずです。
文章は淡々としていて、
特別怖い描写もない。
ただ、妙に「読者」に話しかけてくるだけ。
――ここでやめれば、何も起きません。
――この先は、自己責任です。
正直、うるさいなと思いました。
それでも、読み進めてしまう。
なぜなら人は、
「やめておけ」と言われると
確認したくなる生き物だからです。
自分だけは大丈夫だと、
どこかで思っている。
文章の後半には、
こんなことが書いてありました。
この文章は、特別な力を持っていません。
呪いもありません。
ただ一つだけ、性質があります。
それは――
「最後まで読んだ人は、必ず誰かに話したくなる」
という性質です。
私はそこで鼻で笑いました。
「そんなわけないだろ」
そう思いながら、
私は最後の行まで読みました。
読み終えた瞬間、
私は少しだけ、変なことに気づきました。
「オチがない」
怖い出来事も、
不思議な現象も、
結局、何も起きていない。
それなのに、
胸の奥に小さな違和感が残っている。
例えるなら、
「言い忘れたことがある」
そんな感覚です。
その違和感の正体に気づいたのは、
数分後でした。
私はスマホを持ったまま、
誰かにこの文章のことを
話そうとしていたのです。
「さっきさ、変な文章読んだんだけど」
そう言いかけて、
はっとしました。
――ああ、これか。
この文章が言っていた
「現象」とは、これなのだと。
別に強制されているわけではない。
誰かに話さなくても、何も起きない。
それなのに、
話さないと落ち着かない。
誰かに読ませて、
同じところまで来させたくなる。
なぜなら、
この文章の正体がわかったのが
「最後まで読んだ人」だけだからです。
ここで、もう一度確認します。
あなたは今、
「最後まで読んだ人」になろうとしています。
そしてこの文章は、
最初からその人だけを
読者として想定して書かれています。
途中でやめた人は、
この違和感に気づかない。
最後まで読んだ人だけが、
「あ、そういうことか」と理解する。
この文章は、
誰かを不幸にするために存在していません。
ただ、
読者を一人増やすため
それだけの目的で作られています。
ここまで読んでしまったあなたは、
もう気づいているはずです。
今あなたが感じている
その小さな違和感。
「誰かに教えたい」
「これ、ちょっと読んでみて」
その気持ちこそが、
この文章の完成条件です。
安心してください。
あなたは何も失いません。
ただ一つ、
最初に戻りたくなるだけです。
――だって、
この文章をここまで読んだ人は、
もう一度、最初から読んでしまうのですから。
最初の一文は、こうでした。
この文章は、最後まで読むと少しだけ後悔します。
今なら、その意味が
わかりますよね。
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