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第二章
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事前予測LV1……失敗。緊急回避が発動しました
……
緊急回避が発動し、俺とネメシス以外の動きが止まる……ウェンティは……ネックレス、いやナイアを両手に持ち、正に首に掛ける瞬間だった。一先ず間に合ったようだが……。
「だ、旦那様、また……例の技能が発動したのですね」
俺に抱きかかえられているネメシスが、俺に更にぎゅっと抱き付きながら言う。
「嗚呼……ウィンティがネックレスを掛ける前に止められた様で良かったが……今の侭では問題の先送りでしかない……ネメシス、君も考えていたかもしれないが、今の状態から……すべき事を共有したい」
「……はい」
……其の後俺とネメシスは牙? を交わして地面に降り立ち、ウェンティの前へと行く。
「まず、このネックレスだ……ウェンティの手から引き剥がすのはいいが、其の侭壊すべきか、どうか……」
「……先程の話からすると、ナイアが指輪に入っていた時に老魔法使いの孫娘さんに憑依する事は、その指に嵌める迄出来なかったようですわ……今さっき迄ウェンティさんの口じゃなく、このネックレスから言葉を発している様に見えました……多分ですが、ウェンティさんに憑依する前に止める事は出来たかと」
「俺もそう思う……取り敢えず、ウェンティの手から外したいが……確か男には憑依出来ないといったな。では俺が外そうと思う……」
ネメシスも了承したので、俺はゆっくりと、ウェンティの指を開き、ネックレスを取り外した。時間停止中だし幸い俺にナイアが乗り移った様な事もないようだ。俺はネックレスを、慎重に元あった祭壇へと置く。
「……さ、此処からだ……このネックレスを壊してしまうのは容易そうだが……先程の話だと多分にこのネックレスを壊した瞬間、どこか別の物に憑依するらしい……其の際標的に成るのはウェンティと、ネメシス、君もだ……なので俺としては、壊す事はしたくない。だからといって此の侭にするのも気が引ける。ネメシス、何かゴーストの様な霊魂系を封印するような魔法はないのか?」
「残念ながら、そういう類の魔法は高位のプリーストじゃないと使えませんわ……我が国には何人か居ますが、流石に今連れて来る訳にも行きませんし、旦那様の技能でも無理かと」
「そうか……では、せめてこの場に、他の者が触れる事の無い様「物理的に」固定・隠蔽する事は出来るか?」
「……土魔法の応用で、物体の周りに土壁の様な物を発生させ、動きを止める魔法は使えますわ。やってみましょう」
ネメシスは呪文を唱え、ナイア……ネックレスの周りを直径50センチ程の土で球状に覆い、硬化させた。試しに俺がショートソードで叩いてみるがびくともしない。金属並の硬さの様だ。取り敢えず俺達よりも強い冒険者が此処に来ても、暫くは大丈夫だろう。
取り敢えずだがナイアを「物理的に」隔離は出来た。さて、最後の問題だ。
「……最後に……時間が動き出す前に、出来るだけ例の技能で此処から離れようと思う……俺とネメシスは勿論だが……彼女、ウェンティは……此の侭連れて行くべきか? 若しかしたらナイアに、既に乗っ取られているのかもしれない……そうじゃなくても、若しかしたら此処から離れたら、言いたくはないが……命が途切れるのかもしれない。後数分、この様な決断をしないといけないのは気が引けるが……」
……
「連れて行きましょう」
ネメシスははっきりと、悩む事なく答えた。
「確かに、旦那様の懸念も理解出来ます。もしかしたら私達の判断で、魔女王時代から今も記録に残る悪行をしてきたナイアを復活させる事になるかもしれない……」
ネメシスは、俺の目を見て……
「でも、わたくしは、確かにウェンティさんの「護衛」を引き受けましたわっ!
……残念ながら彼女の所望するネックレスの取得は叶いませんでしたが、其れも物理的に封印は施しましたし、後は無事に彼女を「帰還」させる迄が依頼です」
そして、少し俯いて……
「もし、若しも彼女がナイアに憑依されていましたら……わたくし、銀級魔法使いネメシスが、命を賭しても……彼女をどうにかします!……もし、宜しければ……旦那様も、わたくしと一緒に……来て貰えませんか?」
……
「愚問だな」
「え?」
「ネメシス、俺は君の何だ? 俺は君より弱いけど、先程も吐いてしまった情けない奴だけど……其れでもっ! 俺は君の「騎士」だっ! どんな事になっても、必ず! 君を護るっ!! そして、ウェンティも一緒に、アテナやアルテミス、ルナちゃんの元へと戻る事を誓うっ!!」
「……はいっ!!」
……
俺はネメシスと、ウェンティをしっかりと抱きかかえ……技能を使いこの部屋を飛び出したっ!!
ウェンティの書いてくれたマップはもぅ頭に入っている……俺は最短距離を、俺にギュッと抱き付くネメシスと、時間が止まった侭のウェンティと、最速で駆け抜けるっ!!
5階、4階、3階、2階、1階……最初の石像の部屋を通り抜け、入口に到着するっ! 其処を抜け、神殿は外観が元の廃神殿へと戻るっ!
……何と、ウェンティの時間停止が解ける前に外へと出る事が出来たっ!
……って我ながら、早過ぎるだろう……其れに緊急回避の時間停止後、10分ギリギリまで喋っていた筈だ……。
だが、取り敢えずは脱出出来た……俺とネメシスは恐る恐る、ウェンティを地面に寝かせ……緊急回避を、解除した。
……
緊急回避が発動し、俺とネメシス以外の動きが止まる……ウェンティは……ネックレス、いやナイアを両手に持ち、正に首に掛ける瞬間だった。一先ず間に合ったようだが……。
「だ、旦那様、また……例の技能が発動したのですね」
俺に抱きかかえられているネメシスが、俺に更にぎゅっと抱き付きながら言う。
「嗚呼……ウィンティがネックレスを掛ける前に止められた様で良かったが……今の侭では問題の先送りでしかない……ネメシス、君も考えていたかもしれないが、今の状態から……すべき事を共有したい」
「……はい」
……其の後俺とネメシスは牙? を交わして地面に降り立ち、ウェンティの前へと行く。
「まず、このネックレスだ……ウェンティの手から引き剥がすのはいいが、其の侭壊すべきか、どうか……」
「……先程の話からすると、ナイアが指輪に入っていた時に老魔法使いの孫娘さんに憑依する事は、その指に嵌める迄出来なかったようですわ……今さっき迄ウェンティさんの口じゃなく、このネックレスから言葉を発している様に見えました……多分ですが、ウェンティさんに憑依する前に止める事は出来たかと」
「俺もそう思う……取り敢えず、ウェンティの手から外したいが……確か男には憑依出来ないといったな。では俺が外そうと思う……」
ネメシスも了承したので、俺はゆっくりと、ウェンティの指を開き、ネックレスを取り外した。時間停止中だし幸い俺にナイアが乗り移った様な事もないようだ。俺はネックレスを、慎重に元あった祭壇へと置く。
「……さ、此処からだ……このネックレスを壊してしまうのは容易そうだが……先程の話だと多分にこのネックレスを壊した瞬間、どこか別の物に憑依するらしい……其の際標的に成るのはウェンティと、ネメシス、君もだ……なので俺としては、壊す事はしたくない。だからといって此の侭にするのも気が引ける。ネメシス、何かゴーストの様な霊魂系を封印するような魔法はないのか?」
「残念ながら、そういう類の魔法は高位のプリーストじゃないと使えませんわ……我が国には何人か居ますが、流石に今連れて来る訳にも行きませんし、旦那様の技能でも無理かと」
「そうか……では、せめてこの場に、他の者が触れる事の無い様「物理的に」固定・隠蔽する事は出来るか?」
「……土魔法の応用で、物体の周りに土壁の様な物を発生させ、動きを止める魔法は使えますわ。やってみましょう」
ネメシスは呪文を唱え、ナイア……ネックレスの周りを直径50センチ程の土で球状に覆い、硬化させた。試しに俺がショートソードで叩いてみるがびくともしない。金属並の硬さの様だ。取り敢えず俺達よりも強い冒険者が此処に来ても、暫くは大丈夫だろう。
取り敢えずだがナイアを「物理的に」隔離は出来た。さて、最後の問題だ。
「……最後に……時間が動き出す前に、出来るだけ例の技能で此処から離れようと思う……俺とネメシスは勿論だが……彼女、ウェンティは……此の侭連れて行くべきか? 若しかしたらナイアに、既に乗っ取られているのかもしれない……そうじゃなくても、若しかしたら此処から離れたら、言いたくはないが……命が途切れるのかもしれない。後数分、この様な決断をしないといけないのは気が引けるが……」
……
「連れて行きましょう」
ネメシスははっきりと、悩む事なく答えた。
「確かに、旦那様の懸念も理解出来ます。もしかしたら私達の判断で、魔女王時代から今も記録に残る悪行をしてきたナイアを復活させる事になるかもしれない……」
ネメシスは、俺の目を見て……
「でも、わたくしは、確かにウェンティさんの「護衛」を引き受けましたわっ!
……残念ながら彼女の所望するネックレスの取得は叶いませんでしたが、其れも物理的に封印は施しましたし、後は無事に彼女を「帰還」させる迄が依頼です」
そして、少し俯いて……
「もし、若しも彼女がナイアに憑依されていましたら……わたくし、銀級魔法使いネメシスが、命を賭しても……彼女をどうにかします!……もし、宜しければ……旦那様も、わたくしと一緒に……来て貰えませんか?」
……
「愚問だな」
「え?」
「ネメシス、俺は君の何だ? 俺は君より弱いけど、先程も吐いてしまった情けない奴だけど……其れでもっ! 俺は君の「騎士」だっ! どんな事になっても、必ず! 君を護るっ!! そして、ウェンティも一緒に、アテナやアルテミス、ルナちゃんの元へと戻る事を誓うっ!!」
「……はいっ!!」
……
俺はネメシスと、ウェンティをしっかりと抱きかかえ……技能を使いこの部屋を飛び出したっ!!
ウェンティの書いてくれたマップはもぅ頭に入っている……俺は最短距離を、俺にギュッと抱き付くネメシスと、時間が止まった侭のウェンティと、最速で駆け抜けるっ!!
5階、4階、3階、2階、1階……最初の石像の部屋を通り抜け、入口に到着するっ! 其処を抜け、神殿は外観が元の廃神殿へと戻るっ!
……何と、ウェンティの時間停止が解ける前に外へと出る事が出来たっ!
……って我ながら、早過ぎるだろう……其れに緊急回避の時間停止後、10分ギリギリまで喋っていた筈だ……。
だが、取り敢えずは脱出出来た……俺とネメシスは恐る恐る、ウェンティを地面に寝かせ……緊急回避を、解除した。
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