吸血鬼の最愛

凪田

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〜1〜

吸血鬼とは聞いてない

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そこで俺は西院皇と視線が交差する。
赤い血のような瞳。俺とは真逆だなとぼんやりと考えた。俺の祖父は異国の人間だったらしい。祖母に一目惚れして、駆け落ちをしたのだと聞いたことがある。その異国の血を、俺はどうやら色濃く強く引いたらしく、少し日本人離れした容貌をしている。事実髪の毛は薄い茶色が地毛であるし、瞳は青い。
青色とは真逆に位置する濃い赤色。それは明らかに人間の遺伝子によって生まれられるものでは無いだろう。アルビノという存在は確かに存在するが、それとは明らかに違うものだ。西院は肌や髪は色素が薄くないのだから。
…俺はここで何故か嫌な予感が更に胸の奥の闇を深める。唯一、唯一思い当たる生物はこの世に存在しているのだ。
見た目は人間離れした整った容貌。明らかに人間よりも高い知能指数を誇るため、下のものを小馬鹿にする傲慢な性格。犯罪者では無いが、そもそもの捌く場や治療方法が違うため、警察や救急車を呼ばれて困る経歴の持ち主…。
…ああ、そうだ。居るじゃないか。唯一該当する特殊な存在が。

「……きゅうけつき…?」
「本当に今まで気づかなかったのか」
「え、嘘お前マジで吸血鬼なん!?」

俺の言葉で、空気が一瞬で変わるのを肌で感じた。

「ちょ、ちょっと待って」

現代において、吸血鬼と人間というのは、形式上は不可侵条約を結んでいる。無差別に人間の血を吸い、むちゃくちゃな行動を繰り返した過去のことは水に流し、お互いの存在を尊重し合う。それによりこちらは献血という形で血を提供する。代わりに吸血鬼は人間に知識を分け与える。つまり、簡単に言うと人間と吸血鬼、お互いに助け合って生きていきましょう。争いはやめようという条約だ。
吸血鬼というのは、そもそもがとても珍しい存在である。肉体を維持するためには、栄養価の高い人間の血液が必要となるが、存在する数が圧倒的に少ない。かつては多く存在したらしいが、今は激減したのだそうだ。吸血鬼は繁殖がとても難しいからだと聞いた。
だから生きている内に吸血鬼という存在に出会うことはあれど、そうそう言葉を交わすことも無い。雲の上の存在というわけだ。
もちろん教育機関や娯楽施設は同じのため、進学校や有名な観光地などに行けば少なからず出会うことはあるだろうが、俺は学力はからっきしであるし、そもそも金がないので遊びに行くこともほぼない。
それに基本的に吸血鬼というのは全寮制の国立学校に入って、物心着く頃から英才教育を受けていると聞いたことがある。もはや育ちや頭の作りが違う。だからこんな所で吸血鬼に出会うことになるとは思わなかった。

「なんで、あんな所でその吸血鬼様が寝てんだよ」
「さぁ、な」
「ゴミ捨て場だったんだけど」
「っ、最悪、だ」
「…?なんかお前、汗凄いぞ」
「人間が近寄るな!誘うなっ」
「はぁ!?」

近づけた手が払われた。明らかな拒絶だ。こちらには全く、これっぽっちも理由を教えるつもりはないらしい。誘うも何も、俺には意味が分からないのだが。

「こんなこと今まで…くそっ喉が乾く」
「喉?えっと、水とか…」
「要らん!お前は動くなっ」

動くなと言われても、こっちは困惑する一方だ。
上記の通り、形式上は人間と吸血鬼というのは不可侵条約を結んでいるが、人間は未だに吸血鬼のことが未知数の存在で深くは関わりたくないし、苦手としている。逆に吸血鬼の方は、人間のことを元が家畜であった歴史もあり、格下に見ているという印象が強いと聞いた。
そのせいで、少なくとも吸血鬼のことなど教科書に載っている概要程度にしか知らない。こんな時にどうすればいいのかなんて俺が知るはずがないのだ。
まじで厄介事に自ら首を突っ込んでしまったなと、先程の傷口をぺろりと舐めた。少し血がまた滲む。後でどっかにしまっている絆創膏を掘り出さないと。

「……なに?」

こくりと喉を鳴らす音と、肌に強い視線を感じて顔を見上げれば、ベッドの上であぐらをかいていたはずの男が、急に身を乗り出してこちらに顔を近づけてくる。
これは男同士の距離ではない。いくら西院の顔が良くても、野郎に顔面を近づけられても嬉しいとは思えない。むしろ勘弁願いたいものである。

「…お前、本当にめちゃくちゃいい匂いがする」
「は?ちょ、何すん…っ」

気づいた時には俺の肩は強い力で掴まれ、勢いのまま引き寄せられていた。驚いた反動で顔を見上げれば、赤い瞳がこちらを見下ろし捉えている。その瞳にまるで吸い込まれそうに感じて、慌てて逸らそうと視線を下を向けば、西院の右の首筋が剥き出しになっている。こいつ右の項に黒子あんのか…なんて呑気に考えていると、耳にかけていた少し長い黒髪がするりと滑り落ちて俺に掛かった。とにかく距離が近い。呼吸をするのも忘れ、生唾を飲み込んだ喉仏がコクリと音を立てた。
い、色気…っ!そもそも甘い良い匂いがするのはお前だと逃げ腰になりながら、色香に押し負けてしまわぬように左手で強く男の体を押すと、じんわりと手のひらに感じたのは熱だ。しっとりと汗もかいている。どうやら発熱しているのだ。今の状態は普通じゃない。

「おいこらいい加減退け!ホモって呼ばれたくないだろ!」
「溶けそうな、いい匂いがする」
「聞けよ!まっ、嗅ぐな馬鹿!お前今熱あんだよ!もういいからしんどいなら寝ろよ」
「…」
「無視すんな」
「とても、いい血の匂いだ、お前」
「お前じゃなくて誉って言っ…は?血って…」
「甘い、すごく甘い。っ、クッソ!喉が渇く…っ」

吐息が混じるその声が近づいてくる。耳に息が掛かり、ピクリと体が跳ねる。ちょっと力が抜けた。勘弁しろよ。男の俺で腰が砕けていると言うのに、これは間違いなく女性だったら、この声だけでふにゃふにゃだろう。容易に想像が着く。だが残念!俺は!男だ!

「どこの女と間違ってるのか知らねぇけど、とち狂って男組み敷こうとすんな!」
「間違っていない。俺たち吸血鬼に性別は差程意味が無いものだ」
「なお悪いわ!」

身の危険を感じる。負けられないと言うように、唇を噛み締めてズリズリと後退りするが、後ろはすぐにベッドで、数秒もしない間に退路を絶たれた。最悪だと逃げるために立ち上がろうとするが、肩を強い力で抑えられ、元より砕けていた腰では到底適わず、せめてもの抵抗で男を睨みつける。
行動するのを諦めた俺が分かったのか、目を白黒させて慌てている無視して、いとも簡単に脇の下に手を忍ばせヒョイと持ち上げた。

「あ!?おい!」
「うるせぇな」
「なにが嬉しくて野郎の膝の上に俺が座らされてんだよ!」

やたら長い膝の上に置かれた俺は、やめろと声を上げ、息を荒立てるが、西院は聞く耳を持つ気がないのだろう。こちらを見上げる形で黙っている。必然的に見下ろす形で西院を見返すが、腕の中から解放する気は全くないのが分かる。腰に回された左手の力は一向に緩む気配を見せないからだ。

「病人寝とけ?な?後少しだけベッド貸してやるし、携帯も貸してやるから最悪家族とか知り合いに迎えに来てもらえって」
「必要ない。すぐ治せる」
「?何する気だよ…」
「何?人間と吸血鬼がすることなんて1つしかないだろう」
「は?」

…気のせいだろうか?先程より瞳の色が赤くなった気がする。綺麗な朱の瞳だ。吸血鬼特有と言われた血の瞳を直接、こんなにゆっくり見るのは初めてで、綺麗だなと見つめていると、おもむろにチュッと左の首筋にキスが落とされた。「ヒッ」と声が思わず出て、何すんだセクハラだぞと睨みつければ、西院は俺に見せつけるように、突然ぱこっと口を開いて、4本の鋭い牙を見せつけてくる。俺は条件反射で頭を左右に振った。

「ま、まさか血を吸う気か!?」
「今気づいたのか」
「いや無理だろ!」
「なぜ」
「野郎が野郎の膝の上に座って血を吸われるって何のホラーだよ!」
「体勢が不満か?」
「そうじゃねぇ!」

そのまま後ろに倒そうとする男に、そうじゃないと逃れようとするが、がっしりと掴まれた手を振り解けなくて、左手で左の首筋を覆って隠し、足をじたばたさせる。
男にはそれは痛くも痒くもないらしく、それをすました顔で見られているのが尚更腹が立って、恥ずかしくて涙で視界が歪む。

「その顔はそそる」
「そそらんでいいわアホ!」
「ほざけ」

そもそもそんな、血を吸うとかそんな空気ではなかっただろうが。なんで急に、スイッチが入ったかのように血を吸いたがるんだ。口から覗く尖った牙を視界に入れて、思わず西院の顔面を押さえる。無理だ、針なんか比べ物にならない。あんなので皮膚を裂かれたら生きてられる気がしない。

「いやいや、タンマ!タンマ!」
「なんだ」
「なにじゃなくて!」
「…いい加減、往生際が悪いな。もう黙っていろ」

なにがなんでも目の前の男を押し退けようと、空いた右手で胸元を推すがビクともしない。しっかりとした筋肉がそこには存在している。明らかに力の差があるのだ。無理だ、勝てない。震える体で何としてでも拒否しようと西院の顔を睨みつけると、西院の赤い瞳は瞳孔が開いている。明らかに先程と違う。興奮したかのように肩で息をしていて、肌が上昇しているのか?顔が赤い。発熱していて思考がおかしくなっているのかとは思ったが、これは異常だ。

「っ、ち…を吸うのは駄目だろ!」
「なぜ」
「あんた!今普通じゃない!正気じゃないだろ!」
「だから何だ」
「だから何って…い、痛いのは嫌だ!」

俺の声が震えたのが分かった。
正常じゃないのは俺もだ。怖い。ひたすらに怖いのだ。俺はこの男にとても恐怖感を抱いている。弱々しく胸元を押していた手がカタカタと震えていた。俺の視線が瞳から自分の手に移ったことにより、西院にも俺の手の震えに気づいたのか、腰を支えていた手が離され、放り出された右手はキュッと恋人のように絡め取られる。続いて隠すために首を覆っていた左手も掴まれて、難なく剥がされてしまい、どれだけ抵抗しても、もう逃がす気など男にはないのだと頭が理解する。無防備になった首筋にふわりと風を感じてびくりと体が跳ね上がった。

「…痛くはしない」
「そ、いう問題じゃなくて!」
「気持ちいいはずだ」
「はずとか確定要素薄すぎだろ!無理!」
「っ、血が足りないんだよ!」
「え」
「助けろ、俺を」

掴まれていた左手が、西院の腹に移される。そのまま誘われるように視線をずらせば、黒が一際濃い場所があった。黒い服で気が付かなかったが、右の腹部の黒が濃いような気がして、出血していることに今気づいた。

「おまえ、怪我してんの?」
「はっ、今更か」
「そんな分かりにくい服着…」

そんな分かりにくい服着てるからだろ!なんて声は途中で遮られる。出血していた腹部に気を取られてていた俺は、疑問を呟いた瞬間に左の首筋に湿った感覚と柔らかいものが触れて「ヒェァ」と声を上げた。柔らかくて生暖かい。体がゾクゾクとして身をよじろうとするが、抵抗を許さないとでも言うように絡められた手に力が加えられる。

「ちょっ、おま…あっ!痛っ」

抗議するのも虚しく、プツリと音がしたかと思えば、首筋に太い針でさされたような鈍い痛みが走って、生理的な涙が溢れた。これは間違いなく穴が空いたと本能が危険信号を告げているのに、体の力が抜けて、ぐったりとして西院に身を委ねてしまう。骨がないみたいにぐにゃぐにゃだ。
何が痛くないだ。めちゃくちゃ痛いじゃん!少しでも痛みを逃そうと口をパクパクさせて酸素を吸う。

「…い、たい…っ」
「…」
「痛いって!ほんとに離して!頼むから…」
「………ふっ、」
「う~っ」

西院からは一言も言葉が返ってくることは無い。頑なに離す気がないのは何となく察した。血液と一緒に力も吸収されているのだろうか。抵抗する力はもう俺には存在しない。いつまでこの拷問が続くのだと、ふわふわとした頭で考えていると、西院の口から零れた吐息が首筋に触れて、体が思わずピクリと反応する。
気持ちがいいわけが無い。わけが無いと言うのに、今ので首筋を噛まれているという事実を再認識した途端、ビリビリと背筋を甘い痛みが体を支配する。
途端にカッと体が熱くなって、首筋は熱を持ったようにジリジリと焼かれてるみたいで。
口から熱を帯びた息がはっはっと漏れる。甘い。何がとは分からないけど、甘くて痛い。なにも考えられなくて頭がぼうっとする。

「離して…頭、おかしくなる」
「…」
「さいいん、いや、だ」
「っ、」

一瞬牙が首筋から外れた。西院は聞いてくれたのだとホッと息を吐き出そうとした瞬間、小さく「無理だ、止まらない」という声が耳を掠め、また牙が同じところに当てられる。俺があっと声を出すよりも早く、先程よりも強く、牙が肉を抉る感覚が脳を貫き、あまりの痛みに悲鳴を上げるが、もう何も聞こえていないのだろう。繋がれた手の力が強くなり、痛いぐらいだ。逃がす気も離す気も最初からないのだ。
定期的に聞こえるこくり、こくりと俺の血液が西院の喉を通過する嚥下音が聞こえる。たまに一滴でも逃す気は無いとでも言うように、チュッと吸われる感覚すらも、生々しく体に響いて意識が薄れていく。生理的な涙は止まることなく頬を伝っていき、男の髪や肩を濡らしているというのに、それにすら全く興味が無いとでも言うように摂取される。それが無性に腹が立って、耐えれなくて、せめてもの抵抗で絡み取られている手に力を入れ、爪を立てた。



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