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呼吸投げ
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翌日の放課後、はかま姿の香織とジャージの沙織は合気道の稽古をしていた。
「今日は武道の武女子だから」
「ブッシュクラフト女子じゃなくてね」
「じゃ、両手持ちで呼吸投げ」
沙織が香織の両手首を掴んだ。
「違う違う。それ両手取り。両手持ち」
一瞬、沙織は考えて「あ。こっちか」と、香織の右腕を両手で掴んだ。
「ややっこしいよね。名称が」
「パクチーと一緒」
「パクサオ!」
香織が沙織の顔にもう片方の手で突きを寸止めする。
「おぉ!」
「ほら。攻撃できるよ。もっとねじらないと」
腕をねじられ逆の方を向かされる香織。
「そうそう。そうやるとこっちは攻撃できないから。しっかり掴んでて。じゃいくよ」
いきなり沙織の方を向き直したと同時に腰を落とし、ねじられた腕を垂直に立てた。
「おお」
沙織が驚くのをよそに香織はそのまま手の平を上に向け沙織の首下、肩へと腕を伸ばした。
「あ」
と、沙織が崩れそうになると香織は「受け身!」
沙織は基本通り膝を折って腰から着地し、後転した。
「そう!」
逆の腕も同じようにひねって沙織が掴んだ。
また同じように香織が投げる。
今度は沙織が掛け手で香織が受け手をする。
香織がしっかりと沙織の腕をねじって掴む。
沙織が「ねぇ。もし相手がこう蹴ったら?」
と、掴まれた腕と同じ脚を浮かせて蹴る体勢をとる。
香織はすかさず沙織の掴んでいる腕を引っ張った。
「そしたら引っ張るから」
「あ!」
と、浮かせた脚で畳を慌てて踏みつけ転倒をまぬがれた。
「やるね。合気道」
「でしょ。ほら、じゃ腰落として」
先ほど香織がしていたことをやってみる。
「同時に肘を立てる」
沙織が言われたとおりにやる。
香織はそれを見て普通に思った。
…勘がいいな。
「そこから道着の襟に沿って腕を伸ばす」
「襟ね」
沙織が伸ばそうとする。
「ちゃんと踏み込んで」
「あ」
香織の前足の外側に踏み込む。
そして腕を伸ばそうとする。
「ドアのノブをひねるつもりで伸ばす」
「ドアノブね」
「で、手の甲を下に下げるように」
「こう?」
崩された香織が受け身を取って立上る。
「初めてにしてはうまいね」
「そう?え?天才わたし?」
「そこまで言ってない」
「今日は武道の武女子だから」
「ブッシュクラフト女子じゃなくてね」
「じゃ、両手持ちで呼吸投げ」
沙織が香織の両手首を掴んだ。
「違う違う。それ両手取り。両手持ち」
一瞬、沙織は考えて「あ。こっちか」と、香織の右腕を両手で掴んだ。
「ややっこしいよね。名称が」
「パクチーと一緒」
「パクサオ!」
香織が沙織の顔にもう片方の手で突きを寸止めする。
「おぉ!」
「ほら。攻撃できるよ。もっとねじらないと」
腕をねじられ逆の方を向かされる香織。
「そうそう。そうやるとこっちは攻撃できないから。しっかり掴んでて。じゃいくよ」
いきなり沙織の方を向き直したと同時に腰を落とし、ねじられた腕を垂直に立てた。
「おお」
沙織が驚くのをよそに香織はそのまま手の平を上に向け沙織の首下、肩へと腕を伸ばした。
「あ」
と、沙織が崩れそうになると香織は「受け身!」
沙織は基本通り膝を折って腰から着地し、後転した。
「そう!」
逆の腕も同じようにひねって沙織が掴んだ。
また同じように香織が投げる。
今度は沙織が掛け手で香織が受け手をする。
香織がしっかりと沙織の腕をねじって掴む。
沙織が「ねぇ。もし相手がこう蹴ったら?」
と、掴まれた腕と同じ脚を浮かせて蹴る体勢をとる。
香織はすかさず沙織の掴んでいる腕を引っ張った。
「そしたら引っ張るから」
「あ!」
と、浮かせた脚で畳を慌てて踏みつけ転倒をまぬがれた。
「やるね。合気道」
「でしょ。ほら、じゃ腰落として」
先ほど香織がしていたことをやってみる。
「同時に肘を立てる」
沙織が言われたとおりにやる。
香織はそれを見て普通に思った。
…勘がいいな。
「そこから道着の襟に沿って腕を伸ばす」
「襟ね」
沙織が伸ばそうとする。
「ちゃんと踏み込んで」
「あ」
香織の前足の外側に踏み込む。
そして腕を伸ばそうとする。
「ドアのノブをひねるつもりで伸ばす」
「ドアノブね」
「で、手の甲を下に下げるように」
「こう?」
崩された香織が受け身を取って立上る。
「初めてにしてはうまいね」
「そう?え?天才わたし?」
「そこまで言ってない」
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